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エスパータイプ

えすぱーたいぷ

エスパータイプ(Psychic Type)とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するタイプの一種である。
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概要

ポケモンは種族ごとに1、2種類のタイプが、技には1種類のタイプが必ず付加されている。

そのタイプの相性でバトルの有利不利が決定される要素の一つ。


エスパー(Esper)」は和製英語であり、英語圏では一般的な"Psychic Type(サイキックのタイプ、精神系異能のタイプ)”の呼称が用いられている。


初代から登場するタイプの一つ。

超能力者超常現象天体をモチーフとしたポケモンが分類される傾向があり、かくとうタイプと並び亜人の見た目をした種族が多い。「超能力者は浮遊術が使える」というイメージからなのか、特性「ふゆう」を持つ種族も多い。

いかにもな異能感がわかりやすいためか伝説幻のポケモンの割合も他のタイプに比べて多く、全ての世代に必ず1匹は登場している。

中でも明らかに水属性っぽい印象の方が強いルギアに至っては『当時は強いポケモンの象徴として「エスパータイプ」があって、ルギアにも強いポケモンのイメージをつけるために、「みずタイプ」ではなく「エスパータイプ」がつけられた』と公式に言及されており、特別扱いされていた時期が明確に存在したことがわかる。


また、マフォクシーブリムオンのようにそれって超能力ではなくて魔法では?というメンツもちらほら。

特徴が似ている他のタイプでゴーストタイプは闇属性に、フェアリータイプは光属性に比較的寄っていることを考えると、エスパーは(この方とかで若干光の印象が強いものの)どちらにも寄りすぎず、魔力も含め異能と呼ばれるもの全般を司るタイプと捉えることもできる。

「エスパーはタイプというより戦術なのでは?」という指摘がされることもあり、他のRPGでいう「魔法使い」「魔法系攻撃」に相当するものと思われる。


初期には都市伝説的な要素も振り分けられており、ゴーストタイプほどではないが図鑑説明文が怪しげなポケモンもちらほら見られる。

また最近では超常現象という点でフェアリーとのモチーフ被りが少し見られ、このタイプとの複合になることも増えてきている。元が単エスパーだったのが後から追加されたパターンが多い中、明らかに妖精モチーフでも単エスパーのままのポケモンもけっこういる。

全タイプとの複合が存在するタイプのうちの1つ。


「超能力=賢さ、精神」というイメージからか、エスパータイプのポケモンは「とくこう」や「とくぼう」に優れる種族が多い。「すばやさ」は二極化する傾向にあり、「中速帯」と呼ばれる80前後にいるポケモンはさほど多くない。

特別な位置付けのポケモンが多いことから、必然的に固有の能力や特徴を持つポケモンが多くなっている反面、タイプやバランス調整がその際立った特徴を持つ伝説のポケモンを基準にされてしまいやすく一般ポケモンは性能面で埋もれがちになるケースが出てきやすい。


技で見た場合、初代からサイコキネシス(特殊・威力90・命中100)」が多くのポケモンのメインウェポンとして採用されている。無難に強く癖のない性能だが、これより上の威力を持つ技は使用者または威力上昇条件が限られているため、恒常火力はやや物足りない。

物理技はさらに貧弱で、威力が70と大分物足りない「サイコカッター」か威力80なのに命中率90しかない「しねんのずつき」のほぼ二択になりがち。そのため大抵は複合タイプの技、最悪不一致の技の方が威力が高いなんてこともちらほら。

しかもエスパー技には相手の「ぼうぎょ」を用いてダメージを与える特殊技とかいう規格外の技が2つもあり、単純比較はできないが物理耐久を突くのであればそれらの技を持つ「とくこう」の高いポケモンを用いた方が火力が出るのが現状。物理エスパーとは。


ただし下記タイプ相性を見れば分かるが、実は無効こそあれどエスパー技が効きにくいタイプは3つしかなく、技の通りは意外と良い。それでも火力不足に見えるのはインフレにおいていかれた現状なのかそれとも初代の暴れ具合が原因だろうか(後述)。

変化技は多種多様。中でもトリックルーム」「じゅうりょくといった場を操作できる技を多く抱え、エスパータイプ自身が始動役として選ばれることもしばしば。更には「ねむる」や「こうそくいどう」といった一見エスパーと関係なさそうな技もエスパータイプに設定されていたりする


総じて「様々な戦術を器用にこなせるタイプ」という位置づけがなされるだろう。

初代は攻撃一辺倒だったが、時代が下るにつれ変化技を自在に組み込むのが主流になっている。

変化技を一気に封じるちょうはつがエスパーの天敵あくタイプの技として存在しているのもエスパーの位置づけを象徴する設定だろう。


ゲーム中では専門に扱うトレーナーとして「サイキッカー」が登場するほか、タイプエキスパートと呼ばれるボス級のトレーナーも多くの地方に存在している。

その多くは自ら超能力を使いこなすエスパーである(ゴヨウザオボーのような例外もいるが)。

第8世代(剣盾)ではエスパータイプ史上初めて「タイプエキスパートが不在」「伝説・幻枠のエスパータイプ不在」という事態に見舞われていたが、後の追加DLCにおいてどちらも無事に登場することが判明し、事なきを得ている。


初期のアニポケでは「エスパー=最強のタイプ」という設定で、ヤマブキジムでサトシナツメのエスパーポケモンや、ミュウ、ミュウツーなど。相手の攻撃をテレポートやバリアーで躱し、影響を受けてもじこさいせいで復活、ねんりきやサイケこうせんで相手を意のままに投げ飛ばす…など。

