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くさタイプ

くさたいぷ

くさタイプ(Grass Type)とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するタイプの一種である。
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【注意】

ポケモンは沢山のキャラクターが登場するゲームですが、一部においてポケモンに対する扱いや能力、対戦での使用率を主観的、かつ過度になじる編集者が散見されます。


キャラ設定は今後のシリーズで変わること、対戦環境は変化を繰り返すこと、本サイトの性質上記事の内容もあくまで個々人の見解に過ぎない旨を理解し、全てを鵜呑みにしないようご注意下さい。


概要

初代から登場するタイプの一つ。

くさタイプのカテゴリーに分類される特徴としては、などの植物をモデルにしていることが挙げられる。厳密に言えば植物ではないのだが、キノコもこのカテゴリに入る。当然ながら体色は系統のポケモンが多い。

また、ゲームの初めに貰える3匹の「御三家」には、必ずくさタイプのポケモンが含まれている。


植物をモチーフにデザインされているためか、このタイプのポケモンは「すばやさ」が低めである。

その反面、「ぼうぎょ」や「とくこう」は高めに設定されている。

植物は天候依存度が高いからか、天候に依存する特性を持っているポケモンが多い。

技については、ポケモンDP以降物理・特殊・変化ともにバランスが取れるようになってきた。

特に変化技は初代から充実しており、キノコのほうし」「やどりぎのタネ」「こうごうせいなど、かなり優秀。

一方で花を使う技、蔓を使う技、葉を使う技、根を使う技、幹を使う技、種を用いる技等それぞれが明らかに特定の植物の部位を求めてくるためポケモンのデザイン次第でかなり習得にブレがある。

初期技に置かれやすい技だけで見ても「つるのムチ」「すいとる」「はっぱカッター」「このは」「えだづき」など使う部位は様々。


とはいえポケモンRSまでは攻撃技が非常に貧相であり、技不足に悩まされてきた過去がある。それから技が充実してきた現在でも防御面ではいわタイプと並ぶ全タイプ中ワーストの弱点の多さ・攻撃面ではむしタイプに並ぶ技の通らなさという致命的な欠点を抱えてしまっている。


また、弱点は、どれもこれもいずれかの作品でメジャーなタイプの一角になっているものばかりで、対戦環境が変わるたびに何かとその巻き添えを食らっている。


だが、複合タイプでこのうちのいくつか、特にみずタイプと対峙するに目の上のタンコブなこおりタイプ弱点が消えているルンパッパ、ナットレイ、ユキノオーなどは幅広い活躍をしやすい。

「こおりが弱点でないくさタイプは強い」とは、ポケモン対戦における一種の格言のようなものである。

さらに弱点を突けるポケモンの範囲は決して悪いものではないため、攻撃面でまったくいらないということはない。

むしろ重要なポジションにあり、相手に取ってはピンポイントで対策として誰かしらを持っていないと詰んでしまうなんてことも。

タイプ自体は、攻撃面は同じくらい弱いとされるむしタイプと違って明確に有効な相手と役割がある。

4倍弱点狙いなら別に打つポケモンはくさタイプではなくても良いなんてこともあり、サブウェポンとしては結構優秀だったりする。

くさタイプを苦手としているみずタイプとじめんタイプは、タイプ相性が決して弱いとはいえず、寧ろ対戦ではよく見かけるので、それらの弱点をつけるのは大きい。

又、草タイプのポケモンは草技がドラゴンタイプのポケモンに効きにくいがサブウェポンとしてじゃれつくやマジカルシャインなどのフェアリータイプの技を覚えるポケモンも多いので御三家タイプでもほのおタイプに比べると善戦できる利点もある。


さらに、最近では対策がしやすいなら他のタイプでは許されないくらい高性能でも 許されるよねといわんばかりのポケモンもちらほら見受けられる。


総合的に見るとタイプ相性は弱いが、少ないながらに強い相手にはとても強い。


くさタイプのポケモンには天候が「ひざしがつよい」の時にパワーアップするものが多い。

一例として、「ソーラービーム」と「ソーラーブレード」が1ターンで使用可能になる、「こうごうせい」で最大HPの2/3が回復可能になるなど。

そして、くさタイプの大半が「にほんばれ」を覚えられる。そのため、「晴れパ」の構成員として起用されることもあるが、同時に弱点であるほのおタイプの火力が1.5倍に上がってしまうため、対策必須である。


