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「どんな命でも、生きられるのなら生きたいだろう」

「気にするな、俺は気にしない」


プロフィール

人種不明
誕生日不明
年齢不明
血液型O型
身長168cm
体重56kg
CV関俊彦/桑島法子(幼少期)

概要

シン・アスカルナマリア・ホークと共に、ザフト軍の新造戦艦ミネルバに所属するMSパイロット。年齢に不相応な大人びた雰囲気の常に冷静な少年。

ギルバート・デュランダルに心酔しており、公の場以外では彼を「ギル」と呼んでいる。また、彼の命令を忠実に実行する冷淡さと、その命令に背く存在はたとえ味方であろうと排除する冷酷さを持ち合わせている。逆に、デュランダルが関わらない事柄に対してはあまり関心を示さないこともある。

そんな彼だが、生まれに対するコンプレックスや同情心からかデュランダルとは関わりなく独断で強化人間ステラ・ルーシェの解放のためにシンに手を貸し、その借りもあってかシンはデュランダル議長やデスティニープランに疑問を感じてもレイを裏切れないというジレンマに陥っていく。


友人であるシン、優柔不断さや視野の狭さから彼をイラつかせたアスラン・ザラ、生まれる前からの因縁があるキラ・ヤマト等は議長と関わっておらずとも何らかの関心を抱いた可能性は高く、結果論ともいえる。


正体

ラウとレイ

その正体はラウ・ル・クルーゼと同じく、ムウ・ラ・フラガの父親アル・ダ・フラガクローンとして生み出された存在であった。自らに先が残されていないことから、シンをデュランダルの力たりえる存在となるように導こうとしていた。彼はラウよりは随分と後に作られたクローンであり(年齢的にオリジナルのアルが既にラウに殺された後に作られている)、とある研究所で軟禁され研究対象にされていたところをラウとデュランダルに助け出された。

この出生のためにラウと同じくネオ・ロアノークムウ・ラ・フラガ)とは序盤の頃は同じ戦場の中では互いの存在を感知しあっていた。(途中から何故かその描写は消えていったが)


媒体によってはラウの体細胞から作られた二重クローンだという解説もあるが、媒体によって異なるため定かではない。


自らの失敗を糧として生み出された存在であり、かつ自身と同様に人造の存在であるキラ・ヤマトには互いに存在してはいけない存在であると強い敵対心を抱いており、同時に自分たちのような存在を二度と生まない世界を作ることを強く願っている。一方、自身の兄弟とも言える存在であるラウやデュランダルから愛情を受けたこと、シンやルナマリアと言った仲間達にも恵まれたこともあって普通に一人の人間として育った為にラウのように世界や人類そのものを憎んでいるわけではない(ラウのことを自分の憎しみを引き受けてくれた相手とも認識している)。また、世界や人類を憎んでいたからこそキラに対して同族意識から同情や愛情を抱いていたラウに対して、レイは父親代わりの大人や友人に恵まれたためにキラに対してそのような感情は全く抱いていない点でも対照的である。


シンとはよき友人にして同志であり、ステラがフリーダムに打たれ結果的に死亡した件でキラに憎悪を抱くシンを、戦闘スタイルのヒントを与えるなどして支え、結果として徹底したフリーダム対策を練り上げたシンはキラに打ち勝ちフリーダムを撃墜することに成功した(ただし、これはアークエンジェルがミネルバ艦隊に狙われていたことでキラの注意が散漫になっていたことも大きい)。

アスランの説教を真に受け、事情も知らずに被害者たるシンを遠まわしに責め立てるルナマリアをたしなめることもあった。しかし一方で、シンを【デュランダルの剣】という名の戦闘マシーンにしようとしている自分の立場を自嘲したりしている。


最終決戦となるメサイア攻防戦でキラと相対した際には、世界の生まれ変わりのため、自らの身とともに道連れにしようと激突する。ラウ・ル・クルーゼを自称し、その気迫をもってキラを相手に互角以上の戦いを繰り広げるも、君(レイ)の命は君だけのものであり彼(ラウ)ではないとするキラの言葉を聞いたことで目を見開くほど動揺し、その隙を突かれてストライクフリーダムのマルチ・ロックオンによる一斉射撃を食らい機体を大破させられた。その後、しばらく気絶していたが、意識を取り戻した後デュランダルを守るために大破した機体を動かしメサイアへ向かった。(キラは基本的に推進システムは狙わないため大破しても宙域の移動程度は可能だった)

