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衛宮切嗣の編集履歴

2021-02-09 15:35:30 バージョン

衛宮切嗣

えみやきりつぐ

『Fate/stay night』の登場人物であり、そして、『Fate/Zero』の主人公である。

「騎士なんぞに世界は救えない。過去の歴史がそうだったように、今これからも同じことだ」


プロフィール

身長175cm
体重67kg
誕生日11月11日
星座蠍座
血液型AB型
イメージカラー灰色
特技射撃、破壊工作
好きなもの効率
苦手なもの家族愛
天敵セイバー
CV小山力也/入野自由少年時代)※
人気投票11位(男性4位・型月10周年記念)

※青年期(ナタリアの助手をしていた頃)は、ドラマCD版では入野氏、アニメ版では小山氏がそれぞれ担当している。


概要

Fate/staynight』の主人公衛宮士郎の養父であり、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの実父。

第四次聖杯戦争におけるセイバーのマスターでもあり『Fate/Zero』では主人公を務める。

くたびれたコートに硝煙と煙草の臭いを纏った魔術使い。目が死んでる


人物

多数を救う為に少数を切り捨てること(愛するものが含まれても)を絶対の信条・手段として徹し続けることになった殺し屋。

それ故に父親のみならず、師・相棒・義理の親同然でもあったナタリアまで手にかけてきた。

しかし、本来は家族や友人を愛する心優しい感性を持つ男であるため、こういった己の信条を執行するたびに罪の意識と喪失の痛みに苦しみ続け、涙を流す。

奈須きのこなど公式サイドが士郎のことを「人間のフリをするロボット」と評することがあるため、それに倣いファンの間で彼は「ロボットのフリをした人間」と評されることも(当然公式ではない)。


「戦場には綺麗ごとなど一切存在せず、地獄以外の何物でもない」という考えを持つため、「人々を争いに駆り立てる存在」という英霊の概念そのものを忌み嫌っており、信条の実行のためなら手段を選ばないという面も合わせてセイバーと相容れることはなかった。


Fate/Zero』の物語において、その戦歴をアインツベルンに買われ第四次聖杯戦争に参加する。聖杯に託す望みは「戦いの根絶」「恒久的な平和の実現」。そのためならば、目的の為に採った手段などを理由に悪と看做されても構わないという内容を語っている。


第四次聖杯戦争ではアインツベルンの提供した触媒によってセイバーを召喚したが、本人はキャスターアサシンを望んでいた。実際、アサシンのサーヴァントには私情を持ち込まない人物が多く、そういう意味でも相性が良い。また、策を講じることで真価を発揮するサーヴァントとの相性が良かったのは事実だったと思われる。


略歴

『Fate/stay night』


5年前に亡くなっているため、主人公・衛宮士郎の回想シーンにのみ登場する。

だが、亡くなる直前の士郎とのやり取りは、二人にとって大きな意味がある。


彼の人物像については藤村大河セイバー言峰綺礼の口から語られるのみであった。

各fateキャラからの呼称は基本的に「切嗣」や「切嗣さん」だが宿敵・言峰綺礼は多くをフルネームの「衛宮切嗣」もしくは「あの男」と忌み、士郎からは「親父」および色々あって老けすぎた振る舞いを無邪気に「じいさん」呼ばわりされたり、日本語発音が苦手な者は「ケリィ」。

時に外伝作品では「キリちゃん」などと馴れ馴れしく呼んでくるが居たり。


『Fate/Zero』


魔術師の家系である衛宮家の五代目継承者。「魔術師殺し」と呼ばれる傭兵じみた魔術使い。












とある男の話をしよう。


誰よりも理想に燃え、それ故ゆえに絶望していた男の物語を。
































幼い頃は、父・衛宮矩賢が魔術協会より封印指定された事から世界を転々としていた。

その中で、「アリマゴ島」と呼ばれる南国の島に隠れ住んでいた時、父の助手を務める原住民の少女シャーレイに初恋をする。



南の島

























































だが彼女は矩賢の研究の有用性を証明するため勝手に試薬を持ち出し死徒化。



夏莉の突然変異








































「殺して欲しい」と彼女は懇願するも、切嗣はずっと一緒にいると約束してくれた大切な家族以上に大事な人を殺せなかった。その結果、地元の村は死徒と代行者と魔術師が跋扈して殺戮を繰り広げる惨劇の島と化し、壊滅する事になる。

