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どくタイプ

どくたいぷ

どくタイプ(Poison Type)とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するタイプの一種である。
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【注意】

ポケモンは沢山のキャラクターが登場するゲームですが、一部においてポケモンに対する扱いや能力、対戦での使用率を主観的、かつ過度になじる編集者が散見されます。


キャラ設定は今後のシリーズで変わること、対戦環境は変化を繰り返すこと、本サイトの性質上記事の内容もあくまで個々人の見解に過ぎない旨を理解し、全てを鵜呑みにしないようご注意下さい。


概要

ポケモンは種族ごとに、1,2種類のタイプが、技には1種類のタイプが必ず付加されている。

タイプとは、そのタイプの相性でバトルの有利不利が決定される要素の一つ。


漢字では、そのまま「毒」と表記される事が多い。


初代から登場するタイプの一つ。

どくタイプのカテゴリーに分類されるポケモンの特徴としては、を持っているポケモンや、毒物そのもので出来ているものが入れられている。

動植物のもつ毒だけでなく、人間が原因でできた有害な物質も毒という扱いになっており、昆虫や植物をモチーフとするポケモンもいれば、ゴミやヘドロをモチーフにしたポケモンもいる。

傾向的に外見が紫色をしたものが多い


第1世代では非常に多くのどくポケモンが登場したが、その後追加されたどくポケモンの数は多くない。第6世代に至っては(メガシンカを除けば)1系統のみ。

加えて、第6世代までは全タイプの中で唯一、伝説のポケモン幻のポケモンが存在せず、第7世代にてようやく準伝説が、第8世代では禁止伝説のポケモンが登場した。

複合タイプは第9世代時点でこおりタイプとのみ未登場。


凶悪そうな外見に似合わず、どちらかと言うと守備的なタイプで、テクニカルな戦い方をするものが多い。

基本的に、ステータス異常であるどく状態を発生させる戦い方の方が向いており、技の威力で圧倒する戦い方はあまり向いていない。

その理由としては、どくタイプの技は軒並み「どく」のステータス異常を発生させる追加効果があるが、威力の高い技は少なく、その上高い威力の技は命中率等で不安要素が多いことがある。


また、どく技で弱点を突けるのは第2~第5世代までくさタイプのみだったことが災いし、そもそも攻撃技としての需要が大変低いのも理由の1つである。

(この点については第6世代(ポケモンXY)でフェアリータイプに弱点を突けるようになり、少し改善された)


反面、かくとうタイプフェアリータイプに弱点を突かれにくく、それどころかタイプとしての耐性は全タイプの中で3番目に多い(くさ、かくとう、どく、むし、フェアリーの5つ)。 その為か、複合次第によっては弱点が一つだけ、というポケモンもいる。

かつ、「どく」状態に耐性を持ち、効果が抜群になる技タイプはじめんタイプエスパータイプだけであるため、守りの面ではかなり優秀。

また、ひこうタイプや特性「ふゆう」を持たないものであれば、自分の場にまかれた「どくびし」を消滅させる能力を持つ。


また、ステータス異常「どく」を使った戦術は対戦相手を苦しめる為に、シナリオ上でロケット団などの悪の組織では使用率の高いタイプである。

悪の組織が使うアーボの「どくばり」、ドガースの「どくガス」などに苦しめられた人も多いだろう。

もちろんこの戦術は対人戦でも強力で、どくどくはタイプを問わず使用されていた……第8世代までは。


どくタイプのポケモン一覧

伝説のポケモン幻のポケモン太字で記載。


第1世代


第2世代

No.初期No.中間No.最終
167イトマル168アリアドス--
169クロバット
211ハリーセン※1--

※1:第8世代からリージョンフォーム専用の進化形態が追加。


第3世代

No.初期No.中間No.最終
269ドクケイル
315ロゼリア
316ゴクリン317マルノーム--
336ハブネーク----

第4世代


第5世代


第6世代

No.初期No.中間No.最終
690クズモー691ドラミドロ--

第7世代


第8世代

※2リージョンフォーム専用の進化。


第9世代

※3リージョンフォーム専用の進化。


メガシンカポケモン


リージョンフォーム

ポケモンタイプ(変化前)タイプ(変化後)
アローラベトベターどくどく・あく
アローラベトベトンどくどく・あく
ガラルマタドガスどくどく・フェアリー
ガラルヤドランみずエスパーどく・エスパー
ガラルヤドキングみず・エスパーどく・エスパー
ヒスイハリーセンみず・どくあく・どく
ヒスイニューラあく・こおりかくとうどく
パルデアウパーみず・じめんどく・じめん

