映画の歴史が変わる
スピルバーグが変える
概要
1990年にマイケル・クライトンが発表した小説を、1993年にスティーブン・スピルバーグ監督によって映画化された作品。世界興行収入約10億ドルという当時としては世界一の大ヒットとなり、その後も20年以上にわたって続編が作られている。
本項では第1作に付いて扱う。シリーズ全体については「ジュラシックパーク」の項目を参照。
あらすじ
恐竜を研究している古生物学者のアラン・グラントと古植物学者のエリー・サトラーは、大富豪ジョン・ハモンドによって、コスタリカ沖の孤島「イスラ・ヌブラル」に招待される。
そこで待っていたのは、なんと、生きた恐竜の姿だった。
ハモンドは、最新のクローン技術によって恐竜を蘇らせ、巨大テーマパーク「ジュラシック・パーク」を作り上げていたのだ。
同じく招待された数学者のイアン・マルコムやハモンドの孫の2人と共に、グラント達はパーク内を案内される。
しかし、完璧であったはずのパークのセキュリティは、些細なミスや産業スパイの思惑などから、まるでマルコムの説くカオス理論を補強するかのごとく、崩壊していく。
そしてついに恐竜達が解き放たれ、島は惨劇の舞台へと変わっていく・・・。
登場人物
古生物学者。子供と機械が大の苦手。
「T-REXは動く物しか襲わない」「恐竜は鳥に進化した」などの持論を持つ。
原作では子供好きで、映画のような気難しい面は見られない。
映画では第3作にも登場し、子供嫌いは克服したが、機械に至っては相変わらず。
ちなみに、実在する古生物学者の第一人者で、映画では恐竜の監修を務めているジャック・ホーナー氏が彼のモデルとなっているのは、ファンの間では有名な事だ。
- エリー・サトラー
古植物学者。グラントの恋人。勇敢でフェミニズム的性格が強い。
映画では第3作にも登場するが、どういう訳かそちらではグラントと破局していており、彼とは別の若い男(エリート議員)と結婚している。それでも、お互いの信頼関係は変わってない。夫の力もあるからかもしれないが、グラントが救助の電話をしたときは救出のために軍隊を出動させるなど、最大の支援者。
原作では大学院生でグラントの恋人ではなく、婚約者が別にいる。
演:ジェフ・ゴールドブラム(吹:大塚芳忠)
数学者(カオス理論専門)。軟派で軽い性格だがパークの崩壊を真っ先に予言する。
中盤でT-REXに襲われた子供たちを救おうとして(絵コンテ段階では、ただ怯えて逃げただけ)、彼もT-REXに襲われて足などに重傷を負う。
原作では彼のカオス理論がよりクローズアップされている。最後は昏睡状態に陥るが、奇跡的に回復したようで、続編では主人公として登場している。
映画第5作にも、本作で起こった事件の当事者という重要人物として登場。
演:リチャード・アッテンボロー(吹:永井一郎)
インジェン社の創始者。後先考えないヒステリックな男だが、金儲けよりも夢とロマンを求める子供好きの好々爺。右足が悪いため、歩く時には杖を使っている。
「管理システムが万全なら恐竜たちをコントロール出来る」と信じて疑わない。
原作での性格は、映画とは正反対の悪辣な山師であり、終盤でコンピーに襲われ死亡する。
映画では第2作にも登場し、今作とは違ってソルナ島の恐竜達を保護する立場に変わっている。
- ティモシー・マーフィ
通称ティム。ハモンドの孫でレックスの弟。お喋りな恐竜オタクの男の子。
T-REXやラプトルに襲われて食い殺されかけたのはもちろんの事、T-REXによって車ごと崖から落とされて嘔吐し、おまけにフェンスの高圧1万ボルトの電流まで食らうなど、今作では一番酷い目に遭っている人物と言える。
原作ではレックスの兄で、博識な面が強調されている。
- アレクシス・マーフィ
演:アリアナ・リチャーズ(吹:坂本真綾)
通称レックス。ハモンドの孫でティムのお姉さん。
パソコンオタク(本人曰く「あたしはハッカーなの」)であるという事が幸いし、クライマックスでパークのシステムを復活させる大活躍を果たす。ちなみにティムほどではないが、病気のブラキオサウルスのクシャミをまともに受けて体中ベトベトになるという悲惨な目に逢っている。
