はじめに
この名称は『スマブラ』が初出のため、当記事では『スマブラ』シリーズに登場する「こどもリンク」についても取り扱います。
概要
『時のオカリナ』に登場する7年前の少年リンク、及びその外伝作である『ムジュラの仮面』のリンクの通称。
「こどもリンク」と呼ばれるのは、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』において『時オカ』の少年姿がこの名称で登場したことから。
英語表記は「Young Link」。
『時のオカリナ』では主に序盤から中盤のストーリーに掛けて操作することになる。マスターソードを抜くことで時の勇者として覚醒し、大人時代と子供時代を行き来できるようになる。以後は大人時代のダンジョン攻略をすることになるので、ストーリー上のこどもリンクの出番は減る。
また、『ムジュラの仮面』では「鬼神の仮面」を被ると、銀色の鎧で大人の姿をした鬼神リンクに変身する。この作品は時のオカリナの後日談に当たり、ゼルダ姫によってハイラルから離れるように言われ、相棒のナヴィを探している。
ちなみにこの状態で着用しているのは実質的なスカート。
作中のコキリ族は女も男もこの格好をしており、どうやらある種の民族衣装という設定らしい。コミカライズ版ではパンチラするシーンまである。
ゼルダ無双
鬼神の仮面の力を使うことができる少年。
軽快な身のこなしで両手で持った剣を操り勇敢に戦う。
鬼神の仮面を被って鬼神の姿へと変身することで全ての攻撃が強化される。
その人知を超えた圧倒的な攻撃はすべての敵を殲滅し尽くすまで止まらない。
2015年1月29日よりDLCで「子供リンク」配信開始。(単品500円 その他封入パックは割愛)
両手持ちのコキリの剣を携えたリンク。相棒はチャットではなくプロクシィ。
頭にはキータンのお面、腰には鬼神の仮面をつけている。
属性は「闇」。使用武器は「鬼神の仮面」→「真・鬼神の仮面」→「極・鬼神の仮面」
これで「リンク」としては光、炎、雷、水、闇とすべての属性を網羅した。
特殊攻撃を使用するとオカリナを吹き、必殺技ゲージを魔力ゲージに変換できる。基本的にはこれを利用して鬼神リンク化を多用することになる。反面、こどもリンクの状態ではリーチも攻撃力も低め。
基本はこどもリンクだが、さまざまな場面で鬼神リンクに変身して戦う。
ウィークポイントダウン技ではあの「月」を真っ二つにしてしまう(ちなみにこの時スタルキッド、チャット、トレイルも少しだけ登場し、さらに剣を振りかぶるポーズは公式イラストの再現である)
小ネタで、魔力ゲージが最大の時にオカリナを吹こうとすると、キータンのお面を被り茶目っ気あふれるアクションを取る。
ムジュラ本編で発揮されたその恐ろしさはこちらでも健在。
攻撃速度も速く範囲も広い。剣ビームだってズバズバ撃てる。仕様で絶対に2ターンかかる封印されしものを除いた全ての敵のウィークポイントゲージを1ターンで削れる(しかも演出中は魔力ゲージが減らない特別仕様)。
そして極めつけは必殺技ゲージを時のオカリナ(特殊攻撃)で魔力ゲージに変換ができる事。
これにより【オカリナを吹く】→【ゲージ変換】→【鬼神に変身】→【時間切れ直前にオカリナを吹く】→【ゲージ変換】→【続行】と敵が途切れない限り鬼神にずっと変身していられるのだ。
上記のように変身さえできればとにかく非の打ち所のない性能となっている。
欠点を挙げるとすれば必殺技ゲージの回収率が悪く、敵が少ない、あるいは1対1の時はなかなか鬼神に変身できない、維持できなくなってしまう所か。
ちなみに「ゼルダ無双のリンク」にはタルミナパックで入手できるコスチュームで鬼神の仮面がある。
それを付けると鬼神リンクの姿でマスターソードを使えたり、ごまだれも大妖精にイジられるリンクも見れる。
ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ
本作ではWiiU版のDLCが全て封入されている為、プレイを進めるだけで解禁可能。
ちなみにアドベンチャーマップの左上におり、解禁出来るのは終盤となる。
仕様変更により、封印されしものも1ターンで削り切れるように。
しかし3DSのスペック上、敵の画面表示数が減っている為、必殺技ゲージの回収が厳しくなった。
また、フェアリーマジックという魔力消費による広範囲攻撃のシステムが追加されたため、魔力の使い道に悩む事に。
ちなみにフェアリーマジックで敵を倒すと経験値や封印スキル解放の為のKO数は大幅に減少する。
その為、経験値や封印スキルを気にするのであれば魔力開放。純粋にKO数を稼ぐのであればフェアリーマジックといった運用になるか。
経験値等を気にしないで済む限界まで育て切ると、フェアリーマジック連発といった戦法が取れるので、KO数がとんでもないことになる。
大乱闘スマッシュブラザーズ
第2作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』、最新作『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』に、『時のオカリナ』の少年リンクが「こどもリンク」名義で参戦している。
ファイター番号は22、通り名はオカリナの冒険者。
通常必殺ワザ | 炎の弓矢 |
---|---|
横必殺ワザ | ブーメラン |
上必殺ワザ | 回転斬り |
