「ぷりぃぃぁあ!!」
基礎データ
概要
プリンのこだいのすがたと思われるパラドックスポケモン。
名称の由来はそのまま「叫ぶ尻尾」からで、ある意味仮称に近い。
その名の通り、前髪の部分が尻尾のように異様に長く後ろに伸びているのが特徴であり、先端部分は赤い。体格も現代のプリンより一回り大きく、口からは小さい牙が見えている。
両足の指も3本に分かれているのがしっかり確認できる様になった。
プクリンへ進化することはなく、タマゴ未発見につきププリンらしき進化前も確認できない。ただ、軽い体重とそれに伴う浮遊能力は変わらない模様。
タイプについてはノーマルが消滅。
第5世代までは単ノーマルだったことから、ある意味原種のタイプから丸々変わる結果となってしまった。
この点では初代で単でんきだったのを引き継いだスナノケガワとは対照的と言える。
ただ、初代のポケモンである原種プリンは単タイプであってもサブウェポンは豊富であり、エスパー技についても元々習得に困らず、スナノケガワの原種であるレアコイルが地面技を覚えない点でも対照的。
結果として原種プリンはタイプを一切無視しても豊富なことが行える(行えた)と言え、サケブシッポも同様にこの傾向を引き継いでいることから、タイプと技の関係を無視している点で矛盾(パラドックス)が起きていると言えるだろうか。
可愛い外見に反して近づくものに襲いかかる凶暴で攻撃的な性格をしており、月刊オーカルチャーでは原始的な姿と凶暴性から10億年前のプリンではないかという説も出ているらしい。
因みに10億年前とは地球では先カンブリア時代、まだ恐竜どころか魚すら存在せず、ようやく原始的な多細胞生物が誕生しようという時期である。現実とポケモン世界では歴史が異なるとはいえ余りにも大昔すぎるのでは…?
スカーレットでは、エリアゼロの中で最初に戦うパラドックスポケモンであり、イベントで従来の可愛いプリンだと思い近づいたボタンに対し、凶暴性を顕に襲い掛かってくる。
ただ、当イベントのバイオレット版ではテツノツツミが出現し、不気味で恐怖を感じる物となっているのに対し、こちらは見た目が見た目なので全く怖くないというユーザーも…。
そして、捕まえれば従来のプリン同様、愛らしい行動でトレーナーに接してくれる。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サケブシッポ | 115 | 65 | 99 | 65 | 115 | 111 | 570 |
プリン | 115 | 45 | 20 | 45 | 25 | 20 | 270 |
プクリン | 140 | 70 | 45 | 85 | 50 | 45 | 435 |
タイプはサーナイトやブリムオン等と同じフェアリー・エスパー複合に。
種族値に関してはプリンから一気に様変わりし、耐久と素早さに特化した形になっている。一方攻撃性能はかなり低め。
習得技はプクリン譲りの多彩な攻撃技・補助技に加えて、様々なエスパー技を習得出来るようになった。牙がある為かサイコファングを初め、かみくだくや三色牙のような、ファンシーさからかけ離れた技も覚えられる。
また、タイプ不一致ながらばくおんぱを覚えられるようになっている。「叫ぶ尻尾」の面目躍如である。一方で相変わらずムーンフォースは覚えてくれず、フェアリー特殊技は変わらずマジカルシャイン止まり。
プクリンと違いかちきも無く、種族値のバランスの都合上攻撃・特攻共に低すぎる為特性で攻撃面を補強する事はほぼ不可能(一応やろうと思えばできるが、サケブシッポの強みを完全に殺す調整が必要なので難易度は高い)。
フェアリータイプなのに数の多いあくタイプを軽減できないなど、なかなか立ち回りに苦労するポケモン。
伝説のポケモンであるコライドンとの相性は良い。
自身の特性を活用できる他、味方の火力をサポートするおたけびやてだすけ等ダブル以上で有用な技を多く習得できるのもポイント。
その為本領はダブルバトルやテラレイドバトルのような団体戦だろう。
シリーズ2で解禁されると、当初の予想通り早速起点作り型として使われるようになった。
「ステルスロック」「アンコール」「でんじは」「ほろびのうた」、両壁に「がんせきふうじ」と、起点作り型として必要な技は一通り揃っている。「ビルドアップ」を積んでから「バトンタッチ」する型もある。
持ち物は「ちょうはつ」が死活問題となるため「メンタルハーブ」がメイン。
テラスタイプは苦手なゴーストタイプに強気に出られるようにするノーマルタイプが多数派。
ダブルバトルでは「ほろびのうた」エースとして一定数活躍。
余談
- SVでの手持ちアイコンのポーズや公式イラストはプリンと全く同じであり、やはり可愛らしい。デザイン的にも差異がそこまでないため、サケブシッポを知らない人にコラ画像と説明すれば信じるかもしれない(これはテツノイバラも同様だが)。
- 頭からシッポ(のような器官)が生えているエスパータイプといえばメガミュウツーYを彷彿とさせるが、サケブシッポの色違いは全身や毛先が紫がかり、瞳は赤くなってカラーリングまでそっくりになる。特に瞳の色は古来パラドックスの特徴である黄色い瞳の共通項を押してまで組み込まれていることから、意識してデザインされている可能性は高い。
- 原種のメガシンカ形態をデザインに組み込んであるトドロクツキ・テツノブジンともやや異なった独特なアプローチと言える。
- アニポケの無印編(カントー編)第74話「げきとつ!ちょうこだいポケモン」では、超古代のプリンが登場しているが、こちらは黒い模様のついたプリンでありサケブシッポとは似つかない姿になっている。
関連イラスト
関連タグ
0984.イダイナキバ→0985.サケブシッポ→0986.アラブルタケ
同複合タイプ
パラドックスポケモン
No | 古代種 | No | 未来種 |
---|---|---|---|
0984 | イダイナキバ | 0990 | テツノワダチ |
0985 | サケブシッポ | 0991 | テツノツツミ |
0986 | アラブルタケ | 0992 | テツノカイナ |
0987 | ハバタクカミ | 0993 | テツノコウベ |
0988 | チヲハウハネ | 0994 | テツノドクガ |
0989 | スナノケガワ | 0995 | テツノイバラ |
1005 | トドロクツキ | 1006 | テツノブジン |
1007 | ツバサノオウ | 1008 | テツノオロチ |
1009 | ウネルミナモ | 1010 | テツノイサハ |
使用トレーナー