曖昧さ回避
- イギリス英語でのアクセルペダルの別称。
- ハードウェアアクセラレーションの総称。
- Gred AntiVirus アクセラレータ - アンチウイルスソフトウェアのひとつ。
- 一方通行(アクセラレータ) - ライトノベル『とある魔術の禁書目録』の登場人物。
本項では4について記述する。
概要
CV:岡本信彦
「とある魔術の禁書目録」に登場するキャラクター。また、本作の主人公の一人。
学園都市に7人しか存在しない超能力者(レベル5)の第一位に君臨する、学園都市最強の能力者。さらに学園都市内でもっとも優秀な生徒であり、常人を遥かに超えた演算能力(スーパーコンピュータ級)も持っている。
ちなみに一方通行(アクセラレータ)は能力名であり、本名は今のところ不明。
(本人曰く「どこにでもありふれた名前」とのこと。苗字は2文字、名前は3文字らしい。)
経歴
幼少期
幼い頃はごく普通の子供であったが、その才能ゆえに周囲の子供たちに疎まれ、自己防衛のつもりの行為で多くの被害を生み出していた。その後、突出した素質に目を付けた学園都市側により彼は様々な研究所を転々とすることとなった。多くの研究所は表沙汰にできないようなおぞましい実験を行っているところばかりであったが、その研究者たちですら彼の研究価値以上に彼を恐れ、別の研究所に引き渡したらしい。そういった経験により彼は次第に心を閉ざし、凶暴性を増していった。
初登場時
初登場はシリーズ第3巻で、同じくレベル5で第三位の御坂美琴の量産クローン「妹達(シスターズ)」2万人を殺害し、神の域(レベル6)に到達することを目的とした、「絶対能力進化(レベル6シフト)実験」に参加。登場時点ですでに1万人以上の妹達を殺害しており、クローンのオリジナルである美琴の嘆きに応えた主人公・上条当麻と敵対。
その超能力によって当麻を圧倒するも、最後は能力に依存していた為、アンチ能力を有する当麻の肉弾戦によってそげぶされた。
打ち止めとの出会い
その後、第5巻ではピンピンした姿で再登場するも、レベル0の上条に負けたことで世間的に最強の称号を返上され、シフト計画からも外されていた。
そんな時に妹達の司令塔である20001体目のクローン「打ち止め(ラストオーダー)」と偶然出会い、いやいやながらも保護。記憶のリンク(ミサカネットワーク)によって一方通行に殺された1万人のクローンたちと記憶を共有しているにも関わらず、恐れるどころか感謝され積極的にスキンシップをはかってくる打ち止めに、戸惑いつつも受け入れる。
そして一方通行サイドの事件によって科学者・天井亜雄に誘拐された打ち止めを命がけで救出する。彼女の脳には天井によって妹達を暴走させるウイルスが仕込まれており、もはや止める手立ては無いと思われた。が、一方通行が彼女の脳の電気信号を操り人格データを修正、辛くも食い止めることに成功した。しかしその際に天井の銃弾によって脳に傷を受け、演算能力と超能力、さらには歩行機能や言語能力を失う重症を負ってしまう。後に、打ち止めと妹達の補助、冥土帰しが開発した演算補助デバイスによって限定的にこれらの能力を取り戻すことになる。
その後は、禁書本編における主人公の一人としてのスタンスが確立され、打ち止めを守るために多くの勢力と戦い続けることとなった。
0930事件の際に打ち止めをさらわれ、木原数多率いる猟犬部隊と交戦、辛くも勝利するも、打ち止めを始めとする妹達を守るために学園都市の暗部組織グループ(後述)に所属することとなった。その際に光の世界に戻れなくなろうとも、闇の世界から彼女たちを守り続けるという悲壮な決意を固める。
暗部所属時
暗部では学園都市の汚れ仕事を請け負い、無慈悲な世界で戦いを繰り返していた。暗部での大規模な内部抗争の際には暗部組織ブロックと対立し、これを撃破することに成功した。またスクールのリーダー、学園都市第二位垣根帝督とも交戦し、激闘の末に完膚なきまでに叩きのめした。
その後、グループのメンバーとともに上層部へと反旗を翻し、その企みを暴くために核心となる存在である『ドラゴン』へと迫った。
その結果『ドラゴン』=エイワスと遭遇するも、その理解不能な力の前に為す術もなく敗れ去る。またエイワスの顕現により再び打ち止めに危険な負荷がかかっていることが発覚、エイワスの助言に従い、打ち止めを救う手がかりを探すべく第三次世界大戦真っ只中のロシアへと向かう。