ゴーストタイプ(俗称:ゆうれいポケモン)が唯一、対抗できるとの話だが、ゴーストタイプとエスパータイプの戦いは描かれなかった。

実際ゲーム内で最強のタイプだったことが影響しているのだろうか。

エスパータイプのポケモンが敗れた例もあり、ナッシーの大群(ほのおわざに敗北)、スターミー(カスミの手持ち、名無しの手持ち)である。


ポケモンカードゲームでは初登場時からゴーストタイプも内包し、紫色をイメージカラーとした「超タイプ」に分類されている。ゲンガーの体色の影響もあるだろうか。

同じく色での印象かDPt期に発売された『ポケモンカードゲームDP』からは草タイプから再分類されたどくタイプも入っていたが、剣盾期に発売された『ポケモンカードゲーム ソード&シールド』においてどくタイプは悪タイプに再々分類された。代わりにタイプそのものが廃止されたフェアリータイプを受け入れたことにより、結果的に「異能」を象徴する3タイプが綺麗に収まった形になっている。

なおルギアは超タイプよりも水タイプで出たことの方が多い。ゲームでは持っていないのにやはり海神……


エスパータイプのポケモン一覧

伝説のポケモン幻のポケモン太字で記載。


第1世代

※1:第8世代からリージョンフォーム専用の進化形態が追加。


第2世代


第3世代


第4世代

※2:第8世代からリージョンフォーム専用の進化形態が追加。


第5世代


第6世代


第7世代


第8世代

※3:リージョンフォーム専用の進化。


第9世代


メガシンカポケモン


リージョンフォーム

ポケモンタイプ(変化前)タイプ(変化後)
アローラライチュウでんきでんき・エスパー
ガラルポニータほのおエスパー
ガラルギャロップほのおエスパーフェアリー
ガラルバリヤードエスパー・フェアリーこおり・エスパー
ガラルヤドンみず・エスパーエスパー
ガラルヤドランみず・エスパーどく・エスパー
ガラルフリーザーこおり・ひこうエスパー・ひこう
ガラルヤドキングみず・エスパーどく・エスパー
ヒスイウォーグルノーマル・ひこうエスパー・ひこう

フォルムチェンジ

No.ポケモンフォルムチェンジ
493アルセウスふしぎのプレート
555ヒヒダルマダルマモード
741オドリドリふらふらスタイル
773シルヴァディサイキックメモリ

タイプ相性と特性

タイプ相性

攻撃側タイプ
抜群(2倍)かくとう、どく
今ひとつ(0.5倍)エスパー、はがね
効果なし(無効)あく
防御側タイプ
抜群(2倍)むし、ゴースト、あく
今ひとつ(0.5倍)かくとう、エスパー
効果なし(無効)-

タイプ特性

  • まほうのこなを受けたポケモンはタイプがエスパー単タイプになる。

タイプ相性考察

格闘家が殴りかかる前に超能力で倒してしまうためか、かくとうタイプ強い(心を読んで攻撃を回避することさえ可能であるため、半減できる)。どくタイプに強いのも同様に不思議な力で解毒してしまうからであろう(いわゆる心霊療法)。

一方でエスパー同士では決着が付かないためか、念波を鋼鉄の壁がシャットアウトしてしまうためか、エスパーとはがねに対しては今ひとつであり、そもそも悪い心に染まっている相手に思念を送り込む超能力は無意味なためなのかあくタイプに至っては意味をなさず、逆に返り討ちにされてしまう。


エスパー技に多く採用されているPsychoという言葉には「精神」という意味があることから、精神=心に影響を及ぼす存在である「」、「幽霊」、「悪」が弱点となっているという秀逸な説もある。

さらにエスパータイプの技にはめいそうヨガのポーズといった集中・修行系の技が存在していることから以下のようにも解釈できる(あくまで公式のものではない)。

  • 「むし」は羽音で集中をかき乱すだけでなく、人によって"不快感"を与える
    • 皮肉にもPsychoとギリシャ神話のプシュケ(蝶になってしまった女性)は同一語源である。
  • 「ゴースト」は"恐怖"で心をかき乱す上にエスパー以上の不可思議な能力を行使できる。
    • 超能力はオカルトの範疇でありながら、人間に由来する能力なためか、SFでは頻繁に登場する題材である。一方でゴーストは科学とは対の立場にある存在とされる事が多い。
    • 第1世代では、エスパーにゴーストは無効だったが、これに関しては、プログラミングミスと思われる。
  • 「あく」は心を覗き込んだ超能力者に"「悪意」で精神的ダメージを負わせる"と解釈できる。
  • 虫と幽霊に関しては返り討ちにはされない模様。
  • また、この3タイプはとくせいびびりが発動するタイプでもあるが、とくせいがびびりのエスパータイプは現状いない。

世代ごとの変遷

第1世代

初登場にして全盛期。

文句なしにこおりタイプと並んで「最強のタイプ」であった

弱点であるはずのゴースト技が、実際は無効になっているという設定ミスに加えて、当時存在していたゴーストタイプはどく複合のゴース系統のみであり、エスパー側が一方的に優位に立てていたからである。

