「暴れたきゃあ “新世界”へ!!!」
「───海軍もまた …変わらざるを得ない………!!」
概要
シャボンディ諸島にて11人の超新星と呼ばれる海賊の一人として登場。
現在は「最悪の世代」に名を連ねている。
元海軍本部少将という異色の経歴を持った海賊であり、パシフィスタなど、政府・海軍の内情・機密についても知っている。海軍のマークを改変したような海賊旗を掲げ、所属船も海軍の軍艦を基調にした赤い船となっている。
プロフィール
本名 | X・ドレーク |
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異名 | 赤旗 |
年齢 | 31歳→33歳 |
身長 | 233cm |
懸賞金 | 2億2200万ベリー |
肩書き | 最悪の世代、元海軍本部少将、SWORD隊長 |
所属 | バレルズ海賊団→ドレーク海賊団船長、元百獣海賊団飛び六胞 |
所属船 | リベラルハインド号 |
悪魔の実 | リュウリュウの実 モデル“アロサウルス”(動物系古代種) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
出身地 | 北の海 |
誕生日 | 10月24日(X=ローマ数字の10、アルファベットの24番目) |
星座 | さそり座 |
血液型 | X型 |
好きな食べ物 | チキンライス |
嫌いな食べ物 | 卵 |
趣味 | 爬虫類マニア・天体物理学 |
イメージ国 | トルコ |
イメージ職業 | 動物園飼育員 |
イメージ花 | リンドウ |
イメージ動物 | アロサウルス |
武器 | サーベル、メイス |
家族 | X・バレルズ(父) |
初登場 | 単行本51巻 第498話「11人の超新星」 |
CV | 竹本英史 |
人物
容姿
左が第1部(サバイバルの海・超新星編)、右が第2部(最後の海・新世界編)の姿である。
容姿としては顎に「×」型の十字傷があるのが特徴。他にも腹部から胸部にかけての大きな「X」のペイント(刺青?)も良く目立つ。名前も含めて「✕」の印象が強い人物。
服装としては全体的に黒基調の物が多く(アニメ版では紺基調)、また目元には眼帯を合わせたような特徴的な黒いマスクを着用。腰には武器である剣とメイスを下げている。因みに剣が左でメイスが右。
2年前は黒い帽子をかぶっていたが、2年後には被らなくなっており、逆立った前髪が特徴的。
性格
冷静沈着だが、登場シーンが少ないため海賊になった理由など性格の全貌は不明。しかし、海軍やベガパンクについては独自に調べている節があり、何か思う所がある様子。
ワノ国篇ではバジル・ホーキンスとの絡みが多く、彼と比べてやや気が立っているような態度をとっている。同じ北の海出身だからか、ジェルマ66について二人共知っており、とある戦士を前にして「本物!?」と驚きを隠せなかった。
アニメではさらに顕著になっており、彼の一挙一動に興奮していたり、
「滅びろ!ジェルマ66ー!」と言って剣を抜いたりとノリノリになっている。
更に話が進むにつれ、女の裸に弱いという意外な弱点が判明。
サンジのように鼻血を出すような重症ではないが、白目を剝いて倒れてしまった。しかし本人は断固として認めようとしない。「弱くなどない…」
戦闘能力
悪魔の実
「だったら話が早い」
変身後の牙は海軍の人間兵器パシフィスタを流血させられるほどであり、2年後には自然系能力者をあっさり倒せる覇気も身につけている。
ワノ国編では尻尾の一薙ぎでサンジを叩き落とすなど、その体躯を活かしたパワーファイトが増えている。サンジの咄嗟の蹴りにも怯まないなど、耐久力もある模様。
悪魔の身の能力以外では、メイスと剣の二刀流での戦闘も行う。描写は少ないものの、キラーとウルージの攻撃を受け止めて戦闘を中断させており、かなりの腕前だと予想される。
技
- X狩場(エクスカリバー)
メイスと剣でX字に斬りつける技。自分より巨体の相手を一撃で仕留める威力を誇る。
経歴
過去
33年前、元海軍将校のX・バレルズの息子として北の海で生まれる。嘗ては父の海賊団に所属していた。
幼い頃は立派な海兵の父に憧れ、自身も海兵になることを夢に持ち、当時は「ドリィ」と呼ばれていた。当時から一味の誰よりも腕っぷしはあったらしいが、何があったのか海賊になった父から暴力を振るわれ、更に奴隷扱いされていたことで常に怯えていた。
