概要
二大聖騎士団長ドレファスに憑依しているフラウドリンによって、3000年の時を経て復活した魔神族の集団であり、魔神王直属の精鋭部隊。
メンバーは、第1部で登場した赤や灰色の魔神族とは異なる人型や異形の者などで形成されている。その中にはメリオダスに瓜二つの少年、メリオダスの手配書通りの姿をした青年がいる。
各々が想像を絶する力を持ち、メリオダスや第1部のラスボスさえも震撼させるほど。
メリオダスは彼等の名前を知っており、なおかつ彼等もまたメリオダスと面識があるなど相当複雑な因縁がある模様。
自らの魔力とは別に魔神王から与えられた戒禁(かいごん)を持つ。
さらに、最高位の魔神族の中で限られた者しか扱えない禁忌の術が行使できるため、過去に六つの心臓を対価としてその術を使い、2名がインデュラと化した。
戒禁一覧
戒禁(かいごん)とは、自らの魔力とは別に十戒全員が魔神王により授かった力と呪詛。
戒禁は例外無く何らかの感情或いは行動を制限する呪いであり、戒禁を宿す者の前でその禁を破った者には裁きが下される。それは戒禁を持つ本人も例外ではない。実際、作中ではガランが自分自身の戒禁で戦闘不能に陥った。
また、十戒の構成員は己が背負う戒禁を除いた、別の人物が所有する戒禁に対しては耐性がある(一例として、【不殺】の戒禁の所有者であるグレイロードがいる前で、エスタロッサがメリオダスを殺害しても老衰しなかった事があげられる)。
幾つか不明なままであったが、ファンブックによって全ての戒禁の能力が明らかになった。
- 「敬神(けいしん)」
背を向けた者は、魔神王への背信と見なし強制的に服従させる。
- 「慈愛(じあい)」
憎悪を抱いた者は傷つける術を失う。
- 「沈黙(ちんもく)」
心に秘める想いを口にした者を呪う。(具体的には、声を奪う:34巻幻ネームより)
- 「純潔(じゅんけつ)」
不純な行いをする者を病に侵す。
- 「安息(あんそく)」
不休で戦う者の魔力を封じる。
- 「忍耐(にんたい)」
痛みに耐えきれぬ者に更なる痛みを与える。
- 「真実(しんじつ)」
嘘をつく者を石化させる。
- 「信仰(しんこう)」
不信を抱く者の両眼を焼く。
- 「不殺(ふさつ)」
殺生をした者の寿命を奪う。
- 「無欲(むよく)」
欲を抱く者の記憶と感情を奪う。
構成員
十戒のまとめ役を勤める魔神族の少年で、メリオダスとエスタロッサの実弟。
戒禁『敬神』
十戒の中で一二を争う実力者である銀髪の男性。
メリオダスの実弟であり、ゼルドリスの実兄。
戒禁『慈愛』
三千年前の聖戦時に封印を免れた魔神族。
十戒の武闘派で、高齢な老戦士。
戒禁『真実』
遠距離型の戦闘が得意な成人の男性。
デリエリの言葉を翻訳する相棒。
戒禁『沈黙』
近距離型の戦闘を得意とする女戦士。
モンスピートとはコンビになる事が多い。
戒禁『純潔』
死者蘇生の魔法が得意な女性。
戒禁『信仰』
四本腕の巨大な男性。
元は巨人族の王で、ある経緯で魔神族の味方となった。
戒禁『忍耐』
多数の灰色(アッシュ)の仮面が集合した魔神族。
戒禁『不殺』
緑色の触手を纏った少年で、元妖精王。
ドロールとは旧知の仲。
戒禁『安息』
過去の構成員
現〈七つの大罪〉憤怒の罪。
戒禁『慈愛』にして元十戒統率者。
現〈七つの大罪〉色欲の罪。
戒禁『無欲』の代理。
実際に、戒禁『無欲』を賜っていた人物。
聖戦時、メリオダス達と交戦後、殉職したと思われる。
戒禁『敬神』
アナラク
聖戦前、メリオダスにより殺害された一人。
戒禁『忍耐』
ゼノ
聖戦前、メリオダスにより殺害された一人。
戒禁『安息』
十戒への参加と離脱
かつて、魔神王は広大で紊乱な魔界を管理するため、自身の半分の力を下僕に分けて一気に武力制圧しようと考えていた。しかし、強すぎる力は自身の地位をも揺らしかねないため、効率的に魔界を管理し、その誰かの力が強すぎないように、魔神王は半分の力をさらに十に分けて十人の戦士に与えた。
―――それが『十戒』の始まりである。
上述から、十個の戒禁を吸収すれば、魔神王と同程度の魔力を手に入れる事が可能になる。
戒禁の回収は特殊な呪文を唱える必要がある上、戒禁の所持者が戦闘不可能、もしくは同意してない場合回収は不可能である。
戒禁の所持者が死亡した場合でも、戒禁は死体に残留するためそれを剥離すればいい。
七つの大罪学園
リオネス学園伝説の不良集団として聖徒会から恐れられている。
しかし、修学旅行編ではガランを一部の生徒から「他校の不良」と指され、メンバーがそれぞれ着ている制服が異なる事と、同窓会という形での登場から<十戒>の生徒達はリオネス学園ではなく、他校に在籍していると思われる。
(※卒業アルバムやタイムカプセルがあるが、あくまでスピンオフ作品なので深く考えてはいけない)
原作の設定を取り入れており、「三千年ぶり」に顔を合わせた時は何と全員が仲間の顔を忘れていた。(兄弟であるゼルドリスとエスタロッサは除く)
ただし、それぞれの痛い思い出は覚えていたらしく…
・いつも補習を受けていたドロールとグレイロード。
・自分主人公ラノベ執筆『放課後文学少女メラスキュラの黄昏』。
・生徒を食材として使い食中毒事件を起こした兄弟。
・デリエリのチアコスパンチラ。
・応援合戦でテンションが上がり過ぎて全裸になる(フラウドリン)。
・自作のポエムを教師にみんなの前で読まれる(フラウドリン)。
・誰も近よらなかった出店ソロホスト倶楽部(フラウドリン)。
ガラン、モンスピートは特に触れられてはおらず、グロキシニアは兄弟にタコヤキにされた。
コメディ風に描かれているが、言動や行動は過激で<七つの校則違反(注・七つの大罪)>より恐ろしい集団なのは間違いない。
戒禁の回収、取り込み方
メリオダスとゼルドリスの会話から、一般には知られていない術。
取り込む術
「イシメ・ヨマ」「シガイ・エニワ・コタ」「ガラカチ・ワ・ナトレ」の呪文で戒禁を取り込む。
回収する術
「ヲズン・メイヘン・カ」「イシュマ」「ノ・ジメウ」の呪文で戒禁を回収する。
戒禁の真実
10個の戒禁を全て取り込めば魔神王と同等の力を得られるのは確かだが、それが可能なのは魔神王の血を分けたメリオダスとゼルドリスに限られ、それ以外の者は十戒であろうと体が耐えられない。そしてこれ自体が罠であり、煉獄から動けない魔神王の新たな依り代となる運命が待っている。
関連タグ
スプリガン12…主人公の肉親が率いる10人以上のメンバーからなる精鋭部隊つながり。