概要
朝日ソノラマからソノラマ文庫で全4巻が発行された。1、2巻が第1部。3、4巻が第2部とされる。著者は本作で「血とオイルの鬼才」と呼ばれる事となった「はままさのり」。
ボトムズのストーリー案の一つであった「バトリングを主体とした物語」を基に放映当時デュアルマガジン誌に掲載された小説を基盤としている。
大きく2部に分けられ、特に発表当時は公式でも触れられていなかったTV本編最終話以降の時系列を扱った第2部は独自設定の元かなり大胆な展開を見せた事でTV本編のファンの間で賛否が分かれた。
その後、赫奕たる異端を始めとするOVAが作られたため、第2部の内容は完全にアニメ版ボトムズのパラレルワールドとなった。
ストーリー
第1部
「青の騎士(ブルーナイト)」の異名を持つバトリング選手ケイン・マクドガルは友シャ・バックの仇である「黒き炎(シャドウフレア)」を追って各地を転々としていた。
彼の愛機はシャ・バックが使っていた青いベルゼルガ。それが異名の由来である。
やがて仇敵「黒き炎」の所在を突き止めるが、そこでシャ・バックと「黒き炎」の関係、その背後にいる組織の存在を知ることとなる。
第2部
ギルガメスとバララントの再戦が始まろうとする時代の動きの中で、元軍人クローマ・ツェンダーは何かを探してメルキアをさ迷っていた。
その旅路の途中でメルキア軍のロリンザー大将が極秘に進める「メルキア騎士団計画」、その背後にいる「レグジオネータ」という全てのATの始祖となった機動兵器を知る。
一方、メルキア軍の情報将校ミーマ・センクァターもメルキア騎士団計画の存在を知り、それを阻止するための最強のATテスタロッサを開発。パイロットとしてケイン・マクドガルの行方を捜していた。