「悪運だけでここまで来たと思うなよ!? ハコガクゥ!!」
「悪いのう オゴってくれや ベプシ」
プロフィール
CV:関智一
演(舞台):前田隆太朗
演(ドラマ):山本侑平
キャラクター
洋南大学に在籍する大学生(学部は不明)。高校時代は広島呉南工業の機械科所属で、自転車部ではエースで、「呉の闘犬」の異名を持つスプリンター。2年生の段階で既にチームを仕切るほどの実力を持っていた。
一人称は「ワシ」で「モッとる」が口癖。ロードレースで勝利するためにはホシ(運と思われる)が必要不可欠との考えを持つ。
「闘犬」と呼ばれるもう一つの理由として、ダンシングの際に上腕がハンドル(厳密にはSTIレバー)に当たるほどのクラウチングスタイルから来ている。
脚質はスプリンターではあるが、軽い登りもいけるパンチャーでもあることをのちに明かしている(スペアバイク123話)
経歴
実は自転車に乗る前はフダ付きのワルで、井尾谷諒と共に校内でも有名な問題児だったことから校内のあらゆる部活から入部を拒否される程。そして自転車競技部へは規律に厳しい顧問からかなりキツイ条件を提示されるもそれをクリアしての入部となった。
福来佳奈という中学時代からの恋人がいて、一度はインターハイに専念するために別れを伝えているが、インターハイ終了後の会場で広島から会場に訪れた佳奈と再会、「約束を守った」ことを伝える。その後も佳奈と別れたと意地を張る待宮に井尾谷らが芝居を打って顔を合わせるきっかけを作ったことでヨリを戻し(ただし井尾谷はきっかけを作るまでしかタッチしていない)、その後佳奈から大学進学を勧められ、佳奈から勉強を教わるスパルタ式の猛勉強にチャレンジすることとなった。本人は元々勉学が得意では無かったこともあってこのスパルタ式の猛勉強は待宮にとってトラウマになっており、風呂と睡眠だけが楽しみで後は全てひたすら机に向かっていたと後に回想している。
待宮が自転車競技部に入部したのも、中学時代から喧嘩の絶えない待宮のことを心配した佳奈から部活入部を勧められ、2年の時に地元の広島で開催されるインターハイに出ている所が見たいということと、喧嘩を辞めさせたいという気持ちがあった。実際に中学卒業前にも乱闘を起こしてはいるが、それは乱闘相手から佳奈に手を出すと言われたことで佳奈を護るためというのが真相だった。そのため右足を骨折した状態で入学している。
レース中での闘気剥き出しの姿から気性は荒いように見えるが、チームの仲間に対しては情に厚く、IHでも一度切り離した後続の3人を拾い6人で走って完走したり、練習中もコンビニでの休憩中に財布の忘れた東村の分も出したり、1学年下の浦久保優策によるラフ行為にもイキがいいと許容する姿を見せている。
卒業後は佳奈と共に静岡の洋南大学に進学。この進学はのちに「クレミナの奇跡」と呼ばれることとなり、学校内外で話題になるほどだった。
大学では、IHでの因縁の相手だった荒北靖友及び3日目スタート前に揺動行為をした金城真護とも同じ大学の学生となる。一度佳奈に別れを切り出した時にひどい言葉で別れを言ってしまったこともあり、佳奈を悲しませまいと自転車から遠ざかっていたが、それは自らにペテンをかけていたためで、心の中では荒北との再会で燻っていた自転車への未練を感じている節もあった。その後、入部を迫る荒北とのやり取りを見た佳奈の後押しもあって自転車部に入部し、荒北・金城とチームメイトとなった。
1年の前期には待宮が試験やレポートなどを忘れていて単位を取れない危機であったが、佳奈の協力による『地獄』の試験勉強の末に無事単位を取得した。
その後の夏休み編では、後述する少し前のレース帰りに寄ったファミレスでの雑談をきっかけに金城・荒北と明早大に進学した新開隼人の4人で実家の呉に帰省。出発前に佳奈からの説教はあったものの、行きつけだった喫茶店に足を運んだり金城らを自宅に招待したりしたほか、春先から連絡の取れなかった井尾谷とも再会し、井尾谷が社長秘書をしていると聞いて驚きを見せている。
レース戦績など
高校編