フォルムチェンジ

No.ポケモンフォルムチェンジ
493アルセウスもうどくプレート
773シルヴァディポイズンメモリ

タイプ相性と特性

タイプ相性

攻撃側タイプ
抜群(2倍)くさ、フェアリー
今ひとつ(0.5倍)どく、いわ、じめん、ゴースト
効果なし(無効)はがね
防御側タイプ
抜群(2倍)じめん、エスパー
今ひとつ(0.5倍)くさ、かくとう、どく、むし、フェアリー
効果なし(無効)-

タイプ特性

  • どく状態「もうどく状態」にならない。特性ふしょくを持つポケモンはどく状態にできる。
  • どくどくを使用する場合、命中率に関わらず必ず命中する。
  • 地面にいるどくタイプのポケモンが場に出たとき、味方の場のどくびしを解除できる。
  • くろいヘドロどくタイプが持っている場合、ターン終了時に最大HPの1/16を回復する。どくタイプではないポケモンなら最大HPの1/8のダメージ。

タイプ相性考察

弱点としてじめんタイプエスパータイプが挙げられるが、前者はフグ毒に当たったら顔だけ出して地面に埋めれば治るという迷信、ないしは土は毒の効果を受けず(実際に半減対象でもある)、地中の微生物や酵素によって毒を分解することに由来するという説があり(といっても現実には土壌汚染なんて腐るほど事例があるが)、後者は妖術師が毒を好んで扱うからとか超能力で即座に解毒してしまうからという説もある。


汚染を連想させる為か、相応に綺麗な土壌がなくては生育できない植物=くさタイプや自然の具象化である妖精=フェアリータイプには強い。

一方で、無機物であるいわタイプや生者を苦しめる毒が死者であるゴーストタイプには半減されてしまい、岩よりも硬いはがねタイプに至っては無効化されてしまう(あるいは、日本の昔話「蛇婿入り」の「ヘビが金属を嫌う」といった伝承も含まれているのだろうか)。ただし、金属をも溶かす劇物を用いるならばこの限りではない。


かくとうタイプを半減してしまうのは殴ってきた相手の手を爛れさせる為だと考えられ、むしタイプを半減してしまう理由は恐らくは殺虫剤からの連想と思われる。(第1世代ではプログラミングミスからかお互いに弱点となっていたが、現在ではむしタイプにどくタイプは等倍となっている)

また、同タイプが半減対象となっているのは最初から猛毒を持っている対象に毒の効果が期待できないからであろう(尤も、実際の生態系ではこの理屈は通用しないわけだが)。


世代ごとの変遷

第4世代あたりまでは強力なポケモンや技の不在、弱点を突けるタイプの少なさなど割と不遇なタイプであったが、それ以降は強力なポケモンの追加、フェアリータイプの追加など追い風が吹きつつある。

第1世代

元々どくタイプで弱点を突けるタイプは2つ、くさタイプむしタイプであった。

しかし、当時どくタイプのまともな攻撃技が威力65の「ヘドロこうげき」くらいしかなく、補助技の「どくどく」の方が使われている有様だった。

加えてエスパータイプ全盛であったことから、肩身は狭かった。

そして何故かむしタイプに抜群を取られており、くさ複合は4倍弱点になっていた……が、そもそもむしタイプの攻撃技が貧相だった為、対戦ではそこまで気にしなくてもよかった。