13年前、ミニオン島のオペオペの実を巡る闘いでドフラミンゴがトラファルガー・ローの捕縛とコラソンの殺害の為に発動した「鳥カゴ」から運良く逃げ出し(バレルズ海賊団の船員から「この檻」から助けるよう言われていたが)、海軍に保護された。
この時、保護されたドレークの怯えきった姿が少年と誤認されるほど萎縮していたため、この情報を黒電伝虫で受信したドフラミンゴ達は「ローが海軍に保護された」と勘違いし、それが間接的にローの命を救った。
しかしその後、海軍本部少将にまで出世した彼もまた父と同じく海賊へと身を堕とすのだった。
本編
シャボンディ諸島〜マリンフォード頂上戦争篇
小競り合いを起こしたキラーとウルージの戦いに割って制止した。“麦わらのルフィ”が天竜人を殴った「天竜人の一件」に発する海軍部隊来襲時に際し、Dr.ベガパンクの開発したパシフィスタの実力を図るためパシフィスタにメイスとサーベルで攻撃する。
この時、大将黄猿とうっかり遭遇し「しまった…黄猿と出遭うつもりはなかった」と語った。黄猿から「戦ってみるといいよォ」と交戦を促され悪魔の実の能力でアロサウルスに変身し、パシフィスタの頭部から流血させる程の損傷を負わせたがレーザーで身体を貫かれてしまう。その後黄猿にホーキンス、アプー、ウルージと共に4人まとめて倒されてしまった。
その後、辛くも海軍部隊の包囲を抜けて諸島を脱出、マリンフォード頂上戦争を見届け、「───海軍もまた…変わらざるを得ない………!!」と時代の先を見据えた言葉を語った。
"新世界"に突入すると、四皇“カイドウ”のお気に入りのとある冬島を守護していたスコッチの下を訪れ、彼の警告を受けたにも関わらず襲撃を開始した。
表紙連載「カリブーの新世界でケヒヒヒヒ」
四皇カイドウの傘下としてカイドウの縄張りに姿を現し、諸々の経緯から「ガブル隊長」として武器工場の労働者暴動鎮圧に赴き隊長の祖母を処刑しようとしていたスコッチを呑み込み反乱軍を指揮していたカリブー達を瞬く間に倒し、カリブーを連行していった。
ドレスローザ篇
連行後、カイドウ一味の下に戻り、新聞記事からドフラミンゴの敗北を知る。その際に仲間達にドフラミンゴによって父を殺害された事を明かすが、「……昔の話だ…恨んじゃいない」とのこと。
ワノ国篇
第一幕
1年以上前に「真打ち」として百獣海賊団に加入し、お玉や天狗山飛徹が住んでいた編笠村を要だった用心棒の侍5人を倒し壊滅させたことが判明。
現在は百獣海賊団の幹部「真打ち」の中でも、最強の6人と言われる「飛び六胞」の1人となっている。
第二幕
狂死郎一家の子分を叩きのめしたサン五郎への見せしめとして、ページワンと共に花の都に招集される。
その翌日、ホーキンスと行動し、手入れをした湯屋で偶然覗き行為をしていたおそばマスクと遭遇。しかし、初め湯屋に入るのを拒否していたドレークは、女性客の裸を見た途端に卒倒。何とか起き上がり、おそばマスクの正体をすぐさま見破るが、逃げられてしまう。
トの康の正体判明後は、ホーキンス達とトの康の処刑に立ち合った。そして処刑直後に乱入したサン五郎と交戦。しかしドレークはどこか不自然な様子を見せており、ローを捕らえたホーキンスにもその様子を指摘された。
幕間
「─だろうな 先日殺し合いをしてたカイドウとビッグ・マムだが…… 手を組んじまった」
ここで、ドレークの真の肩書きが海軍本部機密特殊部隊「SWORD」の隊長である事が明かされた。彼の他に海軍本部大佐コビーもSWORDの隊員の1人である事が判明しており、劇中では密かに彼と連絡を取り合い、百獣海賊団とビッグ・マム海賊団が同盟を組んだ一件を伝えている。
第三幕
年に一度行われる百獣海賊団の宴会「金色神楽」の会場、鬼ヶ島に他の飛び六胞と共に集う。さらにカイドウの名を借りたキングに召集をかけられ、カイドウの息子であるヤマトの捜索を命じられた。
金色神楽が始まった後、侵入者の擾乱を利用してクイーンを殺しに行くフリをしたフーズ・フーの罠に嵌められ、クイーン、フー、ホーキンスの3人に包囲されてしまう(この時、捕らわれていたローを解放したのは彼である事が判明したが、監視が付いていたため既にバレてしまっていた)。裏切りが露呈し、最早弁解は不可能だと判断したドレークは壁を爆破して逃走。この絶体絶命の状況を打破できる方法を必死に考え始める。
