みなさん、私の命を半分あげます。だから、この人に命をあげてくれませんか?
CV:豊崎愛生
人物像
ドルシア軍事盟約連邦の王女。16歳。
かつて起きた総統派のクーデターにより王族は処罰されたが、彼女は王位継承順位上位であった為幽閉されるに留まっている。
学生たちが運営する国家である咲森学園を楽しそうと語る一方で、どこか歳不相応に落ち着いた振る舞いも見せる。
継承順位下位のアードライ曰く、「皆に愛される、可憐で心の優しい御方」とのこと。
桜色の髪に赤い瞳、王族特有らしい紫と赤のアイシャドウや三つ編みに加え、口紅をしているのが特徴的。
衣装はロングスカートに見えるが、パンツスタイルである。
10年前にエルエルフが収容施設から脱走した際、偶然出会った彼女を人質に取り兵士を脅すが、彼女は「私の命を半分あげるから、この人に命をあげて欲しい」と言い「女の命」である髪を半分切って渡し、その場を収めている。
それ以降、彼女の存在は彼にとって生きる指標と言える存在となり、彼女の強奪こそがエルエルフの最大の目標となっていった(エルエルフは3年前に一度彼女を攫うべく行動を起こすが、力及ばず断念している)。
地上へ降りたエルエルフらヴァルヴレイヴ隊に協力を申し出たクリムヒルトら王党派を影で支えてきた黒幕であり、また彼女自身も101人評議会に属するマギウスの一人である。
しかし、彼女自身はマギウスの存在を秘匿すべきではないとして評議会の姿勢に否定の念を抱き、更に評議会に属するカインと敵対するエルエルフを間接的に支援した事から裏切り者の汚名を着せられ、マギウスにとって生きる糧であるルーンを身体から搾取されるように処置が施されてしまう。
そんな状況の最中、エルエルフが自身が幽閉されているドルシア王都へ侵入。クリムヒルトの話から彼女が囚われている場所を突き止め、ついに再会を果たし、彼に攫われる事を了承するが……。
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ここからネタバレの為、注意。
エルエルフが現れたことに戸惑うリーゼロッテに対し、エルエルフは命を助けられた恩返しであること、そして何より2度の短い時間だったが「愛している」のだと想いを告げる。
「貴方はとても若い」と意味深な言葉を返すリーゼロッテ。
ハルトへと託された彼女は、自身がマギウスであること、そしてマギウスの歴史を語り始める。
数百年前、不慮の事故によりマギウス達は地球に漂着し、母星へ戻れないまま生きていくことになった。
形を持たない彼らは動物、そして人間の身体をジャックし続け、唯一の食料になるRUNE(ルーン)の摂取をすることで現在まで生き続けていた。
そんな中、いつしかリーゼロッテは人との共存を望み始め、自分達マギウスのことをさらけ出し、新しい道を探そうとしていた。
だが、マギウスの存在を秘匿しようとする101人評議会から罰を受け、自身のRUNE(ルーン)を吸われ、いつ命が尽きてもおかしくない状態で生かされていた。
また、自分は「人間の敵」であり、愛してくれると言ったミハエルとは行けないのだと別れを切り出すが、ハルトが勝手に決めつけるな、エルエルフは望んでいない、貴女を幸せに出来ると説得。
一方、地上で一人残ったエルエルフは、満身創痍になりながらシャトルを発射させる。
「逃げろ・・・リーゼロッテ」
そう言い力尽きるように見えたその時、ハルトがヴァルヴレイヴでエルエルフを救出。
しかし、シャトルが敵の攻撃により損傷を受ける。
「ミハエル・・・私だって」
何かを決意したリーゼロッテは羽のような緑の光を纏い外へ飛び出し、自分のRUNE(ルーン)を使い修復していく。
そして、思い出される過去の記憶。
「ミハエル・・・私、本当に嬉しかった。
愛していると言ってくれたこと。
私たちは肉体ではなく、心の生命体。
それなのに、人間の言う『愛』ってよく分からなかった。
でも、あなたのお陰で、今は分かるような気がするの・・・」
最後の力を振り絞るリーゼロッテの記憶が、次々と消えていく。
「ミハエル・・・
私も・・・
愛したかった・・・・・・」
遂に最後の記憶が消え、身体が空中へと投げ出される。
エルエルフの悲痛な叫びを残し、シャトルは宇宙へと向かって行った。