概要
主人公、不動明は両親が海外出張しているため彼女の家に居候している。
可愛い少女だが芯は強く人を見る目は確かで、明がデビルマンとしての姿を現した時もその心は不動明のままだと受け入れる。
日本漫画史に残るトラウマ展開に運命を翻弄された美少女である。
だが永井豪の自伝漫画、激マン!によると、実はもっと悲惨な目になってたかもしれなかったことが明らかになってたりする…。
ちなみに「バイオレンスジャック」にも登場するが、恋人の飛鳥了とともに
人犬というあまりに惨い姿で登場するため、永井作品を代表するみんなのトラウマキャラとなっている。
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流石に古い作品なのでそれ程数は多くないが、原作の結末が結末だからか幸せそうにしている作品が多数を占める。バイオレンスジャック版もR-18Gながら原作のように虐待されてはいない。
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末路(ネタバレ注意)
原作漫画終盤、デーモンの無差別合体により人間は疑心暗鬼に駆られ「社会に不満を持つ者が悪魔化する」と言うデマを信じ怪しい者を無差別に拷問に掛けていき、さながら魔女裁判の様相となっていく。
美樹の両親も悪魔特捜隊に連行され、明は特捜隊に向かい、美樹の家には明の舎弟の不良と弟のタレちゃんだけとなった時、美樹の家には娘も悪魔だと確信した人間(ご近所さん等)が集っていく。
牧村家の者は皆悪魔だと確信し、美樹を殺そうと集う群衆に対し包丁で武装し懸命に闘う美樹達。
その頃明は特捜隊で牧村家の両親が拷問を受け死んでいるのを目撃する。そして隠れていた明の姿を見て怯える特捜隊は「自分たちはお前の仲間を殺していない、殺したのは人間だけだから助けてくれ」と命乞いをする。
その言葉に激怒する明、悪魔と融合し体は悪魔となりながらも心は人間のデビルマンとなり人類の為に孤独な戦いをしてきた彼は全てに絶望し、守ってきた人間であった特捜隊を皆殺しにする。
人類に守る価値はあるのか自問自答する明、その時美樹の顔が浮かび「美樹、君の為に俺は戦う。君がいる限り俺はデビルマンだ!」と、駆け出し牧村家へ向かう。
だが、彼が目撃したのは狂徒と化した人間達により五体を引き裂かれた美樹と、魔女を打ち倒した悦びの狂宴に浸る人間達だった…
明は美樹の首を抱き希望、幸福、守るべき者達、生きる意味さえも失い、最早戦う理由さえ消えながらも自身の内なる衝動のまま大魔神サタンに戦いを挑む…。