「自転車は自由だ」
「突破 するっきゃないっショ」
プロフィール
学年 | 千葉県立総北高校三年生→イギリス留学(トールウェッソン大学) |
---|---|
タイプ | クライマー |
愛車 | 白い車体に青字のGIOS → 白い車体に赤ロゴのTIME |
身長 | 176㎝ |
体重 | 62㎏ |
BMI | 20.0 |
誕生日 | 1990年7月7日 |
星座 | 蟹座 |
血液型 | AB型(RH-) |
ゼッケン番号 | 173(前年度は76) |
イメージ動物 | 山羊 |
声優 | 森久保祥太郎 |
俳優 | 馬場良馬 / 廣瀬智紀 / 栁川瑠衣 / 田淵累生(舞台) |
馬場良馬(ドラマ) | |
栁俊太郎(映画) |
概要
総北高校三年生。自転車競技部のエースクライマー。
左目元と左口元にホクロがあり、タレ目に下睫毛が特徴。
語尾に「ショ」が付く口調で話す。
タマ虫色と形容される、緑に染めた上に赤や黄色をメッシュとして入れた髪を背中まで伸ばしている(アニメでは腰まであり、ダンシングの描写のためにより長くしていると思われる)。ただし2年生の段階ではまだ短髪で、2年インターハイの時点で少し伸びている描写もあることから、この時期辺りから伸ばし始めているものと思われる。
地毛の色は本編では明らかになっていないが、サイン会での原作者の回答によると「うっすら茶色」もしくは「薄茶色」と言われている。
人物
細長い手足を活かした独特の自己流ダンシング(立ち漕ぎ)による登坂を得意としており、「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー)」の異名をとる。その独特のダンシングに小野田坂道が憧れて真似しようとするが、何度も転倒する姿を見て真似をせず自己流を貫けとアドバイスする。
入部したての頃は「亀」と言われるほど平地が苦手で、今もそれを自覚している。
リアリストで少々皮肉屋。感情的になることは少なく、しんみりとした雰囲気を漂わせることが多いという、熱血からは程遠い性だが、自分で編み出したスタイルを貫いた結果のクライミングにかけては、強いプライドと自信を持つ。
気を遣ったり会話を繋いだりするのが苦手で、世間話などもっての外。愛想笑いの類は、無理に笑うと顔が引きつり「キモい」と評されるほど。
当の本人は自分が怖がられる容姿であることを受け入れているが、一年以上後輩として共に過ごした手嶋純太などからはその仲間想いな気質を好ましく思われており、「ああ見えて優しかった」「いつだって親身になって接してくれる」と尊敬されていた。
後輩で初心者の坂道に対しては、自分と同じクライマーと分かった時は影で大いに喜んでおり、先輩として手本になれるように努力し、何かと目をかけようと意識している。その分、坂道からも強く慕われるようになる。
一方、箱根学園のエースクライマー・東堂尽八とはライバル関係にある。初対面から暫くはお互いに嫌悪感と悪い意味での対抗心を抱いていたが、実力を認め合ってからは主に東堂から積極的にアプローチされており、よく同じレースに出場している。「巻ちゃん」という渾名をつけられた上に週に2、3回電話をされ体調を気遣われている。
スタイルが正反対でありながら誰よりも実力が拮抗しており、IHで決着をつけることを約束していた。この時の話はのちにスピンオフ小説となっている(巻島・東堂「二人の約束」)。
家が金持ちで豪邸。自室も広く、大型のテレビがある上ベッドルームが部屋の奥に別室として繋がっている。ソーダ系のアイスキャンディーを好んで食べるシーンが多い他、春巻やウインナーが好物。飲み物を飲むときはほぼ必ずストローを使って飲んでいる。
ファッションセンスが非常に個性的かつ独創的。基本的にアシンメトリー(左右非対称)で原色とボーダーが併さっている服を好む模様。本人曰く「自信がある」とのことだが、周りの評価は不明(金城は突っ込もうか常に悩んでいる)。
ちなみに、総北の部室にはポスター裏の壁に穴が空いているが、犯人はこの人。
