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バアルの編集履歴

2019-05-04 18:09:35 バージョン

バアル

ばある

バアル(Ba‛al)はカナンで信仰された神。

誘導



概要

バアルは雷雨山岳の神で、慈雨により豊饒をもたらすとされ、「力強きバアル」「雲に乗る者」と形容される。

その図像は二本角のついた山高帽や兜(角は神の象徴)、棍棒(稲妻)と(豊饒)を身につけた姿で描かれ、武装して武器を振り上げた姿をとって王権を表すという。

父は最高神エルもしくは穀物神ダゴンといわれ、妹であり妻である女神アナトがいる。

他にもバアルの妻として、アシェラト、アスタルテの名が挙げられる。

バアルの王宮は高い山の上にあり、雷雨や嵐を伴ってに乗り天空を駆ける雨季の象徴とされた。

また、英雄神として荒ぶる自然・旱魃などの混沌と戦う「王権」も表しており、海神ヤムとの戦いに顕著である。さらに死神モトによって引き起こされたバアルの死と、アナトの力によるバアルの復活は、植物の成長や乾季・雨季のサイクルを象徴しているという。

神話においてバアルはヤムを倒すことでエルから王権を譲渡されたが、話によってはエルを強襲して男性機能を奪い王権を簒奪するという荒々しい面も見せる。

そのルーツはメソポタミアの暴風神アダドに見られるとされ、それがシリアに入ってバアル・ハダド→主神バアルになったといわれる。


旧約聖書ではユダヤ教と対立し、ユダヤ人を誘惑する異教の神として書かれる。

唯一神ヤハウェのライバルとして敵視されるバアルだが、ヤハウェ自体が天候神であるバアルの影響を大いに受けており、バアルに捧げられた讃歌が名前だけ挿げ替えられてヤハウェのものにされた、バアルが撃破した原初の大蛇ロタンにレヴィアタンの原型が見られるなど神性の流用が行われたといわれる。


元々はセム語の「主、主人」を意味する言葉で様々な神名に付き、各都市国家にはそれぞれ別のバアル神がいたという(バアル・ゼブル「高き館の主」、バアル・ペオル「ペオル山の主」など)。

中東の都市国家以外にも、シリア人の移住と共にエジプトに伝承され、カルタゴにおいてバアル・ハモン(香煙の祭壇の主)が主神として崇められている。

さらにローマ皇帝ヘリオガバルスがシリアのエメサから伝えた太陽神エラガバルスは、名がアラム語で“山の神(Ilaha Gabal)”を意味することから数多あるバアル神の一柱とみなす説がある。


ソロモン72柱のバエルの「東方を支配する、東の軍勢を指揮する」という設定は、上記バアル・ハダドおよび数多のバアル神が信仰されたカナンやウガリット、バビロニアの地がキリスト教圏の東方世界に位置する為とも言われる。


女神転生シリーズのバアル

初出作品はFC女神転生で種族は邪神。

以降の作品では“魔神”に分類され、魔王や邪神としての性格はバエルが受け持っている。また作品によってはバールとも表記される。

シリーズを通してユダヤ教に貶められる前の豊饒神・暴風神としての性格が強く描かれており、真・女神転生2以降は男性のデザインで登場する。

一方で偽典・女神転生では「魔王バール」という悪魔が登場する。この悪魔はバエルを中心とした複数のバアル神(分霊)の集合体であり、カナンの主神としての性格と対立宗教から押しつけられた魔王としてのイメージが混在した存在で、上記の魔神バアルとはまた別の悪魔として描かれる。


女神転生

種族は邪神。刀を持った女性というデザインで、邪神の中で最もレベルが低い。

旧約・女神転生ではDDS2バアルの色違いデザインで登場する。


女神転生2

種族は魔神。デザインは下半身が蛇の翼を備えた女性。

かつて唯一神に打ち倒された古き神の一柱で、神によってバエルとベルゼブブに引き裂かれた。バエルが変化したカエルを魔界にいるベルゼブブの下に持っていくと両者が合体してバアルの姿を取り戻し、これをきっかけに真の敵である唯一神と主人公の戦端が開かれる。