下必殺ワザ | 爆弾 |
最後の切りふだ | トライフォースラッシュ |
「リンクの攻撃力を下げた代わりにフットワークの重さを改善したらどうなるか?」とのキャラコンセプトで作られた、リンクのモデルチェンジファイター(モデル替えキャラ)。
『SP』でもリンクと異なるワザは百裂攻撃が使える点を除いてトゥーンリンクと同じのため、事実上ポジションは据え置きとなっている。
マスターソードを振るう青年リンクに対し、こどもリンクはコキリの剣で戦ってるためか、剣を使ったワザのリーチはリンクと比べて大幅に落ちている。体重も平均よりも少し軽め。
しかし、リンクと比べると素早く動け、空中機動も良い部類に入る。
大乱闘スマッシュブラザーズDX
『DX』のリンクが誇る3大ふっとばしワザの地上回転斬り、下突き、上突きの性能が悉く落ちているのは痛い点。
一方で飛び道具や蹴りワザの性能はこちらの方が秀でている。特に縦に鋭い角度で投げられ密着で当てると19%ものダメージを与える「ブーメラン」、爆風が4連続ヒットしコンボに繋げやすい「爆弾」、やたらと判定が強く本人の機動力も相俟って差し込みやすい通常空中攻撃「リンクキック」などが光る。
このため、「飛び道具を軸にジリジリと相手に近づいて必殺の一撃を見舞う」リンクに対し、こどもリンクは「飛び道具と共にすばしっこい動きで相手を翻弄しながら手数で攻める」ファイターとなっている。
総じてリンクと対をなした性能になっており、どちらが好みかは人によって分かれるといったところ。リンクが乱闘向けに対し、こどもリンクはやや1on1向けのファイターと言える。
ちなみに『DX』では下空中攻撃「下突き」で剣ではなく頭の近くにある攻撃判定を当てると、なぜか相手が炎に包まれると共に強烈に下にふっとぶという謎仕様があった。
アピールではどこからともなくロンロン牛乳を取り出し、やたら色っぽい目つきをしながら飲み干す。『DX』の全ファイター中最も長いアピールであり、一人用のクリアムービーでもひたすら牛乳を飲むシーンのみが流れていたりとよくネタにされる。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
なんと17年ぶりの復活。
『X』『for』では、同じコンセプトのファイターとしてトゥーンリンクが参戦しており、すでにトゥーン調の作品が多く出されていたことから、世代交代なのではと説もあった。
それ故に、リンク3人の揃い踏みは大きな衝撃を与えた。
従来のリンクの仕様がかなり変化した為、実質的に彼が今までのリンクのワザ構成を引き継ぐ形で差別化されている。
基本的にリンクとトゥーンリンクの中間となる個性付けがなされているが、『DX』を意識してか落下速度がリンクよりも速く(急降下速度は逆)、百裂攻撃も引き継がれている。
リンクよりもリーチ、火力、ふっとばし力は劣るもののコンボ性は上回り、空中攻撃や必殺ワザを駆使すればコンボでダメージを簡単に稼げるので繋ぎやすい。難しいテクニックも要求されないので従来のリンクのリーチや性能を気にしなければ、安定した立ち回りが出来る。
必殺ワザの回転が速いが、リンクの中ではパワーと体重が最も低い。
最後の切りふだ「トライフォースラッシュ」のモーションも異なり、キックやシールドバッシュも織り交ぜ、最後は斬り上げで締める。
ちなみに「ブーメラン」の異様なダメージの高さや「下突き」の謎の炎属性は削除された(後者はメテオも削除)。当然といえば当然だが。
勝ちあがり乱闘「ハイラル乱闘!」
ファイター、ステージ、BGM、アイテム、アシストフィギュア、そしてボス。全てが『ゼルダの伝説』づくしのルート。
『神々のトライフォース』→『時のオカリナ』(ROUND2・3)→『4つの剣』→『トワイライトプリンセス』→『ブレスオブザワイルド』と、シリーズの歴史を追っていく構成になっている。
ジャイアント戦や軍団戦は無く、ROUND4以外は全て1on1。
漫画版
姫川明版『時のオカリナ』では、裏表がなく元気ハツラツな少年として登場。ミドとはいいケンカ友達で負けず嫌いな面をよく見せる。見世物にされていた幼竜のヴァルバジアを買い取るなど心優しい。ゼルダ姫に頬キスされて舞い上がるなど3枚目なところも。
当初は売買の概念を知らずに飲み食いしてしまい、困っていたところをゼルダに助けられたことで知り合う。
剣術の素質はあるがまだまだ未熟であり、ガノンドロフやスタルフォスなどに圧倒され「子供」であることを悔やむ場面もあった。
下巻の読み切りには、リンクが冒険に出る前の出来事(スタルキッドとの出会い)が描かれている。
後日談を描いた『ムジュラの仮面』では、騎士団長と互角に渡り合うほどの剣士として成長を遂げている。スタルキッドの心を踏みにじったラスボスに対して激しい怒りを見せ、鬼神リンクとなって終始圧倒した。更には(被害者とはいえ)事態の元凶とも言えるお面屋にまで怒りの矛先を向けていた。
後に連載された『トワイライトプリンセス』にもこれらの設定は反映されており、「もう一人のリンク」として登場している。
谷上俊夫版『時のオカリナ』では熱血漢の苦労人(お人好し)と少年漫画の王道を行く性格になっている。
関連イラスト
関連タグ
表記揺れ
その他
スマブラ関連
ピチュー:DXで参戦→Xでリストラ→forでDLCにならず→SPで復活と言う経緯が同じ。
ゼルダの伝説シリーズ参戦ファイター
ファイター番号順