1年の頃、クライムスタイルを認めさせるため密かに自主練を始めたものの部活の疲れや学業を理由に続けられずにいた際、金城が毎日日誌をつけていると聞き、自分なりの「励み」としてこっそり部室の壁に『正』の字を書いて自主練(別名『オレ練』)をするようになった。
スリルと隣り合わせの逆境感からより自主練に励めていたが、当時の(曰く「怖い」)先輩がそれを発見したという噂を聞き、あろうことかノコギリで壁を切って、なかったことにしてしまう(『スペアバイク』およびアニメ第10話より)。その穴の開いた壁は常に何らかのポスターで隠されている。
そのためかどうかは不明だが、鳴子章吉からは「怖い先輩」と思われ、金城の「グラサン主将」や田所の「オッサン」の様な渾名を付けていない。
初期設定ではホクロが鼻の横にあり、若干髪が短いなどほとんど別人の様相を呈している。
また本編途中までは右手で物を持ったりしているが、『スペアバイク』やアニメの一部では左利きに修正されている。
経歴、レース戦績
※セリフ語尾の「ショ」は省略する。
1年生時
入学時からその髪の色や立ち姿などで目立ってしまい校則のキツさに息苦しさを感じるも、「自転車は自由だ」という信条の元、県内では強豪校である総北高校自転車競技部に入部する。入部早々その自己流ダンシングを先輩に見せるも、フォームを酷評され矯正されられる。それでも自分のスタイルを崩したくないからと、夜な夜な一人で練習を始める。当時部長だった寒咲通司が前述の『オレ練』に気づいて峰ヶ山ヒルクライムにエントリーし、通司はメンバージャージを渡すことにOKを出していたが、フォームを矯正しようとした先輩がOKを出さなかったことで別のジャージで参戦し、一緒に走る先輩から「山頂とっていい(レースに勝ってもいい)」と許可を得たことで、普段は封印させられていたダンシングで独走しそのまま勝利する。
このレースの勝利でフォームを矯正してきた先輩も何も言わなくなって調子を上げてきたところに突然のトラブルが発生。独特のダンシングの代償で負荷がかかり、BB(ボトムブラケット、クランクの軸を通す部分)のシェル部分に亀裂が入る。この亀裂は修理しても乗り味が変わるなど、自転車屋から匙を投げられるほど重症だったが、ここで乗っていたGIOS社製のロードは昔から乗っていることや、純正色とは逆パターンの車体色(※)だったことにこだわりを持っていたことで思い入れが強かったことから騙し騙し乗り続け、以後は思うようなダンシングもできずに調子を落としてしまう。
※(GIOS社製の車両の基本色は青色に白ロゴ(差し色)だが、巻島の車両は白色に青のロゴだった)
その最中、たまたま通りかかった自転車店に飾ってあったTIME製のフレームが気になり、店内に入り見せてもらおうとして店番をする通司に遭遇、帰り際に巻島のロードの異変に気付いた通司に説得されることでフレームを替える。ちなみにその店は通司の自宅でもあったが、当の本人はは通司の家と知るまでは「神崎自転車店」とばかり思っていた。
直後の柏東高校との合同練習交流戦ではスタートこそ出遅れるも(スタート時もフレームを替えたばかりのロードの前で佇んでいた)、そこから一気に先頭に追い付き、そのまま先頭を走る柏東の広川を抜いてトップでゴール。この時に広川は彼のことを「頂上の蜘蛛男(ピークスパイダー)」と呟き、そこからこの二つ名が広まっていく。
2年生時
2年生になったばかりのころと推測するが(観客の会話から)、地方レースで初めて東堂と顔を合わせる。すれ違いざまに肩が当たり、オーラがないと東堂に言われたことで「おめェも誰だよ」と返し、さらに「カチューシャ、カッコ悪い」と追い打ちをかけて口論となったことが東堂との出会いとなる。この時のレースでトップでゴールして以降東堂から意識されることとなり、レースで会うたびに実力をぶつけてきた。当初こそは東堂から「タマ虫」と呼ばれていたが(反対に東堂のことは「カチューシャ」と呼んでいた)、次第に「巻ちゃん」・「東堂」もしくは「尽八」と呼び方を変えている。
この年のインターハイ広島大会のメンバーに選ばれているが、特に自身についてのレースの描写はない。
