「オワったままでオワるわけにはいかんじゃろうが!!」
「そらあ これから2人が決めることじゃろ」
プロフィール
学年 | 広島呉南工業高校機械科三年生→就職(呉船舶部品中央) |
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タイプ | スプリンター |
愛車 | FOCUS(原作)、キャノンデール(アニメ・ドラマ) |
身長 | 174cm→173㎝ |
体重 | 63kg |
BMI | |
誕生日 | 1991年3月14日 |
星座 | 魚座 |
血液型 | B型 |
ゼッケン番号 | 32(IH) |
CV:下妻由幸
演(舞台):田内季宇
演(ドラマ):松本祐一
人物
黒髪でサラサラの中分け(分け目は右)おかっぱの髪型で、ピアスは左耳に3つの右耳に1つ。
入学時の容姿は細目で耳にピアスをつけ、頭の右半分を脱色し左半分をモヒカンにした髪型にしていた(下記画像、その髪型にした理髪店店主も呉南出身)。
卒業後は以前と大きく変わっていないが、それまで隠れていた耳が見えるほどに短くしている。
機械いじりが趣味で、安い中古のバイクを買っていじっている。
概要
広島呉南のスプリンターでチームの司令塔的存在、インターハイではエースアシストを務める。待宮栄吉のことを「ミヤ」と呼び、誰よりも理解している。
IH出場時の容姿はだいぶ丸くはなっているが、入部前は待宮以上に手のつけられなかったフダ付きのワルで、校内でイキっている新入生をシメる先輩(呉の高校界隈でも有名…らしい)に歯向かったりするなど他人に自分のイラつきをぶつけていた。仲間からは「イビー」と呼ばれていた(スペアバイク公式ファンブックの描きおろし漫画では待宮も「イビー」と呼んでいる)。
経歴、レース戦績
入学~入部
入学直後の一部については上記で記しているため割愛。
待宮とは入学時は同じ科とクラスで(アニメでは3年も同じクラスである模様)、当初は「ピアス」と呼ばれていた。入学間もないころに校内でぶつかったことで小競り合いとなったことをきっかけに険悪な関係となり屋上から落として学校を辞める覚悟でいたが、その喧嘩で反対に屋上から落ちかけたところを間一髪で助けてもらう。
その際に「全国の運動部の頂点をキメる闘い」というインターハイに出ると聞いて誘いを受けるが一度は断る。
しかしフダ付きワルで名が知れ渡っていることから部活をやりたくてもそれ以前に入る権利すらないという壁に当たり、校内で県代表が狙える2つの部の一つだったバレー部で入部を拒否された待宮の姿を見て一緒にもう一つの県代表を狙える部である自転車競技部に行くことを決意、待宮と共に入部を願い出るが、そこには体育教師で規律には厳しく「目をつけられたら終わり」と言われている柱田という教師が顧問をしており、入部の条件として1か月の部室掃除と部品磨き、そして暴力沙汰を起こさないという厳しい条件が課されていた。
入部を目前にしたある日、待宮に「そうまでしてインターハイに出たい理由はなんじゃ」と聞こうとするが、ちょうどそこに待宮が中学卒業前に乱闘した相手でもある青海代高(アオダイ)の番場(ばんば)が現れ、待宮らが部活を始めたという話を聞きつけて喧嘩を吹っ掛けてくるが、待宮が手を出さないことをいいことに一方的に殴り続け、更にはブロックを使い一度怪我をした右足を狙おうとしたため止めに入り、「部活ヤメたわ」と言って反撃しようとする。しかし「そいつのために(それまでの努力を)捨てる必要はない」という待宮に止められて、その後も殴られ続けられて体中に多数の傷を負った姿を見た柱田に問い詰められるが、あくまでもイジメられたことを主張し、相手の学校を通して確認した結果待宮らが一切手を出してないこと、番場も体に傷一つなく二人をボコったとふれ回ったことが分かり無罪放免、晴れて待宮と共に自転車競技部に入部することとなった。その時に待宮から超えてはならない「最後の一線」というのを教えてもらったとも語る。
2年に進級し、新入部員として浦久保優策が入部するが、浦久保は入部早々待宮を「大物」として狙いを定めていることから待宮に対しいつ何をするかと目を光らせており、度々待宮にラフ行為をする姿を見ては何度も注意をし、(当の待宮はイキがいいと気にかけていなかった)、その行動に頭を悩ませていた。