もう一つの弱点であるむしタイプも技が貧弱なものしかなく、低めの「ぼうぎょ」であっても余裕をもって耐えることができた。


ふたりめのジムリーダールージュラは やるき だ!【歩く熱帯雨林】ナッシー

よってエスパー対策は耐性のある同じエスパータイプで行うか、低い「ぼうぎょ」を突いて「はかいこうせん」などの1倍物理技でゴリ押すかの2択しかなかった。ゴリ押すにしても「とくしゅ」が低いと攻撃を受けた時に倒されてしまうため、油断ならなかった。

対人戦をせずともジムリーダーの切り札であるスターミーフーディンはストーリーの時点で超難関である。

ナッシーはライバル戦でのショボい技構成ばかりが印象に残りがちだが、対戦では高い「とくしゅ」と「どくどく」+「やどりぎのタネ」によるコンボなどで活躍した。ただし当時はどくタイプもむし弱点だったこともあり、くさタイプも含めた4倍弱点ピンポイントのミサイルばりには要注意。

四天王の手持ちの一体であるルージュラは同じく対戦で猛威を振るっていたこおりタイプとの複合で、当時のトップメタとして猛威を振るった。

ミュウツー

そして初代唯一の禁止級にして最強のポケモンミュウツー、初の幻のポケモンでありミュウツーの元とされる他ポケモンブームの火付け役ともなったミュウもエスパータイプ。

ミュウツーが覚える技「ドわすれ」を発動させようものならただでさえ高い「とくしゅ」が2段階も上がる。一度発動させられると状態異常や自爆技なしで倒すことは困難を極めた。

ミュウも全ての技・秘伝マシンが使えるという、現在でも唯一無二の個性を持つポケモンとなった。


第2世代

戦略転換。


エーフィ砂浜のヤドキングソーナンス

新登場組では既存種の追加進化組エーフィヤドキング、自らは攻撃せず反撃を主体とするソーナンス、ノーマル複合のキリンリキ、ルージュラのベイビィポケモンであるムチュールが登場。

また、技を「めざめるパワー」1つしか覚えず戦闘用では一切ないものの、そのあまりに無機質な姿から様々な憶測を呼び、後に伝説のポケモンとの関連性も打ち出されたアンノーンもこの世代出身。

ルギャー プギャーセレビィ

伝説組では設定面でも誰もがみずタイプと疑わなかったひこう複合のルギア、2代目幻のポケモンであるくさ複合のセレビィが登場した。「エスパーは特別なタイプ」という扱いが強調されていた時期だということがわかる。


相性面ではエスパーを無効化し、エスパーに抜群を与える天敵あくタイプ、エスパー含む12タイプもの技を半減できるはがねタイプの2タイプが追加。ゴーストタイプとの関係性も修正され、むしタイプ共々強力な技が出始めた。これらの要因により一気に安定性を失った。

また、前世代では一纏めに「とくしゅ」とされていたステータスが現在の「とくこう」「とくぼう」の形に見直され、「とくぼう」については物理主体のかくとうポケモンであっても他タイプに遜色ない値が割り振られるようになったことから、弱点を突いても倒しきれないケースが発生するようにもなった

例の「ドわすれ」も「とくぼう」が2段階上昇する技に変更された。

戦略の変更を余儀なくされたエスパータイプは、器用さでの勝負に切り替わっていくことになる。


新規勢は対戦であまり活躍できなかったものの、その分既存勢の活躍が光っていた。

前世代でエスパー技一辺倒だったフーディンはかみなりパンチ」「ほのおのパンチ」「れいとうパンチを揃えただけでなくアンコールまでも手にした。

ナッシースターミーも複合タイプを上手く活かし前線で戦い続けていた。

一方こおりタイプまでも弱体化措置を受けたルージュラは第一線から退いた。


第3世代

新ポケモンではライバルの切り札であり、特徴的な容姿からトレーナー以外の注目も広く集めたエスパー単(当時)のサーナイト、かくとう複合のチャーレムはがね複合で600族のメタグロスドラゴン複合の伝説のポケモンラティアスラティオスなどがいる。

ルナトーンとんとん ソルロックろんろん

また、土地のモチーフにロケット発射場で有名な種子島が含まれているためか、天体と関連したポケモンもエスパータイプとして登場し始めており、ソルロックルナトーン幻のポケモンであるデオキシスジラーチの4種が登場した。


チャーレムメタグロス

新規勢の内、チャーレムメタグロスはエスパータイプでは事実上初の物理主体で戦うポケモンで、耐性面でもエスパーの弱点を打ち消すことで安定した戦いが望めるようになった。