二日目に金城真護が箱根学園の福富寿一にジャージを掴まれて落車した際はゴールした金城の自転車を押す姿が描かれている他、テント内で古賀公貴が金城のロードを修理しているところに田所迅が修理をやめるよう言い、「エースがたった一人、メカニックも選手兼任、そんな弱小チームが夢見ちまったのがそもそもの間違い」と呟いている。そこに金城のケガの報告に現れた手嶋から状況を聞き落胆している。
IH終了後に東堂から福富が総北に訪れる旨の電話が入り、田所と共に慌てふためく姿が描かれていた。
その後に行われた峰ヶ山ヒルクライムレースでは描写こそないものの、このレースでのコースレコードを叩き出している(翌年の同レースでのアナウンスより、ちなみにその時に優勝した坂道の記録よりも34秒速い)。
3年~インターハイ直前
物語としてはここからがスタートとなる。
3年に進級し、坂道たちが入部した直後のウエルカムレースでは途中でロードに乗り換えた坂道を見てその速さに驚きを隠さなかったが、かなり先を走る鳴子や今泉俊輔には追い付かないと断言、更に金城も同じことを坂道に告げるが、それに対して追い付くと宣言する坂道に驚き、その後の今泉との山岳ポイントでのゴール争いを制した坂道の走りを見て「行けっショ小野田ぁ!!」と叫ぶほどに心を動かされた。
ウェルカムレース後の個人練習でも坂道とペアを組み、ガチガチに緊張する坂道を自分なりに解きほぐそうとするがうまくいかず、「自転車でしか会話できない」と、参考にならないことを前置きしたうえで自分のダンシングを見せる。そのダンシングが坂道の心にに火を点け、以後は坂道から慕われるようになる。そしてウェルカムレースでの「期待」が「確信」に変わって、「鍛えれば登る」と金城に坂道をクライマーに推していた。
インターハイの県予選は3年生3人で出場し、1・2・3フィニッシュの3番手に入る。その後に行われた合宿では、機材ハンデを課された坂道に「ひとりごと」と称してホイールに仕掛けられたハンデとハンデに合わせたアドバイスを送っている。金城からは自分で状況を判断して対処する力をつけるつもりでハンデのことを口外しなかったが、それに対して「背中押されなきゃ前に進めないタイプもいる」と返している。ちなみに巻島自身は口止めされたら言っちゃうタイプだが、金城もそれは知っているらしい。
合宿での1000㎞走破は3番手でゴール、先にゴールした金城・田所とは2時間遅れだった。
インターハイ神奈川大会
自身にとって最後のインターハイ、到着するや否や周りの空気に圧倒され慌てふためく坂道の緊張をここでも解きほぐし、「頂上(てっぺん)、取るぜ」と鼓舞する。
1日目の山岳ステージを東堂と約束していた最終勝負と位置付けていたが、途中の大量落車に坂道が巻き込まれてしまい、オーダーを任せられた坂道に代わってチームを引く。東堂は荒北靖友から「総北にクライマーは一人しかいない」と言われ痺れを切らして先に行き、更に総北のチームに対しても皮肉を言い続ける荒北に「3分あれば追い付く」と2分のうちに坂道が追い上げることを宣言、坂道が驚異の100人抜きでチームに戻ってきたことでチームを坂道に任せて先頭に向かい、先行する東堂に追い付いて二人のラストクライムに挑む。この際金城に坂道へ「ありがとう」と伝えておくよう伝言を託していた。
東堂とのバトルは死闘に死闘を重ねた結果、僅差で東堂に軍配が上がる。ゴール直後はお互いの健闘を称えるタッチもかする程疲弊しており、再びタッチを交わしている。
最終ステージを金城・福富寿一・御堂筋翔の3人の同着ゴールで終えた1日目のテント内でステージに立つ東堂から名前を呼ばれて慌てる姿もあったが、田所の体調不調や、御堂筋に圧倒されたことによりメンタル面で乱調する今泉を不安視する。
2日目はその田所がスタートからいないことに気づき、田所を待つよう主張する鳴子に対し、切り離すという姿を見た坂道がいつもと感じが違うことに気づく。その後田所が体調不良なのを二人に打ち明けたところに、坂道が救出に向かうと宣言する。当初はそこから追い上げるのは困難だと拒むが、金城からのオーダーを守るという坂道に救出の許可を出す。その後は鳴子と共に先を走る金城らと合流、更に救出に向かった坂道も田所を連れて合流し、先頭を走る箱学・京伏の集団に追い付いた際にはこれまでチームを引っ張った坂道に替わり、復調した田所と共にチームを引っ張る。
