ラストファンタジー
らすとふぁんたじー
概要
夢野カケラが月刊チェジウで連載することになった作品。
ストーリーは「ラストファンタジー」と呼ばれる聖なる石をめぐり「ファンタジーマスター」と呼ばれる7人の戦士達が戦いを繰り広げるという内容で夢野が得意分野としている(という)ジャンルのバトルファンタジーだったが、いつも通りの画力の低さ、話のテンポの悪さ、そして長期連載を想定して風呂敷を広げ過ぎたのか壮大すぎる伏線が原因で読者や編集部の顰蹙を買い僅か2話というありえない速さで打ち切りとなってしまう。因みに夢野はこの作品について「何年も温めてきた構想」と言っていたが担当の森には「死んだ卵を温めていた」と言われてしまっていた。
こうなった原因
今回は2話で打ち切りというまさかの事態となってしまったが、今回もそうなっても仕方ない作品だったりする。その理由として、
- いつも通りの画力の低さ
- 無駄に複雑な設定
- 長期連載を想定した壮大すぎる伏線
- 1ページ目からいきなり分かりにくく長ったらしい世界観の解説
- 主人公がただ異世界がどうのこうの言ってるだけで他のキャラクターも登場せず、ストーリーに全く進展がない第一話
であり、これは読者や編集部も想像していたようで誰も短期集中連載だとは思っていなかったという。
最後
初めは一人と戦った後に全員を登場させ、「戦いは始まったばかりだ!」というものになるはずだったが、「先生なら3ページで何とかしてくれるだろう」という編集部の判断で結局いつも通り3ページしか用意してもらえず、異世界での戦いという設定を諦めざるを得なくなってしまう。しかし、既に異世界の使者が来ていたり、扉絵の時点でキャラクターや守護精霊たちが全て登場してしまっており(しかも全員剣を所持している。)既に異世界の設定を無き物にするということが困難になってしまっていた。どうしても対処法が浮かばず八方塞になってしまったが、結局担当が出した案である精霊たちは奇病で身体が変化した主人公のクラスメイトで、主人公はそんな世界で生きるのが嫌で引き籠りになっており、異世界に行く方法を探っていたという設定になり、異世界の戦いはゲームソフトの事だったというものになった。
周囲からの評価
本人は「アンケートは気にしなくても大丈夫」と担当に言われたことから人気が出たと確信していたようだったが、その真相はもう終わるからアンケートを取る必要がなかっただけで(夢野の場合、アンケートは気にしなくていい=打ち切り宣告みたいなものである。)実際はアンケート0票、「1ページでやめた」、「雑誌を床にたたきつけた」と酷評で、担当も「読んでで疲れる」、「面白くなさで他を圧倒」とまで言っており読者だけでなく編集部の人間も相当イラつかせたようである。恋のトライアングルもそうだったが、ここまで酷いのに自信作と言い張れる夢野もある意味では凄い。(恋のトライアングルの場合は編集部のミスで票が入ってたというのもあるのだが。)