その不安は的中し、次の年の春に待宮を崖下に落とし大怪我させてしまった上に、大物を仕留めたと喜ぶ浦久保に超えてはならない一線を越えてしまったと激昂し制裁を加えている。幸いにも待宮はインターハイの県予選までには回復させていたが、この一件で浦久保をIHのメンバーから外し、浦久保の唯一の理解者で味方に付いた庭妻繁典も一緒にメンバーから外されることとなった。
インターハイ、他
IHは2年で既にメンバーに選ばれており、地元開催だった広島大会ではチームは3位に入賞している。ただし自身についてのレース描写はほぼない。
3年の神奈川大会では、1・2日目は1日目のメンバーの落車もあり特に大きな成果を残していないが、3日目に集団から抜けてきた荒北靖友・小野田坂道・真波山岳に旗2本分引き離されたら追わないという3対3の20m引き離しバトルを持ちかける。チームとしては本性を解放し誰も止められない待宮に賭けるつもりだったが反対に引き離され、持ち掛けたルールを無視して追おうとするが待宮に止められた。その時に待宮が付き合っていた福来佳奈と別れてまでIHに集中していたことを思い出し涙を流す。
レースは途中で切り離した3人と合流し、順位を大幅に落としたものの6人全員でゴール。表彰式を表彰台から離れた場所から眺め(後輩には来年のために近くで見るよう指示)、待宮に1年の時に聞こうとして横やりが入ったために聞きそびれていた問いの返答を聞いている。この直後に佳奈の気配を感じて偶然の再会を果たした待宮の姿を見て何かを企もうと考えていた。
IH後
IH終了後には佳奈のことが引っ掛かる待宮の事が気になり、待宮と佳奈の関係を戻させるために仲間とひと芝居を打つ。ただし行動に踏み切ったのは二人を呼び寄せることまでで、関係を戻すかどうかまではタッチしていない。
卒業後
卒業後の進路として叔父から紹介された会社への就職が決まっていたが、その条件が厄介かつ大変とあり青くなっていた、とあった。
その後、就職先は船舶部品を扱う「呉船舶部品中央」という、地元では大手の企業であることが判明、本人としては機械いじりが好きで、中古で買ったバイクもいじっていたことから部品を作る仕事に就くつもりでいた…のだが、配属されたのはまさかの社長秘書だった。
というのも、井尾谷の叔父はその会社の専務を務めており、社長が井尾谷の高校の経歴を見て興味を示して採用したのだとか。その社長曰く「頭は悪いが覚えはいい」と彼を評している。
彼もまた待宮と同じく、二人目の「クレミナ(呉南)の奇跡」と呼ばれることとなった。
就職後は会社が借り上げたアパートで独り暮らしをしている。
熊本火の国やまなみレース
劇場版の熊本火の国やまなみロードレースでは1日目第1ステージを狙う待宮を東村と共にゴール直前まで引いていた。2日目は一般参加の巻島が合流した総北の走りを見て「山で巻島を止められるヤツはおらん」と呟く。エンドロールでは荒北から奢ってもらった炭酸飲料の中身が吹いて驚く待宮を見て指を指して笑う姿もある。
その他
2期10話エンディングショートアニメでは顔を赤らせながら待宮にただならぬ視線を寄せている姿や、待宮が佳奈との別れを切り出した現場を目撃したときには号泣する姿が描かれていた。その時の台詞が異なる3パターンの「ミヤ」だった。
愛読書は「週刊少年マガンジ」…念のために言うが週刊少年マガジンの誤植ではない。なぜ掲載誌がチャンピオン(別冊だが)なのにマガジン?というツッコミはさておき、余談として、作者の渡辺航は2019年まで講談社の漫画雑誌(ただし週刊少年マガジンではなく月刊少年シリウス)にも連載を持っており、更に2015年には「弱虫ペダル(本編)」で講談社漫画賞を、秋田書店作品としては第1回の手塚治虫以来の受賞を果たしている。
井尾谷が就職した呉船舶部品中央の社長である豊上(とよがみ)は井尾谷のことを「諒」と呼び、井尾谷が緊張するほど圧の強い人物だが、自身もかなりの苦労人で、その経験を活かし井尾谷にビジネスのイロハを叩きこんでいる。
その一方で情には厚く、井尾谷のため…というわけではないが、夏休みで帰省するもすれ違いなど会えないでいた待宮との再会を手助けしている。
使用車両について
レースで使用する車両は原作ではFOCUS(車体色は不明)、アニメでは黄色に緑のラインのキャノンデール(待宮以外同じ車両、アニメでは例によってcannondateに名前が変わっている)に乗っている。
ドラマ版ではキャノンデールのCAAD12(車体色は白)に乗っている。