混乱の中で偶然、魔術師専門の殺し屋である女性ナタリア・カミンスキーに出会い、父の研究を放っておけばいずれ新たな犠牲者が増えることになると考え、自らの手で父親を殺害する。

その後ナタリアに師事するが、彼女のパートナーとして世界を巡る中で、父のように周囲を巻き込む魔術師達を幾つも目の当たりにしていった事で、幼い頃からの夢であった「正義の味方」は少しづつ歪んでゆく。









そんなある日、切嗣はナタリアと共にとある魔術師を始末する仕事の途中で、やむを得ず彼女一人と他の大勢の人間の命を天秤にかけねばならない場面に直面してしまう。






























「あんたは僕の、本当の家族だ」



母親



奇しくもシャーレイの時と同じ非情な決断を強いられた彼は、今度こそ多くの人が犠牲になるのを防ぐべく、愛する育ての母を手に掛ける選択をとるのだった...。
















「見ていてくれたかい・・・?シャーレイ・・・」

「今度もまた殺したよ・・・。父さんと同じように殺したよ・・・。」

「君の時みたいなヘマはしなかった・・・。」

「僕は・・・、大勢の人を『救った』よ・・・。」

「ナタリアが着陸に成功してしまったら・・・、どれだけの死人が出るか分からない・・・。」






「『彼女』の犠牲で・・・、それは防げるんだ・・・。

「だから・・・、だから・・・、シャーレイ・・・!僕は・・・!」













「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」













「ふざけるなっ!!ふざけるなっ!!バカヤロウッっ!!うあああああああああああああああああああああああああっ!」



正義の在処



























死ぬ理由の無い者たちを理不尽な死から救うため、死ぬしかない誰かを殺す。それのどこが間違っているというのか。それが「正義」でなくて何だというのか。

だが、これでもう彼は完全に止まることができなくなった。止まってしまえば追い求めた理想は喪われ、支払った代価も死んでいった者達の犠牲も何もかもが無駄になってしまう。この瞬間から「正義の味方」は切嗣にとって逃れられない大いなる呪いと化して彼に重たくのしかかることになる。


ナタリアの死後はフリーランスの魔術使いとして独立。魔術師絡みの殺しの仕事を引き受ける傍らで、まるで死に場所を求めるかのように戦況がもっとも激化し破滅的になった時期に傭兵として各地の戦地に赴いていた。


その男の夢は初々ういういしかった。


この世の誰もが幸せであってほしい、と、そう願ってやまなかっただけ。


すべての少年が一度は胸に懐いだき、だが現実の非情さを知るうちに諦あきらめ、捨てていく幼稚ようちな理想。


どんな幸福にも代価となる犠牲ぎせいがあるものと――その程度の理ことわりは、どんな子供も、大人になるまでのうちに弁わきまえる。


だがその男は違った。


彼は誰よりも愚おろかだったのかもしれない。どこか壊れていたのかもしれない。或いは聖者と呼ばれる類たぐいの、常識を逸いっした天命を帯びていたのかもしれない。


この世のすべての生命が、犠牲と救済の両天秤りょうてんびんに載っているのだと悟さとり……


決して片方の計り皿を空にすることは叶わないのだと理解したとき……


その日から、彼は天秤の計り手たろうと志こころざしを固めた。







フェイトぜろ
















その後、放浪の果てに聖杯によって自身の理想を成すためにアインツベルン家へ接触する。その戦歴をアインツベルンに買われた彼は、共同で第四次聖杯戦争に参加することになる。

開戦以前にアイリスフィール夫婦になり、娘のイリヤスフィールをもうけている。









イリヤの思い











聖杯戦争が始まるまでのこの9年間は非常に穏やかなものであったが、それとは裏腹に切嗣の心は責め苛まれるばかりだった。

何故なら全てを救うために全てを捨てることを決意したはずなのに、妻と娘を本当に心から愛してしまったから。そして、いつでもその情愛を喪ってしまうことを己の理想の対価として覚悟し続けなければならなかったから。







