「勝ちてーならやれ 負けていいならやめろ ”勝ちてーのにやめる” そんな選択肢はねえ!!」
「インターハイを走る意思はあるか!! (中略) それでも走るか!!」
CV:諏訪部順一
演(舞台):村上渉
演(ドラマ):安里勇哉
人物
寒咲幹の4歳上の兄。総北高校自転車競技部OBであり、金城真護らが一年の時の主将。脚質はスプリンター。
常にプレッツエル菓子を咥えている。上記メイン画像を含めたpixivで掲載されている作品の一部で喫煙をしているイラストが存在するが、作中での喫煙描写はない。
家業である寒咲自転車店に従事し、家業の傍ら総北高校のサポートを務めている。
明確な時期は不明だが、左膝を傷めている(少なくとも学生時代に痛めている模様で、1年IHでの田所迅の回想では田所へのコーチング時に、アニメではそれに加えて膝丈のハーフパンツを履いていて、どちらもその左膝からサポーターつけている描写がある)。
登場からしばらくの間は金城をはじめとした自身の後輩からは「寒咲さん」と呼ばれていたが、原作417話及びアニメ4期23話で小野田坂道が「通司さん」と呼んでいたことをきっかけに(原作では「寒咲さん」と言ったあとに言い換えている)、2年目IH終了以降は彼のこと名前で呼ぶ人物が増えている。当然だが、幹からは「お兄ちゃん」と呼ばれている。
経歴
学生時代
中学生の時に、新しい自転車を買いにたまたま自身の店に訪れた当時小学生の今泉俊輔にロードを貸し出し、今泉をロードの世界に引き込んでいる(この時は客の車両の修理か自身の車両のメンテかは不明だが、学生服姿にエプロン姿で自転車を弄る姿が描かれていた)。その後、幹と共に足を運んだ地方レースでは、今泉の執事の高橋から「寒咲自転車店のお坊ちゃん」と呼ばれ、「お坊ちゃんはやめてくださいよ」と返している(アニメ2期16話追加エピソード)。
主将時代(坂道が入学する2年前)も、思うような成果を上げれず伸び悩み退部届を出す田所に普段は見せない凄みの表情を見せて説得、その後の猛特訓でエーススプリンターになるまでに成長する。
更に巻島裕介をも気にかけ、陰で努力する姿を見て様々なアドバイスを送るほか、機材トラブルをひた隠しにしていたことに伸び悩んでいた時にはフレームの不調を見抜き、新たなフレーム替えすることを勧めたことでそれが成長にきっかけとなり、二人にとっては恩人とも言える立場でもあった。
坂道世代1年目(以下同)
原作では17話(アニメの6話冒頭に該当する)が初登場だが、アニメでは単行本限定版OVA「SPECIAL RIDE」でも先行登場しているほか、原作に無いシーンとして2話で裏門坂レースの前に客の自転車のパンク修理中をしていた際に幹から質問攻めされる姿が初登場。そのため原作やドラマ版など他媒体ではタクシーを使っていた坂道と今泉の裏門坂レースでの幹らが乗る車を運転しており(配達途中で幹に呼び出されているのと、原作ではタクシーを定員オーバーで乗っていたため変更されたものと思われる)、サドル調整後の坂道の走りを見て驚く。
その後も坂道に(ママチャリのパンク修理ついでに)裏門坂での走りを評したり自分がかつて主将をしてたこと等を話し、ロードレーサーのイロハ本を渡すなどしている(アニメ1期5話追加エピソード)。
2年目
ウェルカムレースやIHなどでの同行は前年と同じで特に注目する点はないが、IH、峰ヶ山ヒルクライムが終わった秋になって自身の店を訪れた雉弓射が来年IHロードレースにも出場すると幹から聞いて坂道から「楽しみ」である返事を聞いて、それが「最高の武器」になることを呟いていた。この時、坂道のロードをメンテナンスをする際にキャニオンのロード(メーカー試乗車)を坂道と共に貸し出したのがきっかけで、雉もキャニオンのロードでIHに参戦することとなった。
3年目
坂道や幹が3年になり、ウェルカムレースで山岳を制した六代蓮太へ新たなロードを組み立て用意する。さらには、体格の変化で身長が大きく伸び、思うような走りができなくなっていた段竹竜包の進退を預かり結果として「進む」ことを進言し、合宿直前に型落ちの中古ではあるが段竹の体に合わせたロードを用意している。
インターハイ福岡大会では出発準備をしていた部室前でIHメンバーから漏れた杉元照文に準備作業の手際の良さにお墨付きを与え、そこに7人目としてリザーバー登録していることを告げている他、レーススタート前に選抜チームに欠員が出たことを聞き、テントへ猛ダッシュして杉元に出場の打診をかける。そして選抜チームとして出場することとなった杉元に「簡単だけど難しい」という運営側から提示されたルールを告げると同時に「総北は心配するな」と言って背中を押して送り出す。
余談
実写映画版では原作未登場のオリジナルキャラで父親の幸司(演:皆川猿時)が登場するため登場していない。
普段業務等に使用している1BOXバン(アニメではH200型トヨタハイエース、ドラマではE25型日産キャラバンが使われている)は、原作では幹からは「バン蔵くん」と呼ばれており、3年IHでは遠征費用の事情で置いていくことになり、幹は寂しがっていた(そのため、現地でのサポート用の車両を地元の自転車屋から借りていた)。
アニメ2期14話のCパートで新開隼人の顔の上に乗せている自転車雑誌の裏表紙に寒咲自転車店の広告が載っているが、その広告コピーが某湾岸漫画のパロディだったりする。