CV:鈴木みのり
概要
『リコとロイの旅シリーズ』に登場する女主人公。
本作はW主人公体制と明言されているが、どちらかと言えば彼女の方がメイン。
出身はパルデア地方だが、「自分をもっと知って変わりたい」という思いから、嘗て両親が通っていたカントー地方にある全寮制の学校・セキエイ学園に留学してきた。
入学と同時に新人トレーナーとして、くさねこポケモンのニャオハをパートナーに授かる。
首には母方祖母ダイアナから貰った不思議なペンダントを付けており、形状はテラスタルオーブの中身がそっくりで、何か大きな秘密がある模様。
それを巡りエクスプローラーズに誘拐されかけた事を機に、ライジングボルテッカーズや後に出会ったロイ達と共に世界を又に駆けた冒険へ旅立つ。
外見
水色の瞳とセミロングの黒髪で、その裏が青色と言うインナーカラー。
私服は肘までの水色のジャケットを白いシャツの上に羽織り、黒の短パンに上の縁が水色のハイソックスを履いている。
セキエイ学園の制服は、薄茶色で統一されたものである。
人物像
性格は引っ込み思案で、良くも悪くも奥手慎重な陰キャ系少女。
初対面の人と会話や交流をすることも苦手な人見知りで、自発的に誰かと関わろうとする意志こそあるものの、大抵は自信の無さから実行できずにいる。
演じる鈴木氏曰く「心の中で何時も色々なことを考えている」とのことで、実際彼女が発する台詞の多くをモノローグ(要するに心の声)が占めている。
押しにも弱く、基本的に他人のペースには飲まれてばかりだが、ポケモンが無暗に傷つくことを良しとしておらず、その光景に心を痛めて自己犠牲精神を発揮することもある等、芯そのものは強い。
普段から考え事をしている分、いざという時には相応の警戒心と行動力を発揮することもあるが、それを活かして上手く立ち回るには心身共に不器用なのが現状。
身体能力も全体的に普通の人間レベルに留まっている。
初期は自己主張をあんまりしていなかった事もあってニャオハと反発してしまう時があった。
尚、表に出すことが苦手なだけで、喜怒哀楽そのものは年相応に豊かで感性も現代っ子らしい物。
ペンダントを巡る戦いにただ振り回される一方な状況には、内心で「物語のヒロインですか!?」と混乱していた。
他にも、ブレイブアサギ号に忍び込んできたロイの「(ホゲータに)会いに来たんだ」と言う言葉を自分に向けての物だと勘違いする等、女子らしく恋愛やロマンティックな展開には興味が強い。
一方で実際に行動に移す際には即断即決の傾向が強く、前述の通り思考はモノローグで済ませるがそれを実際に表に出す前に実行しているため敵味方を問わず周囲を困惑させることもしばしばある。
ストリーマー「ぐるみん」の大ファンであり、彼女の生配信で投稿した自分のコメントが読まれた際には「推しがコメントに返答してくれた」ことに顔を真っ赤にして狂喜し、一帯に響き渡る大絶叫をする限界オタク全開な一面も。
後にその正体が判明した時は強烈な顔芸を披露する程驚愕していた。
動画サイト上では「ニャオハ大好きっ子」というユーザーネームを使用している。
15話ではナンジャモの大ファンでもあったことが判明し、彼女からはまちかどガールとしてインタビューされた際にも、「ニャオハ大好きっ子」と自己紹介していた。
ポケモンバトルは経験が浅いため未熟な部分が多いものの、バトルセンスそのものは高いことが節々で描かれている。
ただ、初期はバトルに積極的でなかった事もあってエクスプローラーズが相手ではない時、戦う相手の事を気にしてしまい、その事でワカバに怒られ、カブに指摘されるまでは最後に手を抜いてしまう時があった。
そんな上記の事もあったが現時点での勝率はロイ、ドットよりも高く、バトルでは前衛で活躍することが多い。
エクスプローラーズの下っ端を単独で撃退したり(バトル描写はカット)、ロイのホゲータに勝利したり、格上のスピネルのポケモンを相手にロイ、ドットよりも速く逆転の糸口を見つけ出し、最終的に撃退に成功している。
またバトルにおいてはニャオハへの指示は専ら「このは」を選択する頻度が高いのだが、リコの才覚によるものかはたまたニャオハ側が忖度しているのか、この技は状況に併せた様々なバリュエーションで発現する事が多い(広範囲に攻撃したい場合は「このはいっぱい!」「思いっきりこのは!」攻撃の精度・威力を高めたい場合は「このは鋭く!」「全力でこのは!」などLEGENDSアルセウスでの力業と早業に近い事をしている)。
23話でついに「戦うだけでなく、ポケモンの気持ちを知って思いやれるポケモントレーナー」を目指す事を決めた。
家族構成
- 父親:アレックス
- ポケモンをモチーフにする絵本作家。ボウルタウンのジムリーダー・コルサもその名を知っており、出版した絵本が何冊も確認できるなどその筋ではかなりの著名人と思われる。
- 9話から初登場し、妻とは対照的に在宅で居る事が多い。
- 母方祖母:ダイアナ
- また、25話のダイアナの回想で僅ながらかつ声のみの登場であるが曾祖母(ダイアナの母)も確認できる。
所有ポケモン
いにしえのモンスターボールで所持
(正式手持ちであるかは今のところ不明 ただし通常使用していない様子)
余談
- ゲーム本編(クリスタルバージョン以降)で女主人公も選択出来る事は今となっては周知の事であるが、アニメ作品で女性キャラがメイン主人公になる事例は初。サトシとのW主人公といった形ではダイヤモンド&パールのヒカリがいる。
- 人物像も、メンタルフィジカル共に弱っちい一般人気質の陰キャ女子と、今まで主人公を務めていたサトシとは真逆の要素ばかりでデザインされている。ただ、文字通りレベル1から始まった伸び代の塊とも言えよう。
- ちなみに漫画作品では割と早い時期から女性のメイン主人公が存在しており『ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャー』(1997年連載開始)のマロンが該当。『ポケットモンスター☆SPECIAL・イエロー編』のイエロー・デ・トキワグローブも女性ではあるが、師匠である女性の助言で男装をして冒険をしており女性であることは終盤で明言された(伏線は張られていたがはっきりとは言われてない状態)。
- アニポケ以外のポケモンアニメ作品では短編アニメーションシリーズPOKÉTOONの作品であるユメノツボミのツボミやぽかぽかマグマッグハウスのアンナ、ゲンガーになっちゃった!?のショーコ等の女主人公がいる。特にユメノツボミは今作のシナリオコーディネーター兼脚本担当である松澤くれは氏が脚本を担当していた。他にも群集劇となるがメインキャラの一人として登場する放課後のブレスのオハラ等がいる。
- リコが付けている髪飾りが無印にてサトシが被っていたキャップのデザインとよく似ているため、情報開示直後『サトシの娘ではないか』という噂が流れていたが、アレックスの登場によってその説は否定された(何の因果か、そのサトシも誤った血縁関係説が浮上していた)。ちなみにサトシのキャップのデザインはポケモンリーグの公認キャップのものでありサトシのマークではないので注意。
- 海外名であるLikoはハワイ語で「葉芽、若葉、つぼみ、輝いている」を意味する。