虎眼流
濃尾無双と讃えられる剣の達人・岩本虎眼によって掛川に興された流派で、虎眼が若い頃に用いていた我流の兵法を元としている。真剣は折れやすいという理由から剣同士の打ち合いは避ける、急所を狙い最小限の斬り込みで敵を討つなどの実戦を意識した剣技に加え、当身技や柔術、骨子術なども複合させた独特な剣術である。
虎眼の剣術は多指症の右手をフル活用した精密かつ大胆なものであり、そのことから虎眼流の技には握力や腕力に重点を置いたものが多い。
代表的な技
虎眼流の剣術は基本的に「当たれば即致命傷になりうる攻撃」を目指している。
そのため一部の上級修練者にのみ与えられる剣技は独特かつアクロバティックなものが多い。
流れ
刀を担ぐような姿勢で構えをとる技。刀を振る際に柄(グリップ)を遠心力でスライドさせ、相手の目測を超える射程距離の斬撃をたたき込む術である。
原理は簡単だが、精密な握力の調整が出来なければ刀が明後日の方向に飛んで行ってしまう。
星流れ
虎眼が得意とする秘伝の技。左手で刀の切っ先をつかむことで力をため、凄まじいスピードと力を併せ持った斬撃を放つ術である。原理としてはデコピンのそれに近い。
伊良子清玄の秘術無明逆流れもこの技からインスパイアされている。