ポケモンカードゲームにおいては初登場時からむしタイプを内包し、緑色をイメージカラーとした。こちらは漢字表記の草タイプが公式。かつてはどくタイプもこの草タイプとして収録されていたが、DPt期の「ポケモンカードゲームDP」において超タイプに再分類された。


またポケモンSVにて全タイプの複合が実装されたタイプの一つとなった。


くさタイプのポケモン一覧


第1世代


第2世代

No.たねNo.1進化No.2進化
152チコリータ
153ベイリーフ
154メガニウム
182キレイハナ
187ハネッコ188ポポッコ
  • ひこう
189ワタッコ
  • ひこう
191ヒマナッツ
192キマワリ
--
251セレビィ
  • エスパー
----

第3世代


第4世代


第5世代

※モンメン・エルフーンは、第5世代はくさ単タイプ、第6第以降からフェアリー複合


第6世代


第7世代


第8世代

No.たねNo.1進化No.2進化
810サルノリ
811バチンキー
812ゴリランダー
829ヒメンカ
830ワタシラガ
--
840カジッチュ841アップリュー
  • ドラゴン
--
842タルップル
  • ドラゴン
--
893ザルード----
898バドレックス----

第9世代


メガシンカポケモン


リージョンフォーム

ポケモンタイプ(変化前)タイプ(変化後)
アローラナッシーくさ・エスパーくさ・ドラゴン
ヒスイビリリダマでんきでんき・くさ
ヒスイマルマインでんきでんき・くさ
ヒスイドレディアくさくさ・かくとう
ヒスイジュナイパーくさ・ゴーストくさ・かくとう

フォルムチェンジ

No.ポケモンフォルムチェンジ複合
479ロトムカットロトムでんき
493アルセウスみどりのプレート-
773シルヴァディグラスメモリ-

タイプ相性と特性

タイプ相性

攻撃側タイプ
抜群(2倍)みず、じめん、いわ
今ひとつ(0.5倍)ほのお、くさ、どく、ひこう、むし、ドラゴン、はがね
効果なし(無効)-
防御側タイプ
抜群(2倍)ほのお、こおり、どく、ひこう、むし
今ひとつ(0.5倍)みず、くさ、でんき、じめん
効果なし(無効)-

タイプ特性


タイプ相性考察

植物は根を使って水分のみならず、土中の養分を吸い上げるため、みず/じめんタイプに有利が取れるものと思われる。硬い岩が草に弱いときくとピンと来ないかもしれないが、木の根が石造りの建物であるアンコールワットを損壊させたり、岩を苔が覆ってしまったりする事例があるため、なんらおかしいことでも無いのかもしれない。実際、自然界では、しばしば見かけによらず、小さな草木や植物が硬い岩石を侵食し、時間と共にその形を変えていく。また、ポケモンXYでフクジアスファルトを突き破って育つ草花のたくましさをリスペクトしていると語っているため、これもタイプ相性が有利な理由と考えていいだろう。ただ、ピンと来ないこともあってか、みずタイプ、じめんタイプと異なり、いわタイプの技は半減できない。


一方で、植物は山火事や寒さ、除草剤や土壌汚染、鳥や虫などの捕食者といった悩まされやすい弱点の多い存在であるため、ほのお/こおり/どく/ひこう/むしが弱点に設定されたのだろう。こおりはピンと来ない可能性があるからか、半減はされない。


ドラゴンは自然信仰の化身であり、敷設されたはがねの床は植物が根付くことを許さないため、くさタイプの攻撃は半減されてしまうのだろう。


同タイプを半減し合うのはやはりお互いが栄養を奪い合う関係になってしまうからで、でんきタイプを半減するのは植物性の製品(ゴムなど)は電気を通さない絶縁体であることが多いからだと思われる。


世代ごとの変遷

第1世代

開始当初から弱点の数5つは変わらず。

加えて御三家フシギダネ系列にはどくタイプも複合していた。この当時のどくタイプは、なんとプログラムミスでむしタイプの技で抜群を貰ってしまう。従って、何とむしタイプの技で4倍弱点を貰ってしまっていたのであった。


