デボンコーポレーション
でぼんこーぽれーしょん
「デボンコーポレーション」
みなさんの 生活の ために
なんでも 作っています!
概要
元は小さな会社で、山から石を切り出したり砂鉄から鉄材を作る為に設立した。
現在では様々な工業製品や日用品に薬など、人々の暮らしに役立つものを開発するまでに至った。
また、モンスターボールやポケナビ(オメガルビー・アルファサファイアではポケモンマルチナビ)などトレーナー用品も製作している。
建物は3階建て。1階は受付、2階は研究室、社長室は3階にある。近隣には社員寮も存在する。
研究室では持っている化石を復元してくれる。
ポケモンの見ている夢を映し出す道具やポケモンと会話できる道具も開発中だが完成には至っていない。
現社長はツワブキ・ムクゲ(52)。息子にツワブキ・ダイゴ(25)がいる。
親子共々珍しい石の収集が趣味で、社長室にはムクゲが収集した珍しい石が飾ってある。
リメイクで追加・明らかになった設定
ロケットのレプリカだ!
説明文にはこう書かれている
『世界で初めて打ち上げに成功したロケット
デボンコーポレーションの提供による∞(むげんだい)エナジーによって第2宇宙速度を超えて宇宙へ到達することが可能となった』
ムクゲの先代社長(ムクゲの祖父)の頃デボンはまだまだ小規模な会社であったが、先代社長が開発に成功した∞エナジーによってデボンはホウエンのトップ企業と謳われるまで成長した。
なぜ無限大と言われているのかは不明だが、宇宙開発事業に進出したデボンがトクサネ宇宙センターに提供した∞エナジーを燃料とするロケットが世界で初めて打ち上げに成功した事からもこの∞エナジーの力が如何に凄まじいものかが見て取れる。
また、直近では地底奥深くに眠るマグマなどを原料に人々の生活を支える様々なエネルギー造成が可能になる全く新しいエネルギー生成マシンの開発に成功、
今後このマシンを広く一般にも提供していく予定との事で、ホウエン産業界を牽引する企業としての存在感が益々際立っている。
エピソードデルタにおけるデボンコーポレーションの動向
オメガルビー・アルファサファイアにおける殿堂入り後の特別ストーリー『エピソードデルタ』にてデボンコーポレーションはクローズアップされる。
ある日突然軌道を変えた直径10キロメートルを超える巨大隕石がルネシティ南西の孤島へ向けて落下してくる事態となり、ホウエンひいては主人公達が住む星が滅亡の危機に瀕する。
この危機をいち早くキャッチしたソライシ博士が主導するトクサネ宇宙センターとデボンコーポレーションは互いに協力し、巨大隕石衝突を回避するべくとある計画を打ち出した。
「ツワブキ社長からある程度は聞いていると思うが今回の計画はロケットの中にあるポケモンの生体エネルギーとキーストーンに秘められた人間の生体エネルギーを掛けあわす―――
つまりメガシンカの時に発生する超大なエネルギーを人工的に作り出すことから始まる
そうして作り出したエネルギーをロケットから宇宙に向けて撃ち出し……そこにワープホールを作りだす……!
ワープホールを隕石の軌道上に作ることでここではないどこかに隕石をワープさせるのが目的なのだよ」
簡潔に言えば「飛来してくる隕石の軌道上にワープホールを作って隕石をどこかへワープさせる事で世界滅亡の危機を脱する」というのが計画の概要である。
ワープ技術そのものについては既に実用化されており、ワープパネルがその実用例となる。
但し、隕石が何処にワープするかについては『理論上主人公達が住む星以外である』事以外は定かでは無い。
ワープホール同士を繋げるデバイス『通信ケーブル』次第であり、『通信ケーブル』の制御にはソライシ博士達の想像以上にエネルギーを消費するようである。
この為、主人公とダイゴは石の洞窟や流星の滝に出向いて制御に必要な純度の高い隕石の欠片を集める事となる。
このエピソードで初めて明らかになるのがデボン飛躍の根源とも言える∞エナジーの正体である。
「ポケモンたちの犠牲によって得られるエネルギー―――そんなものとんでもないと言う人々も多いだろう
でもね、先代の社長であるわしのじいさんはこう思った。
『このエネルギーを活用して人々やポケモンの暮らしを豊かにできないものか』……と」
∞エナジーはポケモンの生体エネルギーによって構成される。開発を主導したのはデボン先代社長である。ちなみにクスノキ艦長の潜水艇「かいえん1号」のモーターも∞エナジーを利用している。
開発の為の参考としたのは3000年前遠い地方で起きた大きな戦争を終わらせる為にある男が造りだした最終兵器と、数千年前から流星の民が語り継いできたレックウザの伝承をもとに数多く分析してきたメガシンカ現象である。
ゲーム内ではどのようにしてポケモンから生体エネルギーを取り出しているのかは不明である。ポケモンに苦痛を抱かせる程なのか、差し障りの無い範囲内なのかすら説明が無い。
