CV:内田夕夜
概要
年齢 | 39歳(七つの大罪)→55歳(黙示録の四騎士) |
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身長 | 182cm |
体重 | 72㎏ |
血液型 | O型 |
誕生日 | 10月31日 |
出身地 | リオネス王国 |
闘級:2650(魔力1280/武力800/気力570)
【赤魔神化時:不明】
【灰魔神化時:5800(詳細不明)】
聖騎士ランク:聖騎士長→元聖騎士長
冷静沈着で理知的な雰囲気を漂わす成人男性。ドレファスと並ぶ二大騎士団長の一人。
先代騎士長ザラトラスを上回る魔力を持つと言われている。
ドレファスとは幼なじみでもあるが、10年前の王国転覆未遂事件以降は互いに微妙な距離を置いた関係となっている。
エリザベスの秘密も知る数少ない人物。
かつてはメリオダスに「えらくおっとりした奴」、エリザベスに「誰より穏やかで優しい」と評される性格をしていた。
魔力
『腐蝕(アシッド)』
あらゆるものを溶かす酸を操る魔力。
- 「万物の腐壊(アシッド・ダウン)」
範囲内に存在する物質を腐らせ崩壊させる。
『浄化(パージ)』
自然ならざる者の魂を浄化する、ドルイド特有の魔力。
- 「死者使役」
ドルイドに伝わる禁呪。死者の亡骸に仮初の命を与え、使役する。
擬似的な死者蘇生ともなるが、二回ほどで魂の劣化が始まる。
『獄炎(ヘルブレイズ)』
黒い炎を操る魔神族の力。王都決戦以降は消失。
- 「波状の獄炎(ヘルブレイズ・ウェーブ)」
剣先から大量の獄炎(地獄の炎)を放ち、相手を焼き尽くす。
- 「黒雪(ダーク・スノウ)」
灰色の魔神としての力。
黒い雪のようなものを周囲に放ち、それに触れたものを絶命させる。
- 「黒死(デッド・エンド)」
灰色の魔神としての力。
黒雪を一ヶ所に集中させ、放つ。
- 「暗黒の環(ダーク・ネビュラ)」
灰色の魔神としての力。
自身を中心に黒い衝撃波を放つ。
劇中の主な行動
10年前、聖騎士長の座を欲したドレファスから相談を受け、共にザラトラスを殺害。王国転覆未遂の罪を<七つの大罪>へ被せる。
以降は後悔からか、狂気に呑まれるかのように冷酷な性格へと変貌していった。
いつからか単に市民を守るのではなく「平和は人々を堕落させる悪しき習慣であり、戦と闘争心が人々を輝かせ国に繁栄をもたらす」という思想を持ち、封印された魔神族を地上に蘇らせようと目論む。
そのために、ドレファスへは内密に魔神の研究を開始。同時に魔神の力に魅せられ、魔神の力を注入した聖騎士を生み出し始める。
純聖騎士をベースにした「旧世代」を作るも制御できず、被験者の一人(ギーラの父デール)が逃げ出したことで断念。失敗を元に、落ちこぼれの烙印を押された見習い聖騎士をベースにした「新世代」を量産していた。
また、8年前にヘルブラムの死体を入手し、禁呪で蘇生し部下としている。
エリザベスが王都から脱走し、<七つの大罪>が動き出して以降は部下達を何度か差し向ける。
最大の目的であったメリオダスが所持する「常闇の棺の欠片」を手に入れた後、ビビアンに命じエリザベスを誘拐した。
計画の完遂を進めつつ<七つの大罪>の王国奇襲を待ち受けるも、キャメロット王国軍勢の登場などの想定外の事態が重なり計画は頓挫。
バルトラとの対面を望むアーサーの暗殺を目論むが仕留めきれずそのままメリオダスと対峙しするも、交戦中に呪縛から解放されたギルサンダーの手で倒された。
しかし既に赤色の魔神の血を取り込んでおり、若い頃の肉体を取り戻しつつ、メリオダスと似た模様を持つ姿で復活。敗北していたビビアンを諭し懐柔、討ち取られていたヘルブラムを再度蘇生、さらに新世代を魔神化させて王都中を混乱に陥れた。
そのまま止めに来たグリアモール・ドレファスと戦いドレファスを殺害。
遅れて参戦した<七つの大罪>の猛攻を受けて地下へ叩き落とされるも、隠してあった灰色の魔神の血を取り込んで覚醒。ヘンドリクセンの野望を知り敵対した聖騎士達すら容赦なく殺害し、王都中を敵に回しながらも戦況を圧倒した。
