はじめに
この名称は『スマブラ』が初出のため、当記事では『スマブラ』シリーズに登場する「こどもリンク」についても取り扱います。
概要
『時のオカリナ』に登場する7年前の少年リンク、及びその外伝作である『ムジュラの仮面』のリンクの通称。
「こどもリンク」と呼ばれるのは、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』において『時オカ』の少年姿がこの名称で登場したことから。
英語表記は「Young Link」。
『時のオカリナ』では主に序盤から中盤のストーリーに掛けて操作することになる。マスターソードを抜くことで時の勇者として覚醒し、大人時代と子供時代を行き来できるようになる。以後は大人時代のダンジョン攻略をすることになるので、ストーリー上のこどもリンクの出番は減る。
また、『ムジュラの仮面』では「鬼神の仮面」を被ると、銀色の鎧で大人の姿をした鬼神リンクに変身する。この作品は時のオカリナの後日談に当たり、ゼルダ姫によってハイラルから離れるように言われ、相棒のナヴィを探している。
ちなみにこの状態で着用しているのは実質的なスカート。
作中のコキリ族は女も男もこの格好をしており、どうやらある種の民族衣装という設定らしい。コミカライズ版ではパンチラするシーンまである。
ゼルダ無双
DLCとして登場。3DS版ではアドベンチャーモードを進めることで使用可能になる。ストーリーには登場しない。相棒はナヴィではなく主人公と同じくプロクシィとなる。
ちなみに外見こそ「こどもリンク」だが名称は「リンク」である。
平時はパッとしない性能だが鬼神リンクに変身することでパワーアップする。きちんと育てれば文字通り鬼のような強さを発揮する。
大乱闘スマッシュブラザーズ
第2作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』、最新作『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』に、『時のオカリナ』の少年リンクが「こどもリンク」名義で参戦している。
ファイター番号は22、通り名はオカリナの冒険者。
通常必殺ワザ | 炎の弓矢 |
---|---|
横必殺ワザ | ブーメラン |
上必殺ワザ | 回転斬り |
下必殺ワザ | 爆弾 |
最後の切りふだ | トライフォースラッシュ |
「リンクの攻撃力を下げた代わりにフットワークの重さを改善したらどうなるか?」とのキャラコンセプトで作られた、リンクのモデルチェンジファイター(モデル替えキャラ)。
『SP』でもリンクと異なるワザは百裂攻撃が使える点を除いてトゥーンリンクと同じのため、事実上ポジションは据え置きとなっている。
マスターソードを振るう青年リンクに対し、こどもリンクはコキリの剣で戦ってるためか、剣を使ったワザのリーチはリンクと比べて大幅に落ちている。体重も平均よりも少し軽め。
しかし、リンクと比べると素早く動け、空中機動も良い部類に入る。
大乱闘スマッシュブラザーズDX
『DX』のリンクが誇る3大ふっとばしワザの地上回転斬り、下突き、上突きの性能が悉く落ちているのは痛い点。
一方で飛び道具や蹴りワザの性能はこちらの方が秀でている。特に縦に鋭い角度で投げられ密着で当てると19%ものダメージを与える「ブーメラン」、爆風が4連続ヒットしコンボに繋げやすい「爆弾」、やたらと判定が強く本人の機動力も相俟って差し込みやすい通常空中攻撃「リンクキック」などが光る。
このため、「飛び道具を軸にジリジリと相手に近づいて必殺の一撃を見舞う」リンクに対し、こどもリンクは「飛び道具と共にすばしっこい動きで相手を翻弄しながら手数で攻める」ファイターとなっている。
総じてリンクと対をなした性能になっており、どちらが好みかは人によって分かれるといったところ。リンクが乱闘向けに対し、こどもリンクはやや1on1向けのファイターと言える。
ちなみに『DX』では下空中攻撃「下突き」で剣ではなく頭の近くにある攻撃判定を当てると、なぜか相手が炎に包まれると共に強烈に下にふっとぶという謎仕様があった。
アピールではどこからともなくロンロン牛乳を取り出し、やたら色っぽい目つきをしながら飲み干す。『DX』の全ファイター中最も長いアピールであり、一人用のクリアムービーでもひたすら牛乳を飲むシーンのみが流れていたりとよくネタにされる。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
なんと17年ぶりの復活。
『X』『for』では、同じコンセプトのファイターとしてトゥーンリンクが参戦しており、すでにトゥーン調の作品が多く出されていたことから、世代交代なのではと説もあった。
それ故に、リンク3人の揃い踏みは大きな衝撃を与えた。
従来のリンクの仕様がかなり変化した為、実質的に彼が今までのリンクのワザ構成を引き継ぐ形で差別化されている。
基本的にリンクとトゥーンリンクの中間となる個性付けがなされているが、『DX』を意識してか落下速度がリンクよりも速く(急降下速度は逆)、百裂攻撃も引き継がれている。
リンクよりもリーチ、火力、ふっとばし力は劣るもののコンボ性は上回り、空中攻撃や必殺ワザを駆使すればコンボでダメージを簡単に稼げるので繋ぎやすい。難しいテクニックも要求されないので従来のリンクのリーチや性能を気にしなければ、安定した立ち回りが出来る。
必殺ワザの回転が速いが、リンクの中ではパワーと体重が最も低い。
最後の切りふだ「トライフォースラッシュ」のモーションも異なり、キックやシールドバッシュも織り交ぜ、最後は斬り上げで締める。
ちなみに「ブーメラン」の異様なダメージの高さや「下突き」の謎の炎属性は削除された(後者はメテオも削除)。当然といえば当然だが。
勝ちあがり乱闘「ハイラル乱闘!」
ファイター、ステージ、BGM、アイテム、アシストフィギュア、そしてボス。全てが『ゼルダの伝説』づくしのルート。
『神々のトライフォース』→『時のオカリナ』(ROUND2・3)→『4つの剣』→『トワイライトプリンセス』→『ブレスオブザワイルド』と、シリーズの歴史を追っていく構成になっている。
ジャイアント戦や軍団戦は無く、ROUND4以外は全て1on1。
漫画版
姫川明版『時のオカリナ』では、裏表がなく元気ハツラツな少年として登場。ミドとはいいケンカ友達で負けず嫌いな面をよく見せる。見世物にされていた幼竜のヴァルバジアを買い取るなど心優しい。ゼルダ姫に頬キスされて舞い上がるなど3枚目なところも。
当初は売買の概念を知らずに飲み食いしてしまい、困っていたところをゼルダに助けられたことで知り合う。
剣術の素質はあるがまだまだ未熟であり、ガノンドロフやスタルフォスなどに圧倒され「子供」であることを悔やむ場面もあった。
下巻の読み切りには、リンクが冒険に出る前の出来事(スタルキッドとの出会い)が描かれている。
後日談を描いた『ムジュラの仮面』では、騎士団長と互角に渡り合うほどの剣士として成長を遂げている。スタルキッドの心を踏みにじったラスボスに対して激しい怒りを見せ、鬼神リンクとなって終始圧倒した。更には(被害者とはいえ)事態の元凶とも言えるお面屋にまで怒りの矛先を向けていた。
後に連載された『トワイライトプリンセス』にもこれらの設定は反映されており、「もう一人のリンク」として登場している。
谷上俊夫版『時のオカリナ』では熱血漢の苦労人(お人好し)と少年漫画の王道を行く性格になっている。
関連イラスト
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表記揺れ
その他
スマブラ関連
ピチュー:DXで参戦→Xでリストラ→forでDLCにならず→SPで復活と言う経緯が同じ。
ゼルダの伝説シリーズ参戦ファイター
ファイター番号順