洞窟のズバットに予想外のダメージを貰ったり、トレーナーの使うスピアーから逃げなくてはいけなかったりなど、弱点攻撃には注意しなければいけなかった。それでも序盤のジムリーダーで苦行を強いられるヒトカゲに比べれば、マシなほうだが。


対戦においては、変化技は充実していたものの攻撃技が乏しく、まともに使えるものは限られていた。最も有用性が高かったのは、「すばやさ」種族値64以上で99.6%という驚異の急所率を誇るはっぱカッター。威力こそ現在と同じ55だが、ほぼ確定急所が狙えるため、実質威力110という壊れ技であった。しかし「はっぱカッター」が使えたのは当時フシギバナウツボットの系列のみで、それ以外の技はというと、「はなびらのまい」は威力こそ70だが2から3ターン暴れ続けて操作不能になるために小回りが利かず、「メガドレイン」は吸収技だが威力が40しかなく、威力120の大技「ソーラービーム」は1ターン溜めないと発動できないせいで、いずれも実戦ではまるで役に立たなかった。


そのため、「どくどく」と「やどりぎのタネ」でダメージをうんと稼ぐ戦法が主流であった。使い手としてはフシギバナナッシーなどがいた。「ねむり」も強力ではあったが、命中率100の「キノコのほうし」を覚えるパラセクトはすばやさが低すぎて日の目を見なかった。


そして、何よりこの頃はこおりタイプ全盛期であったため、戦場のあちらこちらで「ふぶき」が飛び交うせいで、余計に肩身が狭かった。しかも、初代からみずタイプのポケモンの多くが「ふぶき」を覚えられたせいで、簡単に返り討ちに遭う始末であった。


大会ではナッシーが当時としては絶妙であった複合タイプと高い種族値を活かして通常環境戦で活躍し、フシギバナが「やどりぎのタネ」+「どくどく」型として97カップ決勝大会に残った。この2体が出場禁止となった99カップでは「つるぎのまい」アタッカーのウツボットが活躍。


第2世代

新規勢は御三家のチコリータ系統、ナゾノクサ系統の分岐進化であるキレイハナ、ひこう複合のハネッコ系統、ヒマナッツ系統が新たに登場。


また、くさタイプ初の幻のポケモンであるセレビィが登場したのもこの作品。


技が多少増えはしたものの、追加技「ギガドレイン」は威力が60しかないのにPPがたったの5というとんでもない低スペックで実用に耐えるものではなく、さらに「はっぱカッター」の急所率低下に伴いノーリスクで撃てる攻撃技に威力60以上のものがないという事態に。そのため、どうしても安定した攻撃手段が欲しければ、くさタイプの「めざめるパワー」を粘るか、この作品で登場した「にほんばれ」と「ソーラービーム」のコンボを使わざるを得なかった。


弱点関係はというと、「ふぶき」を始めとするこおりタイプ全体の弱体化が図られたことで脅威は薄れたが、今度ははがねタイプの登場で需要が急増したほのおタイプの技で狙われることになった。


そんななか、対戦に躍り出たのが御三家最終形態メガニウムである。ガラガラ隆盛期において、持ち前の耐久力と「リフレクター」「やどりぎのタネ」などの技で優秀なガラガラストッパーとなった。ナッシーも前作品に続いて優秀で、くさタイプ2強となった。


第3世代

新たに登場したのは、御三家のキモリ系統、ハスボー系統、タネボー系統、キノココ系統、ロゼリアサボネア系統など。


御三家最終形態ジュカインは、くさタイプ最速にして当時専用技だった安定攻撃技リーフブレードを持ち、「やどりぎのタネ」「がむしゃら」など変則的な戦術もこなせるため、一気に第一線に躍り出た。

キノガッサは初のかくとうタイプとの複合で、「キノコのほうし」を引っ提げて「きあいパンチ」とのコンボで恐れられた。

みずタイプとの複合であるルンパッパはタイプの影響で天候「あめ」を生かした特性を持ち、双方の弱点を打ち消し合っていることから、カイオーガのお供として、また「にほんばれ」を搭載してカイオーガ封じとして活躍した。


