"Whatcha gonna do, when Hulkamania runs wild on you?"
人物
本名はテリー・ボレア。リングネームの由来はハルクから。
2m近い身長にそぐわぬ機敏な動きと、端正な顔立ちでWWFの黄金期の礎を作り上げた生ける伝説。
その人気の高さはニックネームの多さにも反映され、「超人」「リアル・アメリカン」などがある。
古館伊知郎曰く「現代に蘇ったネプチューン」。
必殺技はアックスボンバーとギロチンドロップ。特にアックスボンバーは、アントニオ猪木をガチ失神に追い込んだ殺人技(1983年6月2日「猪木舌出し失神事件」)として、今なおプロレスファンの間では語り草となっている。
名実ともにアメリカンプロレスの基礎を築き上げた人物であり、
豪快で分かりやすい試合運びやそのカリスマ性により多くのプロレスファンを獲得した。
熱烈なハルク・ホーガンファンは「ハルカマニア(Hulkamania)」と呼ばれ、
1987年3月29日に行われたアンドレ・ザ・ジャイアントとの直接対決では
観客動員数93,173人という記録を残し「社会現象」「国民的ヒーロー」とも言われた。
日本における興行では上述のアントニオ猪木をKOしたアックスボンバーや
右手人差し指を高く掲げて「イチバァーン!!」と叫ぶ決めポーズも人気を博し、
それをモチーフに「一番」と漢字で刺繍された入場コスチューム・グッズなども多数存在する。
この「一番」はアメリカへも輸入され、"ICHIBAN"はナンバーワンの事を指す単語として
アメリカのプロレスファンの間でも有名なフレーズとなった。
アメリカ興行におけるコスチュームは鮮やかな赤と黄色をテーマにし、
頭に赤いバンダナを巻いたスタイルが最も有名なものである。
見た目にも凄まじい豪腕(新日時代には公称プロフィールで57.5cmあったという)から
繰り出されるアックスボンバーは必殺の威力があるとされ、
アントニオ猪木の他に長州力、藤波辰爾、天龍源一郎、グレート・ムタ、蝶野正洋等の
並み居る強豪レスラーをマットに沈めた事でその存在感を非常に大きいものとした。
彼が日本のプロレスファンに与えた影響は絶大なものがあり、特に漫画・ゲーム業界ではそこら中の格闘ゲームで彼をモデルにしたキャラが誕生したほどである。
以下はその一例であり、これ以外にもプロレスラーやパワーキャラのコスチュームの
モデルとなることが多々存在する。
また、ハルク・ホーガンが得意としてたボディビル風の決めポーズや
着ていたシャツを安々と引き裂いて見せるパフォーマンスなどが
「プロレスらしい」ポージングやパフォーマンスとして定番となった。
以下はその一例である。
- ネプチューンマン(キン肉マン)
『キン肉マン』に登場する完璧超人。
読者公募超人であった『イチバンマスク』と『ハルクマシーン』を合体させた結果、
ハルク・ホーガンとスタン・ハンセンを合体させたような超人となった。
特にオールバックにした金髪、特徴的な口ひげ、必殺技の「喧嘩(クォーラル)ボンバー」、
右手人たし指を掲げて「ナンバー・ワン!」と叫ぶ決めポーズ等、
ハルク・ホーガンを超人化したようなキャラクターとなっている。
- アレックス (ストリートファイター)
『ストリートファイターIII』シリーズ主人公。
長めの金髪を赤いバンダナでまとめており、同作登場キャラクターである「ヒューゴー」との
試合前に入る特殊演出はホーガンVSアンドレ・ザ・ジャイアントの試合前のパロディである。
『II』時代からザンギエフがハルク・ホーガンの決めポーズをとってたり、
別シリーズにあたる『マッスルボマー』シリーズでほぼ本人というキャラクターが登場するなど、
カプコン製ゲームの中でパロディとして登場する機会は何かと多い。
- マッスルパワー(ワールドヒーローズ)
『ワールドヒーローズ』登場キャラクター。
初代の頃は特徴的なヒゲに「No.1」が決めゼリフとなっているなど完全にハルク・ホーガンであったが、
『2』以降では流石にまずかったのかヒゲが剃られることとなった。
関連動画
ハルク・ホーガンの入場曲で特に有名な方。シブいギターはあのジミー・ヘンドリックスによるもの。
日本でも絶大な人気を誇り、某有名メーカーの家電製品のCMにも出演してたりする。
恐るべし、バブル経済。
関連イラスト
その絶大な人気・存在感からパロディイラストもチラホラ見られる。
原作を知らなければ、まず違和感を感じないだろう。
ハルク・ホーガンのファンの総称は「ハルカマニア」。そこから生まれたと思われるイラスト。