ただしこの当時物理エスパー技は未登場で、エスパータイプはほぼ耐性面でのみ活用された。

ラティ兄妹

ラティアス・ラティオスはすばやさが同じ以外は戦法がほぼ真逆で、前者は持久戦・サポートを得意とし、後者は攻撃を得意とする。

どちらも多彩な技を持ちかつ高速であることから人気を博した。

ジラーチサイコブースト

ジラーチは優秀な特性「てんのめぐみ」や専用技「はめつのねがい」、デオキシスフォルムチェンジという新概念が話題を呼んだ。


特性が新たに実装されたことにより、ソーナンスかげふみを手にしたことで戦い辛かった前作から一転要注意ポケモンにまでのし上がった。

これ以外では特性「シンクロ」を獲得した種族が多く、特に性格との関連性が加わった『エメラルド』以降厳選での需要が増すことになった。


技では特性を操作できる技の第1弾として「スキルスワップ」が登場し、当時初登場のダブルバトルで味方に使うという新発想で様々なコンボを生み出した。

とくこう・とくぼうが上昇する「めいそう」も登場。

更には謎の積み技「コスモパワー」もこの世代で、こちらは天体との関連が見られる。


第4世代

新規枠はチリーンの進化前のリーシャン、はがね複合のドーミラー系統、バリヤードの進化前のマネネ、キルリアからの分岐進化であるエルレイドが登場。

UMAクレセリア

そして、所謂準伝説扱いで単エスパーポケモンばかり4種(ユクシーエムリットアグノムクレセリア)が追加されるという、ポケモン全体でも珍しい現象が起こってもいる。

特にクレセリアは、高威力技をものともしない恐るべき耐久力によって、後の世代でも対策必須ポケモンとして名を馳せてゆく。

……が、高いステータスを押し付けていく戦術がこれ以降のエスパータイプに共有されることになり、これが不可能なポケモンは第一線から置いて行かれるようにもなった。


エルレイドドータクン

技の物理特殊が個別に設定されるようになり、チャーレムやメタグロスがタイプ一致物理エスパー技を使えるようになった

同タイプの別ポケモンとしてエルレイドドータクンも現れ、物理型の研究が進んだ。

ラティオスなども「りゅうせいぐん」を武器にしたドラゴンタイプのアタッカーとして扱われる機会の方が多くなり、エスパー複合が足枷と見做される場面さえ出てくるようになった。

一方、ルージュラエレブーブーバーのように新たな進化は与えられなかった。


変化技にも「遅いと速いが逆転する」という革命的な技「トリックルーム」が登場し、鈍足ポケモンの研究も進んだ。

この他「じゅうりょく」も登場し、後期にはエスパータイプに広く行き渡ったことからコンボに用いられるようになった。

だがこの世代、周りの火力がどんどん上がる一方でエスパー技の火力は上がらずじまいで、火力面で後れを取り始めることに。

特にむし・あく両タイプの火力上昇はかなり痛手で、それまで押し切れていたはずの相手にやられるケースが起き始めた。


余談だがこの世代にて「さいみんじゅつ」が物議を醸すことになった。

『DP』当初この技は命中率が70に引き上げられ、更にゲーム内の仕様変更で「ねむり」「こんらん」が最低でも2ターン続くことになったため、火力インフレも手伝って「高速ポケモンの『さいみんじゅつ』で眠らせて2ターン高火力技をぶつけるだけで試合が終わる」というワンサイドゲームがあちこちで展開されてしまった。

更に公式大会もそれまで禁止していた複数匹の「ねむり」を解禁させたことで、あちこちで眠らせては倒し眠らせては倒しのワンサイドゲームが繰り広げられた(実際一番跳梁跋扈していたのはこいつこの技だが)。

流石にまずいと判断したのか、『Pt』にて「さいみんじゅつ」の命中率を60に、「ねむり」「こんらん」の最低ターン数を1に戻す措置を取ることになった。


同世代末期には初めて公式大会にミュウツーやルギアが出場できるようになった。

当初はルギアが強いと予想されていたが、ミュウツー雪男後輩海神を連れて大技を乱舞し始めて以降鳴りを潜めてしまった。

当のミュウツーは様々な技を器用に使いこなすポケモンとして使われ、初代からの変化を感じさせる大会となった。


第5世代

ライバルの台頭で陰りが・・・

オーバースピードキラキラリサイタル

新規組はエスパー単のムンナゴチムユニランリグレーの4系統、ひこう複合のコロモリ系統とシンボラー、幻枠は初のほのお複合で更には地方ナンバー0のビクティニ、キリンリキ以来のノーマル複合かつフォルムチェンジ持ちのメロエッタが登場した。

また、ヒヒダルマダルマモードも一般ポケモンとしては初のほのおとの複合である。


ムシャーナのテレキネシス!ぶよぶよしてるよきっと

新規組のうちすばやさが低い以外が高水準で整ったムシャーナランクルスが耐久や「トリックルーム」を軸に活躍した。

ひこう複合のココロモリシンボラーもトリッキーな戦術を主体として活躍した。

その他、本世代初登場のゴチミル公式攻略本購入者のみ特性「かげふみ」の個体をゲットできる(1匹のみ、繁殖不可、ゴチルゼルへの進化可)というキャンペーンの対象となり、その是非と初の能動的な「かげふみ」持ちが生まれたという二重の物議をかもした。


