「オレはケガに詳しいんだ」
「金城さん――だいぶ遅くなりましたけど オレ―― 達成しましたよ 合宿1000㎞」
プロフィール
学年 | 千葉県立総北高校二年生→三年生 |
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タイプ | オールラウンダー |
愛車 | MERIDA(アニメではMORIDA) |
身長 | 182cm |
体重 | 66kg |
BMI | 19.9 |
誕生日 | 1991年6月4日 |
星座 | 双子座 |
血液型 | A型 |
好きな食べ物 | ブロッコリー・ミートソース・ピザ |
声優 | 中村悠一 |
俳優 | 輝馬 / 田川大樹 / 本川翔太(舞台) |
輝馬(ドラマ) |
キャラクター
千葉県立総北高校二年生。
いつも穏やかな笑みを浮かべている眼鏡の部員。
登場当初はメカニックを担当しており、部室では部員らの自転車の調整を行っている。
合宿に向かう途中で酔ってワゴン車に拾われた小野田坂道を気遣ったりと、優しげな印象を受ける先輩。坂道曰く、自転車の知識が豊富で「自転車知識オタク」と言わせるほど。
中学時代から「体力バカ」と呼ばれていたり(公式ファンブックⅡでは「金城が名付け親」とあるが、本編ではその渾名を金城真護が誉めてくれた、と記されている)、あるレースで脅威の150人抜きをしたことから「轟音の古賀」とも呼ばれていた。そのためか入部した時は先輩からホープとして期待されていた。
坂道らが一年時の合宿は事前に辞退し、参加していなかった。何やら事情があるらしく、本編内で自転車に乗る姿もあまり見られない、いわゆるモブ的な存在かと思われていた・・・・・・が、単行本33巻の合宿でモブからサブキャラクターに昇格している。その際に下の名前である「公貴」も286話(アニメでは3期13話エンドクレジット)で初めて明かされた。ちなみに公式ファンブック(27.5巻)では関係者名簿のページに「古賀先輩」としか書かれていない。
経歴等
合宿
3年のIH前の合宿で寒咲通司の車に乗ってきたため遅れて参加し(車酔いが酷いため無理を言って乗せてもらっている…が、実際のところはこの後の出来事に備え敢えてバスへの同乗を避けた可能性もある)、合宿先に着いてコースに入るや否や手嶋にIHの6人目と主将の座を交代するよう迫る。その手嶋に幾度もアタックをかけ疲弊させてリタイヤさせようとするが、凡人の底力を見せつけた手嶋との3日目夜のホームストレート勝負で僅差で敗れた。そしてお互いを苗字で呼ぶほど疎遠になっていた手嶋との関係を修復してIHは同行することをメンバーに伝え、メンバーの面々を激励したうえで「(自分が代わりに走るから)ケガをしろ」と発言するが、これは「ケガするな」という想いの裏返しで、先を走るメンバーを見て「(ケガしたら)アドバイスを送る」と呟きながら、勝負に敗れた悔しさを隠すかのように涙を流している。
最終日には施設の中に無断で侵入した岸神小鞠に対し激怒するシーンも見られ、小鞠を連れてきた御堂筋翔と共に施設から出ていくよう強い口調で追い払う(そもそも施設は貸し切りだったため本来なら外部の人間を入れてはいけないことになっていたが、御堂筋の口車に乗せられた職員が中に通してしまったことが原因である)。
その後は自らのレースノウハウを坂道に叩き込みながら、部員が見守る中金城のことを思い浮かべながら7番手で3年越しの1000㎞を走破する。ゴール後手嶋からタオルをかけられた際は感慨深げに涙ぐみながら「3年間もかかった」と呟き、手嶋も「やり遂げたことには変わりない」と励ます。
ちなみに、1日目の出走の際、1年の時にIHに出場していたということを教えるために、IHで着ていたメンバージャージの上着(汚れなども当時の状態)を3年の時の合宿初日に普段着ている練習用の総北ジャージの下に着て走っていた。彼のメンバージャージを着た姿はこの時(回想を除く)だけ・・・かと思いきや、原作605話でのIH後の主将引継ぎでも上着だけ着ていた。
インターハイ
IH栃木大会では杉元照文らと共にサポートに回って陣頭指揮を執り、大会前には自らの足で大会のコースをビデオカメラ搭載の自転車で走りメンバーらにアドバイスをしている。
1日目は、スタート前に青八木との会話で坂道が抱える様々なプレッシャーを心配していたが、青八木は「そんなことか」と返した上で、坂道に一つの役割を与えることでその力を発揮すると返し、その姿を目の当たりにしたことで、青八木の行動に納得をする。
