クセロシキ
くせろしき
概要
クセロシキとはポケットモンスターXYに登場する悪の組織「フレア団」の科学者である。
フレア団の科学者の中では唯一の男性。語尾に「~だゾ」を付ける独特な喋り方をしている。
科学者の中では別格の存在であり、実質的にフラダリに近い大幹部クラスの権限を持っている。
恰幅の良い体型をしており、赤い髪と異様に青ざめた肌の色が特徴。ビニール手袋を愛用している。
名前の由来はウリ科の多肉植物「クセロシキオス」(別名・グリーンドラム)。
初登場はフラダリラボの最奥。主人公に実力を測る形でバトルを挑む。
敗れた後は、最終兵器の作動を止めるための二択のボタンを主人公に押させる。フラダリからは正解の場合は最終兵器を止めると言付かっていた
…が、ここでたとえ正解のボタンを押しても「私が許さない」と言って最終兵器を作動させた。
(これも後に明らかになる彼の異常に強い研究心の現れなのかもしれない)
それ以後は四人の女性博士と共に登場せず、行方不明になるが…
殿堂入り後※更なるネタバレ注意
殿堂入り後のハンサムイベントでは、フレア団が壊滅した後も水面下で活動を続けていることが判明。
運動能力の飛躍的向上・別人への変身機能・着用した人間を遠隔操作可能…という性能を備えたスーツを開発していた。
このスーツのテストを行うため、フラダリカフェにて実験の被験者を募集、そして応募してきたハンサムハウスの少女マチエールをコントロール操作し、ミアレシティの路地裏でポケモンを奪う行為を強制的に行わせた。これは、テストの概要を説明するも彼女が理解する事が出来なかったためである(操作中は睡眠状態になり、マチエールに対しては「スーツの中で寝てれば実験は勝手に終わる」と話していた)。
最終的に、フレア団の大幹部であるある人物に「勝手な事をした裏切り者」として体よく切り捨てられ、その人物から依頼を受けた主人公と再び対峙し、スーツを着せたマチエールを戦わせる。
しかし、ハンサムや彼女が可愛がっているニャスパーもこおの呼びかけでマチエールが苦しみ出すと、スーツのオートコントロールを自ら切って戦いを中断。
その後、吹っ切れたように
「スーツの性能を実験したかっただけ。もう思い残すことはない」
と言い、コントロール機能のみを破棄したスーツと自分の手持ちをマチエールに譲り、潔くハンサムに自首。逮捕された。
上述した最終兵器の作動や、マチエールを強制的に悪事に従事させるなど、典型的なマッドサイエンティストとも言える悪役ぶりが目立つ。
しかし、その一方で
- 懐かないと進化しないクロバットが手持ちにいる
- トレーナーでないマチエールにトレーナーとしての基礎をレクチャーする
- フレア団の壊滅で資金難になっていたのにも関わらず、マチエールに対して多めに賃金を支払ったりする
- コントロールを最大出力にする際もかなり躊躇していた
- 自分が操っていたという事をはっきり説明してマチエールの許しを求める
…など完全な悪人とは言い切れない部分もある。
スーツを使ってやった悪事も器物破損(絵への落書き)や窃盗(他人のポケモンを盗む)ぐらいで、これを使ってフラダリの後を継いでテロを起こそうなどという気は毛頭なかった模様。
彼の作った「イクスパンションスーツ」は、彼の研究人生における悲願・集大成とも言えるものだったらしく、本当にスーツを完成させたかっただけだったのかもしれない。
同じような性格のキャラクターに前作BW2に登場したアクロマがおり、彼もまた研究者で自身の理想や目的のためなら立ち位置や所属、手段にはこだわらないタイプの人物である。
ファンの間では、両人ともシナリオに深く関わる大きな悪事に根深く加担した人物でありながら善悪では測れない人物とも評されている。
彼もまたハンサム同様、マチエールに対して父親的な愛情が芽生えており、事件のあと彼女にこれまでのことを謝罪するが、マチエールは「クセロシキのおじさん大好き」と言って全く気にしなかった。
最終的に組織に捨てられた形になったとは言え、主人公側とほぼ和解せずに生死不明となったボスのフラダリや、組織が壊滅してもなおフレア団の「正義」を心に燃やしている幹部とは対称的に、
彼はマチエールとの出会いで主人公側とも和解でき、フレア団上層部の人間では唯一救われた人間と言えるかもしれない。
因みに、ハンサムの事務所に再び行くと机の上には写真立てがあり、調べると、そこにはなんと主人公とマチエール、ハンサムとクセロシキの4人が写った写真が飾られている。
ゲーム上では画像等は無くテキストのみだが、恐らくクセロシキが連行される前に撮られた写真と思われる。
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