「オレは 強い!!」
「結果は結果だ それがレースだ 誇れ 別に恨んではいない」
プロフィール
学年 | 箱根学園三年生→明早大学 |
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出身中学 | 秦野第一中 |
タイプ | オールラウンダー |
愛車 | 黒い車体に黄色ロゴのGIANT TCR |
身長 | 180cm |
体重 | 66kg |
BMI | 20.4 |
誕生日 | 1991年3月3日 |
星座 | 魚座 |
血液型 | B型 |
ゼッケン | 1(IH神奈川)、6(IH広島) |
好きなもの | リンゴ |
得意科目 | ほぼ全部 |
声優 | 前野智昭 |
俳優 | 森本亮治 / 小林且弥 / 滝川英治 / 前田剛史 /勇翔(舞台) |
滝川英治(ドラマ) |
概要
箱根学園主将にしてエース。
金髪に太眉が特徴。
チームメイトの荒北靖友に「鉄仮面」と称されるように、いつも厳しい顔をしており、表情の変化は少ない。稀に焦りや笑みを浮かべることはある。
強豪校の堂々たる主将らしく、口数も控えめであるが、控えめ過ぎて後輩に指導の真意が伝わり損ね、周囲がそれをフォローすることもある。
口癖・決め台詞は「俺は強い」。
3つ上の(と思われる)兄の喜一と父親もロードレーサーという家系に生まれたサラブレッド。特に父親は箱根学園の自転車競技部を設立し、初優勝に導いている。
新開隼人とは秦野第一中学校時代からの親友で、偶然出会った荒北にはロードレースの世界を教えている。
自身の能力に圧倒的なプライドと自信を持っていたが、前年度のインターハイで金城真護と一対一で競り合った際、見下していた筈の金城の闘志と実力に次第に恐れを抱き、抜かれた瞬間に思わず金城のジャージを掴んでしまったことで落車を引き起こしたという過去を持つ(後述)。
翌年のゼッケン1番でもある小野田坂道とは接点がないかと思いきや、卒業を前にして新開と一緒に家電を買いに訪れた秋葉原の喫茶店で偶然会い、IHで勝利したことを謝る坂道に(金城が言ってた意外性のある)面白い男だと言い、結果については恨んではいないと返し、そして強くなれと励ます(週刊少年チャンピオン2018年3月1日号の弱虫ペダル10周年記念読切「冬の「ゼッケン1」の出会い」として袋とじオールカラーで掲載、単行本60巻巻末収録)。
卒業後は新開と共に東京の明早大に進学、しかし入部時はIHで敗北したことが噂となり、「箱学史上最弱な2人が来る」とまで言われ、OBの先輩が火消しに走る中実力で覆すことを宣言する。その後京都伏見の石垣光太郎ともチームメイトになる。ちなみに石垣とは2年生時のIH広島大会でレース前に声をかけられたことがきっかけでお互い面識があった。
経歴・レース戦績
中学時代
後述する大学進学後の回想として、小学時代から自転車のレースには出てたもののなかなか思うような成績を出せずに自転車を辞め、中学時代は2年の春まで自転車から離れて陸上競技(種目は幅跳び)をやっていたが、焦りからか思うような成果を上げれず、次で思うような結果にならなかったら退部を覚悟した記録会では踏切板から足が出るファウルを3度繰り返し失格となり、最悪の結果となってしまったことで退部、その後声をかけられた新開とのサイクリングの際に挑まれたスプリント勝負に敗れたことを機に兄の喜一と練習をするようになり、併せて自転車部へ入る。その後も新開との勝負には全敗するものの、2年の終わりころにはその力でレースに優勝するまでの力がつき、その後のレースでの戦績から「山の福富」と呼ばれ恐れられるほどになった。
インターハイ広島大会
話は物語開始の1年前に遡るが、インターハイ広島大会では2年生唯一の選手として出場、2日目に金城と共に先頭を走り、当初は格下と見ていた金城が残り2㎞の所でシフトチェンジの隙を狙って追い抜き、その焦りから思わず伸ばした手が金城のジャージを掴んでしまい金城共々落車。これにより金城は肋骨を骨折し、走破はしたものの総北は結果を残すに至らなかった。