レーススタート後は第1スプリントステージで箱根学園の銅橋正清に僅差で敗れた鏑木一差に励ましのタッチを交わしており、先回りして向かおうとした給水所に向かう途中で渋滞に引っかかった際には杉元と共に選手用のスペアバイクを使って間に合わせた。
2日目は鏑木の不調に気づき別行動をとり、前日からの体調不良で動けなくなっていた鏑木を手助けし、先で止まって待ち構えていた総北メンバー(青八木)の姿を見て後を託す。その際鏑木から「あざす」と言われて「ありがとう と言えるんだな」とIHに出場した1年の時を回顧、昔の自分なら「(自分は才能があるから、サポートは)当然」のことと思っていたが、いざ自分がサポートする立場になって始めてサポートの有難みを感じていた。
そして3日目はゴール前でサポートメンバー総出で応援し、トップでゴールゲートを通過した坂道を涙ながらに抱きしめ励ましていた。
過去の話
話は遡るが、前年(2年生時)の合宿を辞退したのは「ついていけないから」ではなく、その前の年の広島大会で負った「怪我が完治してなかった」ためであった。その年の合宿も膝を痛めて980キロでリタイヤしたものの特例としてメンバーに選ばれていた。
広島大会では73のゼッケンを付けて走り、2日目に金城が箱学の福富寿一の手で転倒させられリタイヤしたことで自らがエースとなって走ると手嶋に伝えるが、手嶋が「来年がある」と言って止めようとする。しかし3日目にその制止を振り切って先頭集団の中に入るが、膝の痛みと金城の期待に応えようとする焦りに気を取られコースを見誤り崖の下に落ちて落車、左肩を強打しリタイアとなった。その頃から手嶋と疎遠の関係になっている。
そのこともあり、「自分が行くと去年のようになるかもしれない」と翌年の神奈川大会では「げんかつぎ」と称して同行せず部室で留守番をし、「SPARE BIKE」金城編のプロローグでは通司から部室で優勝の知らせを聞いて涙ぐんでいる。
金城世代の卒業式でも手嶋らと距離を置いている模様で、スペアバイク単行本10話の標題紙となった集合写真でも手嶋らと離れた位置に立っている姿が描かれていた。(スペアバイク93話)
アニメでは
1期では端役として登場していることもあったが、1年生レースの回収班が青八木に、杉元の個人練習相手が手嶋に変えられたりと、クールの都合かその存在が消されかけていた。しかし、3期前半クールでは1話の主将引継ぎの場面や(彼よりももっとモブな谷口も登場している)、4話の3年生卒部会にもしっかりと顔を出している。
それまでは台詞なしだったが、担当声優に中村悠一が起用され(参照)、後半クールの13話「1000㎞再び」で初めて声が入ることとなる。おまけとして17話EDショートアニメで1期5話と10話、そして19話の一部シーンの補完がなされた(映像は1作目の使い回しではなく新たに描いており、1期5話に登場した時の姿と別人かと思えるくらい大幅に印象が違う)。
使用車両について
使用している車種はMERIDA。原作(公式ファンブックⅡ)では車体色は黄緑の記述がある。一方アニメに登場した車種は若干の配色の違いはあるが「Lampre-Merida」チームカラーの2014年モデル「SCULTURA CF 905」がモデルとしては近い(くれぐれも参考程度に)。自宅の部屋には同じデザインで色違いのフレームが飾られている。
ドラマでは2016年モデル「REACTO400」を使用している。
余談
自宅はマンションの高層階で、大会前のミーティングにメンバー全員で訪れた際の坂道と鏑木は部屋からの景色に驚愕した。特に坂道はマンション住まいの親戚がいないためか、マンション全体が古賀の自宅だと思っていた。
3年のIHで大会前に大会コースを自転車で実際に走った姿は原作及びアニメの3期2クールEDでそれぞれ1カット描かれている。原作では荷物を背負って単独で走ってるかと思われる姿が、アニメ版では寒咲兄妹、橘綾、Mr.ピエールも同行し、2017年に取り壊された明智平パノラマレストハウスの前を走る姿が描かれている。
IH1日目(2年目)の宿舎に坂道母が訪れた時は青八木と共に応対したが、「今年の先輩はフケてないわね」と聞いて真っ先に金城のことを頭に思い浮かべていた。
関連イラスト
関連タグ
黒尾鉄朗:スポーツ漫画のキャラで、中の人繋がり。あと、DVDとブルーレイの販売元が同じ。
橋本真博:吹奏楽部小説のキャラで、中の人繋がり。作品の舞台となる高校のOBで、外部から招かれた成人の指導者という違いがあるが、眼鏡キャラであるのと、部員に指導したりアドバイスする点での共通点がある。