戦争終盤に聖杯の正体に触れ、聖杯が万能の願望器ではない呪われた存在だということを悟り、愕然。令呪によってセイバーに聖杯を破壊させた。

これは、聖杯が願いを特定の歪んだ方法でしか叶えられず、どんな願いであっても人的被害を生むため、被害を最小限に抑えるが為の決断だった。













より多く、より確実に、この世界から嘆なげきを減らそうと思うなら、取るべき道は他になかった。


一人でも多くの命が載った皿を救うため、一人でも少なかった方の皿を切り捨てる。


それは多数を生かすために、少数を殺し尽くすという行為。


ゆえに彼は、誰かを救えば救うほど、人を殺す術すべに長たけていった。


幾重いくえにも、幾重にも、その手を血の色で上塗りしていきながら、だが男は決して怯ひるまなかった。


手段の是非ぜひを問わず、目的の是非を疑わず、ただ無謬むびゅうの天秤たれと、それだけを自らに課した。


決して命の量を計り違えぬこと。


ひとつの命に貴賤きせんはなく、老いも若きも問うことなく、定量のひとつの単位。


男は分け隔てなく人々を救い、同じように分け隔てなく殺していった。


だが彼は、気付くのが遅すぎた。

































だが、それも及ばず冬木大火災が引き起こされ、大勢の犠牲者を出してしまう。



煉獄の炎



すべての人を等しく公平に尊とうとぶならば、


それは、誰一人として愛さないのと同じこと。


そんな鉄則を、もっと早くから肝きもに銘めいじておいたなら、まだ彼には救いがあった。


若い心を凍こおらせ、壊死えしさせ、血も涙もない計測器械として自身を完成させていたなら、彼はただ冷淡に生者と死者を選別し続けるばかりの人生を送れただろう。そこに苦悩はなかっただろう。


















最悪の結末の緒を引いてしまった切嗣は、必死に無我夢中で生存者を捜し出した。そしてその現場で、幼い士郎を救出し、養子として引き取った。絶望に満ちた孤立無援の人生に一縷の光明がさした瞬間であった。



多くのものを切り捨て、より多くのものを繋ごうと足掻き続けた男。


だが、その男は違った。


誰かが歓喜する笑顔は彼の胸を満たし、誰かの慟哭どうこくする声は彼の心を震わせた。


無念の怨嗟えんさには怒りを共にし、寂寥せきりょうの涙には手を差し伸べずにはいられなかった。


人の世の理を超えた理想を追い求めておきながら――彼は、あまりにも人間すぎた。


その矛盾むじゅんに男は幾度、罰せられたか知れない。





















その後は士郎や近所の極道の娘さん達とともに戦場に縁のない余生を過ごす。たびたび士郎には「旅行」と偽りアインツベルンを訪問するが、アインツベルンを裏切った切嗣を森の結界は決して通さず、娘のイリヤとの再会は二度と叶わなかった。

そして聖杯の泥によって肉体が廃人同然まで衰弱していたため、五年後に死去。

「正義の味方」という、呪われてしまった夢を士郎に託してしまったことを気に病んではいたが、最期の夜に「俺が代わりになってやるよ」と誓いの言葉を聞いて切嗣は思い出した。かつて誰よりも大切な人に誓おうとしたときに懐いていた誇らしさ、輝きを。この月下の思い出を忘れぬ限り、決して彼は自分と同じ過ちを犯すことはないだろうと胸の疵すべてが癒されながら安堵の中、眠るように息を引き取った。享年34歳。







お墓参り



友情もあった。恋慕れんぼもあった。


そんな愛おしい一つの命と、赤の他人の無数の命が、天秤の左右に載ったとしても――彼は、決して過あやまたなかった。


誰かを愛した上で、なおその命を他者と等価のものとして、平等に尊び、平等に諦める。いつでも彼は大切な人を、出会いながらにして喪うしなっているようなものだった。























能力

起源は「切断」と「結合」。魔術属性はそれぞれの起源に関連した「火」と「土」の二重属性。

マスターとしての適性はノーマルだが、魔術師の常道を裏をかくため、爆破テロや狙撃といった魔術師が忌避する戦術と手段を多く用いる。「魔術師殺し」の異名はそれ故。

zeroでは学者肌の典型的な魔術師だからハマったと思われていたが、後のスピオンオフでは軍人染みた武闘派の魔術使いも容赦なく倒していったらしい。

また、聖杯戦争においては、マスターを失ったサーヴァントと令呪を残したマスターによる再契約を警戒し、マスターとサーヴァントを同時に仕留めるよう動いている。

なお彼が暗躍し過ぎたために、以降の時代ではこうした手口に対する対策が進んでいるとされる。


魔術礼装として改造された銃トンプソン/センター・アームズコンテンダーと魔弾「起源弾」を用いる他、標的となる魔術師の性質に合わせた武器や火器を用いる。

第四次聖杯戦争では携帯し易さと装弾数の兼ね合いから通常火器にワルサーWA2000キャリコM950、その他ナイフに爆発物を使用している。


固有時制御(Time Alter)