この作品では特性が付与され、大半のくさタイプが「ようりょくそ」を手に入れた。そのため、「にほんばれ」を生かした戦術が組み立てやすくなった。


代表的なポケモンとして、今作で登場し「ねこだまし」「だいばくはつ」を持ちあくタイプ複合のダーテング、前作で登場し「ようりょくそ」発動時には圧倒的なすばやさとなるひこうタイプ複合のワタッコなどがある。

一方で、ナッシーメガニウムは努力値の仕様変更や覚えられる技が変化したことで、以前のような強さは得られなくなってしまった。

特にメガニウムはこの作品以降、「草御三家最弱」とも言われるほどの没落をたどることに。


くさタイプの攻撃技はこの作品で5つ追加されたが、専用技を除けばどれも威力不足で、ジュカイン以外は貧弱なくさタイプの技に頼らざるを得ない状況であった。


当時シングルバトルで「いばる」「みがわり」「がむしゃら」ハメ型として使われたジュカインとダブルバトルの「すいすい」アタッカーとして使われたルンパッパを除けば、くさタイプの目立った活躍はこれと云って無く、後はどく枠としての性質が強かったフシギバナが少数使われた程度であった。


第4世代

この作品の新規組では御三家最終形態のドダイトス、ブイズの進化形態の内の1つリーフィア、くさタイプ2匹目の幻のポケモンシェイミなどが登場。


新規勢のうち、前作品のロゼリアが進化したロズレイドは現在でも「とくこう」がくさタイプ1位タイで、そこそこの「すばやさ」から「リーフストーム」を使いこなした。

シェイミは追加効果で初めて相手の能力を2段階下げる新技シードフレアで恐れられ、「Pt」ではフォルムチェンジも獲得し、ひこうタイプと特性「てんのめぐみ」、「エアスラッシュが加わって超強化を果たした。


既存組ではキノガッサが特性ポイズンヒールを手に入れ、高い回復力と「キノコのほうし」で相手をじわじわ追い詰めるいわゆる「嵌め殺し戦法」で恐れられた。

キマワリは特性サンパワーを手に入れ、遅い「すばやさ」を逆利用した新技トリックルームと天候「晴れ」のお膳立てで活躍するロマン溢れる超火力アタッカーとなった。


攻撃技が大幅に整備された作品でもあり、物理技では大技の「ウッドハンマー」や「パワーウィップ」、安定技の「タネばくだん」が追加され、前作品に登場した「リーフブレード」が物理技に移動した。

特殊技では大技に「リーフストーム」、安定技に「エナジーボール」、一部の相手によく効く「くさむすび」が追加。

また、「ギガドレイン」のPPが10に増えて耐久型への採用もちらほら出てきた。

「エナジーボール」は技マシンに、「タネばくだん」は教え技になったことで、くさタイプ全体の火力不足はこの作品で大きく改善した。


この作品から伝説以外でも本格的に天候合戦が始まり、その先頭に立ったのが特性「ゆきふらし」のユキノオーである。弱点こそ多く4倍弱点も持つが、タイプ的にみずタイプにかなり強く、自らの特性によって「ふぶき」が必中になり、くさタイプとしても「ウッドハンマー」「くさむすび」「エナジーボール」「やどりぎのタネ」などを覚えられる。

加えてこおりタイプ全体が強くなったことで、霰パーティ」の優秀な先鋒となった。


だが、最も活躍していたのは「HGSS」期に開催された禁止伝説込みの大会だろう。実はこの頃には、既に全天候に適応できるくさタイプのポケモンが最低でも1匹はいたのである。そのため、伝説に強いユキノオールンパッパを中心にありとあらゆる場所でくさタイプの活躍が見られた。ドラゴンが蔓延っていてもお構いなしである。極めつけはとある県大会の決勝戦、そこに姿を見せたトレーナーは何とくさタイプのみを4匹引き連れていたのだ。惜しくも準優勝に終わってしまったが、非伝説の4匹が伝説のポケモンを蹂躙する姿は、多くのトレーナーに衝撃と感動を与えた。

さらに世界大会小学生部門決勝戦では、この作品新登場のチェリムグラードンの優秀なサポーターとして大活躍し優勝へと導いた。本来は相性が悪いはずのディアルガなども、「やどりぎのタネ」でじわじわ追い詰めれば倒せてしまうのだった。


