「ちょっとー! 新しいタイプの月人出たんだって!?」
概要
アレキサンドライトとは、漫画『宝石の国』に登場するキャラクターで、地上で暮らす28人の宝石の1人。
日々宝石たちと戦いを繰り広げている月からの襲撃者、月人に対して並々ならぬ執念を燃やしており、自他ともに認める「月人研究マニア」として日夜月人の研究に精を出しているオタク気質な宝石。
その趣味を活かして宝石たちの中では情報収集および提供の任務を担当しており、月人の情報を集めては内容を整理し、月人との戦いに役立てている。
名前の由来は、当たる光の種類によって色が変わることで知られる宝石アレキサンドライトから。
以前はクリソベリルとペアを組んでいたが、主人公のフォスフォフィライトが生まれるよりも前に月人に連れ去られてしまっており、現在は誰ともペアを組まず単独で月人研究に没頭している。
容姿・性格
前髪は斜めに分け、後ろ髪は長く伸ばした青緑色の髪、頭頂部のアホ毛、そしてやや垂れ目気味のジト目が特徴。
性格は溌溂としてアグレッシブ。
とくに月人が絡んだ際の行動力は凄まじく、新型が現れたという情報を耳にするや否やすぐさま飛んできては交戦した宝石から事細かな詳細を聞き出そうとするほど。
口調は全体的に女性っぽく、一人称も“あたし”を使う。
登場当初は周りから名前を呼ばれるたびに「アレキちゃんとお呼び」とちゃん付けを強制する姿が描かれていた。
特性
アレキサンドライトが月人の研究に没頭している理由は2つあり、その1つが「月人の姿を目にすると色が変わり暴走してしまう」という特性にある。
この状態になったアレキサンドライト(通称「赤アレキ」)は通常状態に比べ戦闘力が飛躍的に向上する一方、敵味方の判別すら曖昧な暴走状態に陥ってしまう上、この変身自体アレキサンドライトの意思でコントロールすることはできない。
しかも月人を目にすれば必ず変身するというわけでもなく、変身に失敗した場合はその場で気絶する(気絶したあとに遅れて赤アレキ化する場合もある)。
以上の理由からアレキサンドライトは月人と戦うことはおろか目にすることすら金剛から禁じられており、月人研究はこの体質克服の一環として始まったと本人は語っている。
ちなみに月人研究に没頭しているもう一つの理由は、かつてペアを組んでいたクリソベリルを奪った月人への憎しみを忘れないため。
作中での活躍
月人と直接的に戦わない内勤組の宝石ということもあり物語中盤までは出番が少な目だったが、主人公のフォスフォフィライトが戦争終結のため月人と手を組んだあとはフォスの誘いに乗って数名の宝石と共に月へと渡る。
月でエクメアから金剛の正体や戦争の理由などを聞いたあとは、金剛を起動させるため地上に残った宝石たちと戦おうとするフォスに比較的協力的な立場を取っていた(おそらく月人に強い憎しみを抱いているアレキサンドライトにとって、月人を無に帰させることは自身の利害と一致したためと思われる)。
しかし月で月人たちと生活を共にする内、月人全てが悪い存在では無いことを悟り、さらにアレキサンドライト自身が月の料理に興味を持ち始めたことで次第に心境の変化が生まれていく。
フォスが単独で地上へ渡り220年幽閉された際には、共に月へ渡ったベニトアイトと一緒に月の食堂で働く姿が描かれており、月での暮らしに完全に適応していた。
それにより月人を無に帰すことへの興味が薄れたのか、最終決戦でフォスから協力を求められた際は「クリソベリルのことは忘れた」「今の生活が好き」と語っていたが、同時に200年前フォスの誘いに乗ったことをずっと気にしていたと話、自分の行動にけじめをつけるため月人の軍勢に同行した。
関連イラスト
制服
月の衣装