飛龍の拳
ひりゅうのけん
飛龍の拳とは!
舞い上がる龍の姿を思わせる、究極の必殺拳である。
力を最大に蓄えることが必要だ。
ゲームの内容
80年代バトルマンガを思わせる雰囲気で「アクション」「対戦格闘」「RPG」「アドベンチャー」が
1つになったと言うふれこみがCMに出ている。
また、メインテーマは今聞いても名曲で、ファミコン時代としては間違いなく名作の部類に入り、
歌詞をつけたらそのままバトル作品のオープニングに持って来れそうな熱さである。
ただし、スーパーファミコン以降はゲームの内容がハードの進化について来れず、
音楽に関しても微妙なアレンジを加えた程度の物だらけだったため、ファミコン時代の名声は
見る影もなくなってしまった。
必殺技として生まれた経緯
開発者は、シリーズ主人公の育ての親である寿安。
少林寺で修行していた若い頃、夢に出てきた竜神の姿から編み出した。
しかし、少林寺に道場破りにやってきた無頼者に繰り出した際、相手を崖下へ落とし殺害。
(……と思われるが、詳細は不明)
それが原因で寿安は、少林寺を出奔し、山奥で暮らすようになった。
その後のシリーズ展開
飛龍の拳シリーズはスーファミ以降も続いており、スーファミの『飛龍の拳スペシャル
ゴールデンファイター』以降はシリーズの目玉であった「心眼システム」を排除した
格闘ゲームへと変化していく。
だが、その後発売された「SD飛龍の拳」やPS版の「バーチャル飛龍の拳」などの評価が
著しく低く、シリーズ自体の評価を下げる結果となってしまった。
なお、ニンテンドー64で発売された「SD飛龍の拳伝説」などは丁寧に作られた良作として
評価されている。
しかし不運にもプラットホームであるニンテンドー64が低年齢層向けに舵を切って
しまっており、古くからの飛龍の拳ファンはほとんどがライバル機のプレステや
セガサターンに流れてしまっていた。
その結果、良作である「SD飛龍の拳伝説」はマイナーなゲームに止まってしまい、
低下した飛龍の拳シリーズのイメージを払拭するには至らなかった。
それ以降も飛龍の拳シリーズが発売予定欄に載ることはあったが、結局発売中止に
なってしまい、過去作のリメイク版である「飛龍の拳烈伝GB」の発売を最後に、
新作は発売されていない。
主な登場人物
ミンミン
龍戦士の紅一点。拳法界の天才少女と評される。
寿安老師(じゅあんろうし)
龍飛の育ての親。龍の牙に殺害される。
元涯(げんがい)
少林寺の長。龍飛に極意を伝授した。
龍の牙
大魔神復活を企む集団。
牙闘士(きばとうし)
龍の牙に所属する戦闘員。
龍魔王フーズ・フー
龍の牙の長。1作目のラスボス。
大魔神
かつて天界の征服を目論んだ魔神。龍天大聖に敗れ、封印された。
龍天大聖(りゅうてんたいせい)
過去に大魔神と戦い、封印した天界の英雄。