既存勢力では隠れ特性で強化された種族が多く、エーフィネイティオマジックミラーを、フーディンマジックガードを、ヤドランさいせいりょくを手に入れ前線に躍り出た。

だが「ふゆう」持ちにはドータクン系統以外何も与えられなかった。


新技では攻撃技に「サイコショック」が登場。

「相手の『ぼうぎょ』でダメージを計算する特殊技」という新発想により、特殊アタッカーへの対応を狂わせられるようになった。

ただし、威力は「サイコキネシス」よりさらに低い80に留められたため、相変わらず火力不足だった。

変化技では、トリプルバトルの実装に合わせて「サイドチェンジ」や「いやしのはどう」が追加され、ダブルバトルにも応用が利くことから戦略性が増した。

また「テレキネシス」も登場し、独特の仕様で話題を呼んだ。

だがこれらの技は習得者がそこまで多くない上に扱いが難しいことからあまり流行しなかった……この当時は。

また、能力が上がれば上がるほど青天井式に威力が上がっていく「アシストパワー」が登場。

シングルでは「バトンタッチ」、ダブルでは「じこあんじ」などを活用したコンボで名を馳せた。


技威力の上昇等によってかくとうタイプがかなり幅を利かせるようになり、エスパータイプの出番が更に多く増えた。

だがエスパータイプ自身もむしタイプやゴーストタイプの強化で狙われる立場となり、あくタイプも交えての牽制し合いが繰り広げられることとなった。

特にこの世代ではこれまで弱いと揶揄されていたむしタイプが大暴れしていた世代でもあるのでこれまで通りの戦い方では通用しなくなりつつあった。


第6世代

エスパー、凋落。


新ポケモンでは御三家初のエスパータイプとなったほのお複合のマフォクシー、性別によって特性や戦法がまるで異なるという新機軸を打ち出したニャオニクス、見た目どころか戦法すら天邪鬼で初のあく複合のカラマネロ、幻枠で初のゴースト複合、更に強化形態があく複合に変化するというこちらも新機軸のフーパなどが追加された。


新たに実装されたメガシンカには8種族がノミネートされ、中でもチャンピオンの切り札であるメガサーナイトは新特性「フェアリースキン」による超火力と多彩な補助技を両立し、特にダブルバトルで活躍を始めた。

またメガヤドランは特性「シェルアーマー」を手に入れ積み技を使いやすくなった。

一方ミュウツーはメガシンカを2つももらえたが、どちらも期待されていたほどの強さではなく鳴りを潜めてしまった。

ORASで追加されたメガエルレイドも対となるメガサーナイトの陰に埋もれがちだった。

同じくチャンピオンの切り札であるメガメタグロスも、周りが強過ぎたせいで地味な活躍に留まった……この頃までは。


既存ポケモンではゴチルゼルの特性遺伝が可能になり、能動的な「かげふみ」が登場したが、メガゲンガーにその役目を完全に奪われ、そこまで話題にならなかった。


そしてエスパータイプはこの世代、かつてないほどの冬の時代であった。

何よりもはがねタイプの耐性が下方修正され、ゴースト・あく技が等倍で通るようになったことにより、技が一貫しやすくなったこれら2タイプが大幅に増加したのが最大の原因である。

エスパータイプはその対象から外れたばかりか、増加した2タイプ共に弱点を突かれるという非常に厳しい立場に置かれてしまった。

ゴーストタイプにはかげふみ」無効、あくタイプにははたきおとす」強化が入りエスパーの戦術をことごとく封じ込んでゆく始末。


加えてこの世代では先制技が非常に強く、ファイアローメガガルーラなどに先手を取られると低耐久エスパーは何もできないまま退場することが多くあった。

更にはフェアリータイプが登場し、対どく・エスパー以外では上位のタイプ相性を誇り、更に火力もあちらの方が高く、特に対かくとうタイプではほぼ完全にあちらの方が上になってしまった。

既存組のフェアリータイプ追加ないし変更があるかと思いきや追加されたのがサーナイトバリヤードだけで、変更は一切なかったという。

UMAトリオは語源に妖精的な言葉を含むので追加してあげてもよさそうなものだが。

むしタイプもフェアリー登場や既存タイプの仕様変更の煽りで弱体化したはずだが、元から不一致かつ半減だろうととんぼがえりなど効果自体が優秀な技があり、タイプやほとんどの特性で無効化されないのも相まって技はお構いなしに使われ続け、それらの流れ弾に恐怖する日々は続いた。


これらの要素が重なった結果、対戦環境から一気に駆逐され、前世代までに活躍していたポケモンのうちクレセリアとヤドラン以外は第一線から姿を消してしまった。特にラティオスはドラゴンタイプの弱体化も入り環境トップメタから伝説最底辺にまで転落するという対戦史上最大の悲劇に見舞われた。

伝説戦でも初期こそミュウツーがブイブイ言わせていたが『ORAS』以降すっかり見かけなくなってしまった。

初代の栄光はどこへやら……

……それでもテコ入れがなかったわけではないが、あまりの凋落ぶりを嘆く声は多かった。


第7世代

息を吹き返す。


新規追加は『サン・ムーン』のパッケージにもなったソルガレオ/ルナアーラを始め、新フィールド「サイコフィールド」を展開できる準伝説カプ・テテフ、固有技「さいはい」を持つヤレユータン、先制技を封じる特性「ビビッドボディ」を携えるハギギシリ、全4形態のうちアーカラ島で手に入る「ふらふらスタイル」のオドリドリ、『ウルトラサン・ウルトラムーン』にて姿の真相が明かされたネクロズマと、かなり個性的な面々。

リージョンフォームでは何故かライチュウエスパータイプが付けられたが、どの辺がエスパーなのだろうか?