スパイとしての立場上、海軍に戻る事はできない。そんな彼に残されていた希望は、部下のコビーから話に聞いていたルフィの存在だった。そのたった“一縷の希望”に賭けたドレークはルフィの前に立ち塞がっていたナンバーズを彼との同時攻撃“X狩場”で撃破した後、ルフィに共闘を志願した。
「“麦わらのルフィ”!!! 理由あっておれは孤軍!!」
「お前達と共に戦わせてくれ!!!」
ルフィからは共闘を聞き入れられたが、当然自身の正体までは明かせず、フランキーやジンベエからは疑いの目を向けられ、ゾロに至っては攻撃を仕掛けられる。しかしドレークの裏切りを知ったアプーから挑発を受けた事で、元々アプーが嫌いだったドレークは麦わらの一味をアプーに「弱小海賊団」呼ばわりされ怒ったゾロと一時的にタッグを結成した。
しかし、裏切り者のドレークや麦わらの一味、侍達を始末するためクイーンは宴会ホールに細菌兵器「氷鬼」を使用。さらにクイーンはアプーに抗体を託し「氷鬼in鬼ごっこ」という敵味方入り乱れた抗体の争奪戦を起こしてしまう。ドレークはゾロと協力し抗体を奪おうとアプーに猛攻を仕掛けるが、その最中に落下してきた菊の丞の腕を見て、奮起したゾロにより一撃で斬り伏せられるアプーを目の当たりにする。
深手を負い抗体を奪われたアプーはなおも抗体を奪い返そうと襲いかかってくるが、ドレークは獣形態でアプーに噛みついて投げ飛ばし、ゾロ達に向かってこの場は自分に任せるように進言した(この時、ゾロからは「勝ち馬に乗る才能はあるようだな」と評された)。
その後は岩戸の間でアプーと同盟を持ちかけられるが麦わらとの義理を果たすため一蹴。
戦闘中にヤマトが乱入し、更にナンバーズたちも暴走したことで戦闘が中断。
ヤマトを追いかけた先でCP-0を目撃し、消されかけたところでアプーが助太刀し、呉越同舟でCP-0と戦うこととなる。
その後は奮闘したものの、ミンク族の戦士達から異常な強さと評される程の戦闘力を誇るCP-0のメンバーには力及ばず、ナンバーズの三鬼共々返り討ちにされた挙句、アプーにも見捨てられる事となった…。
余談
- モデル
名前の由来は、イギリスの海賊船長にして海軍提督でもある冒険家『フランシス・ドレーク』。マゼラン亡き後、人類で初めて地球一周を生きたまま成し遂げた人物である。
バジル・ホーキンスのモデルであるジョン・ホーキンスとは戦友。
- 名は体を表す
アロサウルスのアロには奇妙な、変わったという意味もあり、
元海軍の海賊にしてスパイという彼の異色の経歴に当てはまる。
- 幼少時代
上述のシーンより64巻のSBSで描かれた幼少期の超新星で幼い頃のドレークが先行登場している。こちらでもボロボロの海軍帽を被り喜んでいる姿が描かれている。
- アニメ
アニメオリジナルキャラクターに海軍本部少佐ドレイクがおり、
声優も同じであるが特に関係はない。
- スパイ
頂上戦争後の意味深な発言や、最悪の世代の海賊の中では唯一、海賊旗にドクロマークを掲げていないなど、彼の正体の伏線らしきものは存在していた。また2年前の時点でカイドウのお気に入りのとある冬島を襲撃した事も、彼の傘下となり内部に入り込む為だと推測される。その結果、海軍はカイドウとビッグ・マムの史上最悪の同盟結成を直ぐ様知ることができた。
だが編笠村の破壊など潜入任務に対して私情を抑え忠実な面を見せるドレークも、ワノ国で「CP‐0」を目撃した際には流石に驚きは隠せなかったらしく「数分思考が止まった」程。「SWORD」と「CP‐0」は前者は海軍で、後者は政府の組織であるが、ドレーク自身は彼らに気付かれないよう動いている様にも見受けられる。
また、上記のコビーとの合言葉のやり取りは、センゴクとコラソンのものを彷彿とさせる。しかし、海軍側の人間がどの程度ドレークの正体を把握しているかどうかは、現在判明していない(シャボンディ諸島篇で黄猿はドレークを「ドレーク少将…」と呼んだ後に「ああ…元“少将”」と訂正しているが、真意は不明)。
関連イラスト
関連タグ
飛び六胞 うるティ ページワン フーズ・フー ブラックマリア ササキ
バジル・ホーキンス スクラッチメン・アプー…百獣海賊団に入った最悪の世代
トラファルガー・ロー…幼少期、ミニオン島ですれ違う。
ガスパーデ(映画版オリジナルキャラクター。こちらも元海兵の海賊であり、その残虐性から「海軍最大の汚点」と言われる)