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オーベルシュタイン

おーべるしゅたいん

田中芳樹原作の小説『銀河英雄伝説』の銀河帝国サイドのキャラクター。 パウル・フォン・オーベルシュタイン。(Paul von Oberstein)

概要

CV:塩沢兼人

ローエングラム陣営の参謀にして冷徹・冷酷で知られるマキャベリスト。

登場時はイゼルローン駐在艦隊であるゼークト将軍直属の参謀であったが、彼を見限り後に銀河帝国側の主人公ラインハルトの参謀、帝国元帥となる。

先天的な持病から眼をサイボーグ義眼に置換しており、その無機物的な視線からとかく冷徹なイメージを相手に抱かせている。

主要キャラクターであるキルヒアイスロイエンタールを結果的に死なせたこともあって、読者の間でも賛否両論のある人物である。

人柄

作中、最も徹底したマキャヴェリズム(目的のためならあらゆる手段は正当化されるという思想)の持ち主。

どのような事態を解決するにも、倫理や感情によって揺らぐ事は無く、解決の効率性のみを優先させる。

その徹底したマキャヴェリズムは、公私を弁えてはいるが朋友としてラインハルトと接するキルヒアイスや、矜持によってたつロイエンタールとしばしば対立し、最終的に彼らの死の原因ともなっている。

あらゆる要素を目的達成のための道具と見なしており、ヴェスターラントの民間人200万人や、レンネンカンプなど帝国側の主要人物をも死に追いやっている。

オーベルシュタイン自身もまたその例外ではない。

しかし単なる冷徹な策謀家というわけではなく、ロイエンタールの内乱の後、感情的な理由で数百万の将兵を死に追いやったカイザーとロイエンタールを強く非難している。

彼は徹底して”正論”に基づいた行動を取り、尚且つ仕事に私情を挟まない「無私の人」であった。彼を嫌う同僚達もその点だけは認めていたが、私心がないことをオーベルシュタイン自身が熟知し批判潰しに利用していたため、更なる忌避を被ることともなった。

常に冷静かつ無表情で感情を表に出す事も殆ど無いが、初期の頃においてはゼークト大将に向け罵倒の言葉を向ける一面や、ゴールデンバウム王朝を憎む理由など、感情的になる事があった。

その後も完全な無表情という訳では無く、自分に懐いた老犬に対しては自ら鶏肉を調理し与え、死の淵においても愛着らしきものを見せた。OVAでは2回だけ微笑を浮かべているシーンがある。

能力

彼が最もその力を発するのは国営、軍務においてである。

ラインハルトが戦術面に優れるのに対し、彼は策謀や政策の面に力を発揮している。

リップシュタット戦役が短期に終結し、自由惑星同盟の終焉も彼の策略による物が大きい。

また第七次イゼルローン攻略戦における描写から戦術面の才能も人並み以上にあるようだが、ラインハルトの参謀となってからは潜めている。

最期

ラインハルト崩御の夜、彼を暗殺せんとフェザーンの仮皇宮に乗り込んだ地球教徒の手榴弾によって瀕死(OVAでは左脇腹をえぐられ、傷口から内臓と肋骨が露出している)の重傷を負う。

医師達が緊急の手術を行おうとするも、すでに自分が手遅れである事を察しており「助からぬ者を助けようとするのは偽善であり労力の無駄だ」と拒む。

そして医師達に向け遺言を告げる。「ラーベナルトに伝えてくれ。犬には柔らかい肉を与えてくれ、もう先は永く無いから好きにさせてやるように……」と。

最期の言葉は『ラーベナルト』という単語に困惑を抱いた医師達に対する「ラーベナルトは我が家の執事だ……」という事務的なものだった。

後日の地球教の証言から、オーベルシュタインの立つ部屋にラインハルトが居るとの偽情報による結果だと判明。

実は地球教の残党を仮皇宮に呼び寄せたのは、ラインハルトを囮にして地球教の残党を殲滅を図ったオーベルシュタインなのだが、彼の死は単なる誤算の結果なのか、それとも全てを計算に入れた殉死なのか、もはや知る由は無い。

組織にNO.2は不要、という持論からキルヒアイスやロイエンタールを結果的に排除した自分自身が最終的にローエングラム王朝におけるNO.2のポジションに付いていたというのも、彼の寿命を短くしたとも言える。

どちらにせよ彼には救い料100億万円を即金で払うべきだろう。

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