ちなみに当時の攻略本の相性表ではどくタイプにむしタイプの技は普通になっており、おそらくプログラムミスと思われる。


バトルでは、現在でもおなじみフシギバナゲンガー、99カップ優勝の立役者ニドキングなどが活躍していた。99カップでは他にドククラゲウツボットも利用された。



第2世代

むし複合のイトマル系統、みず複合のハリーセンが初登場し、さらにゴルバットクロバットへの進化を獲得した。


そしてこの世代ではタイプ相性が見直され、天敵のはがねタイプが登場した。

同時にむしタイプの弱点を突けなくなってしまったが、同時に弱点を突かれていたむしタイプが一転して半減になったので対むしタイプはむしろ改善されている。

技の面では威力90の「ヘドロばくだん」も追加され、火力不足はやや改善された。

対戦ではこの技に加えて「つるぎのまい」も手に入れたドククラゲが躍進を遂げた。

後は00カップの全国大会本戦にベトベトンやゲンガーが確認された程度(ちなみにドククラゲは本戦にはいなかった)。

しかしフシギバナニドキングクロバットらは何故か「ヘドロばくだん」を当時覚えられなかった。

せっかくのタイプ一致主力技だというのに。


第3世代

この世代ではケムッソから分岐進化したドクケイル、くさ複合のロゼリア、どく単のゴクリン系統、ハブネークが新たに登場。


特性が付与され、ゴース系統、ドガース系統「ふゆう」を得たことで、じめんタイプの弱点がなくなった。

特にマタドガスは、弱点が1つしかなくなったこと、新技「おにび」を獲得したことで、元々多い耐性や高いぼうぎょを生かし対物理ポケモンとしての活躍の場が開けた。


ダブルバトルが始まったが、強力なエスパータイプと「じしん」が強過ぎたせいで肩身が狭かった……というのはじめんが抜群で入る場合の話。

上記3種族はじめんタイプを無効にできるだけで強く、中でもクロバットはすばやさを買われて「あまごい」始動役としての抜擢が非常に多かった。

そして、晴れて「ヘドロばくだん」を覚え、じめん耐性のあるどくタイプの1体として名乗りを上げた。


また、当時どのルールでも「すいすい」を持つルンパッパが幅を利かせており、これへの対策としてどく技が起用されることもあった。

かのメタグロスのサブウェポン候補に「ヘドロばくだん」があったほどだった。

ハリーセンは雨下において「すいすい」持ちでルンパッパを抜き、水耐性もあって相性において一方的に強く評価されることもあった。


第4世代

初登場したポケモンの系統は少ないが、初のあくタイプとの複合でエスパータイプを克服したドラピオンスカタンクの2系統、逆にこちらはエスパーを4倍弱点に持つドクロッグ、第3世代で登場したロゼリアの進化形ロズレイドと、全て相応の実力者が揃っている。


初期は新規勢のドラピオンロズレイドに注目が集まっていた。

しかし、ドクロッグが特性「かんそうはだ」を生かし、公式大会で世界チャンピオンに上り詰めたことから、ドクロッグの使用率がダブルで高まることになった。


物理特殊が技ごとに分かれ、ヘドロばくだん」が特殊化してしまう

これによって多くのどくタイプがメインウエポンを変えざるを得なくなる結果になった。

追加された技としては高威力、低命中率の「ダストシュート」、ヘドロばくだん」より威力が10落ちる「どくづきの2つ。

おまけに「ダストシュート」は教え技化されるも教え技により新規習得したのはドクロッグのみで、他のどくタイプは軒並み覚えない。

どちらも覚えられないマタドガス、物理どく技が消滅してしまった。

一方、特殊主体のフシギバナゲンガーは高い火力の一致技を手に入れることになったが、弱点の突きにくさは変わらず、使われる機会は少なかった。


同時にどくタイプ版「まきびし」である「どくびし」やどくタイプ専用の「たべのこし」とも言えるアイテム「くろいヘドロ」が追加され、トリッキーな戦いには磨きがかかるようになった。


第5世代

この世代も新規に追加された種族こそ少ないが、高速どくアタッカーであるむしタイプ複合のペンドラー、特性「くだけるよろい」を持つダストダス、ダブルバトルでの活躍が目立ったモロバレルが初登場した。