技では物理技の最大威力を更新しただけでなく壁類を破壊できる物理技「サイコファング」、自爆技以外では初の威力160となる「プリズムレーザー」、自分の能力を見て高い方の技分類になるという新仕様の「フォトンゲイザー」などが登場した。

新たな補助技「サイコフィールド」は「エスパー技の威力を1.5倍にし、更に先制技無効」という非常に強力なフィールド効果なのだが、難点が1つある。エスパータイプが多く抱える「ふゆう」持ちに一切の影響が及ばないのだ。当然「ふいうち」なども無効化できるのだがエスパー技が通らないと普通にやられてしまう。

また『USUM』では「テレキネシス」「サイドチェンジ」が教え技として復活し、特に「サイドチェンジ」は広く配られた。

結果「サイドチェンジ」を覚えたクレセリアが高耐久を盾に味方への技を庇いにかかるというとんでもない状態が生まれた。フィールド無効などお構いなしである。


新勢力では、サイコフィールドを登場しただけで自力展開でき、火力も高く、かつあくタイプを一致フェアリー技で退治できるカプ・テテフが環境を席捲し始め、普通にアタッカーとして運用したければこいつ1択という状態になった。

何とこいつの「サイコキネシス」はメガミュウツーYの「サイコキネシス」より威力が高い訳が分からない。

だがこれにより先制技が無効化できることで大きく動きやすくなり、更にメガシンカによる「すばやさ」の仕様変更、強力なフェアリーの増加による需要増も手伝ってメタグロスが大きく復権した。カプ・テテフとは敵としても味方としても相性がよい。


一方カプ・テテフとタイプ被りだけでなく能力面で完敗状態に陥り、更にメガシンカの特性弱体化まで受けたサーナイトが失速した。

とはいえメガシンカ解禁、相性の良い相方ガオガエンの発見、更にガオガエンの隠れ特性「いかく」解禁が重なりこちらも復権している。


総じて、メガシンカポケモンなど数値に優れたポケモンは利用されたが、相性補完枠としての利用価値はあまり高くなかった。そうしたことからどちらかというとダブルバトルでの活躍が主体であった。


第8世代

捲土重来。


新たに加わったのはむし複合のイオルブ、ノーマル複合のイエッサン、フェアリー複合のブリムオンの3種。

リージョンフォームはもともとエスパータイプだったバリヤードがフェアリー複合からこおり複合に変わってバリコオルへの進化を獲得。

ほのおタイプだったギャロップエスパータイプとなり、フェアリー複合になった。

更にDLCでヤドン系統のリージョンフォーム、準伝説初のリージョンフォームの1匹となるガラルフリーザー、くさ複合の伝説のポケモンバドレックスが登場することが明らかになった。

ガラルヤドランガラルヤドキングは初のどくタイプとの複合である。

これで全てのタイプとの複合が実現し、ひこう・みずに続く3例目となった。

キョダイマックスはイオルブとブリムオンが持つ。

エスパータイプのダイマックス技「ダイサイコ」はサイコフィールドを展開する。


今作ではカプ・テテフやメタグロスと言った前作のトップメタ、クレセリアやヤドランと言った確かな実力者達が軒並み未登場だった

元々タイプの強みより高い個体スペックで戦っている側面が強かったエスパータイプは、準伝説の不在とメガシンカの消失により、シングルで大きく衰退する事態となった。

追い打ちをかけるように天敵のゴーストタイプが環境を席巻、その対策としてこれまた天敵のあくタイプも数を増やし、役割対象のかくとうタイプの対策もひこうやフェアリーで十分だったため、肩身が非常に狭かった。

弱点となるむしタイプもほのおとひこうの躍進で数を減らしているが、やはり天敵のゴーストとあくが目の上のタンコブとなっている感は否めない。

ただ、高種族値のポケモンが軒並みリストラとなったことで、高いポテンシャルを秘めていながら、それらの陰に隠れ埋もれていたポケモンが再注目されることにも繋がった。

かたやダブルではやはりコンボ主体のゲーム故に、コンボ要員としての需要は未だに健在であった。


今世代は前述のように使えるポケモンが著しく制限され、段階を経て増えていくという形式を採っているため、同世代内でも段階によってエスパータイプの地位は微妙に変化している。


剣盾初期

新登場のブリムオンはフェアリー複合ですばやさが激戦区30の1つ下を行く29であり、更に特性「マジックミラー」を持つため「トリックルーム」を主体とした戦術が強い。

専用キョダイマックス技はフェアリータイプで、ダイサイコで展開したサイコフィールドを上書きしないのも強み。

これと別に専用技まほうのこながあり、直近のようなタイプ追加系ではなく、それ以前に例のあった相手をエスパー単タイプに書き換える効果。類似技の使われ方(特にこれ)やブリムオン自身もエスパー相手に有効な技を覚えることを考えると、この世代当初は開発側までもがエスパータイプをデメリットと想定していた節が見受けられる……。

