概要
著・健速。イラスト・ポコ。
訳あり物件にて新生活を始めようとした里見孝太郎だが、その部屋を我が物にしようと数多の侵略者が現れ、防衛のため断固戦うラブコメディ。
2009年に第一巻が発売され、現在も続刊中である。
webコミック「コミック・ダンガン」にてコミカライズが連載されている。(サイトはこちら)
「アニメ化したい! プロジェクト」と題してシルバーリンク制作のプロモーションムービーが配信。
2014年2月にアニメ化が発表された。
ストーリー
高校入学から一人暮らしを始めることになった苦学生、里見孝太郎が見つけた家賃五千円の格安物件。その部屋《ころな荘一○六号室》は・・・狙われていた! 意外なところからつぎつぎ現れる可愛い侵略者たちと、孝太郎との壮絶な(?)闘いの火花が、たった六畳の空間に散りまくる!
登場人物
里見孝太郎
主人公。父・雄一郎の急な転勤で高校入学と同時に月5000円の格安物件・ころな荘106号室へ転居することになった高校1年生。中学時代は野球部に所属していたが、アルバイト優先のため進学と同時に野球を辞め、晴海を助けたのがきっかけで編み物研究会に入部する。
直情的な人間で自他共に頭は良くないと認識しており、そのため細かい気配りが出来ず、女性にもてないタイプだと思われている。
父親から援助を受けて暮らしているが、その金に手を付けないように遺跡発掘などのアルバイトをしている。ころな荘から移動しないのも、家賃が格安であるためである。
東本願早苗
106号室に地縛霊として棲み着く幽霊。自分は両親が帰って来るまでこの部屋で待たなければならないと主張し、怪奇現象を起こして過去の106号室入居者をことごとく追い出して来た。ころな荘106号室の家賃が安くなった原因である。
中学生、細い身体背丈からすると小学生にも見える少女の姿をしている。
警戒心の強い子供そのものの言動をしており、見知らぬ他人には攻撃的になるが、心を許した相手には甘えるようになる。
虹野ゆりか
106号室の窓を突き破って突然、乱入して来た魔法少女。
その正体は『愛と勇気のプリンセス☆魔法少女レインボーゆりか』で、「悪い目的でこの部屋に溜まっている魔力を狙う者が現れるので一刻も早くこの場所を離れなければ危険だ」と主張すが、周りからは全く信じてもらえず、コスプレ好きの自称魔法少女扱いされている。
茶色の髪をツインテールにしており、体型は平均的。
気弱なかつ都合の良い性格をしており、幽霊を怖がったり、困難からすぐに逃げ出そうとする。またその際は孝太郎を身代わりに差し出そうとする等、愛と勇気の魔法少女らしからぬ言動をする。また、私生活もズボラかつ自堕落であり、遅刻の常習犯であり成績も悪い。
クラノ・キリハ
106号室の床下に開いた穴から現れた「大地の民」を自称する古代文明の末裔。大地の民は1000年ほど前に鉱山の採掘作業が始まった為に地上を追われ、地底人として独自の文明を築いて来たがキリハは失われた祭壇を再建すべく、かつて祭壇が建っていた場所にある106号室を譲って欲しいと申し出る。
背が高く、黒髪を腰まで伸ばしている。整った容姿と切れ長の瞳が落ち着いた雰囲気を作っている。106号室住民の中で、と言うか作中で一番の巨乳。
大人な性格をしており、目的のためには手段を選ばない。裏から手を回して目的を達成しようとする策略家タイプである。
「召使い」として2体の埴輪・カラマとコラマを連れている。
ティアミリス・グレ・フォルトーゼ
