通常なら複数人で集まって個室で歌うところを一人で歌う。
カラオケの個室は複数人で利用するのが前提となったつくりになっている。
座席はたくさんある。ただし居るのは一人だけ。
歌を聴く人は本人以外誰もいない。
マイクをほかの人に手渡すこともない。
絵面としては、個室で一人盛り上がる姿は哀愁を誘う。
しかしながら、昨今ではこの一人カラオケを狙った店も多く、理由としては『宴会のために店の下調べに来た客がいる』『今日は一人でも、後日友人や同僚の人間を顧客として呼んでくれる可能性がある』など、後々の利用してもらう際に多数の客を呼び込んでもらう呼び水になってくれることを計算にいれた商売が成立している。
また平日の特に昼間など、下手に空き部屋のまま遊ばせておくよりはマシ、という単純な理由も無くはない。
利用する方としても、最初こそかなり抵抗感があるがいざ入ってみると
- 一人なので二時間程度でもたっぷり歌える
- 気を遣う必要が無いので、マイナーだったり盛り上がらなかったり長すぎるような曲でも気にせず歌える
- 同様の理由で、練習目的で同じ曲を何度も歌ったり無理めな曲を選んだってOK
……と、「これはこれで!」というような楽しさがあったりするのである。
普段からよく鼻歌を歌うような人なら十分に価値がある。
でもやっぱり絵面的には寂しい。
だってここpixivですものね! とほほ。
ちなみにカラオケルームを複数人で同時利用する傾向は日本人にのみ多く、日本以外ではむしろ一人カラオケのほうが主流だったりする。文化性の違いというやつだろう。