原作ではティムの妹。生意気なお年頃で、システムを復活させるのは彼女ではなくティムである。
ちなみに余談だが、彼女とティムの両親は既に離婚している(原作ではその間近である)ため、そういう意味では家族関係が上手く行かなかった事がうかがえる。
- ロバート・マルドゥーン
パークの恐竜監視員。ケニア出身。ハモンドにラプトルの危険性を常に警告する。
屈強なハンターだが、終盤で脱走したラプトルとの頭脳戦に敗れてしまい、そのまま殺害される。
原作及び映画の企画段階では、T-REXやラプトル相手に大活躍し、最後まで生き残る。
- ドナルド・ジェナーロ
演:マーティン・フェレロ(吹:納谷六朗)
インジェン社の顧問弁護士。臆病な拝金主義者。
T-REXの襲撃時に、怯えて子供たちを見捨てて近くの公衆トイレに逃げたところを、後になって食われた事で、一連の事件による最初の犠牲者となった。
原作ではより狡猾な性格(拝金主義なのは同じ)だがマルドゥーンのラプトル退治に付き合うなど勇敢な面もあり、最後まで生き残る。が、続編でパークの事件後に下病で死亡したことが明かされる。
- レイ・アーノルド
演:サミュエル・L・ジャクソン(吹:梁田清之)
パークのチーフエンジニア。神経質なチェーンスモーカー。映画ではそれを示すべく、登場する全てのシーンで煙草を吸っている。
直接の描写はないが、電源復旧に向かった発電所でラプトルに惨殺され、後に既に千切られた右腕だけがサトラーによって発見される。
原作での名前はジョンで、ミスの多い人物として描かれ、それが自身の死の原因にもなる。
- デニス・ネドリー
パークのシステムエンジニア。見た目は一言で言うと「でっかい眼鏡をかけたデブ」である。仕事は出来る方なのだが、勤務中に怠けるだの自身のデスクにゴミを散らかすだの、その勤務態度の悪さのせいで常に周りから冷遇されている。
今作の悪役で一連の事件を起こした張本人だが、映画では強欲な性格に対して間抜けな所もあってどこか憎めない小悪党として描かれてる(この設定と見た目はまさに、日本語吹き替えの担当声優である桜井が演じるキャラクターのイメージそのものだ)。
金を目当てにインジェン社を裏切ってパークに混乱をもたらすが、嵐のせいで早期出向を余儀なくされた仲間の男(演:ディーン・カンディ(吹:江原正士))に無線電話で「もうこれ以上待てない」と言われて予定を早めた事に焦って東桟橋に向かう道に迷ってしまい、しかもその途中で度の強い眼鏡を紛失してしまった事が災いし、結局は自身もディロフォサウルスに襲われて死亡する。
余談だが、ネドリーを演じたウェイン・ナイトは、前年公開の『氷の微笑』に出演し、作中の「インタビュー・シーン」での演技がスピルバーグの目に留まったのが決め手で、出演する事が最も早く決まったキャストとなった。
パークの遺伝子学者。恐竜復活の最大の功労者である。
原作では主要人物で、最期はサトラーを助けようとして、ラプトルに生きたまま食われてしまう。
映画ではチョイ役だが、第4作と第5作ではキーパーソンとして登場する(大きな理由は不明だが、こちらでの日本語吹き替えの担当者は近藤浩徳に変更されている)。
- ルイス・ドジスン
インジェン社のライバル会社バイオシン社の遺伝子学者。
ネドリーに恐竜のDNAを奪う産業スパイの話を持ちかける。
映画では序盤の1シーンのみの登場だったが、原作では続編にも登場する。
- ジェリー・ハーディング
演:ジェラルド・R・モーレン(吹:不明)
パークの獣医。トリケラトプスの治療を行っていた。続編では彼の娘と思しき人物が登場する。
映画では中盤で本土に帰ってしまったようだが、原作では恐竜の脱走後も島に残り、マルコムを治療する。
- ファニート・ロスターニョ
演:ミゲル・サンドバル(吹:不明)
ドミニカ共和国にある鉱山の持ち主。
冒頭で恐竜の血を吸った蚊の琥珀を採掘し、それをインジェン社に提供している。原作には登場しない映画オリジナル人物。
- ラプトルの檻の作業員
演:ジョフェリー・C・ブラウン(吹:不明)
