エルリゼとは、エルエルフとリーゼロッテ・W・ドルシアのノーマルカップリングである。
エルエルフは17歳・身長177cm、リーゼロッテは16歳・身長145cmで、二人の身長差は32cm差である。
概要
真暦61年
エルエルフ7歳、リーゼロッテ6歳。
雪の中、兵士に追われ逃げるエルエルフ(小説では、孤児であり反政府のテロ組織に所属。それを利用していた総統派に切り捨てられ捕まるが、脱走したとある)だが、あと少しで捕まりそうになったその時、偶然兎を追ってきたリーゼロッテが現れる。
咄嗟に王女である彼女を人質にして乗り切ろうとするが、彼の怯える姿を見たリーゼロッテは「半分こ」を提案。
戸惑うエルエルフの手から簪を取り戻し、彼女の母親曰く『女の命』である髪を「半分」切って差し出した。
「みなさん、私の命を半分あげます。だから、この人に命をあげてくれませんか?」
そうして、エルエルフの命は救われたのだった。
真暦68年
エルエルフ14歳、リーゼロッテ13歳。
カルルスタイン機関に所属するまでになったエルエルフは、総統派によるクーデターにより囚われの身であるリーゼロッテを外へ連れ出し、逃亡しようとしていた。
しかし、逃げきれる安全な場所はないとリーゼロッテに言われ、言葉を詰まらせる。
「来てくれたこと、嬉しかった。でも、わたくし達の先にはまだ道はないのです」
エルエルフは押し黙ることしか出来ず、そこで逃亡は断念された。
真暦71年
エルエルフ17歳、リーゼロッテ16歳。
ヴァルヴレイヴ奪取の任務でモジュール77へ潜入したエルエルフだったが、予想外のことからドルシア軍を裏切ることになり、新生ジオールで自身の望む革命を進めていくことになる。
紆余曲折の末、地球のドルシア領へと降り立ち、合流した王党派のクリムヒルトが口にした「ミハエル」という本名をきっかけにリーゼロッテの居場所に確信を抱き、一人飛び出した。
遂に辿り着き、エルエルフは驚きを隠せないリーゼロッテを見つめる。
「三年前とは違う。俺は道を作った。あなたを守る為の国を手に入れた」
「…!」
「リーゼロッテ」
「ミハエル…」
「俺に、さらわれてくれ」
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革命機ヴァルヴレイヴ ドルシア軍 エルエルフ リーゼロッテ・W・ドルシア
ここから下、ネタバレのため注意!!
そして、愛を告白するエルエルフに戸惑いつつ押し切られ逃げることになるが、脱出用シャトルが上がった時に敵襲にて破損。
リーゼロッテは自らの『ルーン』を使い修復し、エルエルフが虚空に散る彼女を目撃したのが最後の別れになる。
彼女の正体は人間ではなくマギウスであり、愛という感情すらよくわからないと言っていたものの、記憶が消えゆく最後にはエルエルフを思い出してこう言っていた。
「ミハエル…私も愛したかった」
あまりに短い時間の共有ではあったが、2人の出会いによって変わったのはエルエルフだけではなく、リーゼロッテも同様だったのかもしれない……。
リーゼロッテを助けられなかったことで1人塞ぎ込み生きる目的を失ってしまったエルエルフであったが、リーゼロッテがマギウスであったこと、そうでありながら人間の味方をしていたことを知り、彼女との過去を思い出しその理由を考える。
そして、リーゼロッテが人とマギウスの共生の道を作ろうとしていたことに気づくのだった。
また、彼女の幻影のような姿と再会。
「あなたにはまだ出来ることがあるでしょう?」
そう言って微笑むリーゼロッテにエルエルフは「君の夢を紡ぐことは出来る」と新たな夢を見つけ、生きることを選ぶのだった。
余談(ネタバレ関連)
原作では悲劇的な結末を迎えてしまったため、二次創作ではリーゼロッテが存命してエルエルフと共に新生ジオールへの亡命に成功した後、彼と幸せになる作品が存在する。
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