概要
X・ATH-02-DT ラビドリードッグ
TVシリーズでキリコが最後に搭乗した機体。
ワイズマンの人工天体内で開発されたストライクドッグの改良型・量産試作型のカスタム機であり、キリコにとっては唯一の「専用機」である。
ストライクドッグとの違いはセンサー系がスコープドッグの様な三連ターレット式となり、左腕のアイアンクローが大型化されている点である。
砂漠のクエント星で使用された為、脚部はサンドトリッパーとなっている。またバックパックには爆雷投下機能がある(ア・コバに配備されていたATH-12も同様の装備だったが、標準仕様となったのか、周囲が荒野のア・コバに合わせたセッティングなのかは不明)。
バリエーションは少ないものの、ゲーム『鋼鉄の軍勢』では雪上戦使用のATH-12-SNC フィアズリードッグが登場している。また宇宙戦用にストライクドッグと同様のバックパックと脚部に換装することも可能だと推測される。
本編終盤の最終決戦のみの出撃であるため登場時間こそ少ないものの、自身の乗機を乗り捨てるのが恒例であったボトムズの「主人公専用機」であること、そしてその専用機が死んだライバルの後継機という、他のロボットアニメでは見られない関係であることから高い人気を持つ。
イプシロンのストライクドッグと同様、キリコ搭乗のみを想定したカスタム、チューニングが施されており、凄まじい戦闘能力を発揮する。
ツヴァークの軍勢と共にギルガメス・バララント連合軍の大部隊を正面突破するという離れ業をやってのけた。
激しい戦いで消耗したため、ATの例に漏れず最後は乗り捨てられてしまった。
しかし、敵に破壊されることの多かったこれまでのATとは異なり、限界まで動き続け、原型を留めたまま(左腕が破壊された程度)機能を停止。神の後継者キリコを無傷でワイズマンの元へと送り届けた。
ATH-12
クエントでの戦いの後、秘密結社から接収したデータを元にメルキア軍が復元(※)し、量産した機体。
ストライクドッグの量産機としてはこちらが本来の姿である。
紫色の機体がビッグバトルに多数登場。しかしエクルビスに呆気なくやられてしまう。
32年後の赫奕たる異端以降には登場しないが、これにはいくつか説が有り
1.上記のエクルビス戦の結果から性能を疑問視され、計画を白紙撤回された。
2.開発に関わった秘密結社が元々マーティアル教団から破門されたセクションであったため、教団から横槍が入り計画を破棄せざるを得なくなった。
3.使用されている専用の新型ミッションディスクに欠陥が見つかり、これを解決出来なかった為に生産停止になった。
4.画面に出ていないだけで少数が量産されており、特殊部隊などで運用されている。
などがある。
また、青の騎士ベルゼルガ物語に登場するカラミティドッグは、3のミッションディスクの問題を解決して、更に本機を発展させたものという説がある。
※ DVD-BOXのブックレットではキリコが使用した機体について「元々ギルガメス軍が開発していた本機のデータをワイズマンが入手してキリコ用にチューンアップした」ものと説明されている。
どちらにしてもTVシリーズに登場したものとOVAに登場した機体では性能に差が有るようである。
また、ギルガメス軍が開発していたとしても秘密結社の持つブルーティッシュドッグやストライクドッグの運用データが必要だったはずなので上記の説明も間違いではない。