その名の通り。正式な役名はないが、原語版ではマルドゥーンに役者の名前と同じ「ジョフェリー」と呼ばれている。
物語の冒頭でラプトルに襲われ、なんとか一命を取り留めるが重傷を負い、それによって彼の家族が2000万ドルもの訴訟を起こした。そしてこの1件が、グラント達がパークの視察をする全てのきっかけとなる。
原作では作品冒頭で彼に該当するキャラクターとして18歳の少年の作業員が襲われており、こちらでは「ラプトル」と言う発言を最期に、そのまま死んでいる。
- ビリー
演:クリストファー・ジョン・フィールド(吹:江原正士)
本土のモンタナで恐竜の化石発掘をするグラントとサトラーの手伝いをしたボランティアの青年。コンピューターの操作を担当しており、「今に土を掘らなくて済むようになりますよ」と相当な自信を持っていた(直後にグラントから「嫌な話だ」と皮肉を返されたが)。
- ボランティア・ボーイ
演:ウィット・ハートフォード(吹:不明)
その名の通り、グラントとサトラーが行っている化石発掘のボランティアに参加していた少年。ラプトルを「でっかい七面鳥みたい」とバカにするが、すぐにグラントが彼を怖がらせた。
- パーク音声ガイド
演:リチャード・カイリー(吹:不明)
アメリカで有名な俳優である「リチャード・カイリー」本人が担当。原作でも実名で登場している。
映画の吹き替え版では台詞の尺の都合で、「リチャード・キリー」と呼ばれていた。
原作のみの登場人物
映画ではパークスタッフはハモンド、マルドゥーン、アーノルド、ネドリーを除いて本土に帰ってしまうが、原作ではウー、ハーディングの他にも作業員のラモンや家政婦のマリア、その他多数の警備員ら11名が島に残っている。
しかしヴェロキラプトルの襲撃を受け、最終的には1名の作業員を残して死亡が確認されるか行方不明になっている。
- エド・リージス
原作にのみ登場するパークの広報室長。T-REXの亜成体の餌食となる。
子供たちを見捨てて逃げ出すなど彼の行動の幾つかは映画のジェナーロに引き継がれた。
- ロベルタ・カーター
原作のみ登場する女性医師。2年間シカゴの病院で救急医療を行った経験を持つ。
- マヌエル・アラゴン
原作のみ登場するロベルタ・カーターの助手。迷信を信じており、「ラプトル」の事を地元:バヒヤ・アニャスコ村に伝わる「フッピア(Hupia)」と言う吸血鬼の事だと主張した。
- クリスティーナ・ボウマン
8歳の女の子で、コスタリカに両親とバカンスに来ていたところを正体不明の爬虫類に襲われる。観察力に優れる。
映画第2作に登場するキャシー・ボウマンのモデルとなった人物。
- マーティン・ギティエレス
原作にのみ登場するフィールド生物学者。コスタリカで正体不明の爬虫類の標本を入手する。
続編にも登場するが、こちらも映画には出てこない。
登場する恐竜
体長・体重のデータは当時の映画版パンフレットによる。当初はアパトサウルス、コンプソグナトゥス、デイノニクス、ハドロサウルス、ランベオサウルス、モササウルスも登場が予定されていた。
体長約12m、体重6t。
本作を含めて、シリーズを象徴する大型の白亜紀末期の肉食恐竜。標識は上半身の骨格(頭骨のみのバージョンもある)。原作での愛称がそうであったため、ファンの間では「レクシィ(Rexy)」と呼ばれている。作中ではこの1頭しか登場してないが、2度も「奴ら」と呼ばれている台詞がある事から、他にも何頭かいると思われる。
原作では彼女の他に、2歳ぐらいの若いオスのT-REXが一緒に登場するが、レクシィとの相互作用はなく、映画には登場しなかった。
映画では、その後20年以上も生きており、第4作と第5作にも登場している。
その他の詳細はこちらを参考
体長約23m、体重80t。
本作で最初に登場したジュラ紀後期の巨大草食恐竜。標識は2頭の首の骨格。
当時の最新CGで造られたその雄大な姿は、登場人物のみならず映画館に詰めかけた観客にも多きな感動を与えた。後にT-REXの襲撃を逃れたグラント一行と遭遇し交流する。恐竜がただ恐ろしいだけの存在ではないことを伝える重要なシーンである。