第5世代

新登場組では、メガニウム以来のくさ単タイプで御三家最終形態のジャローダ、まさかのはがねタイプとの複合が実現したナットレイなどが登場。そして、シングルやダブルともに活躍し、今までで最もくさタイプが増えた作品である。


ナットレイは恐るべき耐性と優秀な技、触れた相手にダメージを与える特性「てつのトゲ」を持っており、雨パーティをはじめ様々なパーティに強く重宝された。

3匹目のキノコポケモンであるモロバレルは、その持ち前の耐久と「キノコのほうし」や「いかりのこな」でダブルバトルを中心に活躍した。

ビジュアル面でも人気なエルフーンドレディアは、前者は「いたずらごころ」を生かした変化技で巧みに戦い、後者は「ねむりごな」や「ちょうのまい」から積極的に攻めに行った。

くさタイプ初の伝説ポケモンであるビリジオンは、すばやさ、とくぼうが高く、「つるぎのまい」から攻めるのが主流。

ただし、くさタイプらしい変化技はほとんど覚えない。


技の面では「ギガドレイン」「はなびらのまい」「タネマシンガン」の威力が上方修正され、特に「タネマシンガン」は最大の5回当たれば威力125という高性能な技になり、「ギガドレイン」も耐久型に広く採用されるようになった。

また、「ねむり」のポケモンが交代すると「ねむり」のターンがリセットされるという仕様になったことから、「ねむりごな」と「キノコのほうし」持ちが強化された。


既存のポケモンでは、キノガッサが隠れ特性テクニシャンを獲得し、「マッハパンチ」「タネマシンガン」が強化されたことでこれまでの路線とはまったくの正反対によるアタッカーに転身できるようになった。

ユレイドルが隠れ特性よびみずを獲得し、同特性の仕様変更からみずタイプ技が無効となったことで、ダブルバトルでは「なみのり」とのコンボで重宝された。

その一方で、この世代から草技を無効化しつつ自分の攻撃を上げる特性「そうしょくが登場。BW初クリア後に行えるチャンピオン戦で水牛にうっかり草技を撃ってしまうと返り討ちに遭うので注意すべし。


むしタイプ強化という逆風もあったものの、全体から見ればこの時代が最盛期と言ってよいだろう


第6世代

前作品で追加が多かった反動からか、新規勢は御三家のハリマロンメェークルボクレーバケッチャの4系統と少ない。


新勢力のうち、3匹目のかくとう複合となった御三家最終形態のブリガロンは特性ぼうだんによって一部の技を受け付けず、特定の相手に強く出られる。

また、初のゴースト複合となったオーロットパンプジンは、個性的な変化技や優秀な特性で注目を集めた。


既存勢では前作品に登場したジャローダが隠れ特性「あまのじゃく」解禁で自身が覚える「リーフストーム」でとくこうが2段階上がるというとんでもないポケモンに変貌を遂げ、使用率が一気に上昇した。

新要素のメガシンカは3匹が獲得し、そのうちの1匹フシギバナは隠れ特性「ようりょくそ」の本格解禁で晴れの天候下でも活躍できるようになり、またメガシンカ形態は特性「あついしぼう」でほのお・こおりを両方克服することができ、大幅に強化された。


しかし、くさタイプはこの作品、類を見ない冬の時代へと突入することに。まず、すべてのひこうタイプの技が先制となるはやてのつばさを持つファイアローが流行。こいつ以外にもほのおタイプが一気に押し寄せたり、フェアリータイプの出現でどくタイプも躍進したりし、そもそも選出すら間々ならない事態に。

次に、「ねむり」のターンリセットと永続天候がなくなり、天候パが一気に弱体化してしまったことも向かい風。

そして、フェアリータイプの登場で今まで使用率が低かったどくタイプの攻撃技が徐々に使われ始め、この時にフェアリータイプを追加されたエルフーンが4倍弱点で倒されるリスクを背負うこととなってしまった。