新規勢の内、モロバレルはどく技の積極的な採用こそなかったが、かくとうタイプへの耐性が強く耐久も高い上にすばやさが低い為「トリックルーム」にも強い。

いかりのこな」や「キノコのほうしなどで徹底的にサポートし、特にかくとう弱点のポケモンとのコンビネーションで重宝された。

ペンドラーもトップメタのラティオスに対して一矢を報いることができたが、本気を出すのはまだ先の話。


技方面では初の全体攻撃である「ヘドロウェーブ」、どく状態の相手には威力が倍と化す「ベノムショック」、相手の「とくぼう」を2段階下げる「アシッドボム」などの攻撃技が追加された。

だが覚えるポケモンは少なく、サブウェポンとしても使いにくい為、現状を打破するまでには至らなかった。

というかゲンガーやマタドガスが、当時ドリームワールド経由でしか「ヘドロウェーブ」を使えないのはいかがなものか。

その他、「ちょうのまい」の陰に隠れてしまったものの、こうげき・ぼうぎょ・命中率を1段階ずつ上げる「とぐろをまく」が追加された。

また隠れ特性の実装で、ニドキング・ニドクインがどちらも「ちからずく」により火力が上昇した。


第6世代

新規追加がクズモーの1系統のみだったが、進化後のドラミドロが初めてのドラゴンタイプとの複合として登場した。

また、既存勢の内、フシギバナ、スピアー、ゲンガーの3種族が新要素のメガシンカの恩恵を受けている。


当初はパッとしなかったドラミドロだったが、隠れ特性てきおうりょくが解禁されてからは一転して重火力アタッカーとなった。

既存組ではペンドラー攻撃種族値上昇と隠れ特性かそくを手に入れ、「バトンタッチ」役としても攻撃役としても活躍可能になった。

またドラピオンあくタイプの相性強化はたきおとす」強化によってフェアリーに強いあくタイプとして活躍。

メガシンカポケモンも、特性「あついしぼう」でほのお・こおり弱点を克服したメガフシギバナ、特性「てきおうりょく」による高速アタッカーのメガスピアー、特性「かげふみ」を筆頭に多彩な戦法を得意とするメガゲンガーが活躍した。


そしてどくタイプの技がフェアリータイプの弱点を突けることになり、約14年ぶりに効果が抜群になるタイプが2つになった。

同時にフェアリータイプの抵抗力も持つこととなった一方で、元からの天敵であるはがねタイプが、あくタイプゴーストタイプへの耐性を失った代わりに同じく対フェアリーに好相性になったこともあり、どくタイプが大手を振れる状況とは言いがたい。


それでも、どくタイプがフェアリー対策として積極的に採用され始めたことは、今までの歴史からすれば大変に画期的なことである。

加えてどくタイプの使う「どくどく」が必ず当たるようになったことで、トリッキーな戦術にも更に磨きがかかった。

「どくどく」の陰に隠れたが「ダストシュート」も命中率が70から80に上がり、実戦に耐えうるようになった。


第7世代

特性によりはがねタイプを「どく」状態に出来る高速アタッカーのエンニュートギルガルド並みの耐久を備え特性と専用技のシナジーが凶悪なドヒドイデ、そして待望の伝説ポジションとしてウツロイドが追加された。

更に『USUM』ではウツロイドに次ぐ準伝説ポジションの新規UBアーゴヨンが登場した。

アーゴヨンにはベベノムという進化前もおり、今世代の目玉の一つである「進化する伝説ポケモン」のうちの1系統としても注目された。

リージョンフォームではベトベターベトベトンあくタイプとの複合に変わった。


新勢力では特にダブルバトルでアローラベトベトンの活躍が目覚ましい。

カプ4に強く、かつ本来苦手なエスパータイプをあくタイプで打ち消す為、弱点も1つしかない。

ただしフェアリー技自体はあく複合が祟って等倍ダメージとなり、かくとう・むしという物理攻撃が強いタイプへの耐性を失ってしまったのは痛い。

ドヒドイデは当初こそ特性「ひとでなし」に注目が集まったが、現在では隠れ特性「さいせいりょく」による受け出し性能が買われ新たな耐久枠として起用されている。

ウツロイドは初のいわタイプ複合で、「トリックルーム」「ステルスロック」など個性的な技を多く揃え、高い素早さと特殊耐久から独自の戦法を展開する。

アーゴヨンは高い特攻と素早さを活かしたアタッカーで、同じドラゴン複合のドラミドロとは違い、どく技・ドラゴン技の両方に耐性があるはがねタイプに有効なほのお技を覚えられるという利点が存在している。