インターハイ神奈川大会では、1日目に小野田坂道が落車した小田原のクランクでメンバー3人が落車に遭うなどのトラブルがあったが、2日目までに6人全員で完走している。
3日目はスタート前に寒咲幹の体に触るセクハラ行為や金城や福富の体に触り「ホシを吸う」などの行為をしたり、レース中も他校と協調して巨大な集団を作り上げた後に全開で引かせた他校選手が疲弊した所を狙って前に出るなどをして混乱を招く行為をし、集団に飲み込まれた坂道もそれを見て金城らのいる先頭に行かせるわけにはいかないと警戒する程だった。
その後飲み込まれた集団から抜けだし協調を組み追走に入った坂道・荒北・真波山岳に追いつかれ、井尾谷の提案した20m引き離しバトルで荒北らと戦うも「昔の自分に似ている」と言う荒北の前に敗北する。その後は一度切り離した里崎・塩野・針本と合流し前述の落車事故で負傷してた彼らと共に全チームで唯一の6人全員完走でゴールしている。怪我してた3人を気遣ってたことで順位は良くは無かったが、本人はチーム全員が完走出来たことを「モッとる」と全員でゴール出来たのを満足していた。
遡る話として、IH神奈川大会直前の春先の練習中に浦久保のラフ行為で崖下に落下して肋骨を2本骨折しているが、予選までには回復している。
さらに遡る話として、前年もエースとして井尾谷と共に地元開催である広島大会のメンバーに選ばれているが、2日目に何らかのアクシデントで両方のボトルが割れていた(中の水が空になってた)ことに気づき、恥を忍んで箱根学園の福富寿一にボトルの提供を願い出るも拒否されたことで順位を落とし表彰台入りを逃したことが箱根学園への私怨を生み出すきっかけとなった。しかし、最終日6番手だった時に先頭を走っていた3チームが相次いで脱落したことで表彰台に登っている。
劇場版にも登場し、熊本火の国やまなみロードレースの1日目のスプリントリザルトを田所と新開隼人の3人で争うも僅差で敗れた。2日目も最後尾から総北と合流した巻島裕介の走りに圧巻されていた。おまけとして、熊本へ向かう新幹線車内では箱学・京都伏見の面々と同じ車両となり、描写はないが荒北を見つけて絡みついている(理由は後述)。
大学編
デビュー戦となる埼玉・秋沢湖ロードレースでは、5周目の落車と地形から先の集団の「逃げ」に感づいた荒北の判断から金城を連れて先頭まで引き、結果的に勝利に貢献することとなった。
金城を引いて走る途中で、後続から3年の先輩と共に追い抜いた福冨の姿を見て2年前の広島大会のことを思い出してそれを気付けとするも特に大きな因縁とはなっていなく、金城をエースである3年の先輩の下に送り込んでいる。
次戦の茨城・筑波山のレースでは前回出し切りすぎて膝を痛めたため、調整ということでレースには参加せず補給係として動いており、レースの外側から見て分かることもあると語っている。
使用車両について
使用車種はCOLNAGO。アニメでは杉元照文のラインカラー違い(ラインカラーは青)。
ドラマでは2017年モデルのC-RSに乗っている。闘犬ライディングを再現するためにハンドル位置を上げ、ディープホイールに交換されている。
その他
原作では荒北からの名前呼びは「マチミヤ」と表記されている(待宮称の荒北も「アラキタ」と表されていた)。
通っている学校が工業高校ということもあり、アニメ版2期のエンディングショートアニメ(Cパート)では旋盤で「絶対に割れないボトル」を製作したり(実際に使ったかどうかは不明)、井尾谷視点で授業風景やお好み焼き屋でアルバイトをしている姿が描かれている。
IHでのレース中、走り去る荒北から「レース終わったらベプシオゴってやる」と声をかけられていたが、IH終了時は共にそのような状況下ではなかったため劇場版にて補完された(炭酸の吹いた状態で驚く待宮の姿としてやったり顔の荒北がエンドロールで描かれている、ちなみに新幹線内で絡んだのもこの約束を果たしていなかったことによるもの)。
スペアバイク夏休み編に登場した母親は特に特筆する特徴はないものの、待宮の帰省に同行した金城らを手厚くもてなし、息子が友達を連れてきたことに夢にも思わなかったと感激していた。