解説
自らをリンチしたあげく、両目を裂いて盲目に追いやった岩本虎眼ら虎眼流一派に復讐するために清玄が独自に編み出した。
まるで杖をつくように剣を地面に突き立てて力を溜め、全身のバネで一気に垂直方向に斬り上げるという、いわゆる「デコピン効果」を利用する一撃必殺の技。
基本的な術理は虎眼流の奥義『流れ星』と同じだが、腕力だけでなく体重もかけて発動できるため『流れ星』を凌ぐ速度の斬撃を生み出すことが可能。さらに『流れ』や『流れ星』など虎眼流の技の多くが頸部や頭部といった急所への横方向の一閃であることを逆手にとり、カウンターとして使用すれば倒れこむ動作によって攻撃と同時に回避を行うことができる。
弱点として、勢い良く太刀を振り上げるため、一撃で相手を仕損じると、即座に追撃を食らわすことはおろか相手の反撃の太刀を躱すことも出来ない、いわゆる「死に体」になってしまうことが挙げられる。
また、初期は地面がある程度固まっていなければ発動できず、牛股権左衛門の奇襲時には雨により地面が泥濘んでおり威力を発揮できなかった。しかし、咄嗟に自身の右足を土台に刃を突き刺すことでその場を切り抜ける。この代償として跛足になってしまうが、逆に裂けた足の指の締め付けを併用することで何処でも使用することができるようになった他、技の威力も以前より高くなった。
また、渾身の力を込められるように体を限界まで捻る構えが付け足され、御前試合時にはメインイラストのような面妖な構えになった。