そして2日目は僅差で箱学の勝利に終わり、テント内で金城が苦痛の表情を浮かべながら手嶋からマッサージを受ける中、2位で安堵した3年の姿に悔しくないのかと激高する鳴子に坂道・今泉共々ゴール前へ連れて行き、他校の選手がタイムアウト(規定時間内にゴールできないことでリタイヤとなる)する姿を目前で見せ、鳴子に「(2位は)悔しいさ」とテント内で激高されたときのことを話し、そのうえで「そいつは明日の糧にしまっておくんだ、今出しても腐っちまうから道の上で爆発させろ」とも伝えている。
この後のテントに戻った後だと思われるが、手嶋に対し「おまえは登れ」とクライマーになるよう進言している(この時は手嶋は青八木と共にオールラウンダーを目指していたのと、まだ2年生のクライマーが不在だったこともある)。手嶋にクライマーになるよう声をかけた話は、世代交代してた後の手嶋の回想として描かれている。
アニメ版のみの追加シーンとして、レース後の湖畔で金城・田所と共に語り合う姿があり、現在のスタイルになったのは1年の秋ごろや、金城についていけば何とかなると思ったとも語っている。
3日目はスタート直後に箱学と協調しているときの坂道の表情を見抜き、坂道が考えてることは勝ち負けには関係ないが、意外と背中を押していると励ます。
その後坂道が広島呉南の作った集団に飲み込まれるが、同じく集団にの中にいた箱学の荒北・真波山岳と共に集団から抜けたあとにそのまま先を行かれ、坂道らが先頭に追い付いた後に遅れて合流、スプリント対決を目の当たりにして気持ちの潰れそうな坂道に「今は楽しめ」と肩を叩く。
その後の山の手前で田所が離脱、直後に金城も膝の痛みからリタイヤを余儀なくされ、1年生3人とともに先頭を走る箱学を追い、鳴子のリタイア後は「見事だ」と言い、さらに福富に対し「自分が(リタイアした金城に替わる)総北のエース」と断言する今泉に「よく言った」と告げ、東堂をブロックしながら坂道と今泉にゴールを託す。その後今泉が機材トラブルで離脱し、坂道と真波のゴール争いの裏で東堂との3位争いをすることとなるが、足を使い果たした模様で、後続の福富にも抜かれて5位で終わった。とはいえ、先頭争いをしていた坂道がトップでゴールしたため、総北は初のチーム優勝を果たす。
IH後~卒業
インターハイが終わってから図書室に篭り切りの状態が続いていたが、実は兄のレンがイギリスで独立しており、その仕事を手伝いながらイギリスの大学に入学することが決まり、卒業のための単位取得も前倒しで終わらせていた。特に東堂には電話や手紙ではなく直接箱根を訪れて留学のことを話しており、日本を発つ前にも電話で会話している。
一方の坂道とは最後に走る峰ヶ山で一緒に走り、また勝負してほしいという坂道に「強くなれ」と言い、頭を撫でながら「オレたちの総北を頼むぜ」と総北の未来を託す。この後に退部を知った坂道が一時的に不調を来すなど、坂道にとっての彼の存在は非常に大きいものとなっていた。
当然ながら卒業式には参加していないが、卒業式での自転車競技部の集合写真には巻島の代わりにと写真の真ん中に椅子が置かれており、撮影後も坂道がその椅子を巻島が座ってるとイメージして頭を下げる姿が描かれている。その時に撮影された集合写真は坂道が送るエアメールと共に巻島の手にも渡っている。
インターハイ栃木大会
翌年のインターハイ栃木大会は約1年ぶりの帰国となる。当初は秋の短期留学を申し込んでいたことや兄のレン(後述)への配慮から応援には行かないと決めていた。しかし、直後に届いた坂道からのエアメールを読んで居ても立っても居られず、書置きを残して一路日本へ発つ。
搭乗する飛行機が6時間遅れで出発し坂道のスタートを観れないと残念がりつつ、空港で待っていた金城・田所と合流し会場へ向かうが、1日目の総北の全ステージ2位着と聞いて危機感を抱き、3人での相談の結果チームにはを顔を出さないと決める。