イエッサンはノーマル複合で、カプ・テテフのお下がりとなる隠れ特性「サイコメイカー」を持つ。

♀の個体のみがこのゆびとまれを覚えられるため、サポート要員としてかつてのトゲキッスかそれ以上の需要を誇る

♂の個体も後述の新技で、かつてのカプ・テテフに匹敵するほどの火力が出せる。

「エスパーの主戦場はやはりダブルバトル」という声が挙がったのも道理と言えよう。

イオルブは初となるむしとの複合で、弱点は6つと多いものの豊富な補助技を多く持つ。

キョダイマックス技の「キョダイテンドウ」は、攻撃後に5ターンの間「じゅうりょく」を展開する。

ガラルバリヤードとバリコオルの新特性「バリアフリー」は、場に出た時に敵味方全体のリフレクター・ひかりのかべ・オーロラベールの効果を打ち消す効果を持つ。


既存勢はランクルスゴチルゼルがシングルでたまに姿を見せる程度であった。

サーナイトメガシンカを失ったため大きく弱体化した。

ニャオニクスも新たな「いたずらごころ」使いの台頭で厳しい立ち位置となっている。


鎧の孤島

「鎧の孤島」ではヤドン系統が復活しただけでなく、ヤドランの新たなリージョンフォーム・ガラルヤドランが登場。

その他の既存勢はケーシィ系統、タマタマ系統、スターミーが復帰した。

追加された新技は「ワイドフォース」で、「サイコフィールド」のとき限定ながら相手を2匹に攻撃できる。

エスパーの攻撃技で多人数攻撃ができるのは「シンクロノイズ」以来となる。

しかも同フィールドのときには威力が1.5倍になるため、威力156相当(ダブルでは減衰)を叩き出せる。

習得はやはりエスパータイプが多いが、一部のゴーストやフェアリーも覚えられる。

バランス調整の都合からか、カプ・テテフは覚えられない(というよりカプ神は一致追加技を誰も覚えなかった)。


ガラルヤドランの新特性「クイックドロウ」は「せんせいのツメ」の特性版といった性能を持つ。

イエッサンは前述の「ワイドフォース」を習得可能になり、「サイコメイカー」とのシナジー効果で使用率が急上昇し、一躍ダブルバトルのトップメタに躍り出た。

しかしシリーズ6ではあまりに暴れすぎたためか、シリーズ7まで出禁となってしまった。

♀個体の巻き添えになった♂個体は泣いていい。


冠の雪原

『冠の雪原』ではムチュール系統、ダンバル系統、過去作の伝説ポケモン達が軒並み復帰。


ガラルヤドキングは専用特性「きみょうなくすり」で味方の能力補正をリセットするダブルバトル専用の特性を持つ。

専用技「ぶきみなじゅもん」はダメージを与えつつ、相手が最後に使った技のPPを3減らしてしまう。

ジュラルドンのキョダイゲンスイも涙目の性能だが、こちらは単体攻撃かつあくタイプ、特性「ぼうおん」には無効なので一長一短。

バドレックスは単体だとあまりに悲惨過ぎる性能だが、こちらはに乗り込む事で真の力を発揮する

はくばじょうのすがたはこおりタイプの複合で鈍足物理型、こくばじょうのすがたはゴーストタイプの複合で高速特殊型といった感じの性能を持つ。

とは言え禁止伝説級なので対戦では輝けない……と思われていたが、2021年2月からの「シリーズ8」で、禁止伝説級を1匹だけ参戦させることが許可されたため、バドレックスも対戦環境に殴り込みをかけることができるようになった。


メタグロスはメガシンカを失ったものの「クリアボディ」が相対的に強く、ダイマックスや「じゃくてんほけん」の相性が良いため第一線に残った。

前作のトップメタ筆頭だったカプ・テテフは前述のように「ワイドフォース」が習得不可、「サイコフィールド」の弱体化により使用率が減少した。

しかしフェアリー複合で役割対象もイエッサンと異なっており、決して不遇ではない。

クレセリアもシングルである程度の立ち位置は保ったが、ダブルではあくタイプ隆盛で使用率が減少し、共に以前より振るわなくなった。


対戦環境の変化に伴い、ゴーストタイプの勢いは若干弱まり、シングルでも幾分か戦いやすくなった。

ランクバトルの竜王戦ルールでは前述のバドレックスに加え、ミュウツー、ルギア、ソルガレオ、ルナアーラ、ネクロズマといったおなじみの禁止級も参加可能になった。

しかし前述のように、オーロンゲや一撃ウーラオスといったあくタイプがダブルでも猛威を振るっており、禁止級もイベルタルザシアンといったトップメタが蔓延っており、タイプ全体としてはやや向かい風気味か。


既に初代の栄光は過去のものとなりつつあるエスパータイプではあるが、新勢力の台頭も凄まじく、既存勢も含め各世代で一定の活躍を見せているとも言えるだろう。


BDSP

パワーアップした第4世代フェアリータイプ参戦後の世界で・・・。


まさかの弱体化もといリセット化。

というのも、本作ではサイコショックがわざマシン等で覚えることが出来なくなった事により、使用者が激減。特防が高い相手との戦闘が少しやりづらくなった。また、サブウェポンとして採用されていたマジカルフレイムも同様に外されてしまったため、この辺りは致命傷を負った。


ストーリーに於いてもリメイク前同様に四天王戦で登場し、トリックルームを駆使する戦法でプレイヤーを苦しめる……かと思えばそれと相性が悪いポケモンがいるのもありそれ程でもなく、何なら別タイプのジムリーダーとやることが被っているというオマケ付き。(しかも何の皮肉か、そちらでの起動要因はエースポケモン進化前)


その一方、味方に付けたときは非常に頼もしい存在になる。その理由は、上記にあるピカブイや剣盾と連動することによりミュウとジラーチを仲間をすることが出来るから。しかも親名はプレイヤーと同じ。

本作ではかくとうタイプの強敵がいるのもあり、対策として彼らを連れていくのもありだろう。


第9世代

テラスタルの導入、変わる世界。

新システムテラスタルによりタイプをその試合中に限りいずれかの単タイプに変更(一致のままも可)できるようになり、技や特性との組み合わせも相まってバトルの戦略性ははさらに多様化。

新たに登場したエスパータイプのポケモンはベラカスヒラヒナ系統、ミガルーサグレンアルマパラドックスポケモンサケブシッポ。また、キリンリキ新たな進化を手に入れた。

一般のパラドックスポケモンは公式より準伝説ではないと扱われているが、後日明確に準伝扱いできるテツノイサハが実装されたことによりエスパータイプ伝説枠全世代皆勤が維持された。