既存勢力ではゲンガーがまさかの特性「ふゆう」剥奪かつみちづれ」弱体化の憂き目に遭ったが、フェアリータイプの増加が追い風となり需要を保った。

その一方でカプ・テテフミミッキュといった、どくタイプに弱くないフェアリータイプの登場や競合するはがねタイプの増加がマイナス要素だった。


第8世代

新規はでんき複合のストリンダーと、伝説のポケモンのムゲンダイナの2系統だが、リージョンフォームでマタドガスがフェアリー複合になり、後にDLCでエスパー複合のリージョンフォームであるガラルヤドランガラルヤドキングが登場する事となった。

目玉の新要素ダイマックスのうち、キョダイマックス形態はゲンガー・ダストダス・ストリンダーが獲得。

ストーリー限定だが、ムゲンダイナはムゲンダイマックスの形態も存在する。

キョダイマックス持ちの内、ゲンガーはゴーストタイプとしての面が強いが、単色のダストダスはキョダイマックス技「キョダイシュウキ」で相手全体に毒を浴びせられるのが特徴。

ちなみにダストダスは、(ポケモンGOとの連動で入手できるメルメタルを第7世代として扱うなら)唯一「初出世代が第1と第8のどちらでもないキョダイマックス可能なポケモン」である。


どくタイプのダイマックス技「ダイアシッド」の効果は特攻が上昇するというもの。攻撃が上がるかくとうタイプが物理一辺倒なのに対してどくタイプはそこまで特殊に偏っている訳ではなく、古参勢にはむしろ物理のイメージが強いことから悪い意味で話題となった。

より特殊のイメージが強いエスパータイプやこおりタイプ等は全てフィールドや天候を持つため、消去法で決まったものと考えられる。

これだけならまだしも、能動的に火力が上がることによるバランス崩壊を防ぐためなのかダイマックス技の威力が他より低い(威力95の「ヘドロウェーブ」以上の技は元より威力が落ちる。どく・かくとう以外16タイプは元が威力150未満の技ならば威力が上がる)という、物理主体のどくタイプにとってみれば完全にとばっちりとしか言いようのない仕様になってしまった。

もっとも、物理主体のどくタイプに強力なアタッカーが殆どいないことから、そこまで影響があるわけでは無かったが。

同様に威力が抑えられたかくとうタイプの「ダイナックル」は、かくとうタイプの技がそもそも物理技が殆どであるためさほど問題になっていない。

……無論、ダストダスのキョダイマックス技の威力もこの仕様である。

どくタイプが一体何をした。

ちなみにかくとうではカイリキーの「キョダイシンゲキ」が似たような状態である。

ダブルバトルでは味方全体に効果が及ぶため、かくとう共々不遇という訳でもないのだが。


技方面では、なんと「どくどく」がわざマシンから消滅

更に「わざレコード」にもないため、この技を見かける機会は激減した。

どくタイプのポケモンはほぼ全員レベルアップで習得できる(フシギダネ系統とゴース系統は遺伝、シルヴァディはメモリを持たせても不可能)ものの、どくタイプ以外の最終進化での習得者は進化前にどくタイプがあったキレイハナ以外では8体しかおらず、特にダメージソースの大半をこれに頼っていたポケモンには大打撃となった一方、どくタイプのポケモンの立ち位置は相対的に上がった。

また後天的にどくタイプが追加されるガラルヤドランガラルヤドキングは覚えず、一部のどくポケモンはレベルアップや遺伝でも習得できなかったりもしたが。

クラゲに何か恨みがあるのだろうか。


今世代ではメガシンカとZワザ廃止に加え、使えるポケモンも制限され、段階を経て増えていくという方針を採っているため、同世代内でも段階によってどくタイプの地位は絶妙に変化している。


