【警告】この記事には、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のネタバレが記載されています。
概要
世界平和監視機構コンパスが保有していた装備で、劇中ではデスティニーSpecⅡ及びアカツキが装着した。
仕様は大幅に異なるが、その名称からインパルス系列のシルエットシステムを発展させたものと思われる。
大型の実弾による砲撃に特化した特殊装備。その火力から対艦、対要塞向けと推測される。
その装備の構成から事実上の「デスティニー版ミーティア」とも言える装備に担っている。
機構
鳥のような形状で単独で飛行可能な単機形態から、装着対象となる機体の脚部・胸部・背部への追加パーツ及び手持ち武装に分離し装着される。
武装
MSの全長を優に超える超大型の携行式レールガンを主体に、背部にはミサイルポッドを装備する。機体重量増加による機動性低下を軽減するため、両脚の膝から下を覆うように装着されるブースターによって対象機体の推力を上昇させている模様。
また、交換式の砲身は予備を含め3本携行し、こちらも背部に装備する。
その構造上、背部の武装やストライカーパックのような着脱式バックパックなどは装着時にパージする必要がある。
劇中の活躍
ミラージュコロイドコンテナでレクイエム砲口付近に潜伏していたムウ・ラ・フラガの駆るアカツキとドッキングしている形で登場、ミラージュコロイド解除と共にレールガンを発射してレクイエムの中継ステーションを一撃で破壊。アカツキがヤタノカガミでレクイエムのビームを反射するために一旦パージされ単機形態に移行、反射後は再度本装備を手に取りスラスターを全開にして離脱した。
この時、レクイエムは陽電子リフレクターを展開中だったので、直接攻撃はせずに、あくまで中継ステーションの破壊による時間稼ぎに徹した。
その後はアカツキのダメージが大きかったためか共に戦闘宙域を一旦離脱していたが、ブラックナイトスコード ルドラを撃破したシン・アスカのデスティニーSpecⅡが合流すると、本装備は再度分離形態となりデスティニーSpecⅡとドッキング。ミーティア装備のインパルスSpecⅡとデュエルブリッツの援護を受けつつレクイエムの砲口へ急速接近し、インパルスの攻撃でリフレクター発生装置を潰した直後、発射寸前のレクイエム砲口にレールガンを撃ち込み暴発させ、完全破壊に成功した。
立体化
METAL ROBOT魂での発売が決定している。
ただ、こちらはあくまでデスティニーSpecⅡ用の装備として扱われているため、同じくMETAL ROBOT魂のアカツキが装備できるかは不明である。
なお、価格はデスティニーSpecⅡより僅かに高い。
デスティニーガンダムSpecⅡ…税込18,700円
ゼウスシルエット…税込19,800円
デスティニーガンダムSpecⅡ専用光の翼&エフェクトセット…税込7,150円
合計…税込45,650円(税率10%)
余談
- 本装備は本編では呼称されず、パンフレット(豪華版含む)でも記載されておらず、他の新規機体が早期の1月29日に情報公開されたのにもかかわらずに公開されず、そこで2月2日からの週替わり入場者プレゼント第2弾「ミニ設定冊子」で公開されるかと思われたがそこでも記載されず、2月8日のMETAL ROBOT魂での情報解禁によりようやく名称が判明するに至った。
- 名称のゼウスの訳語は天帝であり、天帝はプロヴィデンスの用法の一つである。※あくまで「ゼウス=天帝=プロヴィデンス」であり、「ゼウス=プロヴィデンス」ではないので、ご注意を。
- 何の因果か、本装備を装着した機体のパイロットはそれぞれプロヴィデンスの名を冠した機体とその発展機のパイロット達と因縁・交友を持った者である。
- スーパーロボット大戦シリーズにおいて初めてシンの救済、及びミネルバ隊側の視点に寄り添ったストーリーを展開したことでシンがユーザーから「リアル系男主人公」と評されるほど大活躍した『スーパーロボット大戦Z』の自軍部隊のデフォルト名が(綴りこそ異なるものの)文字通りの「ゼウス」(ZEUTH)であり、偶然かもしれないがシンの最大の活躍を演出するための装備として、何とも粋なネーミングになったと言える。
- METAL ROBOT魂の紹介ページではコンパスのロゴが描かれていたが、本編でアカツキは戦闘中にミレニアムに合流していないため実際にどういった開発経緯を辿ったのかは不明となっている。
- デスティニーSpecⅡとしっかりドッキングすることを考えると、本装備はデスティニーSpecⅡ用の特殊装備としてモルゲンレーテ社で開発され、カガリ・ユラ・アスハが密命でムウを宇宙に送る際にアカツキと共に本装備も託した可能性も考えられる。
- シルエットシステムのデータはインパルスを回収しているためモルゲンレーテも取得しており、仮にこうであっても何ら不思議ではない。
- また、ムウがシンに本装備を託す際に「お前の武装」と称していることも1つの要因となっている。