衛宮の家伝である「時間操作」の魔術を戦闘用に応用したもの。

本来儀式が煩雑で大掛かりな大魔術なのだが、「固有結界の範囲を体内に限定し、自分の体内の時間経過速度のみを操作する」ことで、たった二小節の詠唱で発動を可能とし、戦闘時に用いている。


問言は「time alter ◯◯ accel(加速)またはstagnate(停滞)」。◯◯には倍率を示す単語が入る。

なお、固有時制御を解除した後に世界からの「修正力」が働くため、反動によって身体に相当の負担がかかる。この弱点を考慮し、通常は2倍速(ダブルアクセル)か3倍速(トリプルアクセル)程度の使用にとどめている。「全て遠き理想郷」を体に埋め込んだ時には4倍速(スクエアアクセル)まで使用したが、それ以上の加速が可能かどうかは不明。


起源弾

粉状にすり潰した切嗣自身の肋骨を込められた弾丸。撃ち抜かれると、「切って」「嗣(つな)ぐ」という切嗣の起源が発現し、不可逆の変質と破壊をもたらす。傷口を無責任に繋いだだけなので修復されているわけではない。つまりこれによる傷はすぐに塞がるが二度と元通りには治らない。

そしてこの弾丸を用いて魔術を撃ち抜くと、魔術回路にまで効果が及ぶ。したがってその魔術を行使した術者の魔術回路は全て切断された挙句、滅茶苦茶に繋げられる。こうして魔力が走ったままショートした魔術回路は、発動中の魔力の強さに比例した破壊のフィードバックを肉体に齎し、最悪再起不能の致命傷を与える。「魔術師殺し」の真骨頂である。

完全に防ぐには物理的に防がなければならないのだが、それが事実上不可能な「トンプソン・コンテンダー」から発射されるという、凶悪極まりないガード不能技である。

なお、弾数は合計66発存在。この内、切嗣は第四次聖杯戦争までに37発を消費し、1発の撃ち損じもなく37人の魔術師をこの初見殺しで消滅させてきた。

奈須きのこ曰く「RPG的に言うならば相手の保有するMP数値がそのまま肉体へのダメージ数値になるようなもの」のようで、HP100でMP3000のケイネスにとっては致命的だが、HP50でMP5のウェイバーにとってはさほどのダメージにはならないとのこと。


あくまで魔術を発動し、魔術回路を動かしている敵に撃ち込まねば必殺の効果にはならない。そのため、ケイネス戦では彼を仕留めるため本気の力で魔術を使わせるよう挑発的な戦い方をしていた。

だが、言峰綺礼に命中した初弾はまったく効かなかった。これは令呪で強化された黒鍵の刀身によって小銃弾自体の威力が削がれたことに加え、その令呪は彼の肉体に作用する前に回路ごと消滅する「使い捨ての外付け」にすぎず、弾の呪いが魔術師に届かなかったため。


ちなみにアニメ版の海外向けニコニコ動画放送用についた英語字幕ではThe origin shotと訳されていた。


Fate/GrandOrder』ではレアリティ5の概念礼装として起源弾が実装されている。

効果は「キャスタークラスの敵へのダメージを35%付与」という正に魔術師殺しの異名を再現した性能で、ライダークラスのサーヴァントとの相性は抜群であるが…。


トンプソン・コンテンダー

起源弾を発射するための銃。実在する銃である。非常にシンプルな構造で、バレルといくつかのパーツの交換だけで拳銃弾からライフル弾まで様々な弾種を使用できるのが特徴。構造上マガジンが無く自動排莢機能も備わっていないため、一発撃つたびに手動で排莢と再装弾をする必要がある。その分頑強な作りで、隠し持てる拳銃サイズの銃から自動車の外板をぶち抜く貫通力の大口径弾を楽々発射できる

前述の通り起源弾の弱点は物理的に停弾されることで無力化する点だが、素の破壊力を魔術抜きでの防御が不可能なレベルに上げる事でカバーしている。これがコンテンダーを採用した最大の狙いである。

一方で連射が不可能なため乱戦には向かず、一対一で仕留め損じると途端に苦しくなるという致命的な弱点も存在する。言峰との戦闘時も令呪によって初弾をいなされてしまったために再装弾のために固有時制御を使って無理やり対処していた。