唯、メガシンカ現象が「メガストーンを持つポケモンの生体エネルギーを引き出し、キーストーンに込められた人間の生体エネルギーを掛け合わす」ものである為、
メガシンカを数多く分析して来たデボンなら取り出すエネルギー量を調節する事は可能であるとも予測される。
そもそも∞エナジーが公に製品化されている事実や先代社長の台詞を鑑みて、ポケモンの命を奪うような製品が世間に認められるとも考え辛い…が公式での説明が無い以上これらは憶測の域を超えない。
ムクゲの言葉にもある通り、ポケモンの生体エネルギーを利用する事に対して忌避感を覚える者もいるだろう。
結果から述べると、デボンコーポレーションとトクサネ宇宙センターの計画は頓挫する。
『通信ケーブル』を制御装置そのものである次元転移装置をマグマ団幹部カガリ(オメガルビ-)orアクア団幹部ウシオ(アルファサファイア)に奪われ、
トクサネ宇宙センターにて自暴自棄になっている彼等に主人公とダイゴが立ち向かい、撃破後乱入してきた流星の民の正統なる伝承者ヒガナに装置を握り潰されてしまう。
(何故ヒガナが次元転移装置を破壊するに至ったかはリンク先を参照されたし)
最終的には主人公とメガレックウザの働きにより迫り来る巨大隕石は破壊され、犠牲を出す事なく世界滅亡の危機は去った。
エピソードデルタ後ムクゲは「多くの命を守る為なら多少の犠牲は厭わないという自分の考えは間違っていたのかもしれない」という旨の発言をしている。
「厭わない」とは「ためらわない」という意味である。ムクゲは自分達の作戦で何らかの犠牲が出る事を覚悟していた。では、ここでいう「犠牲」とは何を指すのか。
1:ポケモンの犠牲
ワープ作戦の要である∞エナジーはポケモンの生体エネルギーで構成されている。
ヒガナに次元転移装置を破壊される前には既にロケットには3000年前の戦争で使用された最終兵器以上のポケモンの生体エネルギーが詰め込まれていた。
このエネルギーは緊急用として無理矢理ポケモンから取り出したものなのか、ロケットの燃料用エナジーから流用したものなのか、デボンが貯蔵していたものを提供したのか定かでは無い。
また、詰め込まれているエネルギーでも不足していた場合非常時として更なる生体エネルギーの取り出しに動く事を念頭に置いていたのかもしれない。
いずれも可能性の段階ではあるが有り得るものとして列挙しておく。
2:人間の犠牲
∞エナジーがポケモンの生体エネルギーで構成されている事に注目が集まってために見過ごされているかもしれないが、ワープ作戦はロケットの中にあるポケモンの生体エネルギーによってワープホールを作るのでは無い。
ロケットの中にあるポケモンの生体エネルギーと人間の生体エネルギーを人工的に掛けあわして作り出す超大なエネルギーによってワープホールを作り出すのだ。
メガシンカと同様の現象を人工的に作り出すとはいえ、必要なエネルギーの種類は変わらない。そして、ポケモンの生体エネルギーはロケットの中にある。
なら、ここで必要になってくるのは最終兵器以上とされるポケモンの生体エネルギーと掛けあわす事ができる程の人間の生体エネルギーである。
メガシンカ現象を沢山分析して来たデボンであれば、ポケモンだけではなく人間から生体エネルギーを取り出す技術を確立させていても不思議ではない。
(そもそもこの作戦にキーストーンを持つ人間の『生身』が必要ならば、その人間はロケットに乗って宇宙へ向かい宇宙空間にてメガシンカ現象を起こさなければならない)
巨大隕石を飛ばす程のワープホールを作成するために最終兵器以上のポケモンの生体エネルギーを必要とした以上、もう一方の人間の生体エネルギーも莫大に必要となった可能性は勿論ある。
デボンの公式製品である∞エナジーはデボンが製品として普段から貯蔵・保管していたと考える事はできても人間の生体エネルギーを常に貯蔵・保管していたとはすぐには考えられない。
ましてや今回は突如隕石の軌道が変化しての緊急事態である。世界滅亡の瀬戸際で、自社が誇る∞エナジーだけでは事を成せない事態に直面して、
デボンコーポレーションやトクサネ宇宙センターの人々が文字通り己の命を懸けてメガシンカ現象を起こそうとしていた可能性は否定できない。
(現実世界でたとえるなら、自然災害等によって発生した危機に命懸けで対処する姿か)
もしかするなら1と2の両方を覚悟してムクゲやソライシ博士、そしてダイゴ達は懸命に動いていたのかもしれない。
くしくも同時期に別の方法にて事態解決に動いていたヒガナの活動や、ホウエン地方新チャンピオンとなった主人公の働きによって隕石による脅威は去り、誰1人の犠牲も出す事は無かった。
今回の騒動を経てこの先デポンコーポレーションがどのような道を辿るのか、エピソードデルタに残された謎と共に今後の続報に期待したい。