2日目は、ゴールにいる金城らとは別に一人で山岳ポイントで坂道が今泉を引いて先頭に追い付く姿を見届けている。その坂道の姿を見て「小っせーけどデカい」と呟いた。ちなみに東堂も先に来ていた模様だが、坂道と真波の勝負じゃないと知り一足早くこの場を去っている。
この日の大会終了後の夜に金城の自転車を借りて、箱根学園の宿泊先から見える小さな峠で東堂と共に記録に残らないレースを繰り広げる。そこに交換した機材の試走を兼ねた坂道も現れ、二人のレースの証人役を任せる。
レースは3勝2敗1分けで巻島が勝利、久々に再会した坂道からは神々しい存在と言われるが、自身は「たまたま名もない峠をウロウロ走る先輩」だと言い、坂道の緊張をほぐしている。そして坂道から送られてくる手紙に礼を言い、坂道が推してるアニメ「モグモグリン子」の「クモ太郎」の話についてはいらないと言いつつも坂道らしいと返し、自分のスタイルを貫くようアドバイスを送り、3日目に向けての決意を強めさせた。
そして3日目も3人(+途中で荒北を拾う)で会場に訪れ、ゴール手前500m地点で東堂と観戦、東堂も真波を応援する中、ちょうど坂道が通りかかったところで身を乗り出して、最後に走った峰ヶ山でかけた言葉と共に「オレを抜け」とエールを送る。
レースは坂道が先頭でゴールし2年連続の制覇となるが、帰りの飛行機の時間に間に合わせるべく、取材中だった坂道に顔を合わせずに田所の運転する車で一足先に会場を去る(ちなみに、他のメンバーや部員等とは顔を合わせていた)。しかし心残りな表情を見せていたことや金城と田所の説得などもあり、車を運転する田所が半ば強引に会場に戻り、巻島と顔を合わせられず気落ちしていた坂道の背後に姿を見せる。その姿に感激する坂道にたまたまイギリスのスーパーで見つけたというクモ太郎の「ユニオンジャックバージョン」を手渡す。長くなるため説明は省略するが、坂道曰くかなり激レアで、あまりにも激レアすぎて受け取れないという坂道に、自分が持ってても持て余すと言って半ば強制的に手渡した。
劇場版について
劇場版は彼がキーパーソンになるストーリーで、原作本編とほぼ同じ展開で9月にイギリスへ留学となり、開催が間近に迫った「熊本火の国やまなみロードレース」には不参加となっていたが、兄の計らいで個人選手として参加できることになり1日目の最終便で熊本入りする(本来ならこの日がイギリスへ出発する日だった)。レースは総北メンバージャージを着て2日目のみの参加で最後尾スタートとなり(ゼッケンも513番と実質一桁(001からの表記)の総北メンバーとは違うゼッケン番号である)、金城らが拾い、先行していた坂道らと合流し、その引き(追走)で先頭まで追い付いた後に坂道を連れ、真波と共にトップゴールを狙う東堂と熾烈なゴール争いをしトップでゴールする。ただし先で述べた通りオープン参加(個人選手)のため順位にはカウントされず、レース自体は東堂が優勝となっている。
追走中坂道の指示で「恋のヒメヒメぺったんこ」を歌うことになった時は田所や鳴子をはじめ、今泉や金城までもが歌っていることに驚きを隠さず、1番は「ショショショ」で誤魔化してたものの、熊本台一の吉本進と田浦良昭が追走で追い上げてきた際の2番は一緒に歌っている。
補足として、原作版と同様に渡英前に走った峰ヶ山で坂道に発した「強くなれ」の台詞が、劇場版のキャッチコピーとなっている。
使用車両について
使用している車両はTIMEの08年式VXRS。公式ガイドブック(27.5巻)では他のキャラがメーカー名しか書かれていない中、唯一車種と年式まで記載されている。
1年の時にはGIOSのロード(白の車体に青のロゴ入り)に乗っていたが、前述のとおり独特のダンシングで酷使した結果BBに亀裂が入り、それでも騙し騙し乗っていたところを、独特のダンシングをしなくなったことに気づいた通司に見抜かれる。自身もちょうどその時に通司の店にあったTIMEのフレームが気になっていたが、GIOSのフレームにも思い入れがあり迷っていたところを通司の強い説得によりフレーム替えすることとなった。
ドラマ版では1期ではKhodaaBloom(コーダーブルーム)の車両をベース(ベース車両不明)にTIME風のカラーリングにカスタマイズしたものを使用し、2期ではVXRSの中古車体を探してオーバーホール及びカスタマイズしたものを使用している。なお2期ではボトルは前の愛車から使ってたという設定でGIOSのものを使用(1期はKhodaaBloomのボトルだった)。