射出用の愛銃コンテンダーは.30-06スプリングフィールド弾仕様だが、実銃では.30-06弾を使用可能なモデルはまだ無かった。一回り大きなアンコールであれば.30-06弾のようなフルサイズカートリッジが使用可能だがZEROの時代はまだ発売しておらず、公式イラストで切嗣が携えている銃はアンコールではなく、可変サイトのコンテンダー。後の2000年代に作られたアップデートモデル「G2コンテンダー」は、90年代と推測されるZEROの時代ではまだ存在しておらず、フルサイズカートリッジにも対応していない。よって、ZEROで切嗣が使っているのは彼の手で改造されたコンテンダーの規格外カスタムと考えられる。


関連人物

stay night

衛宮士郎

養子の少年。自身に向けられた羨望の眼差しに不安を抱くものの、最期は彼の言葉に安心しこの世を去る。


イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

最愛の娘。聖杯戦争後、切嗣が彼女と再会する事は最期までなかった。


セイバー

第四次聖杯戦争のサーヴァント、"戦闘に限定すれば"良いパートナーであり連携も完璧だったが、直接声をかけられたのは3回のみ(つまり令呪の命令)という徹底ぶりの結果、お互いの心情や人となりなどを知る事はなかった。


言峰綺礼

第四次聖杯戦争の参加者にして最大の宿敵。

彼の本質と自分は真逆なものであるため、互いの存在に決して相容れる事はない。


藤村大河

お隣さんの娘。初恋の相手に似ていた事から、かなり甘やかしてしまったらしい。

ちなみに強運の持ち主なだけあって、切嗣と関わった女性の中で唯一不幸に見舞われずに存命中。


Zero

アイリスフィール・フォン・アインツベルン

最愛の妻。自分の悲願の為に殺す事となる彼女に、最大の親愛と負い目を感じていた。


セイバー

『Zero』と『stay night』ではキャラクター設定や関係性が少し異なるためここにも書く。

サーヴァント。内面的には同じ性質の持ち主だったが、召喚前から「性格的に相容れることが断じて無い」と確信していたため終始別行動に徹し、言葉をかけたのは令呪使用によるたった3回だけであった。

最後までお互いに相手を知ろうとすらしなかった結果、セイバーは自身の存在さえ否定するようになるほどのトラウマを背負ってしまう。


言峰綺礼

『Zero』と『stay night』ではキャラクター設定や関係性が少し異なるためここにも書く。

セイバー陣営を苦しめた最大の宿敵。彼の本質を「失うものがあっても恐れず、自ら放棄する虚無」と見抜いたことで、失うものに執着する自分とは正反対の強さを持つ彼を危険視すると共に恐れてもいた。

戦闘時に魔術回路をあまり使わず、鍛錬によって鍛え抜かれた肉体を最大の武器とするため戦闘面での相性も悪かった。


久宇舞弥

部下兼愛人。「衛宮切嗣」を構成する付属部品として戦いの技術や知識を教え込んだ助手。


ナタリア・カミンスキー

師匠であり相棒であり母親の様な存在であった女性。

やむを得ない理由があったとはいえ彼女を手にかけた瞬間から、彼の血塗られた凄惨な道は確定してしまった。


衛宮矩賢

実父。目的のためには手段を選ばない典型的な魔術師だったが、息子切嗣のことは父親として人並みに愛していた。切嗣は厳格だけど優しく偉大な父と誰より敬愛していた。


シャーレイ

初恋の人。最初は父に寵愛される彼女を疎ましく思うも絆されるのに時間はかからなかった。不幸な事件が全ての始まりだった。


その他

フリューガー

同業の魔術使い。とある魔術師の暗殺にて手を組んだ事がある。

彼から引かれる程度に徹底的な仕事をしたらしい。


外部作品での活躍

フェイト/タイガーころしあむ アッパー

虎聖杯の結界の中で目覚める。

連れ去られた妻を助けるため奔走したり、娘に反抗期を通り越して「殺す」と言われたり、相変わらず外道神父には付きまとわれたりと割と散々。ただしセイバーは安定のガン無視である。


Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

イリヤの父。ただし、こちらの世界では、自身の理想よりも娘のために悲願を放棄する妻の判断を支持し、聖杯戦争を潰したらしい。その後、経緯は不明だが士郎を養子として引き取り、冬木市で家族と共に穏やかに過ごしていた。