一方、ファイアローのおかげでむしタイプの脅威はかなり減り、「エナジーボール」が強化されたり、ゴーストやフェアリーといった新しい属性との組み合わせも実現したり、またくさタイプに「こな」や「ほうし」系の技、特性の効果が効かないという固有の効果が追加されたりもしており、テコ入れがまったくない訳ではない。

他にもくさタイプにはフェアリータイプのマジカルシャインを習得したポケモンも少なくなかったため、一方的に苦手にしていたドラゴンタイプに一矢報いることもできるようになった。


また、耐性の脆さが逆に長所になるさかさバトルの実装により活躍の場が増えた。当然相手の耐性も引っ繰り返るのでくさタイプは7タイプに弱点を突けることから、対策必須レベルに昇格した。


第7世代

リージョンフォームを除くと新規追加は御三家最終形態のジュナイパーラランテスマシェードアマージョダダリン、伝説ポケモンのカプ・ブルル、ウルトラビーストのカミツルギの7系統と多め。ハワイをモチーフにしたアローラ地方は自然豊かということだろうか。

また、リージョンフォームではナッシーがすくすく育ち過ぎて首が異様に長くなり、ドラゴンタイプまでついた。


そして、最大の特徴はマシェードを除くと軒並みガチのアタッカーという、くさタイプのイメージを覆す性能であった。特にダダリンくさ・ゴーストにもかかわらず補助技ほぼなしでこうげき種族値131カプ・ブルルいのちのたまを持って「ウッドハンマー」をすればガブリアスを一撃で沈めるカミツルギは技に制限があるもののこうげき種族値181で倒せば倒すほど火力がさらに上がるという規格外の火力の持ち主である。

他にも先制技を封じながらガブリアスの「げきりん」と同程度の火力をぶつけられ、さらに優秀なサブウェポンまで持つアマージョ、物理・特殊のどちらでも戦え、専用Zまであるジュナイパーといった豪華なラインナップである。

ラランテスは当初微妙視されたが「USUM」で「ばかぢから」を手に入れ、隠れ特性「あまのじゃく」で両刀使いという個性を手に入れた。

また、マシェードは新技「ちからをすいとる」を覚え、自分のHPを相手の「こうげき」のステータス分回復した後、相手の「こうげき」を1段階下げられる。キノガッサやモロバレルの例に漏れず、最近のキノコは強い。同技は「USUM」にてラフレシア、キレイハナ、ウツボット、ワタッコにも配られ、特にワタッコは「すばやさ」が高く非常に扱いやすかった。


また、ファイアローの弱体化や天候変化特性持ちが追加されたことで、天候依存度が強いくさタイプが少しずつ力を取り戻してきた。特にドレディアが、「ひでり」を手に入れたコータスのサポート役としてダブルバトルで活躍を始めた。一方、同期のエルフーンは「いたずらごころ」があくタイプに無効になったことでやや弱体化した。


第8世代

新たに加わったのは、御三家でくさタイプ単色のゴリランダーのほかに、ワタシラガカジッチュからの分岐進化のアップリュータルップルがいる。さらに、くさタイプ3匹目の幻のポケモンであくタイプ複合のザルード、DLCでエスパー複合の伝説のポケモンバドレックスが追加された。また、バドレックスは幻のポケモンを除けば、初のくさタイプの禁止級ポケモンである。


キョダイマックスはフシギバナ、ゴリランダー、アップリュー、タルップルが持つ。くさタイプのダイマックス技は「ダイソウゲン」で、グラスフィールドを展開する。


技方面では、前作品初出の「ソーラーブレード」がわざマシンで配られることになった。これによりダーテングなどが動きやすくなった。また、「ソーラービーム」や「ソーラーブレード」はダイマックスすればチャージ不要の「ダイソウゲン」になるため、晴れパでなくても採用しやすくなっている。もちろん晴れパでもわざわざ晴れさせる必要がなく打てるのは、大きなメリットである。


今作品ではメガシンカとZワザ廃止に加え、使えるポケモンも制限され、段階を経て増えていくという方針を採っているため、同作品内でも段階によってくさタイプの地位は絶妙に変化している。


剣盾初期

アップリュータルップルのキョダイマックスの姿は同じだが、専用のキョダイマックス技が異なっている。前者の「キョダイサンゲキ」は希少な全体攻撃でさらに回避率低下、後者の「キョダイカンロ」は味方全体の状態異常解除の追加効果をそれぞれ持つ。御三家最終形態のゴリランダーについては後述。