KhodaaBloomベースの車両についてはこちらを参照。
なお、車両協力をしたワイズロードのドラマ版サイトからは第1期で使われたKhodaaBloomの存在がなかったことにされている(本来の巻島車のある場所が空白となっていた)。
実写劇場版でも2期同様VXRSを使用しているが、デザインが若干異なる箇所があることからドラマで使用された車体とは別の物を使用している模様。
その他
イギリスで同居している兄の巻島レンは赤茶系で弟の裕介より髪が短めで、顔はこれまで下半分しか描かれていなかったかメカクレでしか描かれていなかったが、SPARE.130で初めて素顔が明らかになり、前髪を端を残してオールバックにした髪型と額の右目上下にほくろがあるという姿である。そのレンの手掛ける衣装は和のテイストを入れてるためか一見奇抜にも思えるが、イギリス人からの受けはいい模様。坂道の事も「いつも手紙をくれる彼」として認識している。
東堂に渡英を打ち明けるシーンは本編とスペアバイクで異なっており、本編では箱学追い出しレース中の東堂の回想として、部室と思われる場所から東堂へ電話で一言伝えているだけの小さなコマで描かれていたものだったが(単行本30巻154ページ)、スペアバイクでは前述のIH後の項で書いた通り、新幹線を使って箱根まで足を運び直接打ち明ける内容へ大幅に変更され、それを複数話に渡って描いている(スペアバイク単行本8巻、SPARE.81~83)。
CV担当の森久保祥太郎はアニメ版1期第1クールED曲、アンダーグラフ『風を呼べ』の2番間奏のラップパートを歌唱している(ただしアニメEDではRAPパートの歌唱はない)。
人称・口調・口癖・呼称ショ!
関連人物の呼称と変遷ショ!
関連人物 | 呼び方 | 呼ばれ方 |
---|---|---|
小野田坂道 | 小野田/坂道 | 巻島さん |
今泉俊輔 | 今泉 | 巻島さん |
鳴子章吉 | 鳴子 | 巻島さん |
金城真護 | 金城君→金城 | 巻島くん→巻島 |
田所迅 | 田所くん→田所っち、時々田所 | 巻島 |
手嶋純太 | 手嶋 | 巻島さん |
青八木一 | 青八木 | 巻島さん |
杉元照文 | 杉元 | 巻島さん |
古賀公貴 | 古賀 | 巻島さん |
鏑木一差 | 現時点接点なし | 現時点接点なし |
段竹竜包 | 現時点接点なし | 巻島さん |
杉元定時 | 現時点接点なし | 巻島さん |
真波山岳 | 真波 | 巻島さん |
福富寿一 | 福富 | 巻島 |
東堂尽八 | 東堂または尽八 | 巻ちゃん/巻島(第三称) |
荒北靖友 | 荒北 | 巻島 |
新開隼人 | 新開 | 不明 |
泉田塔一郎 | なし | なし |
黒田雪成 | 現時点接点なし | 現時点接点なし |
葦木場拓斗 | 現時点接点なし | 現時点接点なし |
銅橋正清 | 現時点接点なし | 現時点接点なし |
新開悠人 | 現時点接点なし | 現時点接点なし |
御堂筋翔 | 御堂筋 | 現時点接点なし |
石垣光太郎 | 石垣 | 巻島 |
水田信行 | 現時点接点なし | 現時点接点なし |
山口紀之 | 現時点接点なし | 現時点接点なし |
岸神小鞠 | 現時点接点なし | 現時点接点なし |
待宮栄吉 | 待宮 | 巻島 |
井尾谷諒 | なし | 巻島 |
浦久保優策 | 現時点接点なし | 現時点接点なし |
田浦良昭 | 田浦 | なし |
井瀬慎哉 | なし | なし |
吉本進 | なし | なし |
寒咲幹 | マネージャー | 巻島さん |
寒咲通司 | 寒咲さん | 巻島 |
橘綾 | 現時点接点なし | 現時点接点なし |
Mr.ピエール | 監督/ピエール先生 | マキシマクン |
宮原すずこ | 現時点接点なし | 現時点接点なし |
巻島レン | 兄貴 | 裕介 |
関連イラスト
関連タグ
金城世代(1年目)IHメンバー