SV初期

シリーズ1~2は準伝説のあくタイプ達が使用できないルールであり、天敵の少ないゴーストタイプが大いに隆盛する環境となった。それにより、

  • ゴーストタイプの技の使用率が高く、エスパータイプは気軽に選出しづらい。
  • メインウェポンの通りが悪いかくとうタイプどくタイプのポケモンが数を減らしており、それらに対して有利なエスパータイプの出番も減っている。

と、エスパータイプは大きな苦労を背負う羽目に。

エスパーウエポンの通りやすいダブルバトルではグレンアルマイエッサンが一定の活躍を見せているが、タイプ相性の重要なシングルバトルでは肩身が狭く、使用率も伸び悩んでいる。シングルバトルでは、「かそく」を活かして壁貼りから「バトンタッチ」サポーター、エースまで広く務められるクエスパトラと、「くだけるよろい」によるエース運用や「もらいび」による晴れパストッパーが主体となるグレンアルマが辛うじて使用率30位以内に入ったぐらいで、使用実績はむしタイプやノーマルタイプと並んで壊滅的。一応40位台に「きれあじ」アタッカーのエルレイドや起点作り型対策のエーフィが位置していただけマシか。


強力な準伝説たちが解禁されたレギュレーションC(シリーズ3)ではあくタイプが隆盛を極めるどころか、あくタイプに対して不利であるはずのゴーストタイプも根強く残り続けており、エスパータイプの居場所はますます狭くなるばかり。

そのあくタイプに強いことや補完性も相まってむしタイプにも有用性が見出され始めた結果、ワイドフォースの評価が低いシングルでは、テラスタルに最も向かないタイプとも言われた。


レギュレーションDではクレセリア等が解禁。

当のクレセリアは今作より種族値が下がったものの、「みかづきのいのり」を習得。ガチグマなど相性の良いポケモンも多く、弱体化を感じさせない活躍をしている。


碧の仮面

復帰したのはチリーン系統のみ。

また、新たに準伝説のマシマシラが登場。隠れ特性の「おみとおし」により、安定して妨害出来るのが強みである。


この頃になると、バンギラスを初めとした一部のポケモンで不一致エスパーテラスタルが考察されるようになった。耐性目的というよりは、テラバーストによるエスパー打点の確保の方が大きい。

特にバンギラスはじりじりと数を増やしていき、藍の円盤直前の12月上旬にはひこうテラスを抜き使用率1位となった。


藍の円盤

新たに未来パラドックスポケモンとしてテツノカシラテツノイワオが参戦。他にガラルヤドランガラルヤドキングメタグロスなどが復帰している。


テツノカシラとテツノイワオはどちらも専用技を持つ。


技には新しく「サイコノイズ」が追加。

また、「ワイドフォース」が念願の技マシン化。新規習得者では、特にテツノカシラが注目されている。

その他にも、「ラスターパージ」「ミストボール」の威力が70から95に大幅強化され、「サイコキネシス」の上位互換となった。


また、対戦においてテツノイサハが解禁された。


シングルではラティオスがこだわり系アイテム型を主体にトップメタの一角に立ち、「眼鏡アタッカーとしては通用しない」という事前予想を覆した。ラティアスも耐久型を中心にそれなりに使われるに至った。


ダブルではテツノカシラやメタグロスがエースとして使われ、後はラティアスがそれなりに耐久型やサポーターとして使われるぐらいか。


エスパーテラスタル

ポケモンSVで登場したテラスタルタイプの一つ。

環境に四災を始めとする強力な悪タイプが存在し、ハバタクカミなどの強力なゴーストタイプも残り続けているため、攻守ともにあまり安定しないエスパーテラスの使用率はかなり低い。使われているのはサイコフィールド+ワイドフォースで火力を増強するグレンアルマくらいとなっている。



外伝作品

ポケモンGO

ジム侵攻やレイドバトルにおいては、卓越した攻撃力と優秀な技で、かくとうタイプの相手をするのが主な役割。

どくタイプの弱点も突くことはできるが、むしタイプあくタイプの技を使われることが多く互いに弱点を突き合う構図になりやすく、タイプ相性ほど有利ではない。

ここでよく使われるポケモンとしては、入手難度に対してかなり強力なナッシーエーフィ、そして高いCPと優秀な技で全ポケモン中トップクラスのDPSを誇る伝説のポケモン、ミュウツー等。


ジム防衛においては、「ねんりき」「サイコキネシス」が優秀で、侵攻側がよく使うかくとうタイプに対して有利に立ち回れることからフェアリータイプ共々需要は高い。

はがねタイプの強力耐性に加えてエスパーの恩恵によりかくとう技も等倍で受けられるメタグロス、かくとう技に二重耐性を持ち侵攻側に交代を強要させられるサーナイトみずタイプ複合でカイオーガメタグロスにも強いヤドラン等がよく用いられる。


エスパータイプの主な使い手

使い手は、物語の終盤辺りで立ち寄るジムリーダーが多い。

紫の髪や服装を着用している人物が多く、トレーナーの中でも特に個性的なファッションをしている人物が多い。また、ポケモンだけでなく、トレーナー自らも超能力を持つ人物が多い。



その他のタイプ


関連タグ

ポケモン ポケモン一覧 ポケモンのタイプ一覧 ポケモン技絵

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サイキッカー


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