だが、現在は再び聖杯戦争を起こそうとする勢力が現れたことから、それを阻止するべくアイリと共に海外を飛び回っている。

ドラマCDでは、イリヤによそってもらった餅巾着を保存する、イリヤに拒絶されかけてそれを一飲みにしてのたうちまわるなど、ギャグも親バカも極まっているが、原作ファンからするとまさしく全て遠き理想郷なものだから笑えるのに泣けてくる。

なお、今作での彼の顔は徹底して映らないようになっていて、例え写真であろうと反射光で遮られている。


その後、『ドライ!!』では平行世界の「美遊の義父」としての彼が登場。

こちらは聖杯戦争には関わっていないようだが、それゆえに士郎を災害から助けて養子として引き取った後も自身の理想を諦めておらず、共に世界中を巡っていた。(なお、人を殺す決定的な瞬間だけは見せないように配慮していたとの事。)

そして、旅の果てにそれを可能とする神稚児・朔月美遊を発見して、力を使うための研究をしていたが、根を詰め過ぎた末に道半ばで病死。月の無い夜空の下士郎に正義と理想を託して亡くなる。

ちなみに、こちらの彼はちゃんと顔が描かれている。


なお、「士郎が巻き込まれた災害の場に居合わせたのが偶然とは思えない(実は魔術師が人為的に引き起こしたもので、そこに何かしらの形で関与していたという可能性は十分に考えられる)。」「なぜか言峰綺礼に目を付けられている(美遊を引き取った件も前々から知っているような素振りであった)」など、今もって謎が多いのだが、真相を知っていそうな言峰は現状なにも語ろうとはしない。


Fate/Grand Order

Fate/Zero』とのコラボイベント『Fate/Accel_Zero_Order』にて、なんとサーヴァント化して登場した。当然だが、完全なifの存在である。

詳細はエミヤ(アサシン)を参照。


(パーソナリティのみならず戦闘スタイルまで含めて切嗣と最も相性のいいサーヴァントはこいつではないかと言われることもしばしば。)


余談

『Fate/zero』での服装は、いわゆる「殺し屋のテンプレ」らしくほぼ黒尽くめの出で立ちで、黒く膝下まである丈が長いシングル打ち抜きのチェスターフィールドコートに黒の2ボタンスーツ、黒のネクタイ、グレーのワイシャツ、焦げ茶の紐なし革靴。無精ヒゲにニヒリスティックなくわえタバコもトレードマーク。

原作版ではこれらの服装について「ヨレヨレのコート」等の胡散臭さや不潔さが窺える描写が度々あるが、アニメ版ではむしろ映画マトリックスのようなスタイリッシュなモノトーンファッションという描かれ方になっている。

わざわざ汚して描くよりシワ1つ無い方が手間が省けて見た目も宜しいということだったのだろうか。

また、ほとんどの場面で脱ぐのは室内だろうとコートまでで、成長し全身黒の姿になって以降は彼がジャケット以下を脱いでいる絵はまず見られない。


Fate/extella』では、彼の衣装を元にした無銘の有料DLCコスチューム『スラッシュ&コネクト』が登場。ただし、無銘は銃を使えない…。銃を使うのはあちらの方である。


関連イラスト

Mage Killer正義の味方に


関連タグ

TYPE-MOON ニトロプラス Fateシリーズ Fate/Zero Fate/staynight

切嗣 ケリィ 衛宮夫婦 衛宮一家

びぃえる時空 まさに切嗣 ダークヒーロー ハードボイルド 正義の味方


天草四郎:同じく全人類救済を聖杯に願った者。下の名前は義理の息子と同じだが、こちらは言峰側の人間なので、同じ願いであれど仮に生きていれば敵同士となる。


ナツキ・スバル:彼もまた、強い凶運(特に女運)の持ち主である主人公。そして、あるルートでは父親として子宝に恵まれている。


地球なめんなファンタジー:彼は正にその体現者ともいえる。

死屍累生死郎中の人つながり魔術師殺しではなく怪異殺し


他の記事言語

Kiritsugu Emiya
























ケリィはさ、どんな大人になりたいの?




ケリィはさ、どんな大人になりたいの?
























眩い日差しの中で、彼女に訊かれる。その微笑みを、優しさを、決して失いたくないと

こんなにも世界は美しいのだから、今この瞬間の幸せが永遠であってほしいと

そう思うから、誓いの言葉を口にする

今のこの気持ちを、いつまでも、決して忘れずにおきたいから

































僕はね、正義の味方になりたいんだ




衛宮切嗣

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