ポケモン剣盾

新勢力のストリンダーはでんきタイプの側面が強いが、「どくどく」等を用いた耐久型も可能。

ガラルマタドガスは通常マタドガス共々、特性「かがくへんかガス」によってほぼ全ての特性を機能停止にするという固有の効果を持つポケモンとなった。

どくタイプ初の禁止級として登場したムゲンダイナは「ダイマックスほう」と「メテオビーム」の特攻アップを利用したアタッカー型、特性「プレッシャー」を生かした「コスモパワー」「じこさいせい」による耐久型が存在する。

特に専用ドラゴン技の「ダイマックスほう」はダイマックス特効の効果を持ち、マックスレイドバトルで大活躍した。


一方既存勢力ではドヒドイデが相変わらず持久戦主体で大活躍しているが、ゲンガーはメガシンカを失い、またゴーストタイプ隆盛で逆に弱点を突かれやすくなったことで、大きく衰退した。


この世代でもはがねタイプが攻守ともに強く、必中「どくどく」がほぼ専売特許となっても、そもそも通りにくい状態が続いていた(ふしょく持ちのエンニュートの勢いも芳しいとは言い難い)。

シングルでは前述のドヒドイデが1匹だけ気を吐いている状態で、ダブルでは辛うじてストリンダーが生き残っている程度であった。


鎧の孤島

『鎧の孤島』ではメノクラゲ系統・フシデ系統・タマゲダケ系統・クズモー系統が復帰。

2月にポケモンHOMEが解禁され、フシギダネ系統も先行して連れて行けるようになった。

追加された教え技は「ふしょくガス」で、敵味方全体の持ち物を失くしてしまう技である。

非接触の「はたきおとす」といった性能で、主にダブルバトルで使い道があるだろうか。

習得者はミュウを除けばどくタイプのみ。


新規勢のガラルヤドランは、特性「クイックドロウ」による奇襲が強い他、原種同様の特性「さいせいりょく」を活かした耐久型も健在。

専用技「シェルアームズ」は、ネクロズマのフォトンゲイザーと同じく自分の能力で最も高い方の技分類になる。

フシギバナはメガシンカを失ったが、「ダイアシッド」との相性がすこぶるよく、更にキョダイマックス獲得でスリップダメージまで付与させることができ、晴れパのアタッカーとして一躍ダブルのトップメタに躍り出た

一方「どくどく」のみならず「アシッドボム」が過去作限定となったドククラゲは大きく弱体化した。

しかし希少な「ヘドロえき」持ちでもあるため、「ちからをすいとる」持ちのガラルサニーゴ対策にも有力だったりもするが。

モロバレルはトップメタに「いかりのこな」無効のくさタイプがそれなりにいるどころか、変化技を跳ね返すだけでなくトリックルームでは抜かれる相性最悪の天敵も現れたせいで以前ほどの勢いはない。

しかしエースバーンやフシギバナを筆頭としたトップメタが軒並み出禁となったシリーズ6では、ダブルバトルの実力者としての存在感を存分に見せつけており、ダブルでの使用率が1位に君臨した事もある

遂には遅いはずのすばやさを振り切って最速で「キノコのほうし」をぶちかます個体まで出現し始めた

……キノガッサかお前は。


なお、攻撃面が控えめなポケモンが多いせいか、「てきおうりょく」を持つドラミドロ以外はこの少し前に解禁された「リベロ」エースバーンに物理毒火力で抜かれるという事態に陥った。


