「山はゆずれんがな オレは山神東堂尽八だからな!!」
「巻…ちゃん…オレ…は たった今絶好調になった!!」
プロフィール
学年 | 箱根学園三年生→筑士波大学医療心理学部 |
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出身中学 | 箱根湯本台中学 |
タイプ | クライマー |
愛車 | 白い車体に赤いロゴのRIDLEY(リドレー) |
身長 | 174㎝ |
体重 | 61㎏ |
BMI | 20.1 |
誕生日 | 1990年8月8日 |
星座 | 獅子座 |
血液型 | A型 |
ゼッケン | 3 |
得意科目 | 古典、現国、日本史、数学 |
苦手科目 | 特になし |
イメージ動物 | 鷹 (サイン会情報なので、変更の可能性あり) |
声優 | 柿原徹也 |
俳優 | 玉城裕規 / 北村諒 / 佐藤祐吾 / 遼太郎(舞台)/ フクシノブキ |
北村諒(S1) / 玉城裕規(S2)〈ドラマ〉 |
概要
箱根学園三年生。自転車競技部のエースクライマーにして、副主将を務める。瞳の薄い描き方の目(原作・アニメ共にハイライトが無い)が特徴。
「天才」を自負して自ら名乗ったり、自らを「美形」と称したりする、ナルシスト且つポジティブな自信家。即ち、残念な美形。眉は長く、への字の形である。
つややかな黒髪で肩につく程度のセミロングであり、長い前髪ごとカチューシャで留めている。普段は髪は内巻き気味であるがメットを被ると髪の流れが逆になり、毛先が外側にいく。
カチューシャは中学時代の地元レースに出た際に箱学のマネージャーをしていた女子高生からもらったものを装着したのがきっかけで、部室ロッカーには数本のスペアがある。
見定めた相手を見下ろす様に指をさすポーズが定番であり、ファンサービスでもよくやるようだ。また、自信満々に喋る余り「~せねばならんな!」といった、やや古めかしい喋り方が混じる。
幼少から乗っているママチャリが凄まじい騒音を鳴らす年代物であり、無駄な動きを削り静かに走ることにカッコよさを見出し乗りこなしていた。
この経験から生み出された、音も無く加速し森さえ眠らせる"スリーピングクライム"を得意とし、その圧倒的な登坂力とプレッシャーから「山神」の異名を持つ。ちなみに「眠れる森の美形(スリーピング・ビューティー)」を自称しているが、影では「森の忍者」と呼ばれているらしい。
実家は箱根の老舗旅館「東堂庵」。特技は書道で、好物は鯛茶漬け。好きなお菓子は豆大福。(弱虫ペダル54.5 公式ファンブックⅡより)
ナルシストらしく普段は軽い言動に女子へのサービスなどを怠らない。
実際、人気もあるらしくレースに出れば黄色い声が飛び、ファンクラブすら存在する。
(バレンタインデーには下級生を含め30個以上のチョコレートをもらっている模様)
制服の着こなしポイントは、カッターは腰丈の短いものをチョイス、だそうだ。
一見マイペースで軽い雰囲気を持つが、王者のチームの一員であることを自覚しており、単独で走る以外でも、挑発に惑わされずにエースを支えて登坂を先導する気概も持つ。
実際、箱学三年組の中では一番真面目であり、ファミレスで他の三人が注文したメニューに対し「栄養バランス考えろ!」と説教したり、「宿題は自力でやられば身にならない」と注意したりする場面が見られる(2期22話Cパート)。また、部室の掃除も率先して行っているようだ。
やや小柄な体格ながら体幹がしっかりしており、「クライマーに余計な筋肉は必要ないが、途中でへばってはならない」とライバルに説教しているだけあって、そのスタミナはかなりのもの。ただし、精神面を含めた持久力は巻島裕介に軍配が上がる模様(日刊スポーツ発刊『弱虫ペダル新聞』のステータスより)。
経歴、レース戦績
中学時代
中学2年の時、同級生である糸川修作の誘いで地元のヒルクライムレースにママチャリとカジュアルな服の出で立ちで出場。重量の重いママチャリをダンシングで登る姿に修作だけでなく、観客からも驚きを見せるが、箱根学園のマネージャーである皆水のキスが目的で優勝を狙う修作が序盤で回しすぎたことで足を痛めてしまい、その修作から自身のロードに乗って先を行くよう委ねられ、先頭を走る秦野一中3年の選手をゴール前に抜いて優勝する。
