完結篇に登場するディンギル帝国の王。大神官大総統。
ディンギルの神の王に唯一命令を下せる絶対者。
旧ディンギル人の手で地球を脱出した先祖がディンギルを征服した時から子々孫々と続いてきたディンギルの極端な弱肉強食の論理の持ち主で、力や強さを正義と信じて疑わない。「強い者こそが生き延びて未来を作ることができる」と信じている。元から高祖崇高は大きく、古来よりの伝統思想を維持する力も大きい。
脅威の白兵戦能力
自ら機械騎兵で編成された陸戦隊を率いて、ヤマトに向かって突撃をかける。
その時に凄まじい無双ぶりを発揮しており、おそらくヤマト史上最強の白兵戦能力であろう。
哀れな人?
息子であり後継者のルガール・ド・ザールがヤマトとの雪辱戦に敗北した時には容赦なく見捨てて殺害しているが、命令を下す直前に複雑な親としての僅かに悲しみの表情を浮かべている。
また次男のディンギルの少年を射殺した時は明らかに動揺しており、息子が身を挺して庇った古代守が無防備状態であるにもかかわらず、放置して要塞を脱出している。
弱肉強食の論理に染まりながらも、一定の家族愛を持っていたようだ。
このことから、根っからの悪人ではなく、祖先が築いた価値観から抜け出せず、その祖先たちの罪を一身に背負った悲しい存在と評されることもある