原作には登場しない。
白亜紀後期の草食恐竜。標識は頭骨と頸椎。第2作以降でこそ存在感をアピールしてるが、本作では遠景のみでブラキオサウルスと共に登場(幼体の姿も確認できる)。殆どモブのような扱いであったため、当時は映画に登場した7種のうち本種のみグッズ化から軒並みハブられていた。
原作には登場しない(続編には登場)。
体長約9m、体重5~6t。
白亜紀後期の草食恐竜の代表格。標識は正面を向いた頭骨。1頭だけ病気で倒れている状態で登場(実写側の恐竜としては撮影のトップバッター)。当初は幼体も登場する予定だった。
原作では幼体も登場し、レックスにラルフと名付けられた。
シリーズに登場する恐竜の中で、最も古い時代、ジュラ紀前期の肉食恐竜。標識は頭骨。
作中に登場する個体は実際よりも小さいが、幼体だった可能性もある。毒と襟巻きを持ってるなど、本作では創作構想が多い事でも知られている恐竜で、スピッター(毒吐き)の異名を持つ。
原作では映画同様胚を盗んだネドリーを襲う他、番が川辺に登場する。
体長約4.2m、体重約90kg。標識は生身の全身シルエット。
白亜紀末期の本作で唯一の小型の雑食恐竜。時速80kgで走り、100mなら約5秒という駿足のダチョウ恐竜。劇中では群れがレクシィに襲われ、その内の1頭が逃げ遅れ捕食される。
原作には登場しない。
体長約2m、体重約50kg。標識は鍵爪(頭骨のバージョンも存在する)。
白亜紀末期に生息していた、本作で最大・最後の脅威となった小型の肉食恐竜。非常に高い知能を誇る。始め8頭だったらしいがリーダー格のメスが2頭だけ残して殺したため、劇中には3頭が登場する。アーノルドが電源を切った僅かな時間で脱走し、グラントたちを極限まで追い詰めるが、1頭は冷凍庫に閉じ込められ、残りの2頭はT-REXとの戦闘で死亡する。
上記の3頭以外に孵化したばかりの幼体の他、野生で繁殖した個体も存在したようだ。ヴェロキラプトルは本作に登場した事がきっかけで、一躍有名になった。
原作では8頭が脱走し、映画以上の暴れぶりを見せる。ウー博士を始め多くの従業員を殺害し、果ては共食いや同族の幼体まで惨殺する残虐さを見せるが、2頭はマルドゥーンが射殺、1頭はティムに冷蔵庫に閉じ込められ、3頭はグラントが毒殺、残りの2頭は復活したフェンスの電流で感電死した。また野生で繁殖した群れが存在し、その個体は体色を変えることができる他、「渡り」をしようとしていた。3頭の亜成体が輸送船に入り込むが、ティムとジェナーロによって本土上陸は阻止された。
ジュラ紀後期の草食恐竜。胚保存室に名前だけ登場(スペルミスがある)。標識のデザインは不明で、島の地図にパドックも見当たらない。
原作では映画における病気のトリケラトプスの役割で登場し、胃石と間違えて西インドライラックを食べて体調を崩している。
ジュラ紀前期~後期の肉食恐竜。胚保存室で名前だけ登場。日本語版ではメトリントサウルスと誤訳されている。標識は頭骨。
ジュラ紀中期の肉食恐竜。胚保存室で名前だけが微かに登場。標識は頭骨。
本作の時点でパドックも造られていたが、後に公開されたイスラ・ヌブラルに生息していた恐竜の一覧には名前がなく、復元される前にハリケーンでDNAが失われてしまったとされる。
白亜紀後期の草食恐竜。ビジター・センターに骨格標本が展示されているが、共に飾られていたT-REXの標本共々レクシィとヴェロキラプトルの戦闘に巻き込まれて破壊される。
白亜紀前期の肉食恐竜。劇中には登場しないが、設定上パドックが存在。標識は頭骨。
三畳紀後期の肉食恐竜。劇中には登場しないが、設定上パドックが存在。標識は頭骨。
「Jurassic Park:The Game」では生体が登場する。
ジュラ紀前期の肉食恐竜。劇中には登場しないが、設定上パドックが存在。標識は頭骨。
ジュラ紀後期の雑食恐竜。劇中には登場しない。映画版における最初期のインジェン・リストは上記13種までしか公開されておらず、本種を含め残りの2種は長らく不明であったが、2018年になって「Dinosaur Protection Group(DPG)」の公式サイトにて始めて全種が明かされた。