第三次世界大戦
ロシアの大地では、最悪の追手である番外個体、因縁の相手である上条当麻、降って湧いた災厄であるミーシャ=クロイツェフなどと激戦を繰り返すことになった。その後、打ち止めを救う手がかりである羊皮紙の解析に成功し、体の負荷の限界を越えながらも、その歌唱データを完全に歌い上げ、彼女を救うことに成功した。
その際の精神の変調によって顕現した白い翼の力によって、右方のフィアンマの切り札である、ユーラシア大陸を焼き払う規模のテレズマを真っ向から相殺、世界を守った。
第三次世界大戦後、学園都市との取引により暗部を解体させた。その後は打ち止めと、仲間(?)となった番外個体を連れて黄泉川愛穂の家へと戻る。
新約シリーズ
しかしそれでも彼の元に平穏は訪れず、新たな暗部勢力である『新入生』との抗争や、大戦後に現れた勢力『グレムリン』による世界を巡る戦いへと身を投じることとなる。
後に現れた、復活しヒトの域を超えた垣根帝督との戦いの際には、その無限の創造性と、妹達の記憶を利用した戦術の前に圧倒された。一度はとどめを刺されかけるも、麦野沈利の助力と言葉によって決意を固め、自らの能力によって自壊しかけた垣根帝督を撃破した。
垣根との二度目の戦いにより、一方通行は再び自身の罪と向き合い、自らの立ち位置を確認することとなった。その戦いの後に彼に接触を試みてきた『ミサカネットワークの総体』の言葉に、彼はどう応えるのだろうか。
能力
能力名は『一方通行(アクセラレータ)』。触れたベクトル(向き)を変換する能力。
身体の周囲をわずかな保護膜が覆っており、これに触れることで発動する。
運動量・熱量・光・電気量etcといったあらゆるもののベクトルを触れただけで感知・変換し、地球の自転すら制御できるらしい。
普段は「反射」に設定されていて、彼を狙った攻撃は全て方向を変えられ、反射される。
(禁書世界での「空間移動」は11次元「ベクトル」を利用した移動であるため、反射可能)となっている。
低周波や放射線など五感で認識できないものも知覚・変換できる。
物理法則に従って有害と無害のフィルタを無意識に構築し、生活に必要なもの(必要最低限の酸素や重力など)は「受け入れるベクトル」と設定して、「それ以外の全てのベクトル」を反射するように設定されている。
本人の意思で有害な音なども再設定することで反射可能。
未知のベクトルであっても「それ以外の全てのベクトル」と認識して反射可能だが、「受け入れるベクトル」に偽装したベクトル(変質した光や風など)は反射不可能。
これを反射するには「変質した物理法則」を認識・演算した上で、「それを排除するフィルタ」を組み直す必要がある。
魔術的な攻撃に対しても反応するが、理論が違う為に正常な変換は行われず、一方通行自身にとっても不可解な現象が起こる。
例えば、水の槍を「反射」しようとした時は、槍は「反射」されず斜め後方に逸れ、七色の光に分解された。
また、木原数多は「放った拳が保護膜に触れた後、反射される直前に引き戻すことで『遠ざかる拳』を内側に反射させる(通称:木原神拳)」で一方通行を殴っている。
保護膜に触れてから「反射」が発動するまでに若干のタイムラグがあるのだ。
酸素濃度が低下すれば酸欠になるが、風の操作や足下のベクトル変換による移動が行えれば、さほど致命的ではない。
ただし一瞬で無酸素状態になった場合、呼吸器内の酸素を制御出来なければその瞬間失神する可能性もある。
ベクトル変換の能力は圧倒的な防御性だけに留まらず、攻撃手段としても凄まじい威力を発揮する。
小石を蹴り衝撃を一点集中させて砲弾のようにする、無反動で凄まじい威力のパンチ・キックが放てるといった小技から、精緻な計算により風を操りプラズマを生み出す、地球の自転エネルギーを奪いコンクリートを撃ち出す、戦略兵器に耐えうるレベルのシェルターに乗用車を投げつけて粉砕するといった壊滅的な損害を生み出す攻撃も可能である。
移動手段に応用することも可能で、地面を蹴って高速移動したり、背中に竜巻を生み出して飛行することもできる。本気を出せば時速数百キロでの移動が可能。
しかし22巻では、ベクトルを操る能力は単なる付加価値に過ぎないとまで言い切られている。