そして、メサイア内にてデュランダルと銃を突きつけ合って相対するキラを背後から銃撃しようとするが、生身のキラを初めて見て、そのキラの戦ってでも自由な未来を掴まんとする覚悟を聞き、反射的にデュランダルを撃ってしまう。(ちなみに、前議長であるパトリック・ザラを撃ったのはレイ・ユウキであり、偶然か同じ「レイ」繋がりである)


「ギル…ごめんな…さい…でも彼の明日は…!」


親同然に慕っていたデュランダルを撃って致命傷を与えたことを謝罪しながらその場で泣き崩れてしまう。


そして、そこに駆け付けたタリアに母という存在を感じながら、デュランダルとタリアとともに、崩壊するメサイアの爆炎の中に消えていった……。


  • 小説版では、傷付いたインパルスを動かして自分を助けようとするシンとルナマリアに対して、「……お前たち……きろ。生きて……俺の……明日を……」と言い遺すシーンが追加されている。
  • 主人公をキラ・ヤマトとして捉えるならばレイは事実上のラスボスの1人ということになり、関俊彦氏は結果として前作『SEED』に続いてキラが本編で最後に戦ったパイロットを演じたことにもなる。

軍人としての実力・人物像

赤服であり、アカデミー在校時は常にトップの成績を収めていたほど軍人としての能力は高い。(それでもインパルスを受領できなかったのはデュランダルがシンの素質に期待したため)

また、アル・ダ・フラガの遺伝子を持つことからラウと同じく高度な空間認識能力も有し、ドラグーンの操作などが可能である。

MS操縦技術も、ブレイズザクファントムに登場していた時はパッとしなかったものの、レジェンドガンダムに乗り換えてからは、キラが駆るストライクフリーダムと互角に渡り合う他、デストロイガンダムの撃破に多大な貢献をするなど非常に高い。

白兵戦能力も高いが、拳銃の腕はルナマリア以上ではあるがアスラン・ザラには一枚劣ると見られる描写がある。


後々解剖されると分かっていた捕虜である強化人間ステラ・ルーシェの解放に手を貸したところからシンへの友情に厚い人物のように思えるが、その実アスラン・ザラメイリン・ホークを連れてザフトを脱走した時にそれなりに付き合いの長いはずのレイが即撃墜許可を求めた点から、実際のところはかなり損得勘定を計算してデュランダルの利益のために行動している。

もっとも、彼の「薄情」とも視聴者に非難された行動は後に「メイリン・ホークという人物の危険性を誰より熟知していた」と再評価されるのだが…(後述)。


スーパーロボット大戦」では

大抵の作品に生存フラグが用意されている。

特にZシリーズと『L』は、「『親友』たるシンがレイを説得する」という胸熱展開で、

「『決められた運命』を、まさしく運命に翻弄されたはずのシンが真っ向から否定する」や、

「シンとキラが相互理解し合い、お互いの信念を見直す」等のIF展開が展開されていることが多く、シンと同様にかなり優遇されている。


・スーパーロボット大戦ScrambleCommanderthe2nd

初参戦作品。

原作通りだが、最後にデュランダルを撃った経緯が

「デュランダルがシロッコのクローンを大量に作るという形で自分達の悲劇を繰り返そうとしている」

という事実を知った事による衝動的なものとなっている。


スーパーロボット大戦Zシリーズ


〈Z〉

終盤までは味方だが、原作ルートを通るとタリアと共に永久離脱してしまう。

しかしifルートを通った上で、そこで条件を満たすと再加入する。

ifルートではルナマリアと共に自分の意志でZEUTHに残ったシンに激しい怒りを抱き怨み言を吐いてしまうが、戦いの果てに和解する。その後、シンの私物の中で唯一保管していたマユの携帯電話をシンに渡している。


