概要
楕円状のボールを使ったスポーツ。18世紀のアメリカで、ラグビーを改良したものと言われている。
衝突の激しいスポーツであるため、ユニフォームの下にプロテクターを着ている。またヘルメット(フェイスマスク付き)とマウスピースの使用も義務付けられている。
ゴルフと同じく、ヤードで長さを測る。1ヤードは約0.9メートル。
フィールド
大きさは、縦160フィート(約48.78メートル)、横120ヤード(約109.73メートル)。
端っこから数えて10ヤードのスペースをエンドゾーンと言う(勿論、両サイド)。
中央のスペースをハーフウェイラインと言い、1ヤード毎に線が引かれている。
縦の一番端っこの線(エンドライン)の中央には、音叉のような形をした、ゴールポストが立っている。
競技ルール
60分を15分ずつ分けた、4クォーターで進行する。クォーター同士の休憩時間は、1~2が1分、2~3が15分(ハーフタイム)、3~4が1分である。
プレイヤーは両チーム11人で行う。バスケと同じく何度でもベンチ入り出来る。
まず審判が両チームのキャプテンの前でコイントスを行う。この際、キャプテンは表か裏かを予想する。
予想の当たったキャプテンは、攻撃するか守備をするかを決め、ゲームが開始される。
ディフェンス側が地面に置いてあるボールを蹴る(キックオフ)。蹴られたボールはオフェンス側のリターナーがキャッチする。リターナーが倒された時点から本格的に始まる。
オフェンスは最初に始めた時点から4回以内に10ヤード進むのが目的である。
審判がレディー・フォー・プレーを宣告すると、まずボールを持った人が、股下から後ろにボールを投げボールを仲間に渡す。ボールを渡された人は持ったまま走るか、仲間に渡せて走らせるか、投げて仲間にパスするかを行う。
ボールを持った人が倒されたら、次はその場所からゲームが再開される。ボールを落とした場合、直前に始めた場所から再開する。
これを繰り返し、ボールを持った人が相手のエンドゾーンに入ればタッチダウン。6点が入る。タッチダウン後、相手ゴール前に2ヤード離れてボールが置かれ、ボール持った人がエンドゾーンに入るか、フィールドゴールするかでさらに点が入る。
フィールドゴールは4回目の攻撃で相手40ヤードまで進むと選択が可能。キッカーがボールを蹴ってゴールポストの間を狙う。決めれば3点入る。
得点が入ると、攻守を交替して再びキックオフする。最終的に得点の多かったチームの勝ちである。
オフェンスの補足
最初の攻撃をファーストダウン10といい、今何回目の攻撃でどれだけ進めなければいけないのかを表している。この場合、1回目の攻撃で10ヤード進めと言う意味。
例えば1回目パスに失敗した場合、セカンドダウン10となる。次に走って5ヤード進めた場合、サードダウン5となる。そしてここで5ヤード進めなければフォースダウンとなってしまい、次失敗したら攻守交替である。5ヤード進行に成功した場合、倒された場所から再びファーストダウン10が開始される。
もし始めた地点より後ろで倒された場合、その場所から攻撃しなければならない。例えば最初で8ヤードも後ろで倒されると次はセカンドダウン18となり、18ヤード進めなくてはならなくなる。
パントについて
4回目の攻撃で残りのヤードにたどり着けないと思った場合、パントが選択できる。ボールを渡された人が上空高く、ボールを前の方へ蹴りあげる。飛んできたボールは相手リターナーがキャッチし倒された場所から、相手の攻撃が始まる。
反則
アメフトでは反則を行った場合、そのチームが数ヤード後退しなければならない。反則の内容によって、罰則の長さは異なる。
以下の表は、とられやすいとされる反則を書き出した。
オフェンス側
名前 | 内容 | 罰則後退距離 |
ディレイ・オブ・ザ・ゲーム | 審判がレディー・フォー・プレーを宣告してから設定されていた時間を超えてもプレー再開しない | 5ヤード |
フォルス・スタート | ボールスナップ前に攻撃側が先に攻撃する行動を起こした | 5ヤード |
エンクローチメント | ボールスナップ前に相手のエリアに入ったり、相手に触れたりする | 5ヤード |
ホールディング | ブロックの際に相手選手を掴んだり、抱きついたりする | 10ヤード |
イリーガルブロック | 背後からの攻撃 | 10ヤード |
ディフェンス側
名前 | 内容 | 罰則後退距離 |
オフサイド | ボールスナップされる前に、相手のエリアに入ったり、相手に触れたりする | 5ヤード |
攻守両方
名前 | 内容 | 罰則後退距離 |
フェイスマスク | 相手のフェイスマスクを掴む | 5~15ヤード |
インターフェランス | ボールをキャッチしようとしている選手をタックル | 15ヤード |