能力の本質とでも言うべき力は更に別にあった。
それは「自身が観測した現象から逆算し、限りなく本物に近い推論を導き出す事」である。
彼が自ら粒子加速器(アクセラレイター)の名を冠したのは、自身の能力の核たる部分に本能的に気付いていた為であった。
能力、戦闘方法の変遷
打ち止めを守るために負った脳の損傷により、チョーカー型の演算補助デバイスが必需品となった。
日常生活は杖が必要である以外は問題無く送れるが、能力の使用時間は15分から30分程度に制限された。
能力そのものも大きく減衰したようだが、復活以降も地球の自転エネルギーすら操る凄まじい破壊力と精緻さを振るっている上、AIM拡散力場との繋がりも得たため、変わらず一位の座に君臨し続けている。
失われた能力の分をカバーするため、猟犬部隊との戦闘以降は銃器を用いたり、その知能の高さを活かした頭脳戦も行うようになった。また己の能力に対する驕りもなくなり、敵を倒すことを目的としたより効率的な戦い方をするようになった。
また、ロシアで打ち止めを救うために魔術的な歌唱を行った際、自力で魔術側の領域へ片足を突っ込んだらしく、学園都市の人の移動パターンから力の流れを観測するといったことも出来る。ただし彼自身は超能力者であるため体には大きな負荷がかかる。
『黒い翼』
何時も使用できるわけではなく、一方通行が窮地に陥ったり、完全にキレたりすると発現できる能力。
この状態では全てを無差別に攻撃しかねない破壊衝動に支配される。その威力は絶対的で物理法則すら完全に無視した攻撃が可能。
アレイスターによればAIM拡散力場のベクトルを操作しているらしい。一方通行の切り札。
だがエイワスには「オシリスの時代のものはホルスの時代を生きる自分には通用しない」ということからまったく通じなかった。
のちに打ち止めを救った後に心境の変化から翼の色が白になり、頭上に輪が出現してしまい垣根帝督のことをバカに出来なくなった。一方さんマジ天使。
新約6巻において、打ち止めがフロイライン=クロイトゥーネによって捕食された(と思い込んだ)際、完全な絶望と怒りにより新たな力に目覚めかけるシーンがあった。すんでの所で打ち止めが阻止したが、その翼は黒でも白でもない非常にグロテスクな力であったようだ。
人間関係
当初は誰とも群れない一匹狼であったが、打ち止めとの交流を皮切りに様々な人間・組織と関わるようになり、Pixiv内でも様々な専用タグが生まれている。
グループ
一方通行、土御門元春、結標淡希、海原光貴(エツァリ)の4人からなる暗部組織。リーダーは土御門。
「0930」事件をきっかけに、打ち止めを守るべく学園都市暗部組織「グループ」のメンバーに身をやつし、学園都市の裏側で活動。土御門達と学園都市上層部への反抗を誓った。
しかし、エイワス戦にて一時壊滅している。その後彼と合流はしていないが、一方通行によって暗部が解体されたため、土御門達も各々の大切な人物と共に過ごしているようだ。
通行止め
打ち止め(ラストオーダー)とのカップリングイラストに付けられるタグ。
その年齢差(?)からよくロリコン扱いされ、一方通報(アクセロリータ)呼ばれることも。
番外通行
番外個体(ミサカワースト)とのカップリングイラストに付けられるタグ。番外個体のちょっかいに対し一方通行がうんざりしながらも相手をする、というのが本編でも二次創作でも定番。
番外通行止め
上記2つを合わせたもの。両手にミサカ状態の彼に付けられるタグ。
両者に対して彼が保護者っぷりや父性を発揮することからパパセラレータと称され、「たのしい通行番外止め一家」というタグが付けられることも。
黄泉川家
『新約 とある魔術の禁書目録』では、3名とも黄泉川の家(マンションの一室)に居候している。
電磁通行
御坂美琴とのカップリングイラストにつけられるタグ。
以前は妹達をめぐって対立したが、新約3巻で再会して和解を果たした。
息の合った共闘を披露している辺り満更相性も悪くない様子。通称ツンデレコンビ。
関連タグ
総合タグ
個別タグ
一方さんマジ天使 木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!! とある最強の一方通行
パパセラレータ エプロン装備の家庭的一方通行 アクセロリータ