金城のゴール時に現れ、謝罪と翌日のレースの棄権をすると伝えるが、金城の怪我を最も悔しがっていた田所迅に殴られる。田所はこの一件を機に福富に私怨を持っていることを翌年の神奈川大会での1日目表彰式の際に東堂尽八との会話で話していた。
これとは別に、2日目の金城の一件の直前にも広島呉南の待宮栄吉からアクシデントで割れたことによるボトルの提供の申し出を断った上に、箱学が表彰台を独占したことで待宮もまた福富(箱学)への私怨を持つこととなり、その恨みと怒りを翌年の神奈川大会での3日目に荒北に向けてぶつけている。
IH終了後、総北高校の自転車競技部に温泉饅頭を用意して改めて謝罪に訪れる。帰り際に金城にサイクリングに誘われた際に金城に再戦を願い出、「最強のチームを作り上げて正々堂々と勝負して勝つ」ことこそが贖罪になると考え、誓い通り最強のメンバーを束ねてのインターハイに挑む。
後日談となるが、大学進学後に友人との江ノ島でのサイクリングでこの時のことを思い出し、
心の中で改めて金城に謝罪の言葉を呟いていた。
インターハイ神奈川大会
地元開催となったインターハイ神奈川大会では、1日目の最終ステージを金城と京伏の御堂筋翔との間でゴール争いをするが、3人同時秒差なしのゴールとなった。
2日目は再び金城と御堂筋と三つ巴の争いとなり、先行する御堂筋の前に金城と共に追走、ゴール直前で失速した御堂筋を抜き、金城と共にゴールを狙い見事1位でゴールラインに入り、1年に渡る重責から解放された。
3日目は山岳に入り両チームの選手が戦線離脱する中、先行を駆ける今泉俊輔を追走、山岳リザルトを今泉に許すが、疲弊しながらもゴールを狙う姿に今泉は警戒を感じていた。その後真波山岳にゴールを託し戦線を離脱、今泉も機材トラブルで失速したため勝利を確信するが、後方から追い上げてきた坂道にプレッシャーを感じ、坂道が二人を抜いた後の今泉との会話で今泉に箱学が考えていた最高の戦略を読んでいたのかを聞くが、今泉はそれを否定して「信じて、預けて、任されて、全力で走る」という戦略であると返し、シンプルだが一歩間違えれば破綻する戦略だったことに驚く。
最終的には4位でゴールするが、チームとしては総北に敗北。レース後真波に来年の王者を奪い返す意思があるかを問い、真波もそれに応えるよう決意する。
IH後
IHが終わり泉田塔一郎が新たな主将となって一線から退き、直後のIHメンバーによるミーティングでは、完璧の布陣で挑んだものの総北に敗れたのは、金城がレース中に作り上げた坂道の「意外性」で自分の読みが甘かったと分析、新開が3人目の幹部として選んだ葦木場拓斗に、総北の地元である峰ヶ山ヒルクライムに送り込ませるが、結果は2位で終わったことを帰ってきた葦木場から聞き、また謹慎かと怯える葦木場に「次は勝て」と励ます。
この後に行われた3年生追い出しレースでは、最終ステージを荒北のアシストで1・2年組の葦木場とアシストの黒田と競い、最後の葦木場との一騎打ちではわずかの差で敗れている。レース後に葦木場の胸に貼っていたゼッケンシール(泉田がメンバーの士気を高めるために近所の文房具店で購入したもの)を剥がし「本来の位置はここだ」と腰部分に貼り、「王座を取り返せ」と檄を飛ばす。
大学進学後
卒業後は新開と共に明早大学に進学し、自転車競技部に入部。入部当初はIHでの噂から先輩から「1年生の間は明早大のジャージを着れないかも」と言われたものの、のちに新開と同じく明早大に進学して自転車部に入部した石垣共々メンバージャージを手にしている(ここについての経緯はまだ描かれていない)。
大学レース
初陣となる秋沢湖のロードレースに出場するが「名門は思っているより楽じゃない」の言葉通り、「先輩の指示は絶対」で自由に動けない状況の中、集団落車からの先頭集団の逃げの形勢を見てエースの盾崎有近とともに先頭に追いあげ、洋南大に進学した金城とのアシスト対決をして盾崎をゴールに送り込んでいる(結果としては洋南に軍配が上がった)。
レース後、金城らが立ち寄ったファミレスに合流し、卒業後初めて荒北と顔を合わせている(レース中は先輩の指示もあり直接の会話は出来なかった)。