既存勢のナットレイはダイマックス技で不意を突かれるなどして数を減らしたが、ギャラドスとの相性互換を買われトップ構築として採用されていた。エルフーンは同じ「いたずらごころ」持ちであるオーロンゲの登場が逆風となったが、相変わらずダブルを中心に使用率が高かった。


ただ、この作品ではめざめるパワーが削除され、ひこうタイプのダイジェットが猛威を振るっている他、キノガッサやカプ・ブルルといったトップメタ不在の影響が大きく、特にシングルではかなり苦しい状態に追い込まれていた。


鎧の孤島

『鎧の孤島』ではナッシー、モジャンボ、ラランテスに加え、ダブルバトルで活躍したモロバレルとドレディアが復帰。先んじて2月には「ポケモンHOME」が解禁されたことで初代御三家のフシギバナ、前作品御三家のジュナイパー、伝説ポケモンのビリジオンも剣盾に連れて行けるようになった。

追加された教え技グラススライダーは「グラスフィールド」のときに何と先制技になるという特殊な技で、ゴリランダーのメインウェポンの1つとして採用されている。


フシギバナはメガシンカを失ったものの「ダイアシッド」で火力を上げて攻め立てることができるようになった他、「だいちのちから」や「ウェザーボール」まで手に入れ、ダブルバトルで晴れパのアタッカーとして見出され、一躍トップメタに躍り出た

DLC解禁に前後して、突如ゴリランダーの隠れ特性「グラスメイカー」が解禁

元々バランスの取れた能力を持ち技も豊富なためそれなりに活躍していたが、ここにきてフィールド上書きからの超火力という化け物じみた要素が加わったことで使用率が一気に上昇。

その勢いは最早とどまることを知らない。

フシギバナのキョダイマックス技「キョダイベンタツ」はくさタイプ以外に4ターンの間のスリップダメージを与える効果を持ち、使用者が場を離れても効果が持続する。

ゴリランダーのキョダイマックス技「キョダイコランダ」は威力160固定で、相手の特性の影響を無視する「かたやぶり」と同じ効果を持つ。


これによりフシギバナ、エルフーン、ゴリランダーの3強状態ができあがり、ほのおタイプともどもダブルバトルでの活躍が光った。


冠の雪原

「冠の雪原」では化石ポケモンのリリーラ系統と前作品の実力者だったカプ・ブルルとカミツルギが復帰し、ビリジオンも正式に解禁された。

カプ・ブルルはグラススライダーがないものの、フェアリー複合で役割対象がゴリランダーと異なるので決して不遇とは言えない。カミツルギはダイマックスで火力の低さを克服しており、ダイマックスによるエースアタッカーとしての役割を確立している。バドレックスは禁止級の中で最弱クラスの性能だが、準伝説のに乗り込むことで真の力を発揮するタイプのポケモンで、くさタイプが別のタイプに変化するのが特徴。


幻枠であるセレビィ、シェイミは禁止級が1匹だけ解禁された竜王戦ルールでは使用できず、唯一の禁止枠であるバドレックスも融合形態が最大の強みということもあり、ノーマル・むし・いわの3タイプと同じく実質禁止級不在となっている

とはいえ、フシギバナやゴリランダーといったトップメタは健在なのでさほど問題はないのだが。







BDSP

パワーアップした第4世代フェアリータイプ参戦後の世界で・・・。






第9世代

テラスタルの導入、変わる世界。

新規は今回も多く、マスカーニャオリーヴァアノホラグサスコヴィラン、キノコ枠としてはリククラゲと古代種アラブルタケ、更に準伝説として災厄の木簡チオンジェンと7系統が追加。スコヴィランは初登場のほのお複合となった。


SV初期

シリーズ1では御三家のマスカーニャが大活躍。隠れ特性の「へんげんじざい」はこの世代で弱体化されたものの、専用技「トリックフラワー」がそれを補うほどに強力であり、シングル・ダブル両方でトップメタに食い込んでいる。