第3次Z

『天獄篇』にて久々に登場。Z1のIFルート移行とフラグ成立が正史となっており、第1次多元戦争終結後は静養していたが、フル・フロンタル(奇しくもデュランダルとCVが同じ)によりプラントの国防委員長に任命される。

それによりネオ・ジオン(及び星間軍事連合サイデリアル)とザフトが同盟を組む事になるが、シンとキラの説得とアーサー達のクーデターによりプラントを出奔し、Z-BLUEと合流する。

残念ながらルナマリア同様にパイロット登録はされず、デスティニーガンダムの「ザフトレッド・コンビネーションⅡ」の演出として登場する。

Z-BLUEと合流した後に行われたフロンタルとの会談では、フロンタルを「誰にも心を許さない悲しい人間」と評している。


スーパーロボット大戦K

最初から敵だが、条件を満たすと自軍に加入する。その際にステラを連れてきてくれる。


スーパーロボット大戦L

Z1同様に終盤までは味方だが、ステラ・ルーシェが死亡しないためアークエンジェル組と良好な関係を築くミネルバ隊の動向をギルバート・デュランダルに密告する獅子身中の虫状態であった。

ギルバート・デュランダル議長のデスティニー・プランの発動と同時にただ一人離脱し、敵対する。

しかしそのシナリオでフラグを建てると、自軍に復帰する。

しかもフラグの建て方が「キラで戦闘→シンで撃墜する」という、事前フラグを立てる必要のないとても簡単なものになった。


敵対時にはキラの「命は何にだって一つだ」という発言に原作とは違い「お前もまた人の手で創られた生命でありながら、何故こうまで俺達と違う!」と激昂したり、フラガ家関連で因縁があるムウとの戦闘会話が用意されている。


最終的な乗機であるレジェンドの機体ボーナスは射撃武器攻撃力と装甲値の強化・宇宙の地形適応向上で、宇宙地形適応がBで射撃武器が多め、更にATフィールドで打たれ強いEVA初号機との相性が抜群にいい。

また、初号機側の機体ボーナスも運動性と照準値の強化・陸の地形適応向上(全項目5段階強化を果たすと射程+1が追加)と、お互いの長所と短所を補完しあうベストパートナーとなっている。


スーパーロボット大戦UX

原作終了後の設定のため、残念ながら故人。しかしその生き様は、シンの心に強く刻まれている。

第二部中盤・竜宮島で行われた灯篭流しで、シンがレイを悼む描写がある。


スーパーロボット大戦V

UXと同じく故人。


スーパーロボット大戦X-Ω

イベントシナリオ「風の歌 星の歌 生命の歌」では命を落とす前に異世界のブリージンガル球状星団に飛ばされ生存しているという設定で登場。

記憶喪失を装い『マクロスΔ』のケイオスのΔ小隊に参加していた。

ハヤテミラージュとは確かな信頼関係を築いており、ワルキューレのメンバー達には憧憬や羨望の混じった念を抱いている。

特に寿命の短いウィンダミア人のフレイア・ヴィオンとクローン人間である美雲・ギンヌメールの生き様には結構思うところがあった様子。

事件解決後は生きる意味と目的を見つけるまで元の世界に戻ることを延期し、ハヤテたちと共に歩んでいく道を選んだ。


他にも同イベントでは『マクロスゼロ』の工藤シンと出会う、キラと完全な和解を果たす、中の人が同じエンブリヲと対面する、などの場面がある。


スーパーロボット大戦DD

メインストーリー3章から登場。

前作「SEED」のイベントの時点で「オルガ・サブナックブーステッドマンの調整が間に合わない」、「オーブ侵攻を実行するのがインベーダー」、「ナタルやフレイが死の運命を越えて生き残る」等、原作の展開とは大幅に異なっており、今作でのレイの運命が注目される。


搭乗機体

ブレイズザクファントム

レジェンドガンダム


余談

レイがデュランダルを撃つという構想は当初から存在せず、キラ・アスラン・シンの誰かが撃つという想定で話が進んでいた。しかし、レイを書いていくうちに脚本家(両澤千晶)の中でレイというキャラが育っていった結果、デュランダルを撃つ役目をレイが担うことになった。これについて脚本家は「本当に切ない子」「レイはこの世界の一番の被害者なので、彼に未来を選ばせたかった」とも述べている。