次戦のつくば山ロードレースでは、盾崎が前のレースでの3人の力を買ってくれたことで、他の部員の反対を押し切ってアシスト役に抜擢(他の3年部員は別レースに出場するため不参加)、その期待に応えるべく「勝たねばならない戦い」であることを心に決めていた。
レースは新たにこのレースの地元でもある筑士波大学に進学した東堂・田所が参戦し、その東堂の参戦で元箱学の4人が別々のジャージで顔合わせをする中、最終周の途中から盾崎を引き、盾崎と東堂の一騎打ちの接戦の末の勝利に貢献している。
レース後には金城ら洋南組と共にとんかつ店に立ち寄るが、そこに筑士波組の東堂・田所が偶然姿を見せ、表情には出さなかったものの、その再会に喜びを見せた。
インターハイ栃木大会
翌年の栃木大会は2日目スプリントステージのゴール前でに新開と共に応援に駆け付け、泉田のゴールする姿を新開と共に観戦した(直接の労いは新開がしている)。3日目は登場していない。
熊本火の国やまなみロードレース
劇場版の熊本火の国やまなみロードレースでは、1日目の最終ステージを金城と石垣との三つ巴の争いの中金城に先行を許すが、ゴール直前で逆転し勝利する。直前の2つのステージでも新開と真波がリザルトを獲っているため1日目の全ステージのカラーゼッケンを獲得している他、翌日は東堂が途中参加で総北メンバーと合流した巻島裕介とのゴール争いで敗れているが、巻島は一般参加のため順位にカウントされないことで箱根学園が高校生部門で勝利を収めることとなり、インターハイの雪辱を果たしたと言ってもいい。
使用車両について
現在使用している車両はGIANT TCR。実車では2009年モデルのTCR ADVANCED2が該当車に近い。なおモブ扱いの他校車として色違いの車両が複数登場している。
1年の途中まではチェレステカラーのBianchiに乗っていたが、地方レースで荒北に預けてからは現在の車両に乗るようになった。
ドラマでも撮影時で最新のTCR(1期はTCR ADVANCED3)を使用。当時の最新モデルに黒車体+黄色ロゴのモデルがなかったためそれに近いものを選択した。なお、GIANTのロゴも変更された現行のものとなっている。
余談
IH広島大会にて金城を落車させた行為のことで一部界隈では「ゴッドハンド福富」と呼ばれている。
箱根学園は推薦で入学しているが、他校生徒(寒川西中の今井)に名前を騙られる悪事のとばっちりで推薦を取り消しにされるところだった(箱学は推薦を取り消しになった場合一般入試でも入学できない)が、新開と共に見つけ出しお灸を据えたことで推薦取り消しを免れている。その今井も箱学に入学しているが脚より口が回る模様で、福富曰く別の意味で「才能は発揮している」という。
大会中の宿泊先で待ち構えてた東堂ファンの女性に指差しポーズ(新開のバキュンポーズに似たもの)をしてみたところ悲鳴をあげて逃げられている(アニメ2期14話EDショートアニメ)。
秘密にしている特技に「皿回し」があり、アニメ2期3話EDショートアニメでは箱学メンバーが夕食を食べた後と思われる無人の宴会場の壇上で皿回しのパフォーマンスを披露している(ただし突然仲居が現れたことに驚き皿を落としている)。
SPARE BIKE77話では新開と共に高校の在学期間中に教習所に通っているが、新開は運転の愉しさを追い求めるため限定なしで取得するのに対して、自身はあまり運転に自信がないのか、助手席でいいとAT限定で取得。教習中もポールにぶつける姿が描かれ、雑誌掲載時の巻末コメントには仮免も一度落ちていることが記載されていた。
秋沢湖レース帰りのファミレスでの雑談がきっかけで、待宮の実家のある広島・呉に夏休みに行こうという話があったが、夏期講習を受けるため不参加(石垣も京都に早速帰っている)となり、洋南の3人に新開を加えた4人で行くこととなった。のちに新開から送られた写真を見て、待宮のチームメイトだった井尾谷諒の姿に衝撃を受けたり、荒北の運転する車には乗らないよう気を付けようとも考えていた。