冠の雪原

『冠の雪原』ではニドラン系統や皆勤を続けるズバット系統、ウツロイド、アーゴヨン系統が復帰した。


新勢力のガラルヤドキングは特性「きみょうなくすり」でダブルバトルでの活路を見出した。

またシングルバトルではこちらも独特な耐性と「さいせいりょく」も合わさった特殊耐久によって一定の成績を残している。

ウツロイドアーゴヨンは共に特殊型が主流のため「ダイアシッド」との相性がよく、「ビーストブースト」と合わせて大きな突破力を得ることができる。

特にウツロイドは自身のタイプ技を弱点とするポケモンが環境に多くいるため、使用率が急増している。

ゲンガーもミミッキュやドラパルトの復帰で使用率が再び下がるという危惧もあったが、役割対象であるカプ神の復帰によって若干ながら需要を取り戻しつつある。


ランクバトルの竜王戦ルールではムゲンダイナの活躍が光っており、ザシアンカイオーガイベルタルと並ぶ禁止級のトップメタとして猛威を振るっている。


BDSP

パワーアップした第4世代フェアリータイプ参戦後の世界で・・・。


第9世代

テラスタルの導入、変わる世界。

新ポケモンは初のノーマル複合のタギングル系統、同じく初のはがね複合のブロロローム系統、専用特性「どくげしょう」を持つキラフロル系統、あのポケモンに似た姿のパラドックスポケモンテツノドクガ。リージョンフォームのパルデアウパーと進化形ドオーも登場した。

また、初登場は厳密に言うと第8世代だが、ヒスイハリーセンヒスイニューラ、その進化後のハリーマンオオニューラも参戦予定。

そしてDLC配信後は準伝説である三毒が追加された。


SV初期

対戦面では、先発適性の高さからキラフロルが早速活躍。特攻もかなり高いため、アタッカーとしても活躍することが可能。ブロロロームは攻撃と素早さがそこそこあり、初のギアチェンジを使いこなすポケモンとして話題になった。ギギギアルは泣いていい。ドオーはその特殊耐久の高さと特性「てんねん」により受けポケモンとして環境に食い込んでいる。また、ゲンガーは1:1交換要員として主に使われた。モロバレルは催眠枠として使われ、耐久型や「リーフストーム」で催眠を撒いた後に退場する起点作り型としての活躍もあった。シリーズ1環境シングルバトルではキラフロル、ドオー、ゲンガー、モロバレルが使用率30位以内に入っている。


特筆すべき点としては、どくびしの流行が挙げられるだろう。技として採用しなくともどくびしを撒くチャンスがあるキラフロルをはじめ、ドヒドイデやドオーらどくポケモンの他、マスカーニャなどのどくタイプ以外のポケモンへの採用も多い。環境上位にどくびしが刺さるポケモンが多いことや、剣盾時代に引き続いてどくどくの習得者が少ない状況の中で、その代用として採用率が増しているという側面もあるのだろう。

また、対戦においてどくびしが撒かれる頻度が増加したことで、タイプ特性によるどくびし回収要員としてのどくポケモンの需要も増えている。特に、上記のキラフロルは専用技キラースピンの存在もあって、どくびしの設置と無効化の両方を得意とするどくびしの申し子とでも呼ぶべき特化ぶりである。


新要素のテラスタルに関しては、防御面で汎用性の高いはがねテラスタルが比較的多く採用されている点はどくタイプには辛いところ。

その一方で、かくとうフェアリーというメジャーなタイプに耐性を持つどくタイプもまた、主に防御面での耐性の変化を目的としたテラスタイプとして採用されることが多い。

特に互いの弱点を多く補完し合えるあくタイプのポケモンとの相性が良く、シリーズ3で四災が解禁されてからは、持ち前の耐久を生かして戦うディンルーチオンジェンらのテラスタイプとして一定の需要を得ている。


シリーズ4シングルバトルでは、使用率ベスト30に入ったのは、オオニューラ、ドオー、モロバレル、キラフロル、ドヒドイデぐらいで、その内オオニューラは新参ブースト、モロバレルは古豪としての上振れ、キラフロル、ドヒドイデは再評価組で、安定してベスト30に入ったのはドオーぐらいなものである。


碧の仮面

シリーズ5シングルバトルで使用率ベスト30に入ったのはキラフロルドヒドイデテツノドクガの3種族。このうち再評価組はテツノドクガで、安定してベスト30入りしたのは残りの2種族。