また、デュランダルを撃った瞬間は「ラウ」ではなく「レイ」であったとしており、キラの「命は、何にだって一つだ!だからその命は君だ!彼じゃない!」という発言を受けて「(=キラ)もまた(自分同様)あってはならない存在」としたラウの考えから脱却し、「明日」を望むレイという一個人になれたことを示している。


関連イラスト

レイレイの最期

種Dの推しレイたん


関連項目

機動戦士ガンダムSEEDDESTINY

シン・アスカ ルナマリア・ホーク アスラン・ザラ キラ・ヤマト

ギルバート・デュランダル タリア・グラディス ラウ・ル・クルーゼ


類似人物

デュオ・マックスウェル(新機動戦記ガンダムW):中の人が演じたガンダムキャラ。レイに対して、彼は陽気で社交的な性格。スパロボLでは、レイのデュオに対する特殊セリフが存在する。


秋津マサト(冥王計画ゼオライマー):「声が同じ」「クローン」という共通点を持つ。尚、マサト本人はスーパーロボット大戦Jにて、憎悪に囚われたもう1人のレイと戦っている。


綾波レイ(ヱヴァンゲリヲン新劇場版):同じ「レイ」の名前を持つ、クローン人間の先輩。スパロボLで初共演した際、深い絡みこそ無いものの、終盤でデュランダル議長のデスティニープランに反対した彼女の言葉…「でも、私達は人形じゃない」で、レイが動揺する場面がある。








以下、劇場版ネタバレ注意









劇場版『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』にて

2024年劇場版『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』では、死後もコズミック・イラの世界に大きな影響力を遺しているギルバート・デュランダルに比べて、一緒に死亡したレイやタリア・グラディスの事は特に話題にもされていない。


しかし、物語の最終版にて、オルフェ・ラム・タオがキラとラクスに敗れる直前に「何度も過ちを繰り返す人間の愚かさ」をなじる幾つかのイメージシーンにて、タリアがレイを抱きしめてデュランダルと共に心中する事を選ぶシーンがある。

  • 運命に定められた女性』に拒絶されたオルフェにとって、その母なる愛を実の子ではなくレイに向けたタリアの行動は唾棄すべきものだったのだろうか…?

また、メイリン・ホークが今作で敵の基地一つを丸々ハッキングで落とす芸当をやってのけ、視聴者からは「かつてのレイの判断は正しかった」「メイリン・ホークはC.E.世界で最もヤバい女だった」とレイの「薄情」と評された行動の評価が変わることになる。

  • レイからすれば、「ステラ・ルーシェを逃がすことはデュランダルにとって痛くも痒くもないし、シン・アスカの信頼を得られるならむしろ安いもの」であったが、「メイリン・ホークを逃がすことはザフトの軍事機密もデュランダル議長の隠された悪事も丸裸にされる冗談抜きでヤバい事態」であったのである。
  • なんだったらメイリン・ホークは「デスティニープラン」下に置ける超危険因子人物として目を付けられていた疑惑さえ出ている。

特典小説にて

特典小説『月光のワルキューレ』ではアグネス・ギーベンラートから目を付けられていたが、戦災孤児であるシンを軽んじていたアグネスに対してレイは当然彼女を嫌っており袖にしていた。


性格に問題のあるアグネスはレイとシンとの友情を理解せずレイは同性愛者なのではと疑っていた。


小説版にて

小説版下巻にて、シン・アスカが闇堕ちさせようとしてきたアコード達を自身の闇の深さで逆に恐怖させたシーンで、


彼らは知らない。シンが経験したような地獄を。戦争によって両親を、を失い、慈しんだ少女を失い、信じていた友を失った。


と、レイの事について触れられている。


シンは死した彼らを深く愛し、同じように愛された。シンは彼らの愛を疑わない。愛が彼を護っているのだ。


と、シンは今なお家族やステラと同様にレイを大切に思っていることが描写されている。

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