概要
児童文庫・ポプラポケット文庫の作品らくだい魔女の登場人物。
9巻にて初登場。チトセの親戚であり、青の城と関係が深いらしい。
呼称
人物像
チトセの父親が治めている『青の城』のかげといわれる リスデン家の者。
くりくりとした深く澄んだ琉璃色の瞳と琉璃色の長い髪を持っており、髪は頭上で二つに結んでいる。
背はチトセよりも頭半分ほど小さく、守ってあげたくなるような華奢な体躯をしており、フウカからは
「か弱そうな、まさに女の子って感じ。」 「あたしからは程遠い、完全正反対のタイプ。」
と品評されており、よくウサギに例えられている。
また 彼女の一族のリスデン家はチトセの母方の親戚であり、顔は少し彼の母親に似ているらしい。
更に、彼女は彼の母親同様病気がちであり、彼女と似通った部分が多い。
魔法は、彼女も青の城の血を引いているため、時の魔法が使えるのだが、彼女の魔法は
曲がりなりにも青の城の王子であるチトセよりも強力であり、作中にて彼がその事を
やや気にしているような描写がみられる。
謎
青の城のかげ というだけあり、公式からも謎に満ちた存在と紹介されているのだが
それに加え、作中にて彼女の執る行動、および彼女の存在には不可解なものが多い。
例えば
・日ごろから、誰にでも敬語を使い顔を合わせた際にはお辞儀をする など
丁寧な態度を取っているが、不意にフウカに対し氷の様に冷たい顔を向けていた。
・学校の生徒はおろか、先生までもを操ったお香の力が彼女にだけは効かなかった。
(行動を共にしていたチトセは、鼻が詰まっていたため香りを嗅ぐことはなかった)
・「チトセさまは、この世界をすくう英雄となるおかた。わたしはあなたのために存在しているのですから」
という台詞。
・魔界でも数本の指に入る力を持つ公爵であるギョームの「おじょうさん、青の城の者には気をつけたほうがよいのでショ」という警告。
・危険を察知すると鳴き出すカエルのキーホルダーが、彼女が近付いたとたん騒がしく鳴き出した。
など、登場回数が他のキャラクターと比べ極端に少ないのにもかかわらず、
幾度もあやしい行動を執っている。
もしかしたら彼女は……。
関係
フウカが彼女を知ることになったきっかけは、チトセが彼女と付き合っている という噂からなのだが、
今のところ二人にそのような描写は見られていない。
(それどころかチトセはその後、一度フウカと映画デートをしている。)
しかし彼女らは、学校ではかなりの度合いで行動を共にしており、休みの日も
一緒に買い物に出かけたりしている。
また、フウカの セイラはチトセと話すときだけは、能面の様な顔がやわらぐ という発言や
セイラ自身の「だいじなチトセさま」という発言。
さらには、彼女がチトセから頭ポンポンをされた際に、顔を赤らめていたことから
少なくとも彼女が彼に好意を持っているのは間違いないだろう。