3年になり新たなロードを手に入れ、修作から自転車部を創部すると聞き誘われ断っていたが、中学を卒業したら家の都合で箱根を離れることを聞き、5か月という期間限定の仮部という扱いで箱根湯本台自転車部を設立。レースでも次々とコースレコードを塗り替えながらも、修作がヒルクライムレースにしかエントリーしないことに疑問を抱き、修作にも花を持たせたい思いからクリテリウムレースにエントリーするよう進言、参加したクリテリウムのレースでは修作をアシストし、修作を表彰台に立たせている。
その後修作は埼玉の高校へ、自身は箱根学園に進学する。
インターハイ神奈川大会
地元開催で期待が高まる神奈川大会は、1日目の第1ステージのリザルトが確定後、巻島への次の第2ステージでの戦線布告をしようとして、たまたまその場にいた小野田坂道の姿を見て三下発言をするが、得意分野があるかを聞き「そいつでがんばるしかねーな!!」と励ます。その第2ステージは予てから巻島と勝負の約束をしていたステージだったが、途中の集団落車で坂道が巻き込まれたことによりチームを引かざるを得なくなった巻島に痺れを切らして先行する。その約束したステージで巻島と戦えないことに項垂れるが、その後坂道が驚異の100人抜きで集団に戻り、巻島が後続から追いつく姿を見て「オレは…たった今絶好調になった!」とモチベーションを取り戻し二人の「最終勝負(ラストクライム)」が繰り広げられる。その接戦に継ぐ接戦の末に山岳リザルトをモノにした。その二人の勝負の凄さはゴール後に交わしたタッチがスカるほどの疲労状態に表れている。
レース後、坂道のもとに姿を現し、レース中での三下発言を撤回し、巻島と戦う機会を作ってくれたことに感謝の念を伝える。と同時に「明日は更に過酷なレースとなる」とアドバイスもする。
スペアバイクでのエピソード(以下SBエピソードと称す)として、この直前の表彰式の控室で田所迅とも会話をしており、巻島の進学先を聞こうとした。田所は当初は情報戦かと警戒していたが、自分のIHに賭ける想いを吐露した上で東堂に(巻島は)明早大に進学することを伝えている(田所が巻島の海外留学を知ったのはIH後で、金城真護から聞かされて初めて知った)。
2日目はスプリントステージで新開隼人が御堂筋翔に敗れたことで山岳ステージでは一度箱学メンバーがばらけてしまい、再度合流するまで福富寿一を引くこととなった(これは最終ステージで新開に福富をアシストするために荒北靖友に引かせて足を休めさせるためでもある)。
3日目は当初エースクライマーでもある自分が巻島を疲れさせ、金城を落としてゴールを獲る作戦を練っていた。しかしその金城が途中リタイヤし、金城に替わりエース宣言をした今泉が残り15キロの所で先行したところを押さえようとして巻島に抑えられる。その巻島とのバトルの中で、後続から追い上げてきた御堂筋を押さえる余力が残ってなかったため真波山岳にすべてを託す。そして今泉と福富をパスして巻島と3位争いをして3位でゴールゲートをくぐった(巻島は福富にも抜かれて5位、今泉は機材トラブルで6位となった)が、箱根学園は僅差で総合優勝を逃している。
IH終了後
「IHで共に闘う、決着をつける」という約束を果たし、巻島と同じ大学でチームメイトとして走りたいという想いから、IHで聞いた田所情報で明早大への進学を考え、IH終了後3年ぶりに再開した修作にも進路のことを聞かれて問題ないと告げていたが、地元の夏祭り会場に足を運んだ巻島から直接イギリスの大学へ留学する旨の話を打ち明けられ、その巻島に「行って来い」と背中を押す。
しかしそのショックが大きかったか翌日は無気力状態となり、そこにかかってきた修作からの電話で自身が進学する筑士波大学が巻島が進学する大学と姉妹校だということを聞き志望校を変更する。そして巻島の出発直前にまでも電話をかけており、友の門出を祝っていた(このシーンはアニメ3期2話や劇場版でも使われており、劇場版では巻島のみの登場で会話シーンこそないものの、エンドロール後のラストシーンとして使われた)。
補足として、本編では巻島が校内から電話でイギリスに行くことを短く伝えているシーンが、3年生追い出しレース時の回想として小さく描かれていたのみだった(単行本30巻154ページ)
後日(追い出しレースを前にした秋の日)、黒田雪成との練習ライドで、箱根学園のエースクライマーの称号でもあるゼッケン「3」を掴むことを「未来のイメージ」と捉えていた黒田に対し「チームの勝利を優先させる判断ができる男」として黒田にそれを徹することでチームのチャンスが広がるとアドバイスしている。これが黒田をエースアシストへ転向させるきっかけともなったとも言えよう。
