モデルは当時の日本海軍駆逐艦の主兵装であった、50口径三年式12.7センチ砲と思われる。
同砲は「島風」および「夕雲」型駆逐艦に搭載されたもので、水平射撃時には初速910m/秒・10発/分の性能を持つ。
ただし50口径三年式12.7センチ砲全体の特徴として、対空射撃は苦手(と、日本側では評価されているが、実はアメリカ側での記録ではこいつの餌食になった空母機が少なくない)。
ただし、砲塔式でなく砲自体が旋回可能な台に乗っかっているだけである。しかも、砲弾の装填も自動ではなく手動である。
島風の後頭部におぶさっているもの(A)、抱きかかえられているもの(B)、横にいる浮き輪付き(C)の計3体が存在し、体の大きさはC>B>Aの順である。
島風の愛称が「ぜかまし」になったのは、Cがハマっている救命浮輪に描かれた「ぜかまし」の文字に由来する。
A&Bの尻およびCの救命浮輪にはスクリューが取り付けられており、Cの頭を下に向けて床に設置する事で扇風機として使用された事がある。
連装砲ちゃんはれっきとした正式名称である(島風自身がそう呼んでいる台詞がある)。
因みにこの連装砲、実物ならば砲身だけで4.205t、砲室を含めると重量は約30tほどあるはずである。
島風が擬人化されている以上、擬人化された連装砲ちゃんもどれだけ再現されているかは不明だが、ダウンスケールされているとはいえそれなりに重量のあるであろう連装砲ちゃんを軽々と抱えているあたり、やはり艦娘というのは只者ではない。
島風以外にも、潮が頭だけの連装砲ちゃんを抱えていたりもする。
島風自体が艦これ随一の人気者である事情もあってか、メディア展開に当たっては、艦娘でないにも関わらず登場頻度が高く、実質的に艦これのマスコット的存在となっている。