バアルの女性形“バアラト”という言葉があり、バアルの配偶神や女神の名として使われた。DDS2のバアルはこの女神としての性格を内包した姿だと思われる。


真・女神転生

メガCD版追加悪魔として、魔神バール(デザインはFC女神転生2に近い)が登場。高位の女神を凌ぐ能力を備える。


真・女神転生Ⅱ

種族は魔神。杯を持つ冠を着けた青年の姿で、以降の作品でも同デザインのバアルが登場する。

同作品にはバエルとベルゼブブが登場するが、特にイベントは存在しない。


偽典・女神転生

魔神バールハダドとして登場。角のついた冠を着け棍棒と矛を手にした戦士という姿。

魔王バールの分霊の中でも強力な存在でバエルの腹心として暗躍し、レジスタンス組織を壊滅に追い込むなど主人公側に多大な損害を与えた。


真・女神転生Ⅲ

魔神バアル・アバターが登場。千晶が啓いた強者のみが生きる“ヨスガ”のコトワリに応じた神が顕現した存在。

混沌の軍勢と戦い王権と結びついた神話のバアルの性格の他に、「バエルの呪い」を使用するなど女神転生シリーズのバアル(バエル)の性格も反映されている。


デビルサバイバー

直接登場はしないが、真Ⅱデザインのバアルがベル・ベリトに吸収された姿で登場。

また、『始原のベル』は偽典・女神転生におけるバエル(バアル)に酷似した背景を持つ。


真・女神転生Ⅳ

チャレンジクエスト「天王洲奇譚」に登場。謎の人物・赤騎士が天王洲の住民と共にバアルの復活を行い、住民を喰らって顕現に成功したバアルは主人公にも襲いかかる。

続くチャレンジクエスト「大魔王再誕」ではもう一つの姿で再戦し、復活に至る真実を主人公に告げる。

前作を踏襲する『バアル=牛頭天王』の同一視、供物の“牛”の正体、聖書の異教神等、バアルに関する神話や異説が多く取り入れられている。

なお、仲魔時のバアルとベルゼブブはレベル・HP・MPと全能力値76という初期ステータスの同一化が図られている。


真・女神転生ⅣFINAL

多神連合に与する悪魔の一体として、≪宇宙の卵≫第1層に登場。当初は魔王ベルゼブブの姿であり、悪魔王ルシファーが倒されたため地母神イナンナが持つ≪母≫の力で魔神バアルとして転生する道を選んだことが語られる。

今作でもバアルとベルゼブブは初期ステータスのレベル・HP・MPが同数値という仕様であるが、魔神バアルには“遺恨の雷鳴(敵単体に電撃属性の大ダメージ+緊縛付着)”という固有スキルが実装されている。


バアル


スターゲイトSG-1のバアル

『バール』と表記される。地球の神バアルを装ったゴアウルド。

支配階級の一人で、一時期アヌビスと同盟関係にあった。

禹に敗北して勢力が弱まるが、アヌビスの遺産であるエンシェントのテクノロジーを回収し、他の支配階級が次々とスターゲイトコマンドやジャファ・レジスタンスによって倒されたこともあり最後の支配階級として復権。

自分のクローン(寄生体と宿主の両方)を大量に作ってオリジナルがその中に混じってみたり、自分専用のスターゲイトネットワークの構築を試みたり、自ら地球に潜入してみたり、それどころか一時期は勝手に地球に隠居してみたりと、基本的に軍事力頼みの他の支配階級とは一線を画する知性派。

基本的に地球やジャファ・レジスタンスなどとは敵対しているが、エンシェントのテクノロジーに関連することではたびたびスターゲイトコマンドと(成り行き上)協力したこともあった。

レギュラー放送では最後まで生き残ったが、その後を描くDVD映画『スターゲイト コンティニュアム・ザ・ムービー』でトクラ、ジャファ・レジスタンス、スターゲイトコマンドの立会いのもと寄生体を抜かれて処刑された。なお、処刑前の罪状の読み上げには数時間を要した。



第2次スーパーロボット大戦Zのバアル

全知的生命体にとって天敵となる存在の総称。

遠い未来、銀河全土に災厄を齎すとされる。

第3次スーパーロボット大戦Zではインベーダー宇宙怪獣がバアルとして認識されている。


マギのバアル

憤怒と英傑の精霊ジン)。

角や翼や長い尾を生やし青い鱗に覆われた竜人。持ち主に雷を操る力を与える。

シンドバッドの最初の精霊で、「迷宮」最深部の宝物庫でドラコーンとの決闘に勝利した彼のに宿り金属器とする。

巻末のオマケ漫画では剣の中にちゃぶ台タンスなどの家具を置いていた。


足洗邸の住人たち。のバアル

H.N「神ノ王(アマデウス)」

作中世界の政府機関である「中央」の幹部。かつて人間界と異界が融合する「大召喚」を起こした十支王(ベスト・テン)の一人。

普段の姿は王族のような衣装を着たカエルで幻獣ムシュフシュにまたがっている。

かつてオリエントで多大な信仰を集めた神であり、H.N(ハンター・ネーム。中央の定めたコードネーム)もそれに由来する。また、いくつかの魔王は悪魔に零落する過程で分かれた分身である。

一時的にかつての神バアル=マルドゥークに戻る術を身に着けており、「バアルを起源とする悪魔の力を吸収する」、「相手の二倍の力を発揮する」といった能力を使用できる。神としての姿は鎧を纏った巨人。

カエルの王様ばあるさま「余が貴様の神を量ってやっても良いのだぞ?」


カルドセプトのバアル

シリーズ通して表記は「バ=アル」。火属性の重量級クリーチャーであり、数少ないシリーズ皆勤賞クリーチャーである。

攻守ともに50/50という高い能力に加え、「先制」という守備側であっても相手より先に攻撃できる能力を持ち、侵略も防衛もこなす万能選手。

その代わり召喚条件が非常にきつく、さらには戦闘終了時に手札をランダムに一枚破壊していってしまうという面倒くさい代償まで持ち合わせている。

そのため、基本的には「好きな空き地にバ=アルを召喚して自分は破壊される」という能力を持ったクリーチャー、コンジャラーを介して呼び出されることが多く、本人がブックに入ることは滅多にない。

空き地確保能力自体は非常に優秀なので、実質コンジャラーが本体とでも言わんばかりの状況である。

かつては魔王なみのレアリティを誇っていたのだが、インフレの波に乗れず最新作リボルトではとうとう最低レアリティのNに格下げされてしまった。一応レア度Nのクリーチャーが使った場合のみ強打が発動する武器プラックソードとの相性がいいため能力的には強化と言えるのだが、なんだかえらく不名誉な感じである。


関連タグ

ウガリット神話 アナト モト


バエル

バエル

もしかして:バール

魔神バアル

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