キノガッサモロバレルは催眠枠として使われるが、くさテラスタルなどの対策が普及したため往年ほどの悪質さはなく、何だかんだ良調整の枠に収まっている。


シリーズ2ではパラドックスポケモンが解禁。

アラブルタケは「キノコのほうし」や「いかりのこな」といったモロバレルの長所はそのままに、大きく上がった攻撃種族値から「ふいうち」を放てる。


シリーズ3では四災が解禁。

チオンジェンがこのシリーズから環境に追加。それほど低くない遂行力とかなり高い耐久力のおかげで受けループを中心とした活躍を果たすに至った。


シリーズ4でゴリランダーが解禁。

本格的な活躍は後の碧の仮面での「グラススライダー」復活まで待つこととなった。


テラスタル先としてのくさタイプは、粉技無効ということもあり弱点の多さの割に人気がある。特にシングルのヘイラッシャテツノドクガなどは草テラスが多い。


逆にくさタイプとテラスタルの相性はすこぶる良く、劣悪過ぎる耐性が無くなる事で本来の実力を発揮出来るポケモンが多く登場した。

テラスタル先は一致以外では、弱点を3つ半減出来るほのお、2つ半減できるみずが多い。


碧の仮面

「グラススライダー」が教え技として復活。これに伴いゴリランダーが救済され、それなりの立ち位置に復活。


追加組として目ぼしいのは、オーガポン


特にかまどオーガポンの活躍が目覚ましく、多くのポケモンが「テラスタルを絡めた読み合いで如何に彼女の攻撃を1耐えするか」「如何に彼女を上から叩くか」という勝負に引きずり込まれることとなった。


他はヤバソチャカミッチュが追加されている。ヤバソチャは全体攻撃の専用技や味方を回復する技を持ち、ダブル向きの性能となっている。


藍の円盤

過去作の御三家がブルーベリー図鑑に登録されて、一斉に解禁されることとなった。

新規ではカミッチュの進化形カミツオロチが登場し、以前からイベントレイドで登場していた未来種のテツノイサハがここで解禁。


テツノイサハはエレキフィールド下で威力が上昇する専用エスパー技「サイコブレイド」を持ち、補助面に優れがちなこの複合としては攻撃的な性能になっている。


くさテラスタル

ポケモンSVで登場したテラスタルタイプの一つ。

弱点の多さは岩タイプ同様で耐性としてはあまり良くないが粉系無効効果(主にキノコのほうし)を持っている点と、地面や水弱点のポケモンは草タイプの耐性と草の技範囲がマッチしているためなかなかに使用率が高い。

特にもらいび等と組み合わせると炎弱点を無効化出来るためオススメ(ヒードランやソウブレイズなど)


外伝作品

ポケモンGO

補助技が存在せず、攻撃技のラインナップが強さに直結するポケモンGOにおいて、くさタイプは原作よりも強弱の差が一層激しくなっている。


くさタイプのアタッカーとして主に使われているのはコミュニティ・デイハードプラントを得た草御三家や、圧倒的な攻撃種族値でくさ技のDPS1位をキープしているロズレイド。しかし、レイドバトルにおいては、くさタイプを出すよりもカイオーガライコウといった他タイプの伝説ポケモンで弱点を突いた方が効率的な場合が多く、活躍できるかどうかは天候や相手の技への依存度が高い。


GOバトルリーグにおいては、全ルールでラグラージが流行していることもあり、対策ポケモンとしてそこそこ見られる。

ハイパー以上ではギラティナ対策のトゲキッスを始めとしたフェアリーポケモンも流行していること、防御面の能力が比較的重視されることから、フシギバナの登用が他に比べて目立つ。

ラグラージに弱点を突かれることはほぼないが、本来相性のいいカイオーガ、スーパーのナマズンなどは、あぐらをかいていると「ふぶき」をかましてくるので要注意である。


草御三家一覧

マジコスLEAF


くさタイプポケモンの主な使い手

現在の所、くさタイプ使いの四天王は存在していない。

くさタイプの弱点の多さからか、使い手は、物語の序盤辺りで立ち寄るジムリーダーが多い。

緑色の服を着用している人物が多いが、意外にも自然の物を身につけているトレーナーは少ない。自然を愛している人物が多く、生け花教室や庭師などを副業にしているジムリーダーもいる。


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