「2年連続優勝―――”2連覇中”の雉弓射だ ヨン」
「”Good Luck" 互いの道に多くの幸運があらんことを―――祈ってるよ」
プロフィール
学年 | 群馬 陵成学園高校2年生→3年5組 |
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タイプ | - |
愛車 | MTB-TREK(水色x白)/ロード-CANYON |
身長 | 188㎝ |
体重 | 66㎏ |
BMI | |
誕生日 | 1992年12月10日 |
星座 | 射手座 |
血液型 | O型 |
ゼッケン | 181(IHロードレース福岡大会) |
イメージ動物 | キジ(そのまんま) |
人物
群馬の陵成学園高校2年生で、インターハイのMTBクロスカントリー部門で2連連続優勝で、「山の皇帝(マウンテンカイザー)」と呼ばれている。
髪は栗色で耳にかからない程度の長さでまつ毛は長く、瞳の色は青みかかった琥珀色。生まれつき目の色素が薄いため、基本的にはアイウェア(サングラス)を常用している。
語尾の「ヨン」と「ちゃい」が口癖。
山に登る前にウイリーでバランスを確認するのが習性。
概要・経歴
MTBとの出会い
MTBとの出会いは家にあった1台のMTBから始まる。群馬の山奥に生まれ、テレビもゲームもない家に遭った唯一の遊び道具であるMTBで1日中の山を走って冒険ごっこをすることがMTBに興味を持つきっかけだった。しかも冬も雪の積もった山の中や氷の張った湖の上を走っていたことから、路面状況の悪い道を得意分野としていることが窺える。
坂道との出会い
練習のために父親と共に群馬から峰ヶ山の旧道にやってきた際に、たまたま旧道を見つけ足を運んだ坂道と出会う。路面状態も悪く、途中からは未舗装である峰ヶ山の旧道をロードバイクで登ろうとする坂道に自分のスペアバイクを貸して坂道にMTBの楽しさを教える。
MTBレース
その坂道を招いた筑波山のMTBレースではスタート直後に他選手に被せられて遅れを取るが徐々に追い上げ、雉を「皇帝ヤロウ」と呼び先頭を走る「追いかける雷鳴(ライトニングチェイサー)」こと吉丸雷音とのトップ争いとなり、デッドヒートの末わずかの差で勝利をものにした。
話は過去に遡るが、デビューは2年前、中3の埼玉・秩父での雷音が公式戦9連勝(同カテゴリー5連覇中)の10連勝を目前としたレースで、Tシャツに短パン、タイヤの山のない年代物の車両にフラットペダル、軍手にスキー用ゴーグルとその姿だけを見ればどう見ても場違いなスタイルで参戦し、最後尾スタートからトップでゴールに登り詰め、連覇を目前にした雷音に3分以上の差をつけてデビューウィンを遂げている。それが周囲から「伝説のレース」として口にしていることを雷音の妹である吉丸鈴音が坂道との会話で語っている。
話を戻して、レース後、坂道にオープンクラスにエントリーしていることを告げ、自身のかつてのメイン車だったハードテイル(リアサスレス)の車両を貸し出し、MTBは過酷なスポーツ故に最初はゆっくり楽しんで走らせるつもりでエントリーしたのだが、坂道が跨ったときの表情を見て欲を出し、壊しても傷つけてもいいから1位でゴールするよう頼んだ(ハードテイルにしたのは坂道の足の回転を見て選択したのもあるが、雷音曰くMTBの基礎や基本を体で覚えるには最適なこともあった)。そのオープンクラスのレースを雷音と共に観戦し(雷音は雉とのレース中坂道にサポートを手伝って貰っていた)、その観戦の中で鈴音が(目の前を走っている人物が)IHのロードレースを2連覇した坂道であることを教え、噂で聞いてたロードで2連覇した人物が坂道であることに雷音共々驚きを隠さず、MTBに跨った時の表情が変わっていたことに納得している。レース終了後、オープンクラスで優勝した坂道に次のレースに出るかと聞くが、ロードレースの優勝者であることを聞いていたこともあり、再びロードの世界に戻る坂道を暖かく見送った。そして雉のことをリスペクトし、坂道と一緒にレースを争い僅差で2位になった壱藤丹貴を弟子にする。
秋の日
それから少し経った秋の日に坂道を訪ねて寒咲自転車店に訪れる。これは上記のレース終了後に坂道がロードへの誘いをかけた時に寒咲自転車店の名前を出していたことからであり、練習中に携帯が水没で壊れてしまい連絡手段がなくなってしまったため直接来訪となった。ちょうど店にいた寒咲幹からは一瞬で自転車に乗っている人物だと見抜き、会話をしていくうちにその人物がIHのMTB競技2連覇した人物で、自分の家(店)に来たことに驚きを隠さずにいた。そして、店内にディスプレイされているクロモリのロード(坂道が1年のIHで使用したもの)を見て「闘ってきたバイク」と、その強いオーラを感じていた。
ちょうどBMCのメンテナンスのために坂道も店に訪れたこともあり、メンテの時間を使って幹の兄の寒咲通司から総北の練習の通り道である丘の上にあるカフェに行くことを勧められ、通司が用意したメーカー貸し出しの試乗車で坂道と共に向かう。ロードバイクに初めて乗るにもかかわらず自由自在に操つり、坂道もその姿に驚きを見せ、坂道から変速の仕方を教わりながらカフェまでのバトルを楽しんだ(結果的には先に仕掛けた坂道を仕留めようとして信号に阻まれることとなった)。
その後、丘の上のカフェで満喫した帰り際に坂道にIHのロードレースに出場し制覇することとMTBの3連覇と合わせてダブル制覇を目指すと宣言する。ちなみに、MTBの選手がロードのレースに出て優勝することは珍しいことではないが、その反対(ロードの選手がMTBの大会でトップになること)はないことも坂道に話している。それを聞いた坂道も当初は言葉が出ないくらいに戸惑いを見せるが、その後の通司との会話で、「本来なら同じレースに出れないから同じ景色を見れることが楽しみ」であることを話している。
3年進級後
3年生となり新入生の女子からの黄色い声を浴びる中、自身の弟子でわざわざ別の学校から転入した壱藤と共にロードレース参戦及び部の設立準備を着々と進めていた。
体育倉庫の一角に構えた部室が出来上がる前日に開催された地元レースに初参戦し、壱藤のほかにMTB経験者の園本と開田の4人で参戦、壱藤の落車というアクシデントもありながら、優勝候補でもありインターハイ常連校でもある上水工業を倒してデビューウィンを飾る。
このデビューウィンはネットの片隅の小さなニュース記事でしか載らなかったものの、彼を知る者には瞬く間に噂となり、脅威と感じる者もいれば一緒に走れることを楽しみにする者もいた。
使用車両
MTBはTREK。具体的な車名は不明だがフルサスタイプの車両である。このほかにスペアバイク(予備車両)としてハードテイルタイプを含めた複数台を所有している模様。
一方、ロードはドイツのキャニオンを使用しているが、同じ車両を4台揃えているため、新設した自転車競技部の車両の可能性が高い。
余談
名前について、当初「雉子谷(きじたに)」という名前を設定していたが、井尾谷諒と被ることや名前のインパクトが欲しくて一文字にしたと、公式ファンブックⅢのインタビューで明かしている。