Pixivではヘタリア(APH)の国家擬人化キャラのベールヴァルド・オキセンスシェルナも有名。
概要
正式名称はスヴェーア族の国を意味からスウェーデン語でKonungariket Sverige。通称Sverige。日本語で発音すると「スヴェーリエ」。
英語表記はKingdom of Sweden。日本語表記はスウェーデン王国。漢字表記で瑞典。
人口は約1000万人。
北欧諸国の中では最大の人口を持つ。
西にノルウェー、北東にフィンランド、南西にカテガット海峡を挟んでデンマーク、東から南にバルト海が面している。
首都はストックホルム。
主要都市としてはイェーテボリやウプサラ、ヘルシングボリなどが挙げられる。
歴史
ゲルマン系諸部族の小国が乱立し、スウェーデン(瑞)・デンマーク(丁)・ノルウェー(諾)の3国にまとまった。「北方の民」という意味のノルマンと呼ばれるのもこのころである。「ヴァイキング」の一つとして恐れられた一方、イスラム圏まで手広く交易をしていた。主に北欧神話に代表されるように自然崇拝中心だったが、10世紀にはキリスト教も受容されていった。
12世紀にフィンランドを統一。国内の弱体化が進み、1397年にはデンマーク・ノルウェーと同君連合を組み、デンマークに支配された。
1523年に同盟から離脱し、バルト海へ進出。「北方の獅子」と呼ばれたグスタフ2世アドルフのもと、欧州最大の製鉄業、傭兵に頼らず徴兵した農民軍を厳しく鍛える兵制、歩兵・騎兵・砲兵を有機的に連携する三兵戦術によって軍事大国となる。こうしてバルト海両岸に広がる広大な領土を掌握する一大バルト帝国が築かれた。しかし、もともとの国土の食糧生産の低さとそれに伴う人不足、兵站不足はいかんともしがたく、18世紀には弱体化が進み、イギリス、プロイセン、ロシアなどに戦争で敗れ国土が縮小し、覇権の時代から没落する。
ナポレオン戦争では、ナポレオン配下のベルナドット元帥をカール14世ヨハンとして王に迎える。ベルナドットは王太子として迎えられて以降はスウェーデンの利益を守ることを前提とした政策を行い、結果的にナポレオン時代に各国の王に据えられたナポレオン関係者の中で唯一、戦争後も王家・国王に留まった。フィンランドを失うもデンマークからノルウェーを奪うことに成功、カール14世による改革もあって弱体化が止まり、北欧最有力国として列強に準じる地位に落ち着く。武装中立を国の方針として掲げだすのもこのころである。
19世紀から北欧統一の機運が高まるもノルウェーの独立もあって国力は低下し、20世紀には民主化・小国化へ向かう(ただしもともとスウェーデンはヨーロッパの中では議会の国王にいする権限が強い国だった)。福祉政策と武装中立を掲げ、第一次・第二次の両大戦にも加わらず、友好国のフィンランドがソ連に侵略される事態(冬戦争)にも関与を避けた。冷戦期も中立を保ったが、米国寄りであったと見られている。1995年にEUに加盟し中立を放棄した。近年では移民を受け入れて人口を補っているが、イスラム系の移民も多く、それが治安悪化や暴動の発生を招いている。自国に対するネガティブキャンペーンも行っており、その中の一つに「2049年頃にイスラム国家になる」がある。
2020年に新型コロナウイルスがパンデミックを起こすと、放置して集団免疫を獲得する方針を決めた。スウェーデンのコロナ対策の是非は今も議論の途上にある。
地理
スカンディナヴィア山脈が大部分を占めえフィンランド同様に湖が多い。
国内最高峰はケブネカイセ山(標高約2,103m)。
国内のほとんどの都市は平原や湖岸、海岸に位置している。
冷涼な気候であるうえ土地も痩せているため農業生産力は低い。農産業は酪農がメイン。
政治
現国王は、ベルナドッテ王朝第7代カール16世グスタフ(位:1973年9月15日~)
1974年憲法で象徴君主制になり、国王の政治権限は外交官信任状認証という元首としての権限や国政情報を取得する為の閣僚会議主宰などに限られ、政治的意思決定には関与しない。
