概要
現在放送中の仮面ライダー・前作の仮面ライダーが競演するクロスオーバー作品『MOVIE大戦シリーズ』の第1弾。同時に『ディケイド』の放送開始と共に始まった「平成仮面ライダー10周年プロジェクト」の第4弾にして最後を締めくくる「平成仮面ライダー10th 冬の陣」という位置付けでもある。『W』としては最初の、『ディケイド』としては2作目にあたる劇場版作品。
ストーリー
『仮面ライダーディケイド 完結編』
紅渡により自分の本来の使命を宣告され、遂に「世界の破壊者」であることを受け入れてしまった仮面ライダーディケイド=門矢士は、「ライダー大戦」を勃発させた後、姿を消した。
光夏海の悲痛な叫びも空しく、士はディケイド激情態に変身し多くの仮面ライダーたちを次々と倒していく。そしてディケイドは、小野寺ユウスケが変身したクウガアルティメットフォーム(ダークアイVer.)を激戦の末に倒し、その使命を完遂する。
全てのライダーを倒した士の前に姿を現したのは、彼を止めるという決意を固め、仮面ライダーキバーラとなって士との戦いに臨む夏海だった。
そんな戦いの最中、ゾル大佐として力を得た鳴滝は、栄次郎をスーパー死神博士として覚醒させ、ともに新たなる組織「スーパーショッカー」を結成。世界征服達成の切り札となる“神を超える力”ネオ生命体の誕生を目論んでいた…。
クリスマスイブの日、翔太郎ら鳴海探偵事務所の面々は、有名歌手の睦月安紗美から「亡き姉を見つけ出してほしい」という奇妙な依頼を受ける。
翔太郎とフィリップは調査を進める内に、風都で密かに発生している怪奇現象、「死人還り」が原因と知る。そんな中2人の前に不慮の死を遂げた筈の鳴海荘吉が現れる。荘吉は仮面ライダースカルに変身、戦闘中、フィリップは亜樹子に荘吉の死を明かしてしまう。
さらにその死に対して負い目のある翔太郎は、荘吉が変身したスカルに手も足も出せず、Wはスカルに惨敗。このことによって鳴海探偵事務所の足並みが崩れてしまう。
探偵業を辞めるべきかと苦悩する翔太郎は、フィリップとともにある場所に赴く。そこはWが生まれた場所であった。
『MOVIE大戦2010』
ディケイドとW、2人の仮面ライダーがそれぞれの運命と正面から向かい合った時、世界の垣根は破られ、スーパーショッカーとの最終決戦が始まる。
余談・幻の予告編について
ライダー大戦は劇場へ
「士……死ぬな……!」
「これが本当の世界だったのか!」
「正体を明かす時が来たな!」
「私がディケイドを倒す!」
「これがキバーラの真の姿よ、フフッ」
「お前が本当の士だと?」
「世界は俺が貰う」
12月12日 ロードショー
仮面ライダーディケイドの最終回に放送された特報のシーンの映像は本編で全く使われていない。いわゆる嘘予告である。
というか厳密にはそもそもTVシリーズ本編最終回の続きではなく、微妙に繋がってすらいない部分もある。
仮面ライダーキバーラも登場し、「キバーラの真の姿」とキバーラが発言していたが、本編は夏海が変身したため、キバーラの真の姿とは言いがたい。
(ただし、闇士はおそらく激情態、軍服姿ではないが、夏海がディケイドを止めるため交戦するなど、あながち間違ってはいない)
しかし、DC版では特報の一部のシーンは流用されている(といってもディケイドに襲われる士ぐらいだが…)。
そして肝心の内容はTVシリーズ本編のあらゆる伏線を投げっぱなしにして、よく分からないまま終わってしまったと言わざるを得ない内容であり、ディケイドに対する賛否両論な評価を決定付けてしまった完結編だったと言える。(それまではまだディケイドに対して好意的だったファンからも批判が集中した)
一方でWパートの方はTVシリーズでは軽く触れられた程度だったWのルーツや彼らが2人で1人の探偵で仮面ライダーである理由なども丁寧に掘り下げられた非常に見応えのある内容であり、さらにTVシリーズの主に第13話や14話で事前に振られた伏線の回収やそれも含めたTVシリーズとの繋がりもしっかりと描かれており、TVシリーズ本編の間に挟まる1つのエピソードとしてもTVシリーズ本編の前日譚のエピソードとしても非常に評価や人気は高い。
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