概要
キックなどを仕掛けてきた相手の足をキャッチして両腕で抱え込み、ジャンプして捻りを加えながら、巻き投げの要領で相手を投げ飛ばす技。
不自然な形で足を捻ることで、膝・足首・靭帯などに大きなダメージを与える。
元々は藤波辰巳が、カール・ゴッチに教えられたレスリングの動きをベースとして発案したもので、藤波のニックネーム「ドラゴン」の名が冠されたいわゆる「ドラゴン殺法」の一つ。ジュニアヘビー級時代に多用した。ただしその頃は文字通り「足を掴んでの巻き投げ」であり、痛め技というより、試合の流れを変えるためのつなぎ技としての意味合いが強かった。
その後しばらく使い手はいなかったが、1995年10月の新日本プロレス対UWFインターの対抗戦で武藤敬司が、キックを得意とする高田延彦に対する秘密兵器として使用。この技を連続で食らった高田は膝を痛めて悶絶し、武藤はすかさず4の字固めにつないで勝利した。東京ドームにおける大一番で使われたことで一躍脚光を浴び、それ以降は使い手も増えている。
「日常」の長野原みおが使ったこともあって、二次元的には見た目が派手なギャグ技として登場することもあるが、現実では靭帯断裂などの大怪我をする恐れもある危険な技であり、素人が絶対使ってはならないことは覚えておくべきである。