立法府は、リクスダーゲンの一院制。議席数349席で比例代表制。
行政府は、首相を中心としたスウェーデン政府で、かつて国王が持ってきた官吏任命権を使い組閣、官僚の任免を行う。
スウェーデンは福祉国家モデルの代表とされる。人口規模に比べて政府や自治体の行政組織の規模が大きい。労働者の4割以上を公務員を占めている。これは「小さい政府」主義を掲げるアメリカとは対照的である。
全般に税率の高い国と知られているが、ヨーロッパの中でも屈指の高所得であり国民生活は豊か。
国民生活において行政の果たす役割が大きいため、国民の政治への関心は高く、政府は常に有能であることが求められている。政治家がラフな服装で大衆の前で談笑するなど、国民にとって政治は身近なものである。だが、最近になって「高齢化で年金がピンチだから75歳まで働いて」と首相が発言しており、綻びが生じている予兆もある。
外交と安全保障
EUに加盟して中立を放棄した現在も軍事的中立は維持し、NATOには加盟していない。
長らく中立国だったため、外交面では対立する国を仲介する役を担っており、大戦末期の大日本帝国とアメリカや、開戦前のイラクとアメリカの交渉もしていた。しかし近年はロシアの脅威に晒されているだけでなく、覇権主義や自国第1主義を前面に出すアメリカや中国といった大国にも振り回されることがある。
軍事面は強力である。戦闘機ではJ35・JAS-39を独自開発し、しかも世界の一線級戦闘機に匹敵する性能を誇る。スターリング外燃機関という独自技術による潜水艦も開発した。一時は核武装も考えていたほど。
しかし2022年2月24日に発生したウクライナ侵攻を受け、国内でもNATO加盟論が強まり、同年5月17日に正式に加盟申請を行った。
経済
元々軍事国家であったゆえ、他の北欧諸国と比べてスウェーデンは工業が発達している。
軍事産業から派生した自動車産業や航空機産業、IT産業は強い競争力を持つ。
ノーベル賞の由来であるアルフレッド・ノーベルはダイナマイトの発明者であった。
資源に乏しく、食料品や燃料は海外からの輸入に依存している。
社会と文化
スウェーデン語を公用語をしているものの、英語のほうが有用性が高いため英語の習得者が多い。
自由主義と男女平等の思想を重んずる。
2017年に徴兵制を復活させた。人口の少ないスウェーデンが兵員を安定して確保するためであり、女性も徴兵の対象になる。
スウェーデンというとヴァイキング(北ゲルマン人)の国というイメージが強いが、西欧ではなく主にポーランドやロシアに交易もしくは侵略をしていた人々の末裔である。現代では中東からの移民が急増し、アラブ系の住民も目立つようになった。
冷涼な国に住むスウェーデン人にとって、温暖な国は憧れである。イタリアやスペインなど暖かい南欧の国にバカンスに行く人は多い。タイに行く人もいる。海外に行けない場合は近所の綺麗な湖沼でバカンスを過ごす。
人口当たりの性犯罪率が世界屈指の高さだが、これは性犯罪の基準と規制が厳しいためであって、治安が悪いわけではない。この国では性的同意のない性行為は全てレイプと見做される。性犯罪のうちレイプの発生率だけでも、スウェーデン人男性10人に1件という極度の高さであり、法律に適応できていない国民も多いことを示している。
ストックホルムでノーベル賞の授賞式が開催される。
旧暦の冬至の12月13日に「一番大切な冬の行事」と言われる聖ルチア祭が行われる。
イタリアの女性聖者・聖ルチアに因んだ行事で、長く暗く寒い北欧の冬に光を呼ぶ、光の聖人や農耕の守護神として親しまれた。クリスマスの様式が取り込まれた祭りで、子供達が聖ルシアに扮して行列となり、お菓子を運んだり、「サンタ・ルチア」を唄ったりする。
関連タグ
北欧神話 シュールストレミング 高らかにオナニー イングヴェイ・マルムスティーン ウッーウッーウマウマ(゚∀゚) ノーベル賞
ニルスのふしぎな旅 せんぱいクラブ 魔女の宅急便(ジブリアニメ版のモデル)