概要
ガミラス軍戦隊戦闘空母の隊長である隻眼の軍人。
一般的な将軍の軍服が緑地に黒の対点線であるのに対し、彼の軍服は緑地に白の対点線になっている。これは彼と共に召集されたゲットー、バーガー、クロイツも同様であり、前線指揮官を現していると思われる。
活動
宇宙戦艦ヤマト
デスラーによってバラン星基地失陥の罪を帳消しにされ、改めてヤマト撃滅を命令されたドメルによってオメガ戦線から機動部隊の1隻として召集される。
七色星団会戦ではドリルミサイルを搭載した重爆撃機に自ら搭乗しており、瞬間物質移送機でヤマト前方にワープアウトし、ドリルミサイルをヤマト艦首波動砲口に命中させている。自分の操縦技術には絶対の自信を持っているようで、重爆撃機搭乗時にVサインをしている。
帰還後はドメルらと共にヤマトに止めを刺すべく、砲撃戦のために出撃する。しかし、思うように撃沈する事が出来ぬままに、爆破時間30秒前になってしまった。その時、真田志郎とアナライザーの機転によりドリルミサイルを逆進させられるという、予想外の事態が起きた。
突然に逆転し目前に迫るドリルミサイルに、彼は驚愕の表情を浮かべたまま固まってしまった。撃ち落とすことも出来ず、または回避運動も出来ず、乗艦である戦闘空母の格納庫(艦橋と砲塔が集中している部分)に直撃。見事に格納庫ごと艦橋も吹き飛んでしまい、轟沈という結果に終わった。
その際に他の空母にも爆炎と破片が飛び散って誘爆してしまい、ドメル艦隊は一瞬にして壊滅してしまうのであった。
宇宙戦艦ヤマト2199
リメイク作品である本作では、「ヴェム・ハイデルン」というフルネームが設定されている。軍服は緑地に黒ずんだ赤の対点線で、旧作と違いマントはない。
第6空間機甲師団の先任参謀、及び旗艦ドメラーズⅢ世の艦長を兼務している。階級は大佐。年齢は地球年齢に換算して58歳相当。
ドメルと共に、幾多の戦場をくぐり抜けてきた叩き上げの古参士官であり、それだけドメルとの付き合いも長い。恐らくは、ヴァルケ・シュルツらと共に戦場を行き来したことも推察でき、彼自身の戦友ハンス・ヴァーレンとも戦場で戦ってきていた。
ドメル軍団こと第6空間機甲師団の幕僚団では、最も年長者であるためか、他の幕僚団にとって「親爺」的な存在になっている。また、最年少の幕僚であるフォムト・バーガーには手を焼いており、小マゼラン防衛線での軽薄な言動に呆れている。また、カレル163での戦闘でも、ヤマトを補足したバーガーが「いたいた、獲物だぜ、親仁さん!」と直ぐに熱くなっていたため、通信越しで「はしゃぐなバーガー!」と落ち着かせたりしている。尤もそんな手の焼く存在故に可愛かったのか、バーガーが乗るランベアがイオン乱流に没する光景に思わず「バーガー!」と叫んでいる。
性格も親仁的な存在だけあって、戦友であるヴァーレンと会話していて豪快に笑ったり、先ほどの様に厳しく窘めたりと頼りがいのある存在感を醸し出している。また戦闘が好きなようで、ドメルからも「貴様の楽しみがなくなるな」と冗談めかして言われた事もある。
大半はドメラーズⅢ世の艦長として戦闘参加しているのだが、カレル163での戦闘では、旗艦の艦橋にはおらず、恐らくは別働隊の指揮を執っていた可能性が高い。実際、待ち受けるポイントは5つあったので、ドメル、ゲットー、バーガー、クロイツェ、ハイデルンの5人が各艦隊の指揮を執っていたと推測できる。
七色星団の時は、元のドメラーズⅢ世艦長として参加。参謀としても務めている模様で、第3次攻撃隊の発艦を即したりしている。また、ダロルドが轟沈した際には、見事な咄嗟の回避運動も披露している(明確な指示描写は無いが、艦長としての責務を負っている以上は自然ではないかと思われる)。
しかし、最期の砲撃戦では、イオン乱流の測定を怠ったためか、艦が巻き込まれて操舵不能に陥ってしまう。退艦命令を出すドメルの指示を拒否し、最期までドメルに付き従い自爆してしまった。その折の「どうやら全員、命令違反で軍法会議送りですな」の台詞は豪快な彼の人為りを示すユーモアであった。
検索での注意
ハイデルンだとKOFのキャラクターが多くヒットするため、「ハイデルン 宇宙戦艦ヤマト」と検索すればヒットする。