藍の円盤

解禁組の中で目ぼしいどく枠はなし。また、ラティ兄妹やメタグロスといった強力なエスパー枠の解禁、ハッサムの評価上昇、新たな鋼枠のブリジュラスの追加、じめん枠の1体であるラグラージの解禁など、これでもかという逆風が吹いている。そのため、シングルバトルではどくであるなしを抜きに起点作り型として使われるキラフロル以外ほぼ全滅という状況となった。


ダブルバトルでもイエッサン♀とテツノカシラのコンビ「イエカシラ」の台頭、シングル同様のメタグロスやラティ兄妹、ブリジュラスの活躍、けしんランドロスの最前線への浮上、ドドゲザン、ガチグマの環境残留などから、モロバレルがどく枠として孤軍奮闘している状況。


どくテラスタル

ポケモンSVで登場したテラスタルタイプの一つ。

攻めの性能はそこまでだが、やはりSV環境に多いフェアリー技と格闘技を半減に抑えるのが非常に優秀。

フェアリーを抑えるだけならさらに耐性が多い鋼もありだが、あくタイプのポケモンは格闘が一貫するためこれらを選ばれることも多い。(悪ウーラオスやトドロクツキ)

弱点はエスパーとじめんに変化するが、エスパーはSV環境にはあまりおらず、実質じめんタイプのみとなっている現状も環境とマッチしている。またじめん弱点も特性ふゆうで消せるのも強み。さらにどくが無効なので耐久型としても使いやすい。(クレセリアなど)



外伝作品

ポケモンカードゲーム


本編よりもタイプの種類が少ない同作においてどくタイプは専用のタイプを持たず、他のタイプに乗っかる形で存在している(そもそも本来のタイプ通りなのはの2つのみで、フェアリータイプは2019年11月以降のポケモンカードゲームソード&シールドシリーズから撤廃された)。中でも2回もタイプ変更を受けている唯一のタイプである。

登場当初は「草」タイプに分類されていた。くさタイプが初代でモンジャラしか単タイプがいなかったことやむしタイプとのイメージの重複が理由だと思われる。2006年10月発売のDPシリーズからはエスパータイプなどと同じ「超」タイプに変更を受けた。紫色のイメージからだろうか。

更に現行のポケモンカードゲームソード&シールドから、今度はあくタイプと同じ「悪」タイプに変更を受けた。恐らく悪の組織が愛用していることに加え、同世代に登場したあくタイプの使い手であるマリィネズのイメージからと思われる。(両者、あくタイプではない2匹のどくポケモンをパーティ入りさせている)

ちなみに前述のフェアリータイプはこの世代から「超」タイプに併合された。

こんなにタイプが変更されているのはどくタイプだけであり、仕様に振り回されがちになっている。

どくタイプが何をした。


ただ、タイプによる状態異常「どく」無効ということはないため、活躍ができないというわけでは決してない。

また現在の「悪」はゲームでのどくタイプ由来が「闘」弱点(じめんタイプ)、あくタイプ由来が「草」弱点(むしタイプ)と弱点が分散している(例えばガラル三鳥内ではガラルファイヤーが一方的に弱点をつける)ため、「悪」→「超」→「闘」→「悪」…の三竦みにおいて環境次第ではムゲンダイナゲンガー主体のデッキが優位に立つことができ、こちらはむしろ恵まれているポジションにいると言えるかもしれない。

特性封じ系の能力をゲームでのどくタイプ由来が持つという、今ではおなじみの流れは初代シリーズのベトベトンかがくへんかガスに始まり、現在は同名の特性をゲーム本編に逆輸入されたガラルマタドガスが所有し、ムゲンダイナなどのデッキで使用されうるカードの一枚として活躍している。


どくタイプポケモンの主な使い手

紫やピンクの髪や服装を着用している人物が多い。

女性の比率が高く、第8世代までは男性の主などくタイプ使いは、第1世代のキョウだけだった。

※また、悪の組織のしたっぱや、あくタイプエキスパートであるカリンスパイク兄妹も、(あくタイプを持たない)どくタイプのポケモンを使用してくる。


その他のタイプ


関連タグ

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毒属性

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