その一方で、箱学の伝統に泥を塗ったと敗北の重圧を背負い、自らを責め続ける真波の姿に福富や新開共々励まそうとするも効果はなく、それを見た真波の幼馴染である「委員長」こと宮原すずこから相談を受けた際に「話を聞いてやれ」とアドバイスする。後述する3年生追い出しレースでも復調の兆しが見えなく重責に苛み続ける真波に改めて「自由に走れ」とアドバイスを送り、坂道との関係を大切にしろと伝えている。それを機に真波は少しずつであるが復調していった。
3年生追い出しレース
箱根学園秋の風物詩である「ファンライド」と称する3年生追い出しレースでは、序盤ではいわゆるチャラい部分を見せる場面もあるが、山岳ステージで真波に勝負を挑み、前述のとおり真波を励まし、その後の勝負では接戦の末に勝利している。
卒業後
卒業後は筑士波大の医療心理学部に進学、チームメイトだった福富や新開、荒北とは違う大学に進学するが、前述の通り修作と同じ大学となる。進学後は左耳にピアスをつけている。その筑士波大には自転車競技部がなかったことを事前にリサーチしていたため、中学の時の経験を生かして入学前に修作と共に自転車競技部を創部し、ジャージの色に合わせカチューシャも赤に変えている。その後、同じ大学に進学した田所と再会して入部することとなる。ちなみに田所は明早大を受験するも落ちたことによる進学で、当初は自転車競技部がなかったことで自転車旅がメインのサイクリング部に入部して、戦力になりそうな人物を探していた。
大学レース
部員が3人となって初めて参加する大学レースは、地元・筑波山が舞台の第三戦で、ホスト校として動いていた大学の部員に差し入れを渡す配慮を見せ、レースでは他の大学に進学した箱学の面々と再会して盛り上がるも、明早大の盾崎有近と洋南大の見原との3つ巴バトルとなり、残り1キロの所で見原が落ちて盾崎との一騎打ちになるが、僅差のところで敗れる。レース後、遅れてゴールした田所からも初陣で表彰台に上ったことを讃えられている。
IH栃木大会
OBとなって初めてのインターハイでもある栃木大会では2日目の山岳ゴールポイントに姿を見せ、坂道と真波の山岳争いを見ようとしたが、山岳リザルトを争う相手がその二人ではないことを聞き下山した。
その日のレース中はそれ以上の描写はなかったものの、レース後の夜に巻島からの呼び出しで小さな峠での記録に残らない勝負をする。そこに偶々機材交換の試走で走っていた坂道とも遭遇し、二人の勝負の証人役を任せた。
勝負は最終的に3勝2敗1分けで巻島に軍配が上がった。
3日目はゴール500m前の最終コーナーでたまたま居合わせた巻島と共に観戦(巻島は田所の運転する車で、金城と途中で拾った荒北と共にゴールまで来ていた)、先頭で走る真波の姿を見て「それでいい」とエールを送っている。
IH福岡大会
翌年のIHとなる福岡大会はチームメイトの田所の運転する車で共に九州入りしており、初日の山岳ステージに姿を見せる。これまで機会がありながら叶わずじまいとなった真波と坂道のクライム勝負が実現できたことに祝いの言葉を呟く。二人の勝負の見届け人としてレースを注視する一方、たまたま観戦に訪れていた委員長に声をかけ、過去に自分が真波を応援をしたことが敗因の原因と思い葛藤する委員長に「近くで見て真波に声をかけろ」とアドバイスを送り、その一方で自身も2年前の箱根の巻島との勝負を回顧し、見届け人として中立な立場としていようとするも、真波に「羽ばたけ 自由に!!」と一言エールを送る。
熊本火の国やまなみロードレース
劇場版では例年は参加を断っていた熊本火の国やまなみロードレースに参加することとなり、巻島とまた一緒に走れることを楽しみにしていたが、レース当日に坂道から巻島はレースに参加しないことを聞き落胆する。この時の坂道も巻島不在でモチベーションが落ちていたが、彼もまたそれ以上にモチベーションを落としている。
1日目のレースも自らリザルトを狙わず熊本台一の吉本進をブロックして真波に山岳リザルトを託した。レース後は福富、新開、荒北の3人が事前に勝ったら3人でしようと約束していたハイタッチに乱入し荒北にドヤされる場面もあった。