白亜紀後期の草食恐竜。劇中には登場しない。コンピー同様25年の時を経てインジェン・リストに含まれていたことが公表された。しかしこの時点でのDNAは不完全であったらしく、後に1998年前後にウー博士によって完全に復元され、第3作で晴れて生体が映像作品に登場した。
イスラ・ヌブラル中を飛び回っている白い古代鳥類の一種。遠景のみでブラキオサウルスやパラサウロロスと共に登場。
この他、劇中の壁画やグッズショップの玩具としてイグアノドンやプテラノドン、スミロドン、プラテオサウルスらが登場する。
原作にのみ登場する恐竜及び古代生物
ジュラ紀後期の巨大草食恐竜。映画におけるブラキオサウルスの役割を担う恐竜だが、映像作品への登場は第4作までなかった。映画でティムがブラキオサウルスを「ブロントサウルス」と言い間違えている。
初期の脚本ではネドリーが盗む胚の中に本種も含まれる予定だった。
ジュラ紀後期の草食恐竜。自然繁殖していた恐竜の1種。原作のツアーでは最初に現れる。なお、終始ヒプシロフォドンと誤って表記されている。
ジュラ紀後期の草食恐竜。自然繁殖していた恐竜の1種。ドリオサウルスと同じエリアに登場。
白亜紀後期の草食恐竜。映画におけるガリミムスの役割を担い、群れがT-REXに襲撃される他、終盤ではラプトルの群れに襲われている。
白亜紀後期の草食恐竜。自然繁殖していた恐竜の1種で、親子がグラント一行と遭遇した。
三畳紀後期の小型雑食恐竜。自然繁殖していた恐竜の1種。島の掃除屋としてウーが数多く製作した。神経毒を持っているが、これはディロフォサウルス同様本作の創作。
コスタリカまで密航し赤ん坊やクリスティーナ・ボウマンを襲った他、イスラ・ヌブラルでも群れでハモンドを襲い殺害している。
白亜紀後期の草食恐竜。ミクロケラトプスと表記されている。川辺に登場。
白亜紀後期の草食恐竜。名前だけ登場。
白亜紀後期の草食恐竜。名前だけ登場。
白亜紀前期の作中唯一の翼竜。縄張り意識が強く、翼竜ドームに入り込んだグラント一行を強襲し、レックスの野球帽を盗んでいく。翼竜ドームは映画第3作及び第4作にて映像化されたが、本種の映像作品への出演は未だにない。
原作に登場した古生物で、爬虫類ではなく巨大トンボである。本来は石炭紀の昆虫なのだが、なぜかジュラ紀に生息していた設定となっている。
白亜紀前期の草食恐竜。上記の通りドリオサウルスが本種の名前で登場する。文庫版の訳者あとがきでこのミスについて述べられている。
ジュラ紀後期の草食恐竜。重版の際に本種の登場シーンはアパトサウルスに差し替えられた。
ジュラ紀後期の草食恐竜。重版の際に本種の登場シーンはミクロケラトゥスに差し替えられた。
余談
スピルバーグは元々、同じくクライトン原作の『5人のカルテ』の監督を務める予定だったが、他の企画を尋ねたところで本作が提示され、スピルバーグはこれを大いに気に入った。
これによって、「スピルバーグが監督を務める」という事を前提に映画化される事が決まったが、20世紀フォックスがジョー・ダンテ、ワーナー・ブラザースがティム・バートン、グーバー=ピーターズ・エンターテインメントがリチャード・ドナーを候補に挙げるなど、各映画会社の間で争奪戦が展開された(もちろん既に監督が決まった後だから、採用される訳はないが)。
その後『5人のカルテ』は、後にアメリカで国民的ドラマとなる『ER緊急救命室』としてテレビシリーズ化され、スピルバーグとクライトンは製作を担当する事になった。
関連タグ
スティーブン・スピルバーグ マイケル・クライトン ジョン・ウィリアムズ
アラン・グラント イアン・マルコム ジョン・ハモンド ヘンリー・ウー
ティラノサウルス ブラキオサウルス パラサウロロフス トリケラトプス ディロフォサウルス ガリミムス ヴェロキラプトル インジェン社
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク ジュラシック・パークIII ジュラシック・ワールド ジュラシック・ワールド/炎の王国