106号室の壁に出現したワープポイントから現れた神聖フォルトーゼ銀河皇国第7皇女。フルネームはティアミリス・グレ・マスティル・サグラーダ・ヴォン・フォルトーゼで愛称はティア。太陽系から1000万光年離れた星系にあるフォルトーゼ皇国の皇位継承権を得る儀式として宇宙空間の特定地点を征服する任務を負っている。偶然にも106号室が征服地点に選ばれてしまったため「住民を殺戮せず、皇国臣民として従える」ことも条件とされている。
早苗よりもやや大きい程度の小柄な体格をした、金髪で青い目をした少女。106号室住民の中で、と言うか作中でも一二を争う貧乳。
ルースカニア・ナイ・パルドムシーハ
ティアの護衛官。愛称はルース。ティアの儀式遂行を見届けるため、随行している。そのため106号室の占有権を巡る当事者ではなく、106号室住民間で締結された「ころな陸戦規定」には署名していない。
背丈はゆりかと同程度の青い髪をショートカットにした少女。本人曰く「貧弱な身体」をしている。
怒りにまかせて暴走することの多いティアと違って常に沈着冷静であり、協調性も高い。しかし臆病で本人も武官には不向きな性格だと思っている。
桜庭晴海
2年生、編み物研究会会長。合格発表当日、会員勧誘中にナンパされて困っていたが所を孝太郎に助けられ、その縁で入部した孝太郎と2人で同好会として活動している。
黒い髪を腰まで伸ばした、儚げな美少女。身体が少々弱く、時々病院で検査を受けている。
異性に対する免疫が薄く、孝太郎以外の男子生徒に対しては一歩引いた態度を取っている。しかし芯はしっかりとしており、検査のため通っている病院では子供に朗読を聞かせる優しいお姉さんとして慕われている。
笠置静香
206号室に住んでいるころな荘の大家で、孝太郎の同級生でもある。また格闘技の達人(幼少時より空手をやっている)であり、激怒した時の戦闘能力は作中でも図抜けて高い。
髪の毛をポニーテールにした可愛らしい少女。
人当たりのよい性格をしているが、好奇心旺盛で特に恋愛話に目がない。
侵略者達の騒動で106号室が傷ついたことに激怒して侵略者達を実力行使で沈静化させ、不可侵条約として孝太郎・早苗・ゆりか・キリハ・ティアを当事者とする「ころな陸戦規定」を締結させる。
松平賢次
中学校以前からの孝太郎の友人で、マッケンジーと呼ばれている。また、共に古代遺跡発掘のアルバイトをしている。高校では演劇部に所属している。
眼鏡の似合うイケメンで、運動もできて成績も悪くないため女子生徒に人気があるが、特定の相手とは付き合っていない模様。
寝坊しがちな孝太郎を起こしに来るなど面倒見の良い性格をしている。しかし少し打算的な部分もある。
侵略者の少女達の正体を知らず、孝太郎との関係に疑問を抱いている。
クラリオーサ・ダオラ・フォルトーゼ
神聖フォルトーゼ銀河皇国第2皇女。フルネームはクラリオーサ・ダオラ・シュワイガ・メルツフェン・フォーア・フォルトーゼで愛称はクラン。自分の試練の時間待ちの間に、ライバルであるティアの妨害をするために地球に現れる。名高い科学者でもあり、クランの専用艦である「朧月(ろうげつ)」にはクラン独自の技術が使用されている。「シュワイガの月」と称される。
薄いブルーの髪をしていて、アンティーク物の眼鏡をかけている。
ティアと同じように、自分優先の我が儘な皇女。
藍華真希
ゆりかと敵対しているフォルサリア魔法王国の秘密結社・ダークネスレイボゥの最高幹部の一人。レインボーナナとの戦いで行動不能にならなかった幹部二人のうちの一人で、106号室の魔力溜りを調べるために春風高校1年に転入してくる。
物静かで意志の強そうな藍色の瞳をした少女。
嘘を何よりも嫌っており、自分は決して嘘を言わない。逆に嘘を付く人物を激しく憎み、化粧を「自分を飾るための嘘」として嫌っている。