概要
二大騎士団長の一人。圧倒的な求心力と高いカリスマ性を持つ。
前聖騎士長ザラトラスの実弟で、グリアモールの父親。ギルサンダーの伯父にあたる。
ヘンドリクセンの幼なじみ。
先代聖騎士長ザラトラスを上回る剣術を誇る。責任感が強くヘンドリクセンの動向を怪しんでいる。
聖戦での<光の導きの手>は聖騎士と信じ、<七つの大罪>が倒すべき敵と思いこんでいる。
昔は<七つの大罪>とは酒を飲み交わす仲でもあったらしい。
番外編でエールを16杯飲みながらも顔色ひとつ変えていない様子から、かなりの酒豪であることが伺える。
魔力は砕貫。あらゆるものを貫く衝撃波を発生させる。
<七つの大罪>になすりつけた十年前の王国転覆事件の首謀者。
兄への激しい嫉妬心から、ヘンドリクセンと協力し兄を謀殺して聖騎士長の座を奪った過去を持つ。
騎士らしく使命感ある人格者だが心の弱さを抱えており、十年前の事件以降は部屋へ塞ぎ込むのが多くなり、息子の死に消沈するなど決して完璧な騎士ではない。
グリアモールには厳しくも優しい父親であったらしい。
ヘンドリクセンの「魔神族復活」の野望と息子の死の真相を知ったときは否定的だったが、聖騎士長殺しの罪悪感から裏切ることができずにいる。
<七つの大罪>が王都に現れたときは部下達と共にディアンヌに攻撃を仕掛ける。
ハウザーとギーラの裏切りに遭い、ゴウセルの参戦によって精神的に追い詰められるも復活して彼を倒し、キングに不意打ちの攻撃を仕掛けるも敗北。ヘンドリクセンの野望を知るべく休戦を受け入れる。
マーガレットの証言で実兄ザラトラスの暗殺の罪を認め、地下に連行される。
ヘンドリクセンが魔神化するとエリザベスの危機に駆けつけ息子と共戦するも、不注意でエリザベスを傷つけてしまったことで油断が生じ、呆気なく戦死した。
新章
生きている。
ヘンドリクセンの野望を止めるべく戦い、死んだドレファスだが彼には不自然な点がいくつも残っていた。
・ゴウセルの悪夢語りで明かされた“もう一人”のドレファス。
・不注意でエリザベスに攻撃し死亡。
・地下連行に付き添ったハウザー達聖騎士を襲う。
新章からギルサンダーやハウザーはドレファスを怪しみ、終戦後はグリアモールと共に調査を開始。
自室には彼が知らないはずの魔神族と関わりのある本が発見され、実は影でヘンドリクセンと手を組んでいたことが判明した。
上記の暴走の点から、恐らくは“もう一人”の彼の犯行によるものと推測されている。
そして遠く離れた地で、瀕死のヘンドリクセンに向けてドレファスは彼を激励し、血を与えて復活させる。
友よ…もう一度立ち上がってくれ…我らの悲願のために
傍にエリザベスの血が染みついた布を置いて。
それを手に入れ、魔神族を復活させる条件が揃い狂喜するヘンドリクセンの背中を見つめるドレファス。
彼の顔には魔神族の模様が浮かんでいた。
ギルサンダー達の推測通り、ドレファスは不注意でエリザベスを傷つけたのではなくわざと攻撃をしたことが判明。
ヘンドリクセンへの言葉から、“もう一人”のドレファスは魔神族の復活を企み全てヘンドリクセンを利用して遂行していた。
その正体は魔神族フラウドリン。
十年前に復活し、ドレファスの心に憑りついて封印を解くべく暗躍していた。
彼の思惑通りに事は運び、十人の魔神族は復活してしまう。