翌日の2日目も巻島ロスを引きずっており、スタート前には地面に寝そべってしまうほど重症のなか、巻島とは勝負ではなくレース後に観光をしたかったと目的が変わってしまい坂道もドン引きしてしまうが、巻島の気配を感じ坂道を問い詰め最後尾にいることを白状させて調子を取り戻し、最後尾にいる巻島に「勝負だぞ」と叫ぶ。ここでも「たった今絶好調になった!」と言って坂道に礼を告げると同時に「山で待っている」と巻島への伝言を託す。
ちなみに坂道に巻島のことを問い詰めていた最中、吉本が先頭に訪れて東堂に宣戦布告をしようとするが、東堂は眼中になく一蹴している。
レースでは最後尾スタートの巻島を拾い6人となって他校を抜いて先頭まで追い上げてきたチーム総北を見て福富が真波と共に出るようオーダーを出し先行、IHの敗北を引きずっていたままの真波に「この先は自由に走れ」と改めてアドバイスを送る(本編での追い出しレースでのシーンに相当する)。そこに金城の最後のオーダーとして坂道と巻島が追い付き、巻島からコンディションを聞かれて「もちろんゴッドコンディションだ」と返して先を行き巻島も追走、また二人で走れる歓びにその場を与えてくれた「山神」に感謝し巻島に礼を告げつつも、「だからこそ、絶対に負けられない」と宣言して最後の勝負を挑む。その背中を見て熱いバイブレーションを感じた坂道と真波も二人に追いつくが「まだまだ」と言ってさらに加速、お互いその勝負を楽しむかの如く接戦に接戦を重ね、熱いゴール争いの末にわずかの僅差で敗れたが、二人で走れたことや全力を出し切ったことに満足し、渡英する巻島に激励を送った。
なお、巻島は順位にカウントされない途中参加の一般選手であったため、東堂は高校生の部としての優勝を獲得することとなり、個人的な勝負には敗れたものの箱根学園としては勝利を収めた形になるため、インターハイの雪辱を果たしたといってもいい。
エンドロールで優勝トロフィーを持って表彰台に立つ姿はどこか不満そうな表情を浮かべている他、巻島を表彰台に呼んで優勝の花束を巻島に渡そうとするシーンもあり、最後のくまモンを囲んだ集合写真では最前列の真ん中で巻島がその花束を持ちながらその横で巻島の肩に左手を乗せてポーズをキメる姿を見せている。
各キャラクターとの関係
巻島裕介
巻島裕介は総北高校の3年生で同じクライマー。常に「巻ちゃん」と呼び(本人との会話以外で例外あり)、ライバル関係を通じた強い信頼関係を築いている。一方の巻島からは通常は「東堂」と、本気の走りをするときには「尽八」と呼ばれている。
初めて対面した時は良い印象を持っていなかったが、数々のレースで競う内に打ち解け、互いを認め合う好敵手となる。登坂において巻島と勝負をすることに強く拘っており、わざわざレース前に電話して巻島の体調を気遣う程・・・・・・というか、週2,3回というハイペースで電話をかけている。
お互いに、三年最後のインターハイでの山岳勝負を最終決戦と位置付けていた。
小野田坂道
小野田坂道は総北高校の1年生で巻島の後輩にあたり、彼のことは「メガネくん」と呼んでいる。初めて声をかけたIH1日目では前述のとおりビジュアル的に三下扱いする。それに続けて得意分野があるのかを聞いてそれで頑張れとアドバイスを送るが、三下扱いされたことで坂道からはわずかながら苦手意識を持たれていた。第2ステージの山岳に入る前に落車をしたがなんとか集団を抜けて戻り、それまで替わりにチームを引いていた巻島と山岳リザルト争いができたことで、ゴール後に三下発言を撤回し優れたクライマーだと言い坂道を労らっている。
以後は他校生ではあるが巻島と共に偉大な先輩として坂道から尊敬の眼差しを向けられる描写も多々ある。
Re:RIDE及び4期ボイスドラマ「東堂庵再び」IH終了後には実家でもある旅館の東堂庵に招待している(前者については総集編の間々に組み込まれたオリジナルエピソード、後者については後述の真波との冬の日のレースでの話)。
補足として、259話(アニメ3期8話)の3年生追い出しライドでの真波との会話の中で一度だけ坂道のことを「小野田くん」と口にしている。
真波山岳
真波山岳とは同じ箱根学園のクライマーで、アニメでは合宿で伊豆(サイクルスポーツセンター)に来ていた総北に「面白い登りをする奴がいる」と偵察を勧めている(東堂的には巻島のつもりで言ったのだが、実際に会ったのは坂道だったため偵察後の電話の会話ではビジュアル面での食い違いが見られた)。なお原作ではまだ未登場だったことから同じシーンの会話は荒北がしており、偵察後の電話での会話はなかった。
レースでは常に「自由に走れ」とアドバイスを送っている。