しかし、エリザベスの魔力覚醒もあり戦闘は長引いたことで「魔神の力は肉体を再生こそするが、ダメージは残る」と言われていた通り動きが鈍っていき、最後はメリオダスの捨身のリベンジ・カウンターによって消し飛んでいった。
以下ネタバレ1
(ゴウセルに生存率は0.2%とまで言われていたが)辛うじて生存していた。
吹き飛んだ先で、同じく生きていたドレファスから血を飲まされて回復。
(ドレファスが残していったため)その場にあった封印解除に必要となる物を入手し、魔神族復活の儀式を執り行い、魔神族を封印から開放。
その際、封印解除のカウンターとして仕込まれていた闇に類するものを消し去る罠によって、取り込んだ魔神の力のみ消し去られて人間の姿へと戻る。
〈十戒〉を目の当たりにして身動きすらとれずにいたが、ドレファスの願いもあり生きてその場を離れることとなった。
以下ネタバレ2
10年前、ドレファスはヘンドリクセンと共に亡国ダナフォールの調査へ訪れた。そこで16年前にメリオダスと交戦し傷ついた魔神フラウドリンと接触。
ドレファスは強靭な意志の下にフラウドリンの乗っ取りを跳ね返したが、ヘンドリクセンは跳ね返せず人質となってしまった。
ヘンドリクセンの命を保障することを条件にドレファスは身体を明け渡し、その際にヘンドリクセンは記憶操作と洗脳を受けていた。
ヘンドリクセンは己の意思で魔神の力を求めたと思っていたが、フラウドリンが自身の存在を隠しつつ陰謀を進めるために性格・思考を操られていたというのが実情である。
〈十戒〉復活後はしばらく消息を絶っていたが、バイロンの町で旅をしていたギルサンダー達と再会。十戒の思惑で町で暴れていた灰色の魔神と交戦した。またその際、ドルイドの秘術である浄化の魔力を披露している。
その後は世界のため、ドレファス奪還のために奮闘。
魔神軍がリオネスに侵攻した際に蘇生したザラトラスと共にフラウドリンと対峙し、ザラトラスが命を賭して「浄化」を放ったことでドレファスとフラウドリンは分離。
そしてフラウドリンがメリオダスに殺されたことで、ドレファスと本当の意味で再会を果たした。
操られていたとはいえ所業は許されるものではないとして、ギルサンダー不在による聖騎士長の再就任はドレファス共々辞退。
ただの一戦力として在る道を選び、ギルサンダー捜索の旅に出るマーガレットの護衛を務めることとなった。また、性格が戻ったことで「おっとりした奴」と評された天然な言動が飛び出すようになった。聖戦を生き残り、ヘンドリクセン施薬院を開院した。
続編『黙示録の四騎士』でも登場。前作同様施薬院を続けている。メリオダスに「リオネスに無くてはならない」と形容されるほど盛況のようである。
余談
彼本来の性格からは似つかわしくないと思われる魔力「腐蝕(アシッド)」だが、これはドルイドの里で暮らしていた幼少期、「自然ならざるものの魂を得て死体が蘇らないように」という名目で一晩中墓を見張り続けるという義務を課されていた時に「死体のそばにいたくない」という理由から発現させたもの。
この魔力が原因で「臆病者」「呪われた子」と蔑まれ、里を追放された。また、この体験がきっかけで、暗闇が苦手とのこと。
しかし、話を聞いたドレファスからはそれは「臆病」ではなく「優しさ」であると言われている。
本人曰く、ドレファスは「良き師であり、友であり、好敵手」であったとのこと。
洗脳時でさえ、赤魔神の血を取り込み対峙したときには「お前だけは殺したくない」と発言し、灰魔神の血を取り込んだ直後も「お前と共に、二人でこの景色を見たかった」とこぼしている。
ドルイドとしてメリオダスの正体に薄々気づきつつも、あえて言わず尊敬と畏怖の感情を抱いていた。
かつての天然っぷりは後の番外編などで言及されている。
・初めて会った女性に「いい人」と言われただけで翌日即求婚する
・幼女の「結婚して」発言を真に受けて真剣に思い悩む
・メリオダスに支離滅裂なことを反論されてもあっさり納得する
これは森の賢者=ドルイド出身のために世間ずれしているからとのこと。
が、他のドルイド・辺境出身の者はそこまでではないため、やはりヘンドリクセン個人の性格とも言える。