概要
横浜にある軍や警察に頼れない危険な依頼を専門にする探偵社で、一般的な探偵社とは全く異なる。斬った張ったの荒事を領分にする。モブ社員が多いが作中で確認できるだけでも十名ほどの社員のが超能力のような特殊な力『異能』を有する『能力者』であり、異能力集団とも呼ばれている。
また、夏目なる人物の尽力により、おそらく国内唯一の異能開業許可書保有会社でもある。
常に危険と隣り合わせの依頼を請け負うため、基本的に社員の身体能力や体術は秀でており、たとえ重火器所持で異能を有する武闘派マフィア相手でも素手で返り討ち出来る。社への襲撃は恨まれ仕事のため至って日常茶飯事の出来事であり、後処理行動も淀みない。
また、主な依頼主は上級社会の住民(警察や議員、閣僚等)のため、彼らへの貸しやコネは多い。
敦曰く「昼の世界と夜の世界、その間を取り仕切る薄暮の武装集団」。
単行本5刊に創設当初のものと思われる写真が描かれている。
メンバー
中島敦 | 孤児の少年。住んでいた孤児院から追い出され、たまたま行きついた横浜を彷徨っていた時に入水していた太宰を助ける。苦手な荒事には弱気になりやすいが、一度決意したら己の身を挺してでも全力を尽くす強さを持つ。今まで探偵社に居なかったツッコミ担当を担うせいで気苦労が絶えなくなってきた。能力は『月下獣』。 |
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太宰治 | 武装探偵社社員。常日頃からあらゆる自殺方法を考え決行する自殺マニア。飄々とした言動と掴み所が無い不真面目人間だが、時折全てを見透かしたような超然とした一面を垣間見せる。社員になる以前の職業(ネタバレ注意!)が不明で、当てた者には七十万の懸賞金が懸けられている。能力は『人間失格』。 |
国木田独歩 | 武装探偵社社員。インテリな外見と生真面目な性格で「理想」と書かれた手帳を常に持ち歩く。予定を遅らせる原因の相方・太宰を捜しては罵倒交じりの呼称と共に激怒している。反面冗談や嘘に騙されやすく、普段はツッコミ寄りだがよく素でボケる。能力は『独歩吟客』。 |
江戸川乱歩 | 武装探偵社社員。警察から依頼された未解決事件をこなす名探偵。太宰以上にのらりくらりとした言葉で人をからかい、自分が居ないと何も出来ない警察を小馬鹿にしている。ずば抜けた観察眼を持ち、些細な出来事も見逃さない。能力は『超推理』。 |
宮沢賢治 | 武装探偵社社員。電気も通っていない田舎から福沢にスカウトされて上京してきた。人間皆話せば分かりあえるものだと考えており、その理念から人を疑う事を知らない。商店街のお客のお婆さんから堅気ではない男まで幅広い交流を持つ。能力は『雨ニモ負ケズ』。 |
与謝野晶子 | 武装探偵社社員。揉め事が絶えずしょっちゅう怪我を追う社員達を治療している。普段は落ち着いた物言いだが不快な相手には伏字入りの罵詈雑言及び暴力も辞さない。命を軽んじる人間を嫌う。能力は『君死給勿』。 |
谷崎潤一郎 | 武装探偵社手代。見た目は軟派だが社内では珍しい温厚な人柄を持つ気のいいお兄さんタイプ。非戦闘の異能に多少のコンプレックスを抱いている。身内に妹のナオミが居る。能力は『細雪』。 |
谷崎ナオミ | 武装探偵社事務員で潤一郎の妹。ブラコンで倒錯的かつ盲目的。能力はない模様。 |
福沢諭吉 | 武装探偵社社長。普段は会社の奥に籠もっているが、社員が慌てるほどの有事の際は冷静に指示を出して皆を先導する。能力は『人上人不造』。 |
泉鏡花 | 両親を殺害されて孤児となった元ポート・マフィア構成員で現武装探偵社社員。着物姿の美少女だが、マフィア時代に仕込まれた暗殺や潜入、そして色仕掛け(!?)を任務遂行中に普通にやってのけようとするので、その都度敦に突っ込まれている。 |