IH終了後しばらくしての3年生追い出しライドで真波と山岳コースの天城原峠を競うが、その時の会話で坂道の話を出した時に、行き倒れの坂道にボトルを渡して助けたことがIH敗北の大元の原因となった、と言って自分を責める真波にその選択は間違いはないと言ったうえで、「いつだって自転車で対話できる場所にライバルがいてうらやましい」(巻島が渡英したこともあるため)と励ましている。そして坂道との関係を大切にしろとも言っている。
暫くした冬の日に坂道を呼んで真波と共に「山神」の称号を譲るレースをさせるが、雪が酷くお預けとなり、夏のインターハイで勝負を決めるよう持ち掛ける。そして真波と坂道に電話番号を交換させている(原作36巻巻末読切、アニメ3期18話)。
糸川修作
糸川修作は箱根湯本台中学時代の同級生で、東堂をロードレースの世界に引きずり込んだ人物。
修作がいなかったら今の東堂はいないと言っても過言ではない。
中学卒業と同時に箱根を離れることから自転車競技部を作ろうと東堂を誘い、5か月と言う期間限定で2人だけの自転車競技部を作った。
高校は別々になるが同じ大学へ進学し、進学した大学に自転車競技部がなかったことから、中学の経験を活かしこちらでもまた二人で自転車競技部を創部している。
使用車種について
使用車両は白車体色に赤文字のリドレー。中学2年の地元レースでママチャリ(後述)+私服で出場した際、一緒に参加した修作が足を痛めたことで代わりに乗れと言って乗り、その乗りやすさに感銘を受けて新たに注文した車両である。
実車で近いものは2010年モデルの「RIDLEY DAMOCLES ISP」のイタリアチャンピオンカラー。ただしこの車両は全世界200台限定で、国内には30台が入荷されている。
ドラマ版では「RIDLEY FENIX」をベースにした製品前のサンプル車両を使用。
それと自身の車両ではないが、「スーパー買い物号」と名付けられていた年代物のママチャリもあり、他の人が乗ると某ガキ大将の歌唱力の如く耳障りな凄い音鳴りがするが、彼は乗り方を工夫してその音を出さない乗り方を編み出していた(もちろんわざと音を出すこともできるが)。ちなみにアニメ版では作画の都合もあってか、坂道が乗るママチャリ(追加ディレーラーなし状態)とほぼ同じ車体である。
その他
自身の自宅でもある「東堂庵」の温泉はあくまでも客人用と用意しているもので、友人でもタダで入っていいところではない場所と言い、自身も2度しか入ったことがないという。ちなみに「Re RIDE」での坂道と巻島については特別に客人として扱っていた。
原作では65話(アニメの1期20話、6人目のIHメンバーを決める話)からの登場だが、アニメでは本編開始前の「SPECIAL RIDE」に先行登場の他、1期10話(原作の37話にスペアバイク4話の一部をアレンジしたアニメオリジナル)と、原作よりは登場が早い。更に同話EDショートアニメでは巻島の携帯電話へ多数の着信を入れており、巻島もその着信の多さに思わず絶句していた。
息抜き回として、IH2日目の中間地点の給水所に東堂の姉を登場させる予定があったが、諸々の事情からまるまるボツとなった(公式ファンブック(27.5巻)より)。
『別冊少年チャンピオン』2014年9月号より『SPARE BIKE』の定期連載がスタートし、その1回目(第12話)が自身の主役回であったが、予想以上の反響で売り切れた店が続出したことで、翌号の10月号では2回目である第13話に加え第12話も再録された。ほかにも連載100話(別冊チャンピオン掲載分としては89話であるが)を迎えた2021年11月号でも表紙を飾っている。
スペアバイク単行本での自身のエピソードは1巻に1~4、8巻に9~17、9巻に5~8が収録されるという変則収録だった。
2013年には、リドレーの国内総代理店のジェイピースポーツグループ2014年版カタログ(冊子)の表紙に、原作単行本12巻表紙絵の姿で描かれている。
2014年には東堂のCVを務める柿原徹也がリドレーのロード(FENIX)を購入している。
関連イラスト
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鎧塚みぞれ:吹奏楽部小説及び同アニメの登場人物。「たった今○○になった」繋がり(原作小説2巻及びアニメ2期5話で「……たったいま、好きになった」と呟いていることから)。更に本稿での巻島に該当する人物を一番に考えているという共通点も持つ。